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資金調達が相次ぐメタバースファッション分野、世界で注目を集めるスタートアップ5社を紹介

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本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」に掲載された記事からの転載 Bajwa、Imaginary Ventures の Natalie Massenet 氏、Red DAO の Megan Kaspar 氏といった投資家は、Airbnb や Uber といった Web2 企業がかつて実現したように、ネットワーク効果がメタバースで実を結ぶことを期待して、メタバースファ…

Image credit: Metaverse Fashion Week

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

Bajwa、Imaginary Ventures の Natalie Massenet 氏、Red DAO の Megan Kaspar 氏といった投資家は、Airbnb や Uber といった Web2 企業がかつて実現したように、ネットワーク効果がメタバースで実を結ぶことを期待して、メタバースファッションスタートアップに数百万米ドルの資金を投入している。

2017年や2018年頃には、エンジニアやデベロッパーが大企業を辞めてブロックチェーン企業を立ち上げたという話が多かったが、アフターコロナでは、カルチャーリーダーが NFT をブランドやマーケティングなどにもたらした。また、メタバーススタートアップの動きも、Web3 スタートアップに移り始めたテック人材よりも、クリエイターが牽引していることが多い。

メタバースファッションという黎明期のビジネスを理解するために、最近、資金調達した企業と彼らの野望を調べてみた。

皆で作るメタバースのワードローブ「The Fabricant」(オランダ・アムステルダム)

Image credit: The Fabricant

The Fabricant は、Greenfield One がリードし、Ashton Kutcher や Guy Oseary の Sound Ventures、Red DAO などが参加したシリーズ A ラウンドで、1,400万米ドルの資金調達を調達した。同社はかつて H&M や Adidas を顧客にしていたが、事業をピボットするつもりのようだ。

2019年に設立された同社は、その技術を他のクリエイターが利用できるデジタルファッションと NFT のクリエーションスタジオになりつつある。The Fabricant はデジタルファッションの初期のパイオニアであり、2019年に NFT として初めてドレスを販売した。個人販売よりも長期的な収益を得る立場にあるインフラとツールの構築で先行している。

実験的ファッションデザイナー Charli Cohen 氏のスタートアップ「RSTLSS」(イギリス・ロンドン)

Image credit: RSTLSS

RSTLSS はシードラウンドで350万米ドルを調達した。このラウンドは Bitkraft Ventures がリードし、Rogue VC、Starting Line、Red DAO、Venture Reality Fund、それにエンジェル投資家として、Paris Hilton 氏、Twitch 共同創業者 Kevin Lin 氏、EpyllionCo マネージングパートナー のMatthew Ball 氏らが参加した。

RSTLSS は、ブランドやインフルエンサーにゲーミフィケーション体験を通じて、「マルチバースファッション」を販売する機能を提供、従来の知的財産を NFT ウェアラブルに変換することを支援するという。Cohen 氏は、没入型バーチャルファッション体験の一つである VR ファッションショー「Fabric of Reality」に参加した3人のデザイナーのうちの1人だ。

デジタルツインを拡張する「EON」(アメリカ・ニューヨーク)

Image credit: EON

Natasha Franck 氏率いる Eon は今年2月、シリーズ A ラウンドで1,000万米ドルを調達した。このラウンドは、Imaginary Ventures がリードした。Franck 氏のバックグラウンドはサステナブルを意識した都市開発だが、2017年、彼女は衣服のリサイクルやリユースに利用できる、食品ラベルに似た衣服ラベルの標準化プロトコルを作ろうと EON を設立した。

Imaginary Ventures の共同創業者で Eon の取締役に就任した Natalie Massenet 氏は、近い将来、全ての衣料商品が、QR コード、NFC チップ、RFID タグなどを通じてコネクテッドな存在になると見ている。そうすることで、再販、リサイクル、循環型ビジネスモデル、製品情報にアクセスできるオープンなファッションエコシステムなど、商業的な用途が無限に広がるという。

デジタルスニーカーのゲーミフィケーション「Aglet」(イギリス・ロンドン)

Image credit: Aglet

新型コロナウイルス感染拡大が始まった頃に設立された Aglet は、ポケモン GO の流れを汲む位置情報ベースのスタートアップで、プレイヤーにデジタルバーチャルスニーカーを報酬として提供する。2月には、運営会社の Onlife がシリーズ A ラウンドで、Galaxy Interactive と Amazon の Alexa Fund から非開示額を調達し、累計調達額は2400万米ドルに達した。

Aglet では、ユーザがアクティビティとゲーム内通貨の購入を通じて、デジタルスニーカーをアップグレードできる。ライフスタイルブランド「Axel Arigato」とのパートナーシップでは、一部のプレイヤーにリアル靴が提供され、デジタル版の Axel を履いて店舗に行った人にはリアルの靴下がプレゼントされた。

有名人のアバター収益化を支援する「Genies」(アメリカ・ロサンゼルス)

Image credit: Genies

Genies は4月、シリーズ Cラウンドで1億5,000万米ドルを調達した。同社は時価総額10億米ドル、つまり、ユニコーンとなったことも明らかになった。同社は有名人アバターの市場シェアの99%を握っているので、Justin Bieber 氏や Cardi B 氏がアバターを持っていたら、Genies のアバターということになる。同社は Universal Music や Warner Music と提携している。

ジュエリー会社の Ian Charms は、ブランドとして初めて、4月に Genies のスタジオ「The Warehouse」を通じてアバターファッションの NFT コレクションを発表した。Genies は最近、消費者やブランドがアバターやウェアラブルファッションアイテムを NFT として作成するためのツールにも機能を拡張し、今後、アバターホームやソーシャル体験にも拡張する予定だ。

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