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イギリス発の母乳育児支援アプリ「LatchAid」、1.6億円を調達

<ピックアップ> Start-up behind breastfeeding support app raises £1m 重要なポイント:母乳育児を支援するためのアプリを手がける LatchAid は11日、100万ポンド(約1.6億円)を調達したと発表した。 本ラウンドには Google UK & Ireland の元 MD である Dan Cobley 氏、Fortune Magaz…

Image credit: LatchAid

<ピックアップ> Start-up behind breastfeeding support app raises £1m

重要なポイント:母乳育児を支援するためのアプリを手がける LatchAid は11日、100万ポンド(約1.6億円)を調達したと発表した。

  • 本ラウンドには Google UK & Ireland の元 MD である Dan Cobley 氏、Fortune Magazine に「イギリスの VC の女王」と評された Eileen Burbidge MBE 氏、女性を中心としたヘルスケアファンド Goddess Gaia Ventures の創業パートナー Priya Oberoi 氏らが参加した。

詳細:LatchAid は最先端のインタラクティブ技術と 3D アバターを用いて、妊産婦や新米ママが直感的に母乳育児のスキルを身につけられるアプリ。

  • 他にも、母親同士でサポートし合えるグループ機能や、専門家による1対1のアドバイス、24時間対応の AI 搭載サポートチャットボットなどを提供する。
  • 現在84カ国のユーザにサービスを提供しており、アプリは App Store でダウンロードすることができる。
  • 同社は2018年、イギリスでハリウッド映画「ゼロ・グラビティ」や「ブレードランナー2049」で視覚効果に携わった CGI 専門家、Chen Mao Davies 博士によって設立された。
  • 自身が母乳育児の難しさに直面したことから、映画業界の同僚や AI の専門家、乳児の栄養や妊産婦の健康に関わる専門家と協力し、LatchAid のアプリの基盤となる技術を開発したという。
  • 創業者の Chen 博士は今回の資金調達発表に際し、次のように語っている。

私は子どもを母乳で育てようと決心していましたが、誰も母乳育児がどんなに大変でつらいものなのかを教えてくれませんでした。(中略)

技術者として、私はこの分野でのイノベーションの欠如にショックを受けました。週に一度ピアサポートグループがあり、それは有用でしたが、午前2時の授乳の時間、孤独感に襲われながら痛みに耐えているママたちの気持ちはどうでしょうか?

  • 本ラウンドで得た資金は、技術チームと営業チームを増強し、医療機関向けの処方箋アプリや企業向けの福利厚生制度、保険会社向けの医療保険パッケージなど、同社の B2B サービスを拡大するために使われる予定という。

背景:2016年の The Lancet の調査によると、イギリスは世界で最も母乳育児率が低く、イギリス女性の90%が痛みや健康問題、サポート不足のために母乳育児を断念しているという。

執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:池田 将

via  Med-Tech Innovation

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DeFi不動産プラットフォーム「CitaDAO」、英不動産のIROで最低募集額1,170万米ドルに達せず

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Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから


不動産取引のための分散型金融(DeFi)プラットフォーム「CitaDAO」は、参加者が仮想通貨を通じて不動産の賃貸から生じる収入を得ることができるようにする IRO(Introduction of Real Estate On-chain、不動産がオンチェーンに導入されること)のソフトキャップに達しなかった。

Image credit: CitaDAO

同DAO によると、イギリス・カーディフの物件で合計800万米ドル強、つまりプロジェクト成功とみなすために必要なソフトキャップ1,170万米ドルの約69%を調達したという。

今年初めに IRO 期間を開始し、ユーザは USD Coin(USDC)で出資することができるようになった。成功すれば、ユーザは貢献度に応じた報酬を毎日受け取ることができたはずだ。IRO でステークされた USDC は、CitaDAO の Webサイトで再取得が可能だ。

我々にとって、これは IRO のプロセスが、その不動産がオンチェーンに導入されるに値するかどうかをコミュニティが決定する投票メカニズムを反映するためにうまく機能していることを示すものだ。(CitaDAO の発表)

CitaDAO はまた、今後の IRO に向けて、より多くの不動産を準備する予定であることを共有した。

Ethereum エコシステム上に構築された CitaDAO は、不動産を所有する際の非流動性や物理的な距離といった障壁を取り除くという。また、不動産所有者は、同 DAO のプラットフォームに不動産を掲載し、独自の NFT を作成することができる。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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洪水特化のパラメトリック保険FloodFlash、日本進出へ———創業者に聞いた、水害大国の市場可能性

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ロンドンを拠点とするパラメトリック保険スタートアップ FloodFlash は、シリーズ A ラウンドで1,500万米ドルを調達したことを明らかにした。 このラウンドは、シカゴを拠点とする気候テック特化ファンド Buoyant Ventures がリードし、ミュンヘン再保険(Munich Re、フランクフルト証取:MUV2)の CVC である Munich Re Ventures、ソニーフィナンシ…

Hurricane Sandy NYC by Jordan Balderas
Used under the Creative Commons Attribution-Share Alike 3.0 Unported license.

ロンドンを拠点とするパラメトリック保険スタートアップ FloodFlash は、シリーズ A ラウンドで1,500万米ドルを調達したことを明らかにした。

このラウンドは、シカゴを拠点とする気候テック特化ファンド Buoyant Ventures がリードし、ミュンヘン再保険(Munich Re、フランクフルト証取:MUV2)の CVC である Munich Re Ventures、ソニーフィナンシャルベンチャーズとグローバル・ブレインが共同で運用するファンド、MS&AD インシュアランスグループホールディングス(東証:8725)傘下のアメリカ拠点 CVC である MS&AD Ventures、ベルリンの PropTech1 に加え、既存投資家の Pentech、Local Globe、Insurtech Gateway が参加した。

パラメトリック保険は、損害と因果関係のある指標(パラメータ)が、契約時に設定した条件を満たした場合に、予め決められた一定額の保険金を支払う保険のことだ。従来の保険が実際に被った被害を算定して補償するのに対し、パラメトリック保険では保険請求時の支払査定が必要無いため、被害に遭った企業などは BCP(事業継続計画)などの観点からも、資金の迅速な手当が可能だ。FloodFlash はその名の通り洪水被害に特化していて、条件合致から48時間以内に保険金を支払う。

アメリカ海洋大気庁(NOAA)によれば、過去40年間にアメリカで発生した洪水による被害額は1,510億米ドルを超えている。アメリカは洪水リスクが高いにもかかわらず、洪水保険に加入しているのは、住宅所有者の5~15%、中小企業では5%に満たない。その結果、毎年200億米ドル以上の保険の適用を受けない被害が発生している。アメリカに次いで大きいのは日本だ。FloodFlash CEOの Adam Rimmer 氏によれば、2018年7月の西日本豪雨(平成30年豪雨)では、多くの被害が保険の適用を受けていなかったという。

実のところ、洪水をはじめとする大規模災害に対応するための保険というのは、保険会社にとって都合のよいものではない。自動車保険であれば、自賠責であれ、任意であれ、一定期間にならして考えれば、一定の頻度で事故が起きて保険金請求がなされるので、支払査定人の配置や保険金の準備も予め予定することができる。しかし、洪水保険の場合、普段は全く何も起きず、大惨事が起きるや否や莫大な数の加入者から保険金請求の連絡が寄せられることになる。IT 的な表現をするなら、バースト性が高いというわけだ。

インタビューに答えてくれた FloodFlash のメンバー。左上から時計回りに:共同創業者兼 CEO Adam Rimmer 氏、筆者、共同創業者兼チーフサイエンティスト Ian Bartholomew 氏、マーケティング責任者 Chris Hall 氏

CEO の Rimmer 氏と、同じく共同創業者でチーフサイエンティストの Ian Bartholomew 氏は、世界最大のリスクマネジメント会社 RMS(Risk Management Solutions)の出身だ。ロンドンの Lloyd’s に象徴される通り、イギリスの保険市場は世界に見ても傑出している。さらに、Rimmer 氏によれば、イギリスは洪水モデリングや洪水データの質も非常に高いそうだ。洪水リスクの高い地域に対しイギリスでは政府から補助金が出るため、他国ほどではないにせよ、保険が適用されない洪水リスクは潜在するという。

実のところ、イギリスで始めたのは、我々がそこに住んでいたからだ。そして、偶然にも、ロンドンは世界の保険会社の半分の規模をおさえている。我々がこの分野で仕事を始めたのは、他の人にはない洞察力と、活用できる専門知識があると思ったからだ。保険が適用されない洪水リスクがあるから、それを解決したいと考えた。

Ian と 私ははかつて、カリフォルニアの RMS で、非常に大きな再保険契約をまとめるチームで仕事していた。そこでは parametric trigger、つまり、実際の被害額ではなく、風速、地震のマグニチュード、洪水の深さに基づいて保険金が支払われるというものを開発していた。

2012年に発生したハリケーン・サンディ(Hurricane Sandy)でアメリカ各地が災害の影響を受けた際、Ian が RMS でニューヨーク地下鉄のために parametric trigger を開発した。サンディで災害の影響を受けて以降、ニューヨーク地下鉄は適切な洪水保険を見つけるのに苦労したそうだ。

そこで、ニューヨーク地下鉄は、ニューヨークの潮位計で測定した水位が一定のレベルに達したら、設備修理のために2億米ドルの保険金を支払うという契約を結んだ。このように、彼らはパラメトリック保険という考え方を使って、保険に加入できないような状態から、保険に加入できるような状態になった。

しかし、このような大きな契約を結ぶには、投資銀行、弁護士、その他もろもろに数百万米ドルを費やさなければならない。こういうことは、保険業界ではよくあることだ。日本でも、地震のパラメトリック保険など多くの事例がある。金融派生商品「キャットボンド(catastrophe bonds)」というものだ。

我々の知識をもってすれば、大衆向けの商品にすることができると考えた。なぜなら、この商品は、世界中の人が災害から立ち直るのに役立つからだ。(Rimmer 氏)

<参考文献>

屋外に設置する FloodFlash の浸水センサー
Image credit: FloodFlash

FloodFlash の現在の顧客の約3割は不動産業界だが、製造業、スポーツ・レクリエーションの分野でも関心を高めており、中にはサッカーのプレミアリーグも FloodFlash のサービスを利用している。ありがちな表現にはなるが、FloodFlash が目指そうとしているのは「パラメトリック保険の民主化」ということだろう。Rimmer 氏はこの商品を、大企業ではなく中小企業に使ってもらえるものにしたいと力説する。そしてこれを可能にするのが、リスク細分化を可能にする同社独自の IoT センサーだ。

Adam と私は RMS で、あらゆる種類の自然災害の発生確率を数値化するモデルを作っていたので、我々は洪水リスクモデルを出発点として使っている。なぜ洪水かというと、他のどの災害よりも最も保険金不足の問題が大きいからだ。

これまでの洪水リスクモデルや他の種類のデータ(一部は有料で購入し、一部はオープンデータを利用)を使って独自のアルゴリズムを開発し、どこかが洪水に見舞われる可能性について確率的な見解を構築している。これが、私たちの重要な強みの一つだ。

我々が何年もかけてコンサルティングしてきたことだが、今では中小企業向けにもっと自動化されたものに作り変えることができた。我々が独自のセンサーを持っていることも、大きな魅力のひとつだ、洪水が起こるたびに独自のデータを生成し、それを価格設定にフィードバックすることで、常にプロセスを改善することができるのだ。(Bartholomew 氏)

Ian Bartholomew 氏 と Adam Rimmer 氏
Image credit: FloodFlash

FloodFlash は自ら保険を販売することなく、保険金支払のリスクを(保険会社の後ろで)最終的に請け負う再保険会社と、保険を販売する保険会社の間に入って機能する。今回の資金調達に参加した投資家の顔ぶれを見る限り、日本では、少なくとも MS&AD インシュアランスグループホールディングスが FloodFlash のパラメトリック保険を販売する可能性があることを推測できる。

この分野では、アメリカの Jumpstart が2018年から地震パラメトリック保険を提供している。地震の多いカリフォルニア住民に対し、地表面の地動最大速度(PGV)が秒速30cmに達したときに保険金が支払われる。日本では、東京海上日動火災が地震パラメトリック保険「EQuick 保険」を2020年に発売、また、SOMPO ホールディングスはシステムダウン時のパラメトリック保険をイスラエルの Parametrix と開発している。

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豪発デザインツール「Canva」、英同業「Flourish」を買収——需要の増すデータストーリーテリングに対応

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Tech in Asia では、有料購読サービスを提供。有料記事の閲読、全記事への回数無制限閲読、5万社を超える企業データベースへの無制限アクセス、カンファレンスへの限定割引などの特典があります。詳しくはこちらから


オーストラリアを拠点とするグラフィックデザイン・スタートアップ Canva は、最新の買収によって、イギリスとヨーロッパでの拡大計画を倍増させようとしている。ロンドンを拠点とするデータ・ビジュアライゼーション・プラットフォーム「Flourish」を買収したのだ。この買収の財務的な詳細は明らかにされていない。

Photo credit: Canva

Flourish は、コンピュータ科学者 Robin Houston 氏と元データジャーナリスト Duncan Clark 氏によって2016年に設立された。このプラットフォームは、追加のソフトウェアをダウンロードする必要なく、ビジュアルを作成するためのさまざまなテンプレートを提供している。ローンチ以来、90万人以上のユーザが約950万枚のビジュアライゼーションを作成し、合計200億回以上のビューを獲得している。

買収後も、44名の Flourish チームは同プラットフォームの開発を継続し、同社のビジュアライゼーション技術を Canva に統合していく予定だ。

オーストラリアに拠点を置く Canva は、データドリブンのストーリーテリングが急速に普及していることを強調した。同社は最近、ユーザがプラットフォーム上でチャートやインタラクティブなインフォグラフィックを作成したり、データソースに接続したりするのを容易にするための機能をいくつか展開した。Canva が Flourish を買収したことで、ユーザはデータストーリーテリングのためのより多くの機能を期待することができる。

Canva の共同創業者 兼 CEO Melanie Perkins 氏
Photo credit: Canva

また、Canva はヨーロッパ市場での存在感を高めようとしている。約100人を採用し、ヨーロッパでの人員を200人に倍増させると報じられている

2021年9月、Sequoia Capital Global Equities、Bessemer Venture Partners、Greenoaks Capital などが参加した2億米ドルの資金調達ラウンドを経て、Canvaの時価総額は400億米ドルまで上昇した

【via Tech in Asia】 @Techinasia

【原文】

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企業向けAI翻訳のUnbabel、言語サービスプロバイダのLingo24を買収

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カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とし、企業が多言語カスタマーサービスを提供できるよう AI を活用した翻訳を提供するスタートアップ Unbabel は16日、スコットランド・エジンバラに本社を置くランゲージサービスプロバイダ(LSP)Lingo24 を買収したと発表した。買収の条件は未公表のままだ。 2013年に設立された Unbabel は、主要な CX/CRM プラットフォームと連携する…

Image Credit: mohamed Hassan from Pixabay

カリフォルニア州サンフランシスコを拠点とし、企業が多言語カスタマーサービスを提供できるよう AI を活用した翻訳を提供するスタートアップ Unbabel は16日、スコットランド・エジンバラに本社を置くランゲージサービスプロバイダ(LSP)Lingo24 を買収したと発表した。買収の条件は未公表のままだ。

2013年に設立された Unbabel は、主要な CX/CRM プラットフォームと連携する言語運用プラットフォームを提供し、機械翻訳と人力翻訳のレイヤーを組み合わせて、メールなどのデジタルサポートチャネルで多言語カスタマーサービスを提供する。

同社の説明によると、同社のソリューションを利用したエージェントがチケットのリクエストに返信すると、その返信は自動的に Unbabel に中継され、同社のシステムがデータを匿名化し、返信文をAIを使って元のメッセージの言語に翻訳する。その後、翻訳された文章は、ネイティブスピーカーの編集者コミュニティに転送され、編集者は文章をチェックし、共感、文脈、意味、文化的ニュアンスなどを考慮して翻訳を修正し、クライアントとその顧客に返送する。

このプロセスは数分しかかからず、グローバルに展開する企業にとって、顧客対応を比較的簡単にすることができる。Unbabel は、すでに Booking.com、Soundcloud、EasyJet、Logitech、Panasonic などの大手企業を同社のソリューションで取り込んでいると主張している。

Lingo24 が Unbabel のAI 翻訳サービスを拡張

Unbabel は、コンテンツの公開を最大65%高速化し、Patagonia、Schneider Electric、Eventbrite、UPS、Virgin Pulseなど、120以上の言語で顧客にサービスを提供する500社以上と連携しているという。

VentureBeat の取材に対し、Unbabel の共同創業者兼 CEO Vasco Pedro 氏は次のように語っている。

Lingo24 は Unbabel の成長を加速させる理想的なパートナーだ。Lingo24 の強力な企業顧客関係、素晴らしい才能、ローカリゼーション、翻訳、マーケティングにおける深い専門知識を持っている。我々のソリューションは、マーケティングや顧客サービスチャネルにおいて、一貫した高品質の多言語体験を提供し、企業の国際的な成長を加速させることだろう。

Unbabel は、カスタマーサポートだけでなく、マーケティング部門やチャネルにまたがる多言語コンテンツの自動化を可能にする。

Lingo24 のソリューションは、短期的には Unbabel のプラットフォームから独立した存在となる。しかし、長期的には統一されたサービスを提供する。この買収は、世界の翻訳レイヤーを構築するというUnbabel のビジョンを達成するための次のステップであり、Language Operations プラットフォームを通じて統一言語戦略を可能にする新しいクラスのテクノロジーとプロセスで企業を支援する。(Pedro 氏)

急増するローカライゼーションの需要

今回の買収は、世界中でますます多くのビジネスが拡大し、コンテンツのローカライズに対する需要が高まっていることを背景にしている。実際、Unbabel のグローバル多言語 CX 調査によると、世界の消費者の71%が、「ブランドが自分の母国語で製品・サービスを宣伝・サポートすることが非常に重要である」と考えているとのことだ。同様に、Gartner Digital Market の「ビジネス戦略に対する、新型コロナウイルスの影響調査(2021年)」でも、62%のバイヤーがソフトウェアベンダーのコミュニケーション、Web サイト、ランディングページを母国語で提供することは「中程度ないし非常に重要」であると考えていることが明らかにされている。

その結果、Unbabel の別のレポートでは、グローバルな意思決定者の62%が、昨年に翻訳への取り組みが増加したことに同意し、59%が、組織が来年に翻訳やローカライズの予算を増やす予定であると回答している。

AI 翻訳の分野では、他に Google、Microsoft、Amazon、IBM、Yandex などが活躍している。しかし、G2スコアによると、Unbabel の提供するサービスは、IBM と AWS を上回るハイパフォーマーカテゴリに位置しているが、Microsoft Translator、Google Translate、Yandex Translate の後塵を拝している。Crunchbase のデータによると、Unbabel は7回の資金調達ラウンドで9,100万米ドル以上を調達している

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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ホルモンにアプローチ、女性一人一人に最適化した避妊方法を提案するTuune

<ピックアップ> London’s femtech startup Tuune looks to end the ‘one-size-fits-all’ approach to contraception; secures €3.98M 重要なポイント:ロンドンを拠点とし、ホルモンにアプローチして女性に最適な避妊方法を提案するフェムテックスタートアップのTuuneは、398万ユーロ(約5.2億円)…

Image credit: Tunne

<ピックアップ> London’s femtech startup Tuune looks to end the ‘one-size-fits-all’ approach to contraception; secures €3.98M

重要なポイント:ロンドンを拠点とし、ホルモンにアプローチして女性に最適な避妊方法を提案するフェムテックスタートアップのTuuneは、398万ユーロ(約5.2億円)の資金調達を発表した。本ラウンドはベンチャーキャピタルの Octopus Ventures がリードした。

詳細:Tuune は2018年にロンドンで Shardi Nahavandi 氏とPeter Fish 氏が共同設立。女性向けのパーソラナイズドヘルスケア企業であり、ホルモンにアプローチすることで利用者女性にとって最適な避妊方法を提案する。

  • 具体的には、同社は所属する臨床医が独自の技術によるホルモン分析および、利用者の病歴やライフスタイルなどのヒアリングに基づき、それぞれの女性にあった避妊方法の提案を行う。このような個別アプローチにより、アンバランスな女性ホルモンが引き起こす、子宮内膜症や抑うつ、体重増加、ニキビなどの症状を緩和することができるという。
  • 共同設立者の Nahavandi 氏は今回の資金調達に際し、同社プレスリリースで次のようにコメントしている。

私たちの目標は女性のヘルスケア体験を向上させることで、まずは女性自身が正しい情報に基づいて避妊方法を選択できるようなサービスを提供することです。これまで何世紀にもわたって人口の50%におよぶ女性ホルモンの影響を無視してきた歴史から、脱却したいと考えています。ホルモンが私たちの健康全般に重要な役割を果たしていることを認識し、それを利用してより良い生活を送れるよう、今こそ声を上げなければなりません。

  • 今回の資金調達により、同社はアメリカ市場でのサービス開始を目指すという。

背景:同社の調査によると、女性の2人に1人は避妊薬による副作用に悩まされ、85%の女性が医師が自分に最適な避妊方法を見つけるために十分な時間を費やしていないと考えているという。

  • 244種類以上の避妊方法の選択肢がある中で、それぞれの女性がどれを選べばいいのかを知ることは「ギャンブル並みに難しい」と表現し、同社はこの問題の解決を目指す。

執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:池田 将

via Silicon Canals

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医療メタバースを受け入れ始めた外科医たち〜ロンドンで開催された医療テックイベント「Future Surgery Show」から

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ロンドンで開催された Future Surgery Show では、外科医がコラボレーションと医療成果の向上のために、医療メタバースを慎重に取り入れつつあることが明らかになった。外科業界は、手術ロボットや拡張現実(AR)、患者モデルの改良など、さまざまな意味で最先端の技術を率先して取り入れてきた。その一方で、これらの技術が未だにバラバラに開発されていることも明らかになった。 Medical Rea…

未来の手術室(Singularity University での Shafi Ahmed 氏 の講演から)
Image credit: Singularity University

ロンドンで開催された Future Surgery Show では、外科医がコラボレーションと医療成果の向上のために、医療メタバースを慎重に取り入れつつあることが明らかになった。外科業界は、手術ロボットや拡張現実(AR)、患者モデルの改良など、さまざまな意味で最先端の技術を率先して取り入れてきた。その一方で、これらの技術が未だにバラバラに開発されていることも明らかになった。

Medical Realities の最高医療責任者 Shafi Ahmed 氏は次のようには断言した。

今年はロボットの年だ。

ジョンソン・エンド・ジョンソンやメドトロニックなどの医療機器メーカーは、1997年に最初の内視鏡手術支援ロボット「ダヴィンチ」を発表した Intuitive Surgical のような初期のパイオニア企業と真剣勝負をしている。メドトロニックは最近、ロボットシリーズ「Hugo」のロボットのヨーロッパ承認を取得し、ジョンソン・エンド・ジョンソンは新システム「Ottava」を推進している。また、両社は、医療オムニバースを構築するためのツール「Clara」の一環として、NVIDIA と提携している。

Shafi Ahmed 氏(Singularity University での Shafi Ahmed 氏 の講演から)
Image credit: Singularity University

ある意味では、Ford と GM がついに Tesla の土俵に飛び込んだのと同じような感覚だ。外科手術の自動化が次の大きな課題であることを証明するものであり、それは運転支援付きの電気自動車が交通機関の未来であるのと同じことなのだ。

しかし、そこに到達するためには、単に優れたツールが必要なだけでなく、データのワークフローとガバナンスを変革する多大な努力が必要だ。医療データを確実に収集、整理、共有するためには、文化的、制度的に多くの課題があり、それは人体のための「Googleストリートマップ」を立ち上げるよりも複雑だ。

少しずつ前進

イギリスの Barts Health NHS Trust(バーツ・ヘルス NHS トラスト病院)で外科医として活躍している Ahmed 氏は、2016年に手術用メタバースを世界に紹介し、この分野ではちょっとした先駆者となっている。5万5,000人以上の人々が360度の手術生中継を視聴した。他の業界は彼に追いつこうとしているところだ。

イベント会場を見渡すと、ほとんどの最先端の進歩がこの願望に向かって実用的に進んでいることがわかった。あるベンダーは、4K 映像を手術室に導入することで、鮮明な映像が得られることをアピールしていた。Braun は、新しい 3D ディスプレイを紹介していた。これにより、外科医は長時間の手術の際、顕微鏡の前で腰をかがめることなく、人間工学に基づいて前を見ながら作業を進めることができる。Epiqar はまた、プライバシーやコンプライアンスを考慮した、手術室向け Zoom のようなサービスを紹介していた。

今年の「Future Surgery Show」の様子。11月9日〜10日の2日間、ロンドンで開催された。
Image credit Future Surgery Show

要するに、このような段階的な進歩が、多くの外科医にとって最も直接的な価値をもたらす可能性が高いのだ。一つの大きな問題は、外科医らが手術技術の向上に伴うプライバシーとコンプライアンスの問題をまだ整理していないことだ。最新のカメラを使えば、外科医がどのようにして難しい手術を成功させたのか、詳細な映像を簡単に記録することができる。また、手術器具のベンダーも、自分たちの最新のイノベーションがいかに大きな変化をもたらしたかをアピールしたいと考えている。

しかし、実際のデータはまだグレーゾーンだ。病院では、個人を特定できる情報が含まれていない限り、外科医がデータを保存・共有することを認めている。これにより、外科医は自分の最高の技を披露したり、同僚から学んだりする自由を得ることができる。しかし、これでは、長期的に患者の予後を改善するために、この情報を利用することが制限されてしまう。

手術映像は患者記録に連携されていないが、連携されるべきだ。(Epiqar の CEO Daniel Goldberg 氏)

手術の自動化における次の大きな進歩は、手術映像と患者の医療記録をより深く連携することで得られる可能性がある。これは、Tesla の常時監視カメラがより高性能な自動運転機能につながるのと同じように、外科医を指導する AI 機能の訓練に役立つ可能性がある。

〝外科医のためのカーナビ〟

未来の手術室(Singularity University での Shafi Ahmed 氏 の講演から)
Image credit: Singularity University

短期的には、手術室にナビゲーション機能を導入することで、外科医が最も恩恵を受けることができると Ahmed 氏は考えている。体内の地図があれば、手術器具を正しい位置に誘導したり、疑わしい組織の除去を検討すべきときに警告を出したりすることができる。これは、Google マップが、道を熟知していても交通渋滞を避けるのに役立つように、熟練した外科医であっても、より迅速で正確な作業ができるようになることを意味する。

しかし、時間が経てば、これらのシステムは改善されるだろう。特に、映像だけでなく、手術器具がどのように使用されているかなど、より多くのデータを収集できるようになればなおさらだ。既存の手術用ロボットは、ほとんどの場合、人間の外科医によって直接操作されている。メスや鉗子を手動で操作するよりも、より高度なコントロールが可能な点で価値がある。

また、外科医がどのように手技を行うかというデータも取得できる。これらのデータは、すでに手術シミュレータのダヴィンチに組み込まれており、外科医が新しい技術を習得したり、人を切り開く前に練習したりするのに役立っている。

将来的には、運転支援機能が必要に応じて自動的にブレーキをかけるように、外科医をより協力的にサポートできるようになるかもしれない。直近では、これらのシステムは、外科医に取って代わるというよりも、外科医がより良い仕事をするために補強するという役割を果たすだろう。

それまでの間、外科医、病院、医療機器メーカーは、データの取得、管理、ラベル付け、利用の方法を改善する必要がある。Armed 氏は次のように語った。

「AI が世界を変える」という宣伝文句がある。そして2022年の今、AI の中には良い価値を提供できるものもあるが、そのデータをまだうまく活用できていない。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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「カテゴリを創れ!」——バーチャルイベントSaaS「Hopin」のCMOが語る〝カテゴリ×コミュニティ〟戦略

本稿はベンチャーキャピタル、ALL STAR SAAS FUNDが運営するサイトに掲載された記事からの一部を転載したもの。全文はこちらから読める。同社のメルマガ「ALL STAR SAAS NEWSLETTER」と出資先のスタートアップ転職に関するキャリア相談も受付中 お客様が共感できるブランドを作ること、そして競合他社と同じ土俵に乗らないためのポジショニングをとることは、成長を続けるSaaS企業…

本稿はベンチャーキャピタル、ALL STAR SAAS FUNDが運営するサイトに掲載された記事からの一部を転載したもの。全文はこちらから読める。同社のメルマガ「ALL STAR SAAS NEWSLETTER」出資先のスタートアップ転職に関するキャリア相談も受付中

お客様が共感できるブランドを作ること、そして競合他社と同じ土俵に乗らないためのポジショニングをとることは、成長を続けるSaaS企業に必要不可欠となっています。

そのための施策の一つが、新しい「カテゴリ」を世の中に提示し、あなたが展開するSaaSによって広めていくことにあります。たとえば、「カスタマーサクセス」という職業や肩書きは、現在でこそSaaSにも欠かせない存在ですが、誰かがこのカテゴリを定義したからこそ価値を再定義されていったのです。

そんな「カスタマーサクセス」というカテゴリを普及させた元GainsightのCMO、現HopinのCMOであるAnthony Kennadaさんを「ALL STAR SAAS CONFERENCE TOKYO 2021」にお招きし、前田ヒロが「カテゴリの創り方」をテーマにディスカッションしました。

AnthonyさんがCMOを務めるHopinは、バーチャルイベントとデジタルエクスペリエンスのリーディングカンパニーとして、オールインワンのイベント管理プラットフォームを展開しています。AnthonyさんはBox、LiveOffice、Symantecに勤務した経歴のほか、エンタープライズ・ソフトウェア・スタートアップへのインベスター、アドバイザー、ボードメンバーとしてもグローバルに活躍している一人です。

ARR1億ドルを超えたHopinでも発揮される彼の経験について、さまざまな知見をいただいたセッションの内容より、抜粋・編集して記事化しました。

ビジネスを前進させるカテゴリ・クリエイションの力

前田:まずはB2B SaaSで、なぜカテゴリ・クリエイションが重要なのか。そこからお考えを聞かせていただけますか。

Anthony:カテゴリ・クリエイションはシリコンバレーの中で、そしてソフトウェアの世界で、話題になった言葉だと思います。それには理由があって、顧客、チームメイト、投資家が、既存のカテゴリをディスラプトするのではなく、新しいカテゴリを創る企業こそが、より多くの価値を段階的に生み出せると考えているからです。

前田:カテゴリ・クリエイションを担う企業に傾向はありますか?

Anthony:顧客の職業やサクセスを後ろから支えるような企業が多いですね。投資家からの視点としては『ハーバード・ビジネス・レビュー』の記事に素晴らしい記述がありました。「カテゴリを創造し、そのカテゴリを支配することができた企業は、時価総額、潜在的な利益、そして全体的な収益成長の面で、はるかに高いリターンを得ることができる」と。

もっとも現実的には、多くの企業にとって、新しいカテゴリを創るのはコストも時間もかかるので非常に難しいことです。ただ、カテゴリを創ることが、ビジネスを前進させる唯一の道となるケースもあるのです。

前田:カテゴリを創るべきか、または挑戦者でいるべきか。企業はどのように判断すべきでしょうか?

Anthony:一部の企業では、典型的なディスラプション・モデルが通用しない場合がありますから、早期に検討を始めなくてはいけません。シグナルは、市場にいる人々が課題を理解していない状況にあることです。

だから企業は、根本的にペインを感じている小さなグループに対して、「これは本当に課題なのか?」と聞いてみなくてはなりません。きっと、その課題やカテゴリはメディアでは取り上げられてもいないはずですし、成功している既存ベンダーもいないことでしょう。あるいは、築こうとしているバリューには競合企業が全く存在しないかもしれません。

そういった場合は、他の企業にはできないブルーオーシャン的なアプローチを取らなくてはいけない。これこそ「カテゴリを創るべき」という初期のシグナルになるでしょう。もし自分でカテゴリを創らず、その分野に競合もいて、すでにメディアの話題になって、広く理解されている課題であるならば、わざわざカテゴリを創る必要はないでしょうから。

はるかに良い道がすでにあって、次々とディスラプトしていけるなら、あなたは挑戦者のポジションを取るべきです。

投資の成果が出るのは、どれほど早くても半年かかる

前田:では、「カテゴリを創る」と考えた時、創業者や経営メンバーは、どんなことを検討すべきでしょうか。マーケットサイズなのか、カテゴリの成長率なのか……。

Anthony:起業してすぐのフェーズや大きな局面を迎えている時ほど、リーダー間や取締役メンバー間との団結が必要です。カテゴリを創るか否かという決定は、どのように資金調達を行うのかという点にも、大きな影響を与えてきます。

たとえば、Gainsightで最初に業界カンファレンスを主催した時には20名のメンバーがいたのですが、このイベントには総額30万ドルを費やしました。当時からすれば、とんでもないアイデアです。ただ結果として、業界カンファレンスを主催したことは、私たちが新しいカテゴリを創るための記録的かつ決定的瞬間になったんです。

でも、あなたの会社がまだ初期のフェーズだとして、創業者にマーケターが「イベントに30万ドルを費やしたい」と単に言ってきたら……そのアイデアは採用すべきではないでしょう。慎重に考えなくてはいけません。だからこそ、団結が必要なんです。

「カテゴリを創るために、早い段階で投資したいんだ。取締役メンバーにとってはリスクが伴うけれど、新しいカテゴリを創ること、自分たちが責任を持って取り組もうとしていることを理解してもらい、サポートをお願いしたい」

といった想いを伝えるためにも、CEOやCMOとの団結は欠かせません。実際の行動へ移すためにも、予算を計画に組み込んでもらわなくてはならないのです。

そういったコンテンツマーケティングにおいては、「投資」の要素も多く含まれます。オーガニック検索が最たるものですよね。成熟には時間がかかりますし、長期戦となることも厭いません。

過去の例を挙げれば、「カスタマーサクセス」の浸透がそうです。数年かけてカンファレンスを主催し、ブログ記事を配信し、私たちが真実味を語り、市場をリードしていることを立証していった結果として、「Gainsightはこのカテゴリを確立させたリーディングカンパニーだ」と言われるまでになれました。

前田:カテゴリを浸透させるために大切なことは何ですか?

Anthony:スタートアップのマーケターとしての自分からすると、カテゴリを創る上で「名前」はとても重要だと思います。なぜなら、そのカテゴリをコミュニティ化して、支持してもらえるように感じさせなくてはいけないからです。

そこでGainsightでは「肩書き」を創ることから始めました。カスタマーサクセスという業界はそれまで存在しなかったのに、カスタマーサクセス・マネージャーという仕事はすでに機能としてはあったのです。

前田:なるほど。時間について、「そこには何かある」と可能性を感じ始めるまでには、どのくらいを要すると思いますか。

Anthony:コンテンツマーケティングやソートリーダーシップ・プログラムの取り組みが実を結ぶまでには、私の考えでは少なくとも6ヶ月から12ヶ月が必要だと思います。

Hopinのチャートでオーガニックなトラフィックの成長などを見てみると、取り組みを始めてから約6ヶ月経っています。つまり、半年前に行ったコンテンツ投資が、今やっと結果が現れ始めている。

HopinはGainsightと違い、ビジネスの観点では成熟した環境でスタートしています。Hopinは初期フェーズではなく、シリーズDの会社です。私たちはたくさんの資金調達を実施してきて、ARRもほぼ1億ドル。出発点がこれだけ違っても、ブランドの構築やコミュニティエンゲージメントといったプログラムの成長には6〜12ヶ月はかかっているわけですから。

Anthony Kennada 氏

市場教育におけるソートリーダーシップに根ざした会話を

前田:CMOとしてのお考えも聞かせてください。企業の初期フェーズでカテゴリ・クリエイションを行うことは難しすぎるのでしょうか。

Anthony:新しいカテゴリを創る場合、誰も気づいていなかった課題を定義し、解決するために、マーケティングに大量のエネルギーを費やすことになります。

以前はタクシーやハイヤーを呼ぶ時には電話で予約をしていましたよね。スマホをタップするだけで配車できるなんて、誰も思いつきませんでした。見知らぬ人の車に乗り込むことも。だから、ライドシェアのようなユースケースを実現するには、どのような課題やチャンスがあるのかを整理するために、まずは多くの時間を費やさなくてはなりませんでした。

もし、市場をディスラプトしようとするのであれば、Uberなどを観察して、より優れたプロダクトを提供すれば良いんです。それでも、なぜ自分たちのプロダクトが優れているのか、どんな機能の差別化があるのかを説明する時間は必要です。

なので、カテゴリを創るにしても、そうしないとしても、基本的な構成要素は最終的には同じになるでしょう。エンタープライズ向けB2Bソフトウェアにおける現代のマーケティング手法としては、ブランドを確立させるために時間を費やすことは当たり前です。コンテンツマーケティングエンジンを構築したり、イベントを開催したりね。

単なるプロダクトマーケティングやポジショニングだけを目的とせず、市場教育におけるソートリーダーシップに根ざした会話をするんです。これは、重要なことです。こうした取り組みによってコミュニティを活性化させながら、成長、発展させていき、あなたが構築しているたくさんの要素を検証していく。

これがB2Bマーケティングの新しいプレイブックになっていくわけです。長い間、クリック数や開封率ばかりが注目されてきましたが、カテゴリを創るにしても、ディスラプトするにしても、ブランドの構築とコミュニティエンゲージメントに必要な戦術は変わりません。

ペルソナに語りかけ、共感を得ていく

前田:初期フェーズの企業はどういったフレームワークを使って、コミュニティやブランドを構築すれば良いのでしょうか。

Anthony:カテゴリ・クリエイションにおいて「コミュニティの存在」は全ての中心となります。まず、始まりにあるのはペルソナです。多くの場合、ペルソナの重要性は社会的にきちんと理解されていなかったり、過小評価されたりしてしまっています。

カテゴリ・クリエイションのコアなパートは、そのペルソナに対して、他社がこれまで見つけられていない課題を見つけ、伝えることです。すると、「これこそ自分が困っていたことだ」というペルソナに出会えます。そこには否定的な意見も多く出てきます。「長年取り組んでいることだし、新しいソリューションは必要ないよ」とかね。

メッセージに共感してくれる見込み客やコミュニティメンバーを探す旅は孤独なものです。しかし、メンバーが見つかれば、彼らは課題をまさに自分たちで解決しようとしているわけですから、あなたのメッセージを理解してくれようともするのです。Podcastを聞いたり、ブログ記事を読んだりする中で、「このブランドは自分に語りかけてくれている。私がまさに直面している問題を理解しているんだ」と声にし始めるのです。

でも、そんなふうに話してくれる彼らの周りには、それを受け入れてくれる人があまりいません。だからこそ、カテゴリクリエイターや、それを志すブランドには、これらの人々をまとめるチャンスがあるんです。非同期型のコミュニティの構築という観点でネットワークを広げたり、お互いのベストプラクティスを教え合うなど情報交換の機会をつくることができます。バーチャルでもリアルでも、オンラインでもオフラインでも構いません。

そして最終的には、この新しいコミュニティで彼ら自身がキャリアを築いていくのです。自分がそのコミュニティに属する人たちを集められる側になれたら、とてもパワフルな推進力が生まれます。なぜなら、あなたはこの新しいムーブメントや新しいメンタリティを信じる人たちの中心となれるからです。コミュニティは、あなたが作り出した波を、前へ前へと広げていく追い風になってくれます。

ただ、ここで誤解してしまいがちなこととして、カテゴリを創るのは企業ではなく顧客であることを忘れずに。そのカテゴリが本物であることを提唱したり、立証したりしていくだけでなく、あなたがそれをリードしていく会社だと主張することも、ブランドとしてのあなたの仕事です。

BRIDGE編集部註:この後の『これがB2Bマーケティングの「ニューノーマル」』などの続きはこちらから。

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元オリンピック選手が立ち上げた女性向けウェルネスアプリ「Jennis」

<ピックアップ> Jess Ennis-Hill’s FemTech startup raises £1m 重要なポイント:イギリス代表の元オリンピック選手 Jessica Eniss-Hill 氏が立ち上げた女性向けウェルネスアプリを開発する Jennis は10月4日、100万ポンド(約1.6億円)のプレシード資金の調達を発表した。 このラウンドは、ヘルシンキを拠点とする Maki.vc がリ…

Image credit: Jennis

<ピックアップ> Jess Ennis-Hill’s FemTech startup raises £1m

重要なポイント:イギリス代表の元オリンピック選手 Jessica Eniss-Hill 氏が立ち上げた女性向けウェルネスアプリを開発する Jennis は10月4日、100万ポンド(約1.6億円)のプレシード資金の調達を発表した。

  • このラウンドは、ヘルシンキを拠点とする Maki.vc がリードし、既存の投資家である Venrex とエンジェル投資家が参加した。

詳細:Jennis は元オリンピック陸上選手の Ennis-Hill 氏により、産後の女性も自身の身体的ピークを維持することを目指して2019年に立ち上げられた。

  • Jessica 氏自身も息子の出産後2014年のシーズンは欠場したものの、翌年の世界選手権で金メダルを獲得し、2016年のリオオリンピックでは銀メダルを獲得している。
  • 同社は月経周期を記録し、ホルモンサイクルに合わせたワークアウトプログラムを提案することで、女性が身体的・精神的に健康であることを支援するウェルネスアプリを提供する。ワークアウトは、創設者である Jessica 氏自身が指導する。
  • 現在アプリのプログラムの中心となっているのは運動だが、今後は栄養や睡眠、呼吸など他の分野にも拡大していく予定という。
  • 今回の資金調達は、生理周期が女性アスリートに与える影響についての5カ月間の研究費のほか技術チームを強化するためにも使用される予定という。具体的に2022年には、関連する他のアプリやウェアラブルデバイスとの統合、AI を利用したパーソナライゼーションなどがロードマップに含まれているという。
  • 同社を立ち上げた理由と今回の調達について、創業者のJessica氏は次のように語っている。

私は私自身がプロのアスリートとして幸運にも手に入れることができた、女性の身体やフィットネスに関する信頼できる情報や専門知識を提供するためにJennisを設立しました。(中略)

今回の投資により、私たちはより多くのエンジニアを採用します。その結果、より多くの女性がこれまでにない方法で自分の体やホルモンについて理解できるようになるでしょう。

背景:今回調達した資金による研究を主導する生理学者の Emma Ross 氏は、次のようにコメントしている。

スポーツ・運動科学の研究のうち、女性のみを対象とした研究はわずか6%であり、女性の身体についてや、女性の身体を最大限に活用する方法を知るうえで、データには大きなジェンダーギャップがあります。私たちは今回の研究で女性ホルモンの詳細を明らかにし、研究データのジェンダーギャップを埋めることを目指します。

執筆:平理沙子(Risako Taira)/編集:池田 将

via BusinessCloud

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ローンチから2年で時価総額77.5億米ドル、「Hopin」急成長を支えた19のステップ

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<ピックアップ> What You Learn at a Startup that Grows from $0 to $7.75 Billion in 2 Years スタートアップを定義する基準は異なるが、典型的には、J カーブを描いて急速に成長するロケット企業をスタートアップと呼んでいる。オンラインイベントの主催者プラットフォーム「Hopin」もこの解釈に合致したスタートアップだ。2019年に…

Hopin 創業者兼 CEO のJohnny Boufarhat 氏
Image credit: Hopin

<ピックアップ> What You Learn at a Startup that Grows from $0 to $7.75 Billion in 2 Years

スタートアップを定義する基準は異なるが、典型的には、J カーブを描いて急速に成長するロケット企業をスタートアップと呼んでいる。オンラインイベントの主催者プラットフォーム「Hopin」もこの解釈に合致したスタートアップだ。2019年にイギリスに設立された Hopin は、過去2年間で10億米ドルを調達し、ヨーロッパを越えて、世界で最も急速に成長しているスタートアップの一つになった。

時価総額は77億5,000万米ドル。また、従業員は2年で8人から800人に増え、急成長を成し遂げた。Hopin は新型コロナウイルスの感染拡大でオフラインイベントが無くなる中、オンラインでイベントを開催できるソリューションを提供してきた。ウェブセミナーなどのコンテンツ消費に重点を置いたものではなく、世界の人々を接続することに重点を置いたのが特徴的だ。 Hopin は資金調達と同時にライブストリーミングビデオプラットフォーム「StreamYard」など6社を買収、市場の拡大と先取独占に乗り出している。

Hopin の投資タイムライン

  • シードラウンド …… 2020年2月、650万米ドル調達。従業員8人。
  • シリーズ A ラウンド …… 2020年6月、4,000万米ドル調達。従業員60人。
  • シリーズ B ラウンド …… 2020年11月、1億2,500万米ドル調達。従業員215人。
  • シリーズ C ラウンド …… 2021年3月、4億米ドル調達。従業員400人。
  • シリーズ D ラウンド …… 2021年8月、4億5,000万米ドルを調達。従業員800人。

Hopin はどのようにしてこのように急成長を遂げられたのだろうか。Hopin は、従業員が成長のために最初の6ヶ月間に歩んだステップと、2年間で学んだことを明らかにした。

<関連記事>

Hopin の時価総額成長カーブ(2021年3月1日現在)
Source: dealroom.co and Google Finance

Hopin が初期に実施した厳しいステップ19件

  1. 製品デザインにこだわりを持ち、エンジニアであり、天性のセールスマンでもある、ビジョナリーな創業者と共に始めよう。ほとんどの企業は、この最初のステップを通過することすらできない。Hobin は、Johnny(CEO の Johnny Boufarhat 氏)がいるからできた。
  2. エンジニアだけを契約社員として雇い、他にもう一人、文章を書いたり、販売したり、顧客の成功を手助けしたりできる一般的な起業家を雇う。
  3. バイラルな成長ループ(訪れる各個人にに加え、知り合いを1人以上呼び込める仕組み)が組み込まれた素晴らしい製品を作る。
  4. 主要な ICP と密接に協力して、製品のロードマップを作成する。最初に提供した市場が、最終的に支配する市場になるとは限らないことを忘れない。Hopin では、ソロプレナー(個人で活動する起業家)、ブティックエージェンシー、インフルエンサーからスタートしたが、急速に市場を拡大した。
  5. より多くのエンジニアを雇用する。
  6. 魅力的な顧客と最初の年間契約を結ぶ。
  7. プレシードまたはシードラウンドについて投資家と話し始める。
  8. カスタマサクセス担当者、サポート担当者、オペレーションを得意とする営業担当者を採用する。
  9. アーリーアクセスでローンチ。ウェイティングリストを作成し、客を徐々に迎えていく。HubSpot CRM、Zapier、Stripe、Typeform などの無駄のないマーケティングテックのスタックを使う。このウェイティングリストがあなたのコミュニティだ。StreamYard には、絶賛されるファンのコミュニティを作るための素晴らしい設計図がある。
  10. 認知度の高いロゴの使用を顧客に許可してもらい、良いロゴや数字を使ったケーススタディを厳選して公開する。これらのケーススタディは、自社がどのような顧客を対象としているかを市場に反映させる(例:エンタープライズと中小企業の事例など)。
  11. PR 会社を雇って話題性を高める。
  12. エンジニアを増員する。組織や製品管理に注力し、GTM と協力して顧客に優しい製品のリリースプロセスを開始する。製品のマーケティング担当者を雇う。そして、ARWAG(=Always Release with a GIF、リリースは常に GIF 画像付で発行)。
  13. セールスチームの規模を拡大し、デモを行い、より多くの取引を成立させる。ビジネスオペレーション(biz ops)のリーダーを導入する。
  14. サクセスチームとサポートチームの規模を拡大する。製品が良いものであればあるほど、これらのチームは小さくすべきだ。製品が複雑であればあるほど、これらのチームは大きくする必要がある。また、ハイパースケーリングでは、サポートコンテンツがすぐに古くなってしまうので、常に新鮮で最新の状態を保つためのプロセスを構築してほしい。
  15. ブランド、クリエイティブ、広告、SEO、コンテンツ、イベント、PR など、マーケティング活動のほとんどをアウトソースするために、今では5社以上のエージェンシーと協力しているはずだ。明確なブリーフを書く。ベンダーを Slack に入れる。適していないエージェンシーには、すぐに連絡を取ろう。
  16. 価格設定を試す。競合他社と比較して、市場のどこに位置したいのか? 理想的には、無料版を提供して、どこかに自社のブランドを透かしで入れておくといいだろう(バイラルな成長ループを生む)。また、常に次のプランに取り組んでほしい。
  17. コミュニティからのフィードバック(Facebook グループでもよい)やユーザ調査(Hotjar がよい)を活用し、顧客を次のプランに移行させるために必要な機能を特定しよう。
  18. 製品と市場の適合性(PMF、Product Market Fit)とは、成長数が上昇し、適切な WoW に確実に移行していることだ。ウェイティングリストが膨らんでいること。客が定期的にハッピーレビューを書いているはずだが、そうでない場合はインセンティブを与え、客が製品を調べているレビューサイトでトップになるようにしよう。
  19. ローンチと同時にシリーズ A ラウンドの発表を行い、主要な機能を発表する最初の顧客イベントにトラフィックを誘導する。

via Entrepreneur’s Handbook

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