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米国の配車サービス業界は、どんな新種のスタートアップを後押ししているのか?(後編)

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前編からの続き 利益の推進力 その他多くの企業がドライバーの手取りを増やすためにさまざまなアプローチを採用している。 Techstars の卒業生でピッツバーグを拠点とする Gridwise は、大量のデータを利用していつどこに行けばよいのかをドライバーに教えることで、1時間の収入を39%も向上させることができるとしている。同社が提供しているモバイルアプリは、交通サービス、ソーシャルメディア、天気…

前編からの続き

利益の推進力

その他多くの企業がドライバーの手取りを増やすためにさまざまなアプローチを採用している。

Techstars の卒業生でピッツバーグを拠点とする Gridwise は、大量のデータを利用していつどこに行けばよいのかをドライバーに教えることで、1時間の収入を39%も向上させることができるとしている。同社が提供しているモバイルアプリは、交通サービス、ソーシャルメディア、天気、コンサート、地元のニュースといった、外部の多数の情報源から得られたデータならびに自社ドライバーのネットワークから得られたクラウドソースデータを集約している。

Gridwise のアプリ
Image credit: Gridwise

また Gridwise は予測アラートを発しており、ドライバーがいつどこの路上にいるのが最善なのか分かるようにしている。この機能は空港の混雑状況、天気予報、およびその他の乗客の需要が増大しそうな要因といった情報を基にしている。

これは PredictHQ というスタートアップと似たものである。同社は需要の急増をより正確に予測できるよう、(Uberのような)配車サービス企業と直接提携している。しかし Gridwise はビッグデータの力をドライバー自身の手に委ねている。

そしてさらに、ニューヨークを拠点とする Cargo は車内販売を提供し、製品を作るブランドと提携することで、ドライバーがイヤフォンからチョコレートまでさまざまなものを売って副収入を得ることができるようにしている。Cargo はこれまでに3,000万米ドル近くを調達してきたが、この中には昨年行われた2,250万米ドルのシリーズ A ラウンドも含まれている。このラウンドはPeter Thiel 氏の Founders Fund がリードし、Zynga の設立者である Mark Pincus 氏のような著名人も参加した。

ドライバーは商品を前面の小さな透明のケースに陳列し、乗客は Cargo Store モバイルアプリで商品代金を支払うことができ、ドライバーは売り上げの一部を受け取る。Cargo は以前、ドライバーは手数料や紹介料、ボーナスを通じて最大で月に500米ドルの副収入を得ることができると VentureBeat に語っていたが、現実的には平均的なドライバーが稼ぐ額は130米ドル程度となっている。

Cargo

Cargo は元々、配車サービスのドライバー向け非公式の業者として運営していたが、昨年 Uber が公式パートナーとして参加し、ドライバーが商品を取りに行くための専用の場所である Uber Greenlight Hubs がローンチされた。

設立者兼 CEO の Jeff Cripe 氏は、どんな変革的なビジネスが現れても、その周囲には「商品とサービスの価値ある経済圏」があるものだと考えている。他の例としては、iPhone のローンチと開発者向け Apple App Store、Airbnb の民泊マーケットプレイス周辺に生まれた無数のサービスなどが挙げられる。

Uber もまた世界的な、革新的な企業です。私たちは2016年に、急成長する配車サービスプラットフォームをベースとした企業としては初である Cargo を設立しました。その目的は、道のりや、乗客として過ごす時間という新たに出現した真に価値ある特典をもっと効率的にマネタイズすることです。航空便が食事や飲み物、娯楽、Wi-Fi で行っているように、配車サービスもより良い経済性と乗車体験を加速させるような付加価値サービスに傾注するようになるし、そうなるべきであると考えたのです。(Cripe 氏)

こういった新しいサービスを支える主な推進力は低賃金であると指摘することは簡単だが、おそらくそれは完全に正しいというわけではない。実情としては、これらのサービスにはドライバーによる少々の同意が必要であり、少々のリスクが含まれている。言い換えれば、たとえ配車サービスのドライバーが事前により多く稼いでいたとしても、その多くはやはり Octopus や Cargo と提携して手取りをさらに増やそうとするだろうということだ。Cripe 氏はそう固く信じている。

(低賃金と Cargo を利用するドライバーという)2つのことには少し相関があります。弊社は低労力で補足的な収入です。もしドーナツを毎日仕事に持って行けば収入が10%増えると言われれば、その額がいくらであっても、私はそうしようとするでしょう。

さらに、Octopus や Ivee のような企業が報告するチップの増加で証明されているように、顧客満足度という点からも付加価値サービスにはビジネスとしての意味が大いにある。この点はまたより良い評価にもつながる。

弊社が実際に聞いた各地のドライバーからのフィードバックでは、Cargo の主な利益の1つは、目に見える経済的な利益以外にも、乗客に最高の乗車体験を提供できることであり、それによって受ける良い評価であるということでした。

確実な視聴者

Octopus の車内広告表示デバイス
Image credit: Octopus

これらのさまざまなスタートアップは確かに巨大な経済圏における低賃金という問題を浮かび上がらせているが、それは本当にドライバーに自分の車を広告を乗せた商業拠点へと変えさせている主な要因の1つに過ぎないのだろうか。ここで重要な点は、乗客は閉鎖空間の中に30分かそれ以上の間いることが確かなので、確実に視聴するターゲットを熱望している企業や広告主にとっては、自動車が大きなチャンスを体現しているということである。

リーチしにくいミレニアル世代の消費者を捉えて視聴してもらうための理想的な状況であるとは考えていましたが、ドライバーや乗客に弊社のシンプルな製品をここまで気に入ってもらえるとは思ってもみませんでした。弊社はライドシェア業界を注意深く見て、そして気づいたのは、ライドシェアの利用は急上昇を続けているものの、ドライバーの収入は過去数年間で50%以上下落していたということでした。乗客とドライバーに愛される製品を作れば、ブランドとマネタイズを結びつけることができるかもしれないと分かったのです。(Thomas 氏)

Sinclair の投資もまた非常に戦略的な動きであり、これによって Octopus は乗客が移動している場所に基づいて、もっと関連した地元メディアのコンテンツにアクセスすることができるようになるだろう。

Sinclair のエグゼクティブチェアである David Smith 氏はこう述べる。

弊社がここで見ているものは、座席に座って見てくれる確実な聴衆への、まだ活用されていない媒体です。弊社が Octopus に投資を行った理由は、このチームがイノベーティブで他とは異なるブランディングの機会を上手く作り上げ、弊社がそのさらなるスケールをお手伝いできると考えたからです。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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米国の配車サービス業界は、どんな新種のスタートアップを後押ししているのか?(前編)

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配車サービス業界が低賃金という懸念を抱える中で、ベンチャーキャピタル(VC)が支援するスタートアップが多数生まれ、商品を販売したり、広告を表示したり、ビッグデータを処理してルートを最適化させたりすることで、ドライバーの収入を増やす手助けをしている。 だが配車サービス業界の中にある不満は、ドライバーの収入を増やすための企業という新しいカテゴリー誕生の一因ではあるかもしれないが、それはほんの一部分に過…

Octopus の車内広告
Image credit: Octopus

配車サービス業界が低賃金という懸念を抱える中で、ベンチャーキャピタル(VC)が支援するスタートアップが多数生まれ、商品を販売したり、広告を表示したり、ビッグデータを処理してルートを最適化させたりすることで、ドライバーの収入を増やす手助けをしている。

だが配車サービス業界の中にある不満は、ドライバーの収入を増やすための企業という新しいカテゴリー誕生の一因ではあるかもしれないが、それはほんの一部分に過ぎない。

成長産業

Uber や Lyft、その他無数の配車サービス企業は2018年に340億米ドルの市場を形成していると報じられており、この数字は5年以内に1,200億米ドルにまで達するとも言われている。この急成長を後押ししているのは、これらの大手プレイヤーに登録している数百万人の個人である。Uber だけでも、アメリカに90万人、全世界で300万人のドライバーがいるとしている。

だが配車サービス業界は深刻な問題に直面している。多くのドライバーは、手数料や経費、税金を考慮すると、あまり稼いではいないのだ。JPMorgan Chase Institute の昨年の報告書は、Uber と Lyft のドライバーの収入が4年前の53%に減少したと指摘している。特に業界の代表格である Uber はドライバーの手取り賃金に関して、そしてサージプライシングの割り増し分を配車サービス企業がドライバーに渡していないと示唆している多くの報告書に関して、厳しい批判にさらされている。

ちょうど今週(11月第2週)、ニューヨーク市のドライバーのグループが、受け取るべき税の返還を受けていないとして Uber を訴える計画であるというニュースが流れた。そして全米のドライバーは今年、手取りが減少していることに関して、ストライキを行った。状況はさらに悪くなることもあり得る。

Uber はコスト削減と、(まだずっと先のことかもしれない)黒字化の達成のために奮闘しており、そのためにはドライバーの収入をさらに減らす必要があるかもしれないとも以前から示唆している。しかし今年アメリカ証券取引委員会への IPO 前の申請で、同社はドライバーの不満が高まっていることを認めた。同社はこう述べている。

弊社は小売や卸売、レストランやその他の似た業種と同等の収入の機会を提供したいと考えていますが、相当数のドライバーが弊社のプラットフォームに不満を抱えていることを感じています。弊社の財務状況改善のためにドライバーのインセンティブを減らそうとしているため、ドライバーの不満は全体的に増大していくものと予測しています。

この状況は、ドライバーの利益を向上させると約束するサードパーティにとっての、肥沃な土壌を作り出している。そのうちの1つがメリーランド州ベセスダのスタートアップ Octopus Interactive であり、インタラクティブで位置情報を基にした広告テクノロジーを車両の乗客席側に設置することで、配車サービスのドライバーが副収入を得られるようにしている。

働いているのが Uber でも Lyft でも Via でも Gett でも、あらゆるドライバーは Octopus に無料のタブレットと取付器具、そして LTE データを申し込むことができる。タブレットには後方に向けた画面があり、乗客はゲームをプレイしたり賞金を勝ち取ったりすることもでき、そこに差し込まれる短い広告で、ドライバーは最大で月に100米ドルを稼ぐことができる。

動作中の Octopus Interactive
Image credit: Octopus

すべてのクイズやゲームは Octopus 社内で設計および製造されており、広告に関しては、Octopus は Disney、Red Bull、Sprint、National Geographic、Bloomberg を含む多数の有名なクライアントと提携している。

Octopus の共同設立者兼 CEO の Cherian Thomas 氏は VentureBeat にこう語った。

Uber や Lyft の相場やインセンティブが下落したため、ドライバーの収入は過去数年間で50%近く下がり、ドライバー間の競争は激しくなっています。彼らは自分たちの車で実質的に小さなビジネスを営んでおり、補完的なマネタイズのチャネルを賢く活用しているのです。

先週、Octopus は新たな1,030万米ドルの資金調達ラウンドをクローズしたと発表したが、このニュースは元々、証券取引委員会への申請を通じて9月にリークされていたものである。アメリカで最大のテレビ局運営業者である Sinclair の関連会社、Sinclair Digital Group がこのラウンドをリードし、マーケティングとメディアに注力する VC 企業である MathCapital もこのラウンドに参加した。

2つめのスクリーン

Thomas 氏と COO の Bradford Sayler 氏が2018年に設立した Octopus は、以前は VC の支援を受けていた Spotluck であり、ゲーミフィケーションを用いて人々が食事をする地元の店を見つけられるようにしていた。Spotluckでは、アプリのダウンロード数を獲得するための追加的なマーケティングのチャネルとして、彼らは Octopus の初期バージョンを作っていた。Octopus の人気が出ると、彼らは Spotluck を閉じて Octopus に注力し直すことに決めた。

Octopus がドライバーや広告コミュニティの間で好評を博した後は、私たちはチームの時間をすべてそれに使うことに決めました。Spotluck は消費者やレストランにとって楽しいアプリでしたが、Octopus にはより優れたビジネスモデルとユニットレベルのエコノミクスがありました。チームとして私たちはピボットし1つのことを上手くやることが最善であると考え、幸いなことに取締役会もビジネスの転換に賛成しました。(Thomas 氏)

ゲームを楽しむ Octopus の乗客
Image credit: Octopus

ドライバーにしてみると、月に100米ドルを追加で稼ぐことができるという約束は魅力的だが、それだけ稼ぐことができる可能性はどの程度だろうか。Thomas 氏によれば、「ひっきりなしに働く」ドライバーの多くは100米ドルに達するが、週に約40時間働くフルタイムのドライバーは、正確な額は乗客の数や利用状況によるであろうが、平均して75米ドルが期待されるとしている。しかしながら、仲間のドライバー1人に Octopus を勧めるたびにもらえる25米ドルを含む、追加収入をドライバーは得ることができ、また同社は一般的に良好な乗車体験がより多くのチップにつながるだろうとも述べている。

最大のペイアウトはより多くのチップという形でもたらされます。チップの平均上昇率は30%であると弊社のドライバーは報告しており、これは上手くいけば月に100米ドルを超えます。これまで弊社はドライバーに200万米ドル以上を振り込んでおり、Octopus のタブレットは700万米ドル以上のチップに貢献してきたと見積もっています。(Thomas 氏)

表面上は、このシステムは悪用されやすいように見える。例えば、どのようにして後部座席に乗客が乗っていると分かるのだろうか。また、ドライバーやその友人が後部座席でゲームをプレイするのを止める手立てはあるのだろうか。実はこれを防ぐメカニズムが組み込まれており、それぞれのデバイスが GPS の位置情報や車両の速度、加速度計、エンゲージメントレベルといった75個のデータポイントを2分毎に発しているのだ。そして Octopus は定期的にそのデータとドライバーの乗客ログを突き合わせている。

広告主を満足させるために、Octopus は乗客検知を通じて Google Tensorflow の機械学習プラットフォームを用い検証済みのインプレッションを届けることで、後部座席に乗客が乗っていることを確認することもできる。これによって、広告主は広告が表示されている間に画面の前に座っている乗客についてのみ支払うことができるようにしている。

Octopus では、TensorFlow を使って乗客の感情を読み取っている。
Image credit: Octopus

一般的に消費者がスマートフォンにかじりついている時代において、Octopus はより高いエンゲージメントを約束しており、これは特に複数の乗客が一緒に移動する際には魅力的と言える。しかし Octopus はこの体験により個人の乗客でもスマートフォンでのいつものブラウジングから別の世界へと移行させることができるとしている。

弊社のタブレットは時に1日100万回近くタッチされています。弊社が提供するゲーム体験は(ゲームセンターやバーなどの)他の場所ではお金を払って遊ぶような引き込まれるもので、乗客は無料で触れることができてわくわくしています。また毎日、その場で当落が分かる賞金を提供しています。これまで弊社は乗客をその気にさせるために5万米ドル以上を支払ってきました。弊社は乗客の半数近く、特にグループで乗車する乗客は、乗車中にタブレットにタッチしていると見積もっています。(Thomas 氏)

ドライバーがお金を稼ぐことができるよう広告ベースのアプローチを採用した企業としては、Octopus は決して最初というわけではない。ミネソタ州を拠点とする Vugo は似たサービスを提供している。またサンフランシスコとニューヨークを拠点とする Firefly は、車の屋根に電子的なジオターゲティング広告を乗せることでドライバーに毎月最大300米ドルの副収入を約束する。最近、Alphabet の VC 部門である GV は同社への3,000万米ドルの投資をリードした

Firefly の屋根上広告
Image credit: Firefly

ニューヨークを拠点とする Halo は Firefly と似たサービスを提供しており、一方で Wrapify はあらゆるドライバーに対して、通学に使われるものであっても、車に広告を乗せることで道のりをマネタイズできるようにしている。

シカゴを拠点とする Ivee は、ブランドと提携して「経験価値マーケティング」を届けるという少し変わったアプローチを採用しており、これには車の装飾や雰囲気を変えることや、乗客用のカラオケ体験を用意するということまで含まれている。Ivee によれば、Ivee のキットを使用しているドライバーではチップを払う乗客が2倍になり、チップの平均額が15%アップした。

カラオケができる Ivee の車内
Image credit: Ivee

後編に続く

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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Google、Fitbitを21億米ドルで買収へ

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噂は事実だった。—— Google はフィットネスウェアラブル企業 Fitbit を21億米ドルで買収しつつある。これは Fitbit の現在の時価総額に、30%のプレミアムがついた金額だ。 Fitbit の株式は2015年の IPO 以来下落しており、今年は約50ドルの高値から3ドル未満の低値となった。今週、Alphabet が買収を準備しているという報道を受けて、Fitbit の株式は40%超…

Fitbit Versa Lite

噂は事実だった。—— Google はフィットネスウェアラブル企業 Fitbit を21億米ドルで買収しつつある。これは Fitbit の現在の時価総額に、30%のプレミアムがついた金額だ。

Fitbit の株式は2015年の IPO 以来下落しており、今年は約50ドルの高値から3ドル未満の低値となった。今週、Alphabet が買収を準備しているという報道を受けて、Fitbit の株式は40%超の6米ドル以上となった。Google は、株主と規制当局の承認を待って、2020年に完了する予定の全額現金取引で1株当たり7.35ドルを支払う。

Fitbit を傘下に持つことで、Googleは「最高のハードウェア、ソフトウェア、AI」を組み合わせたウェアラブルを構築する計画」だと述べた。

Fitbit は業界の真の先駆者であり、素晴らしい製品、エクスペリエンス、活気のあるユーザコミュニティを生み出してきた。

Fitbitの素晴らしい人材と協力し、最高のハードウェア、ソフトウェア、AIを組み合わせて、世界中のさらに多くの人々を支援するウェアラブルを作り出すことを楽しみにしている。(Google デバイスおよびサービス担当上級副社長 Rick Osterloh 氏)

これまでの話

Fitbitは元々、フィットネストラッキングバンドで知られていたが、2017年にはスマートウォッチに進出し、Apple などウェアラブル分野の新しい参入者と歩調を合わせた。 Fitbit は、より手頃な価格のトラッカーを市場に投入した中国の Huawei(華為)や Xiaomi(小米)など、フィットネストラッキング文にゃで増え続ける競合他社と相まって、混雑した分野での厳しい戦いに取り組んでいる。実際、今年初めに Fitbit は2019年の売上予測を下方修正し、新しい(そして最も安い)スマートウォッチである Versa Lite の販売落ち込みを嘆いた。

Google はソフトウェアメーカーとして誕生し、以来、ラップトップやスマートフォンを含むあらゆるハードウェアデバイスに拡大しているものの、スマートウォッチはまだ市場に出ていない。ただし、Google は舞台裏でスマートウォッチの開発に取り組んでいると伝えられており、ウェアラブルデバイスの OS である Wear OS を既に提供していることも注目に値する。

そのため、ウェアラブルが Google の製品ラインナップで明らかに欠落していることを考えると、多くの点で、Fitbit の買収は大きな驚きではない。また、Fitbit の最近の混乱にもかかわらず、ウェアラブル分野では主要な認知度の高いブランドであり、世界中に約2,800万人のアクティブユーザがいる。Google はこれを活用したいと考えている。

Fitbit の観点から見ると、現在の競争力のあるウェアラブルの世界で成長することは、特に株主をなだめるための課題だった。そのため、Google エコシステム内の非公開企業になることは豊かな地位を与える。

Google は私たちの使命を前進させる理想的なパートナーだ。

Google のリソースとグローバルプラットフォームにより、Fitbit はウェアラブルカテゴリのイノベーションを加速し、より高速に拡大し、誰もが健康にアクセスできるようになる。(Fitbit の CEO兼共同設立者の James Park 氏)

データを取得するのか?

規制当局がこの買収を阻止しようとすることを示唆する具体的なものはないが、イギリス労働党の政治家で、〝影のデジタル・文化・メディア・スポーツ長官〟の Thomas Watson 氏(訳注:野党所属であるため「影の……」と呼ばれる)は、この買収を「data grab(データ取得)」と呼んだ。Google が Fitbit の買収を計画しているとの報道が最初に浮上した後、Watson 氏は10月29日、テクノロジー業界の反競争的慣行に関して、より広範な調査が完了するまでの間介入するよう、イギリスの規制当局に書簡を送った。

Google など、テクノロジー市場を支配するデータ独占について長い間懸念してきた。

これらの企業は、ユーザに関する前例のない量のデータを保持・収集し、マイクロターゲティングと広告でマネタイズし、莫大な利益と力を蓄積する。一方、デジタル大手企業は、自分たちを説明責任が無く、規制対象でなく、法の則っている考えている。彼らは規制をめぐってあまりにも長い間うまく立ち回ってきた。(Watson 氏)

フィットネスデータを収益化する能力は明らかに Google にとって大きな魅力であり、この取引が国内市場の規制当局の注目を集めるかどうかは興味深い。 Googleは、この取引がどのように認識されるかを十分に認識しており、広告を販売するために使用しないなど、新たに取得したデータを管理する方法の一部をすでに概説している。

Osterloh 氏は別のブログ投稿で次のように述べている。

あなたが当社の製品を使用するとき、あなたの情報を扱うことに関して、あなたは Google が信頼している。

これは大きな責任であることを理解しており、お客様の情報を保護・管理し、データについて透明性を提供するように努めている。他の製品と同様に、ウェアラブルを使用すると、収集するデータとその理由について透過的になる。我々は個人情報を誰にも販売することはない。Fitbit の健康とウェルネスのデータは、Google 広告には使用されない。また、Fitbit ユーザにデータの確認、移動、削除の選択肢を提供する。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Uber、ペットと一緒に乗車できる「Uber Pet」をアメリカでローンチ

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Uber は現在、アメリカで新サービス「Uber Pet」の試験運用を行っている。このサービスで利用者は、ペットの同乗を事前に許可してくれるドライバーをリクエストすることができる。 10月第1週に導入したオンデマンド求人プラットフォーム Uber Works など、Uber が最近手掛けるその他の事業拡大と比較すると、Uber Pet は単なる追加アップデートのように見えるかもしれない。しかし、全…

Uber Pet

Uber は現在、アメリカで新サービス「Uber Pet」の試験運用を行っている。このサービスで利用者は、ペットの同乗を事前に許可してくれるドライバーをリクエストすることができる。

10月第1週に導入したオンデマンド求人プラットフォーム Uber Works など、Uber が最近手掛けるその他の事業拡大と比較すると、Uber Pet は単なる追加アップデートのように見えるかもしれない。しかし、全世帯の36%が犬を飼っている同国のペット業界の規模を考慮すると、同サービスは実に理にかなっていると言える。つまり、多くの人にとって移動に関する摩擦問題をかなり回避することができる。

これまでの同社のペット規約では、「ドライバーは視覚障害などを持つ人を手助けするために訓練された介助犬を受け入れる」ことを求めている。それとは別に、乗客のペットを車内に受け入れるかどうかは、ドライバーの裁量に委ねられている。そのため、Uber は前もってドライバーにコンタクトを取り、動物も同乗する旨を知らせることを乗客に推奨していた。

Uber Pet

Uber Pet で同社は乗客とドライバー間のペット輸送に関するコミュニケーションの円滑化を実現させようとしている。

実のところ、ブラジル、メキシコを含む南米諸国や一部のアジア市場では、アメリカより先に Uber Pet を利用できていた。2017年、シンガポールでもローンチしたものの、翌年地元の配車サービス大手 Grab によって Uber の東南アジア事業が買収された。その際、ペットに特化したサービスは合併により消滅してしまったようだ。

現在、同社はアメリカという世界最大の市場に同サービスを進出する準備を進めている。

サービス開始は10月16日。まずはオースティン、デンバー、ナッシュビル、ミネアポリス・セントポール、フィラデルフィア、フェニックス、タンパ湾から事業を展開していく。同日以降、Uber の配車アプリ内で Uber Pet オプションが追加されるという。そのボタンをタップすることで、ペットにかかる追加料金の支払いに同意することとなる。価格は都市によって異なり、3〜5米ドル。

同社によると、その追加料金のほとんどはドライバーの懐に入り、ペット乗車を積極的に受け入れる十分なインセンティブになるという。ドライバー側はデフォルトでペットの乗車を受け入れることを選択されているが、アプリの設定メニューから解除することが可能だ。

注目すべき点は、Uber Pet が開始しても前述のペット規約には何も影響がないということである。引き続きドライバー側は、追加料金なしですべての介助犬を車内に乗せるよう求められる。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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本田圭佑氏やウィル・スミス氏らが支援するeスポーツ団体Gen.G、NBAの2Kリーグチームを上海で結成

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Gen.G とは、ソウルとロサンゼルスを拠点とする、東洋と西洋をつなぐ e スポーツ団体である。そんな団体が現在、NBA 2K リーグで上海で新チームを立ち上げると発表し、世界規模でプレゼンス(存在感)を際立たせている。 Gen.G は同リーグで23チーム目となり、2020年シーズンに活動を開始すべく準備を進めている。上海のフランチャイズ獲得は、NBA 2K リーグと Gen.G の長期的な戦略的…

Gen.G とは、ソウルとロサンゼルスを拠点とする、東洋と西洋をつなぐ e スポーツ団体である。そんな団体が現在、NBA 2K リーグで上海で新チームを立ち上げると発表し、世界規模でプレゼンス(存在感)を際立たせている。

Gen.G は同リーグで23チーム目となり、2020年シーズンに活動を開始すべく準備を進めている。上海のフランチャイズ獲得は、NBA 2K リーグと Gen.G の長期的な戦略的関係の最重要項目であり、Gen.G の多文化ブランドと複数のタイトルで示す e スポーツ界でのプレゼンスを結集させる。アメリカのプロスポーツリーグが運営する初めてのオフィシャル e スポーツリーグである NBA 2K リーグを、グローバル規模で事業展開を図っていく。

北米以外で初のチームとなる Gen.G は、2020年のシーズン中にロサンゼルス本社でトレーニングを行う予定だ。

NBA 2K リーグのマネージングディレクターである Brendan Donohue 氏は、声明で次のように語った。

これは世界中のファン、フランチャイズチーム、そして選手とともに真のグローバルリーグになるという2K リーグの旅において、歴史的な瞬間です。Gen.G は北米以外から初めてのチームを立ち上げる理想的な組織です。Gen.G との協力を通じ、上海にいる新しいファンを獲得し、アジア全域のエリート人材を発掘するのを楽しみにしています。

NBA チームの傘下に入っていない初めての NBA 2K リーグチームでもある Gen.G は、LA Clippers のオルタナティブガバナー Dennis Wong 氏などから出資を受け、現在7つのメジャータイトルに参戦している。なお、(すでに Overwatch リーグの Seoul Dynasty に参加しているため)同リーグでのフランチャイズチーム立ち上げは Gen.G にとって2番目となり、中国 e スポーツへのエントリーも(中国の Clash Royale リーグに次いで)2番目となる。

<関連記事>

ロサンゼルスにある Gen.G eスポーツトレーニング施設のオープンスペース
Image credit: Gen.G

Gen.G の CEO である Chris Park 氏は声明で次のように述べている。

NBA 2K リーグのアジア進出をリードできることを光栄に思います。そして、バスケットボールとビデオゲームを愛する数億人の中国のファンのために、上海の代表になれることを誇りに思います。Gen.G のユニークなコアミッションである「アメリカとアジアの e スポーツファンとアスリートをつなぐこと」は、このような野心的な冒険に向けられたものです。バスケットボールやビデオゲームに情熱を注いでいる世界中のコミュニティで、NBA 2K リーグを成長させるための大きな計画を Gen.G は持っているのです。

上海でのチーム立ち上げに加え、Gen.G と NBA 2K リーグは9月26日、世界規模でプレイヤーとファンベースを拡大するため、長期的な関係を築くことを発表した。条項の一部として、Gen.G は NBA 2K リーグと協力し、アジアでのプレイヤー育成や人材発掘、ブランドの開発、世界規模での e スポーツとゲームプログラミングを行っていく。また、次世代の優れたアジア人プレイヤーのための世界に通用するパイプラインの構築、1,200万人を超える Gen.G のフォロワーと NBA 2K リーグのオーディエンスに向けたコンテンツの開発、そして世界中のファンに同リーグの宣伝も行う予定だ。

Gen.G は、26日の発表も e スポーツへの参加やプロ意識を持つための重要な節目であると述べ、NBA 2K リーグと Gen.G が個々に挑戦する一方、この戦略的関係を通じ、共に挑戦し合うことも大事にしていきたいと述べた。8月、NBA 2K リーグはニューヨーク市の NBA 2K リーグスタジオで、女性のエリートプレイヤー向けに初めて育成キャンプを開催した。また、Gen.G はゲームと e スポーツ界で女性の地位向上を推進する継続的な取り組みの一環として、Fortnite の女性チーム「Gen.G Empowered by Bumble(Team Bumble)」の立ち上げを発表した。

Gen.G と Charlotte Hornets の NBA 2K リーグ関連会社である Hornets Venom GT は、10月4日金曜日に行われる NBA 2K League Expansion Draft Lottery に参加。Gen.G の NBA 2K リーグチームに関する詳細は、後日発表していく。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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17歳が創業したAll-Star eSports League、ゲームコントローラメーカー社長から数百万ドルを調達——高校向けに参加無料のeスポーツ大会展開

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17歳の Jordan Zietz 氏は、高校向け e スポーツ大会 All-Star eSports League の挑戦者そのもののようなプロフィールの持ち主だ。しかし、彼は実際にリーグに参加することはない。それは、このリーグを始めたのが彼自身であり、All-Star eSports League の CEO こそ彼だからだ。 Zietz 氏は最近、All-Star eSports Leagu…

All-Star eSports League を運営する Jordan Zietz 氏
Image Credit: All-Star eSports League

17歳の Jordan Zietz 氏は、高校向け e スポーツ大会 All-Star eSports League の挑戦者そのもののようなプロフィールの持ち主だ。しかし、彼は実際にリーグに参加することはない。それは、このリーグを始めたのが彼自身であり、All-Star eSports League の CEO こそ彼だからだ。

Zietz 氏は最近、All-Star eSports League のためにゲームコントローラメーカー PowerA の社長 Eric Bensussen 氏から数百万米ドル規模の資金を調達したことを発表した。All-Star eSports League は、同社が開催する無料の高校向け e スポーツリーグで数百万米ドルにおよぶ奨学金や賞金などを提供しようとしている。また、今後はFortnite、Overwatch、Super Smash Bros. Ultimate などのゲーム大会の開催を予定している。

こうした e スポーツリーグはサッカーやバスケットボールのリーグと同じように、大学生 e スポーツプレーヤーを育てる育成システムにもなりうる。また、いずれは年間の賞金額が3億米ドルになるようなプロの大会に発展していく可能性もある。e スポーツリーグは、より多くの学生が何らかのスポーツに関われるようにするための手段でもある(11月第2週には、筆者は Esports BAR Miami のイベントに行く予定だ)。

Image Credit: All-Star eSports League

e スポーツをやっているのはたいてい、カリキュラム外のスポーツに参加していない学生ばかりなのに、他の学生をどうやって関わらせるのかと大半の学校は言っています。(中略)

身体能力の高くない人が、通常のスポーツで賞を取ることは難しいでしょう。私自身、高校ではよく怪我をしていました。サッカーやラクロス、ボートにも挑戦したことがありますが、両膝や足首、背中を痛めてしまいました。想像できる限りのあらゆる怪我をしたと言ってもいいくらいです。そうした中で、スポーツは自分には向いていないことに気づいたのです。(Zietz 氏)

Zietz 氏は過去6か月でリーグを急速に拡大させ、今では登録チーム数が5,000を超えるという。しかし、彼には手強いライバルがいる。前のシーズンで League of Legends の大会を開催した競合の PlayVS は数週間前、5,000万米ドルを獲得したことを発表した。他にも High School eSports League というライバルがいる。しかし、Zietz 氏は、PlayVS が学生から大会参加費を徴収しているのに対して、All-Star eSports League には無料で参加できることをインタビューで語っている。

競合の企業は学生たちに参加費の支払いを要求していますが、私たちはそんなことはしません。そんなことをしたら才能ある学生が存分に力を発揮できなくなってしまいます。私自身が学生ゲーマーなので、PlayVS のやり方とは違って誰もが参加できるモデルが望ましいと考えています。

Zietz 氏がアイデアを得たのは昨年、自身が通うフロリダ州ボカラトンのパインクレスト学校で e スポーツチームを組もうとしていたときだった。既存のリーグに参加するために毎年数百米ドル払うくらいなら、自分でリーグを始めようと思いついたのだ。

All-Star eSports League は最も資金が豊富な e スポーツリーグではないかもしれません。でも、そんなことはそもそも問題ではありません。私たちは他社よりもはるかに効率的に資金を使っています。また、ユーザ層についてもよく理解しています。私自身が学生ゲーマーなので、同年代のユーザのことがよくわかるのです。無料でサービスを提供することの方がむしろ自然なことであり、成長に向けてすべてを注いでいます。

Zietz 氏の家族も起業家精神に溢れている。姉の Rachel Zietz 氏は13歳で最初の会社を立ち上げ、「Shark Tank」(アメリカ版「マネーの虎」)にも出演している。Jordan 氏自身は12歳で最初の会社であるビデオゲームレンタル企業を立ち上げている。e スポーツビジネスを始める前は VR 企業も立ち上げている。

Bensussen 氏は声明で次のように語った。

これまでずっとスポーツとゲーム両方に熱中してきました。でも、この情熱を次のレベルへと引き上げてくれる Jordan 氏と一緒に仕事ができるのはとても嬉しいことです。彼は自分がやっていることを本当に大切にしています。それが会社の成功にとってポジティブな影響を与え続けているのだと思います。

Zietz 氏は新たな投資ラウンドを利用して、リーグの可能性をアピールするとともに、国中の学生が大会に参加できるようにしようとしている。また、All-Star eSports League の賞金総額を増やすためにも使われる。奨学金やコンピューター機器、ゲーム機器、その他の賞のために100万米ドル以上が用意されるという。

All-Star eSports League の従業員数は12人で、大人もいれば高校生もいる。Zietz 氏によると、自身が未成年であるため、守秘義務契約書などの書類には両親にもサインしてもらう必要があるという。

Zietz 氏は言う。

難しいチャレンジですが、楽しみなチャレンジでもあります。All-Star eSports League ではすべての情熱と自分の好きなことを生産的な形に発展させることができます。両親や姉、メンターにもよく相談しに行っています。意見をもらうために、これまでの人生で出会った人たち、例えば学校の先生も総動員して取り組んでいます。

現在、All-Star eSports League は様々なチームや高校との契約締結を急いでいる。

できるだけ多くの高校と契約することが一番の目標です。現在のところ、契約数では私たちが圧倒的な数を誇っています。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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Facebookらが取り組むファッションのAI「Fashion++」、最小限の服装アレンジを提案し人々をもっと素敵にする

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ありとあらゆる衣類が出回る中、それらを組み合わせたファッションに、どんな手を加えれば全体的なスタイルを改善できるだろうか? これこそが、プレプリントサーバの Arxiv.org で発表された論文で、コーネル大学、ジョージア工科大学、Facebook AI Research の研究者らが最近調査した疑問だ。論文に記載されたアプローチが目指すのは、ファッション性に大きく影響するかもしれない服装への微調…

ありとあらゆる衣類が出回る中、それらを組み合わせたファッションに、どんな手を加えれば全体的なスタイルを改善できるだろうか? これこそが、プレプリントサーバの Arxiv.org で発表された論文で、コーネル大学、ジョージア工科大学、Facebook AI Research の研究者らが最近調査した疑問だ。論文に記載されたアプローチが目指すのは、ファッション性に大きく影響するかもしれない服装への微調整を特定することだ。

人間と機械の知力を組み合わせてスタイルを提案したり、衣服にカラーフィルタをかけたり、2つの服装を比較したり、また手持ちの衣類を記録したりするコネクテッドカメラ、Amazon の Echo Look を連想させる。だが研究者らは、自分たちの技法は他のほとんどの技法よりも洗練されていると断言する。

共著者らは次のように述べている。

ココ・シャネルの有名な素晴らしい言葉にもあるように、小さな変更でファッション性に大きな影響を与えられるということが提唱されています。アクセサリーを外したり、もっとネックラインが高いブラウスを選んだり、シャツの裾を入れたり、あるいはもう少し色の濃いパンツに変えたり、わずかな調整で今の服をずっとおしゃれに見せることができます。こういった見解を動機とし、私たちは最小限の変更で服装を改善するというコンピュータビジョンの新たな課題に取り組みました。

この目標はいくつかの技術的な課題を伴うと研究者らは指摘する。まず第一に、AI モデルのトレーニングに関する課題だ。各服装のより優れたバージョンと劣るバージョンの画像の組み合わせがあればシステムに違いを教えることはできるかもしれないが、こういったデータはすぐに入手できるものではないし、流行が変わるにつれて情報は古くなるだろう。またこういった画像の組み合わせを手に入れることができたとしても、前述のモデルはポジティブとネガティブの間の微妙な違いを識別し、オリジナルの衣類を特定し、それと各々の微調整ごとに相乗効果がどう変わるかを推論しなくてはならない。

研究者らは Fashion++ というアプローチで解決に挑んだ。Fashion++ は、1万5,000件を超えるファッション画像でトレーニングを受けた画像生成システムで合成されたエンコーディングに基づいて動作する。オリジナルの服装を与えられると、それを構成する要素(バッグ、ブラウス、ブーツなど)をそれぞれのコードにマッピングし、続いてエンコーディングをアップデートする編集モジュールとして、1万2,000件以上の服装写真(およびそれぞれのネガティブな変更)を入力した「識別ファッション性(discriminative fashionability)」モデルを使う。これにより服装のスコアが最大化され、スタイルが改善される。

Fashion++ は、編集内容を最適化した後、2つのフォーマットでアウトプットを提供する。1つ目は提案内容にもっともマッチする衣料品の在庫検索結果だ。もう1つは、同一人物に編集後の服装エンコーディングから生成された新たなファッションを着せたレンダリングだ。双方のパターン、色、形、フィット感を考慮し、研究者らは各衣類のエンコーディングを基本的な生地や形の構成要素へと因数分解し、編集モジュールが変更箇所や変更内容を制御できるようにした(シャツの形はそのままで色を微調整する、ネックラインを変更したりシャツの裾を入れたりする。あるいは、袖をまくるのに対してパンツをゆったり目にするなど)。さらに、更新の軌道から、もっとも変更の少ない状態からもっともファッション性の高い状態へと移行するまでの一連の編集内容を最後に確認できるようにした。

同チームによると、100件以上のテスト用の服装と Amazon の Mechanical Turk 経由で募った300人近くの人間が関与した人間の知覚研究で、Fashion++ が変更を加えた後の方がよりファッション性に優れていると92%の回答者が評価した。さらに、すでにファッション性が高い服装に Fashion++ が修正を加えたところ、84%が同程度のファッション性あるいはよりファッション性が高いと回答している。

論文の共著者らはこう述べている。

結果はかなり前途有望です。今後は、トレーニングソースの構成内容を広げていく予定です。例えば Instagram などより広範なソーシャルメディアプラットフォームを活用したり、入手可能な在庫のあるものを優先した編集内容にしたり、あるいは個人の好みのスタイルや着用場面に応じて改善点を生成したりしていきます。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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WordPress.comの親会社Automattic、シリーズDラウンドでSalesforceから3億米ドルを調達——バリュエーションは30億米ドルに

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Automattic は WordPress.com の親会社としての存在、そしてオープンソースの非ホスト型 WordPress への貢献がよく知られている。同社はシリーズ D ラウンドで Salesforce のベンチャーキャピタル部門 Salesforce Ventures から3億米ドルを調達した。 Automattic は2014年のシリーズ C ラウンドで1億6,000万米ドルを調達して…

WordPress for iOS
Image Credit: Paul Sawers/VentureBeat

Automattic は WordPress.com の親会社としての存在、そしてオープンソースの非ホスト型 WordPress への貢献がよく知られている。同社はシリーズ D ラウンドで Salesforce のベンチャーキャピタル部門 Salesforce Ventures から3億米ドルを調達した。

Automattic は2014年のシリーズ C ラウンドで1億6,000万米ドルを調達して企業価値が11億6,000万米ドルになったが、同社が海外から投資を受けるのはそれ以来初めてだ。今回の投資によって、Automattic の企業価値は30億米ドルになるという。

2005年に設立された Automattic は、基幹サービスである WordPress.com 以外にも様々なツールやサービスを提供している。例えば、同社が数ヶ月前に買収した Tumblr や、長文式コンテンツプラットフォーム Longreads、メモ取りアプリ Simplenote などがある。他にも、ドラッグアンドドロップ型のファイル共有プラットフォーム CloudUp、コラボレーション型翻訳ツール GlotPress、アンケート作成プラットフォーム Crowdsignal(元 PollDaddy)がある。

Salesforce、Automattic ともに互いのサービスの統合や製品の整理に関する計画を明らかにしていない。しかし、Automattic によると今回のニュースは資金調達以上のことを物語っているという。広報担当者は VentureBeat に次のように語った。

私たちは互いに協力して金銭以外のメリットを探っていきます。

行間を読み解けば、Salesforce がブログで有名な企業に多額の資金を投資した理由を知るのはそう難しくない。WordPress の現在のブログのシェアはウェブ全体の3分の1を占めている。すき間時間を使ってブログを書いている人から出版社、オンライン小売業者までもが WordPress を利用している。Automattic の製品ラインナップを見れば、Salesforce が投資した理由が見えてくる。

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顧客管理

数ヶ月前、Automattic は WordPress 用顧客関係管理(CRM)プラグインを開発する ZBS CRM を買収した。両社は以前、ZBS CRM を WordPress により緊密に連携させる計画を発表していた。Automattic は WooCommerce という e コマースプラグインも運営しているが、こちらも4年前に買収したものだ。WordPress と WooCommerce を使っているオンライン小売業者は CRM システムを使って顧客の管理をする可能性が高い。WooCommerce ユーザが自分たちのオンラインストアを CRM に接続できる拡張機能を ZBS CRM が提供しているのもそこが狙いだ。

さらに、複数のサードパーティ製プラグインが、WordPress ソフトウェアで構築されたウェブサイトと Salesforce をつないでくれる。

CRM システムを WordPress のウェブサイトに統合するメリットは明らかに大きい。そして CRM 市場で最大のプレーヤーこそが Salesforce なのだ。Salesforce はオープンソース分野でも実績がある直近では自社の Lightning Web Components の JavaScript フレームワークをオープンソース化している。ウェブにおける WordPress の立場はもともとオープンで拡張性が高いため、両社の相性も悪くなさそうだ。

Salesforce の社長兼 CPO(最高製品責任者)Bret Taylor 氏はプレスリリースで次のように語った。

当社から Automattic への投資と両社の提携によって、WordPress とオープンなウェブの世界に貢献できることを楽しみにしています。

Automattic の側からしてみると、今回新たに調達した資金で「ビジネスを拡大」することができる。また、WordPress.com や WooCommerce、Jetpack、Tumblr、プレミアムサービスの WordPress VIP といった WordPress の製品ラインナップへの投資を増やすこともできる。

今年 Marc Benioff 氏(Salesforce の CEO 兼共同設立者)に会いました。そこで、Salesforce と Automattic には共通する指針や哲学がたくさんあることがわかったのです。

Automattic の CEO で WordPress の共同制作者 Matt Mullenweg 氏は自身のブログで語っている。

Marc 氏は気配りのできるリーダーです。そして彼の感覚と目的意識は、ウェブをより良い空間にするという私たちのミッションと非常に近いものがあります。また、エンタープライズ市場における WordPress と WP VIP の大きなトラクションと今後の可能性にも気づかせてくれました。

9月19日の発表の数ヶ月前には、Automattic が Happy Tools と呼ばれる新たな製品スイートを導入している。Happy Tools は Automattic のように社員たちがリモートまたは世界中に散らばっている企業のために開発されたツールだ。Automattic には社員が出社するオフィスがなく、71か国で900人以上の従業員が働いているという。

Salesforce の投資は将来への自信の表れだと言えます。(中略

社員が各地に散らばって働くやり方は、働くチャンスが世界中に公平に広がることを意味します。

直近の投資ラウンドで Automattic は6億米ドル以上を調達している。以前から参加している投資家には True Ventures、Tiger Global Management、Insight Partners、Iconiq Capital などが名を連ねる。(Mullenweg 氏)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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米次期民主党大統領候補のAndrew Yang氏、「オートメーションから有権者を守る」と約束し有権者の心をつかむ

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9月12日の討論会に登場した民主党大統領候補の Andrew Yang 氏は、聴衆を大いに驚かせた。同氏は選挙キャンペーンの中で、1年間にわたり10人のアメリカ市民に毎月1,000米ドルを支給したいと語ったのだ。同氏はユニバーサル・ベーシック・インカム(Universal Basic Income)を提案しているが、それに対する世論を探るため、非常に公な形で12万米ドルのアドバルーンを上げるという…

8月23日にサンフランシスコで開催された全米民主党大会夏大会で話す
次期大統領候補の Andrew Wang 氏
Image credit: Sheila Fitzgerald / 123RF

9月12日の討論会に登場した民主党大統領候補の Andrew Yang 氏は、聴衆を大いに驚かせた。同氏は選挙キャンペーンの中で、1年間にわたり10人のアメリカ市民に毎月1,000米ドルを支給したいと語ったのだ。同氏はユニバーサル・ベーシック・インカム(Universal Basic Income)を提案しているが、それに対する世論を探るため、非常に公な形で12万米ドルのアドバルーンを上げるというわけだ。

近年もっとも成功した自称起業家の1人として大統領選挙戦に立候補した Yang 氏だが、同氏が非凡な立候補者として名乗りを上げたことを知っておく必要があるだろう。

選挙キャンペーンnが始まるまでは、同氏の名前を聞いたことがなかった人も多いだろう。スタートアップ投資家であり、起業家を育てる非営利団体 Venture for America の創設者でもある Yang 氏には、政治家としての経験がまったくない。それでもなお民主党大統領候補トップ10にまで上りつめ、元副大統領の Joe Biden 氏や、上院議員の Elizabeth Warren 氏(民主党、マサチューセッツ州)や Bernie Sanders 氏(無所属、バーモント州)といった最有力候補がいる場で人々の注目を集めた。

Real Clear Politics による人気投票の平均値を見ると、同氏は3%を獲得しており、民主党大統領候補者の中で6番目に人気が高い。

同氏の魅力は筆者にも理解できる。Yang 氏は国家の状況を分かりやすい言葉で語る、魅力的な人間だ。ピアノ演奏にも果敢に挑むし、9月第2週の頭にはシカゴでクラウド・サーフィングしていた。

Yang 氏は9月12日、ヘルスケア、中国に対する関税、選挙資金改革、また自分が米軍最高司令官に適任だとする理由など、様々な話題をうまい具合に取り上げた

しかし Yang 氏の立候補の中核にあるのは、同氏のわかりやすいオートメーション(自働化)への取り組み計画と、今日ドナルド・トランプ氏が大統領を務めているのはアメリカ中西部の民主党拠点で400万件の職がオートメーション化されてしまったからだという主張だ。

Yang 氏は5月に行われた VentureBeat とのインタビューの中で、トランプ氏のアメリカ AI イニシアチブ(American AI Initiative)に対する見解から、雇用の喪失に対する懸念、中国との AI 軍拡競争を阻止する計画にいたるまで、AI(人工知能)に対して深い理解を示した。

Yang 氏のメッセージは人々の間で共感を呼ぶもので、なんら驚くことではない。2017年の Pew Research Center の世論調査と2018年の Gallup の世論調査によると、アメリカの成人の大半がオートメーションにより職を失うことを心配している。また Pew Research による2017年の世論調査では、他党(34%)と比べて民主党寄りの有権者は2倍近く(65%)が、コンピューターやロボットが職を奪うようになったら政府が介入し国民を支援すべきだと考える傾向にあることが明らかになっている。

Yang 氏の立場は、オートメーションは差し迫る脅威だとするものではなく、オートメーションの時代が到来しており国民は助けを必要としているというものだ。

国内のすべての成人に1,000米ドルを支給するという計画は、確かに同氏の認知度と世論調査における順位を押し上げたかもしれない。しかし Yang 氏はユニバーサル・ベーシック・インカムを、補助金ではなく、家族、コミュニティ、そして平均的なアメリカ人に対する投資、「あなたの問題をどんな政治家よりもうまく解決できるのはあなた自身だ」ということの認知ととらえている。

私たちは自分自身を、巨大な機械に取り込まれるのではなく、この民主主義のオーナーまたシェアホルダーとみなすべきです。

Yang 氏は9月12日の討論会で語った。選挙資金改革について司会者の質問に答えたのだが、同じ見解でオートメーションに対する取り組みも容易に説明できただろう。

今では Yang 氏の戦略は、機械に対する怒りと人間性の強調の二本立てとなったようだ。

同氏は9月第2週の頭に公開された番組の中で NBC News にこう語っている

自分を人間らしくするものに傾けば傾くほど、人々の反応が得られることに私は気づきました。今回のキャンペーンはある意味、自分自身の人間性の探究であると言えます。

同氏のそういった人間中心のアプローチは、12日の移民問題や教育問題に関する質問に対する回答にもはっきりと表れていた。

Yang 氏はチャーター・スクールや教育に対する考えを聞かれ、地域や家族に対する投資は、子どもの生活や学業の向上のために必要だと主張した。

また Yang 氏は、1年間の合法移民数を200万人に増やすかと聞かれた際、アメリカ生まれのアメリカ住民よりも移民の方が多くビジネスを立ち上げているという事実や、現在フォーチュン500にランキングされる企業の半分近くが移民やその子どもによって設立されているといった事実に言及している。また、自身が台湾生まれのピーナッツ農園主の息子として生まれたことや、いかにアメリカが「何世代にもわたり人的資本を引き付けてきた」かについて語った。

それを失ってしまったら、これまで続いてきた成功に不可欠なものも失ってしまいます。そしてまさにその点において私は大統領にふさわしいのです。

Yang 氏は12日の討論会を、実業家として何十万米ドルも失ったこと、そしてその後の回復までの長い道のりと成功について、人々の共感を呼ぶ言葉で語り締めくくった。

この国の経済を人間としての価値や理想を生きることができるものにする、それがこのキャンペーンの目標です。

Yang 氏は最後に述べた。

Yang 氏が民主党の候補者になる可能性は低いかもしれないが、オートメーションに対応するには思い切った措置が必要だという同氏の主張には共感できる。

The Verge は今年4月、Yang 氏を「この世の終わりの候補者」と呼んでいるが、Yang 氏はオートメーションの影響を極めて深刻にとらえ、社会におけるその役割を共感できる言葉で説明する候補者だと言った方が良いかもしれない。

Yang 氏のキャンペーンが終了した時に、民主党の最有力候補者が1,000米ドルのユニバーサル・ベーシック・インカム計画を提案する可能性は低い。しかし元オハイオ州上院議員の Sherrod Brown 氏が「労働の尊厳(Dignity of Work)」に重点を置いたように、Yang 氏の方針基盤も部分的に取り入れられるだろう。なぜなら Yang 氏は現代経済の現実と継続的な AI の拡散について語っており、民主党であろうとなかろうと政治家であれば誰でも、票を獲得したければそうするしかないはずだからだ。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

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企業向けサイバーセキュリティ提供のShape Security、シリーズFラウンドで5,100万米ドルを調達——IPOを前にユニコーンに

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企業がオンラインシステムの不正利用を阻止できるよう手助けするサイバーセキュリティスタートアップの Shape Security は、C5 Capital がリードするラウンドで5,100万米ドルを調達した。このラウンドには Kleiner Perkins、HPE Growth、Norwest Ventures Partners、Focus Ventures、JetBlue Technology V…

Shape Security

企業がオンラインシステムの不正利用を阻止できるよう手助けするサイバーセキュリティスタートアップの Shape Security は、C5 Capital がリードするラウンドで5,100万米ドルを調達した。このラウンドには Kleiner Perkins、HPE Growth、Norwest Ventures Partners、Focus Ventures、JetBlue Technology Ventures、Top Tier Capital Partners、Epic Ventures も参加した。

今回の投資の結果、Shape Security は評価額が10億米ドルになったと述べ、待望の「ユニコーンクラブ」の仲間入りも果たした。

2011年に設立されマウンテンビューを拠点とする Shape Security の中核的なレゾンデートルは、銀行のようなビッグビジネスを手助けして、ボットがクレデンシャルスタッフィング攻撃(訳注: 流出したユーザー ID とパスワードのペアを用いてサイト侵入を試みる)で他人のアカウントにアクセスしようとしたり、偽アカウントを作ったり、データをかき集めたりする、いわゆる「イミテーションアタック」を阻止することである。つまり、透明になれる服を着て裏口から忍び込んでくる人を止めるのは難しいが、付け髭や付け鼻で正面入り口から入ってくる人を見つけるのは容易であるということだ。

多くのサイバーアタッカーは入り込める場所を見つけるまでオンラインシステムを突っついてみる自動化技術を中心に据えている。例えばアタッカーは盗まれたクレジット情報という宝の山を持っていることもあるが、有効かどうかを1つずつ手動で試すのは時間がかかりすぎるため、自分で一度確認してボットを訓練し、同じ確認作業を他のクレジット情報に対して使用可能なものが見つかるまで行わせる。デバイスを乗っ取り遠隔操作するためのマルウェアが使用されることもあるし、もしくはアタッカーが他人の様々な個人情報を盗み出して新しいクレジットカードに使えるかどうかを試してみることもある。

大事な点は、イミテーションや自動化を使い大規模なサイバーアタックを実行することは比較的容易であり、そのために Shape Security もそういった攻撃を検知するために自動化技術を使用しているということである。

Shape Security のダッシュボード

AI の効果

ウェブサイトやモバイル用アプリ、そして API のエンドポイントで Shape Security は過去のデータや機械学習、人工知能(AI)を活用して「ユーザ」が本物か不正なものかを判別し、もし後者だと判断されればブロックする。アタッカーはやり方を変えて再び挑戦してくることも多いが、Shape Security はそれにも対応しなければならない。

同社はサイバー犯罪者に多くの情報を与えることになるのでボットと人間を区別するすべてのシグナルを明らかにはしていないが、キーボード入力やマウスの動きなどを監視しているのは確かであり、それに加えてデバイスがルート化されているかどうかというようなシステムの詳細も監視している。同社が使用する情報は、究極的には攻撃の性質によって決まるものである。

Shape Security のエンジニアリング部門ディレクター Jarrod Overson 氏は VentureBeat にこう語った。

弊社が使用するシグナルには既知の攻撃を検知するもの、ボットのような振る舞いを検知するもの、さらにはユーザエージェントが使おうとしている虚偽のリストを収集するものもあります。Shape の決定エンジンは数千の特徴を処理し、トラフィックが正当なものか不正なものかを判断しています。

Shape Security は毎日20億件もの大量の詐欺的な、もしくは「迷惑な」処理を阻止していると述べており、北米のオンラインバンキング利用者の半分以上が同社の技術によって守られているとしている。

さらに、Shape Security の技術を使用する企業が増えれば増えるほど、より多くのデータを得て、その技術はより良いものになっていく。良い機械学習システムとはそうなるように設計されているものなのだ。

Overson 氏はこう続ける。

Shape には複数の機械学習システムがあり、すべてのデータは Shape のテレメトリとネットワークのメタデータから得ています。いくつかのシステムは他の顧客のデータから学習して予防的な対抗手段を構築し、他のシステムは良いユーザの振る舞いを学習してそこから外れたものを見つけ出します。

これまでに Shape Security は、Alphabet の GV や Google の元 CEO の Eric Schmidt 氏の Tomorrow Ventures を含む大物支援者から、1億3,000万米ドルを調達してきた。新たに5,100万米ドルを得て、プラットフォームを世界的に成長させ、AI の能力を強化する計画だ。

Shape Security の CEO 兼共同設立者 Derek Smith 氏は声明でこう付け加えた。

今回の投資により、弊社は国際的な運営をスケールさせ、また AI 開発を加速させることができます。弊社の新たな、ならびに従来からの投資家の方々、そして成長を続ける弊社の実績が、あらゆる企業を不正なインターネット処理から守るという弊社のビジョンを明確に示しています。

マーケットサイズ

2018年の世界的なサイバーセキュリティ市場は1,520億米ドルであるとされており、数年内に2,500億米ドルにまで成長すると見込まれている。オンラインで行われるビジネスは増加を続け、実質的にすべての企業はソフトウェア企業となりつつあり、つまりサイバー犯罪の標的はなお一層増えているということである。何らかのデータ漏洩ハッキング、セキュリティ不備といったことが世界中でほぼ毎日のように見出しを飾っている。

また自動化が組み込まれたサイバーセキュリティは、投資家と、買収を通じて製品を強化しようとしている大企業の両者にとって、非常に良いポジションにつけている。実際、予想されるサイバーセキュリティの労働力不足については多くのことが言われており、これこそが特に自動ツール企業と投資家引きつけている理由の1つとなっている。6月にはエンドポイント保護と脅威インテリジェンスを提供する AI 駆動のサイバーセキュリティプラットフォーム CrowdStrike が株式を公開し、これまでのところ株価は IPO 価格の倍以上の値をつけて順調に推移している。さらに、昨年は BlackBerry が AI 対応のセキュリティスタートアップ Cylance を10億米ドル以上の額で買収した

Shape Security は新たにユニコーンの仲間入りを果たしたが、これはイグジットにも目を向けているということだろうか?どうやらそのようだ。

IPO への準備は、弊社の計画の一部です。

Shape Security の CMO である Mike Plante 氏は、時期は明確にはしなかったが、VentureBeat にそう述べた。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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