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人の目解像度のVRヘッドセット「Varjo」:色精度にアイトラッキング、テクニカルスペックについて(3/3)

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テクニカルスペック (前からのつづき)Varjoによると、フルフレームの「バイオニックディスプレイ」は人間の目と同等の解像度を備えているという。フォーカスエリアの解像度は片目あたり1,920×1,920ピクセルで、周辺エリアは2,880×2,720ピクセルだ。画像のリフレッシュレートは90tps、つまり90ヘルツの速度で更新され、視野角は115度だ。 同社はこの数年で進歩を遂げた。2019年初頭に…

VarjoのXR-3/VR-3の視野角は115度だ
Image Credit: Varjo

テクニカルスペック

(前からのつづき)Varjoによると、フルフレームの「バイオニックディスプレイ」は人間の目と同等の解像度を備えているという。フォーカスエリアの解像度は片目あたり1,920×1,920ピクセルで、周辺エリアは2,880×2,720ピクセルだ。画像のリフレッシュレートは90tps、つまり90ヘルツの速度で更新され、視野角は115度だ。

同社はこの数年で進歩を遂げた。2019年初頭に発売された第1世代の「XR-1」は価格が1万ドル、片目あたりの解像度は1,920×1,080ピクセル、視野角87度だった。比較すると、Facebookの400ドルの「Oculus Quest 2」は片目あたりの解像度が1,832×1,920ピクセル、視野角92度だ。第2世代のVarjoヘッドセットは2019年秋に発売された。

「XR-3」はインサイドアウト方式のトラッキングを備えている(ヘッドセットそのものにカメラがついており、環境を感知し、外部センサーを必要としない)。ヘッドセットは90ヘルツ以上の速さで動作可能だが、これは人間が快適と感じるほぼ極限に近いとKonttori氏は言う。Varjoによると、同社のヘッドセットは現在、フレーム全体が超高解像度であると同時に色の精度も現実世界を反映しているという。

さらに、このヘッドセットは最大200ヘルツの正確なアイトラッキング機能を備えており、レンダリングを通してユーザーに最適化されたリアルな視覚体験を提供する(能動的に見ていない周辺視野がぼやけることで、ディスプレイが高速に動作する)。

両デバイスはUltraleapハンドトラッキング(Leap Motionからライセンス供与)を統合していて、ユーザーの指の動きのトラッキングを含め自然なインタラクションを提供する。

また、新ヘッドセットは3点式の正確にフィットするヘッドバンド、40%軽量化、冷却機能、超広角設計により目の疲れや画面酔いを防ぐなど、快適性と実用性が向上している。

「顧客のユースケースでは、私たちのヘッドセットは一回あたり数時間ほど使用されることが多いようです」。(Konttori氏)

アプリ、パートナー、顧客

KiaはVarjoのヘッドセットを利用して車を設計している
Image Credit: Varjo

ソフトウェアは「Unity」、「Unreal Engine」、「OpenXR 1.0(2021年初頭)」で構築されたアプリや、「Autodesk VRED」、「Lockheed Martin Prepar3d」、「VBS BlueIG」、「FlightSafety Vital」などの数百種類の産業用3Dエンジンやアプリと互換性がある。SteamVR 2.0トラッキングシステムを使用している。

XR-3(AR機能ももっている)はライダーセンサーによる深度認識機能とステレオRGBビデオパススルーを備えているため、ユーザーはスイッチを押すだけで外部世界を正確に見ることができる。光学カウンターウェイトを除いたヘッドセット自体の重さは1.3ポンド(約590グラム)だ。

「XR-3」と「VR-3」はどちらも、varjo.comあるいは同社のリセラーを通じてすぐに注文可能だ。出荷開始は2021年初めを予定している。

既存パートナーおよび顧客には、Lockheed Martin、Laerdal、Kia Motors Europe、Epic Games、Unity、Bohemia Interactive Simulations、Autodesk、Boeing、Lenovo、Ultraleap、Cole Engineering Servicesがある。

「現時点で私たちの最大の市場は、トレーニング、シミュレーション、設計、エンジニアリング業界です。しかし最近、医療業界の画像処理や研究分野でも非常に良い市場を見つけました」。(Mäkinen氏)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

人の目解像度のVRヘッドセット「Varjo」:製品デザイナーなどの専門家がターゲット(2/3)

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(前からのつづき)「XR-3」および「VR-3」は写真のようにリアルなVRを必要とするプロ用アプリを対象としている。この種のヘッドセットを構築するには多くの労力と経費がかかる。同社は2016年に設立され、これまでに1億ドルを調達した。現在の従業員数は130名だ。Mäkinen氏によると、最大手の顧客は機器を数百台単位で購入する。また最初の顧客は億万長者で、これを娯楽目的で購入したと付け加えた。 M…

VarjoのVRヘッドセットは医療や企業向けのアプリで利用することができる
Image Credit: Varjo

(前からのつづき)「XR-3」および「VR-3」は写真のようにリアルなVRを必要とするプロ用アプリを対象としている。この種のヘッドセットを構築するには多くの労力と経費がかかる。同社は2016年に設立され、これまでに1億ドルを調達した。現在の従業員数は130名だ。Mäkinen氏によると、最大手の顧客は機器を数百台単位で購入する。また最初の顧客は億万長者で、これを娯楽目的で購入したと付け加えた。

Mäkinen氏はこう冗談を言った。

「おそらく今回は、百億万長者を獲得できるでしょう。『Half-Life: Alyx(訳註:VRゲームタイトル)』はこのヘッドセットで見るととてもすばらしいですよ」。

新しいアプリ

Varjoはプロダクトデザイナーなどの専門家をターゲットとしてXR/VRヘッドセットを開発している
Image Credit: Varjo

Mäkinen氏によると、新しいヘッドセットはパイロットやフライトクルーに比類のないレベルのリアルなVRを提供し、厳格なトレーニングやシミュレーションに必要な正確な感覚を再現する。デザイナーやクリエイターは3Dビジュアライゼーションを作成する上で、従来のヘッドセットよりもはるかに鮮明にテクスチャ、反射、色、テキスト、曲率、形状の角度といったものを表現することができる。

ファーストレスポンダーや医療チームは没入型VRで一緒にトレーニングでき、あらゆる医療シナリオにおける作業方法やコミュニケーションおよび迅速に対応する方法を改善することができる。

「私たちは前世代で何百人もの顧客にVRと複合現実のヘッドセットを提供してきました。今回は第3世代の製品となります」。(Mäkinen氏)

(次へつづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

「人間の目と同等の解像度」のVRヘッドセット、Varjoが新バージョンを公表(1/3)

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Varjoは「人間の目と同等の解像度」を備え、企業、医療、設計、エンジニアリング用アプリ向けの非常に鮮明な画像を提供する次世代VRヘッドセットを発表した。新しい「XR/VR」ヘッドセットはそれぞれ「XR-3」「VR-3」と呼ばれる。「XR-3」は一つのヘッドセットに仮想現実と拡張現実を共存させ、「VR-3」は仮想現実のみに焦点を当てている。同社によると、この新世代ヘッドセットは前世代の2倍のパフォ…

Varjoの新ヘッドセット、「XR-3」と「VR-3」
Image Credit: Varjo

Varjoは「人間の目と同等の解像度」を備え、企業、医療、設計、エンジニアリング用アプリ向けの非常に鮮明な画像を提供する次世代VRヘッドセットを発表した。新しい「XR/VR」ヘッドセットはそれぞれ「XR-3」「VR-3」と呼ばれる。「XR-3」は一つのヘッドセットに仮想現実と拡張現実を共存させ、「VR-3」は仮想現実のみに焦点を当てている。同社によると、この新世代ヘッドセットは前世代の2倍のパフォーマンスを持つ。

フィンランドのヘルシンキに拠点を置くVarjoは、ゲームなどの消費者向けアプリケーションを避け、代わりに精度の高さを必須とする市場で、没入感や臨場感(あたかも別の場所にいるかのような感覚)をもたらすことに重点を置いている。ユースケースには医師が医療処置をマスターするためのトレーニングなどがある。

VarjoのCMO、Jussi Mäkinen氏はVentureBeatのインタビューでこう話している。

「次世代製品と言えるのは、パフォーマンスが以前の2倍だからです。価格は約半額です。つまり、あらゆる規模の企業向けにVarjoをスケールしているのです」(Mäkinen氏)。

このヘッドセットは安価ではなく、そこが消費者向けではない理由のひとつだ。Varjoの「XR-3」は企業向けに5,495ドルで販売され、付属するVarjo Subscriptionが年額1,495ドルからとなっている。「VR-3」の価格は3,195ドルで、サブスクリプションは年額795ドルからとなっている。

「大企業向けに、より大きくスケールすることを目的としています」(Mäkinen氏)。

当然ながら消費者にとっては高すぎる価格だ。だが多くの設計チームが対面で一緒に作業ができなくなってしまった今、これらのヘッドセットによって、多くの時間と費用を削減し、優れた投資収益率を提供できるとMäkinen氏は言う。

Varjoのチーフ・イノベーション・オフィサーであるUrho Konttori氏は、VentureBeatとのインタビューで、同社は現時点で可能なテクノロジーのすべてを詰め込んだと語った。Konttori氏によると、Varjoはコスト、テクノロジー、さまざまなアプリケーションのバランスをとる上で長年に渡り大きな進歩を遂げてきた。

「ディスプレイのどの部分も超高解像度を提供します。どちらの画面も90ヘルツで動作します。真に正確な色彩、それが私たちの顧客ベースにとって重要です。RGBカラー精度は99%です」(Konttori氏)。

Varjoはオンラインデモを行い、エンジニアやデザイナーがVRで設計したボルボ車のエクステリアやインテリアなど、詳細なシミュレーションを作る方法を紹介している。(次へつづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】