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朝日新聞社がViibarから動画メディア「bouncy」事業を譲受

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朝日新聞社は6月28日、動画制作プラットフォームを手がけるViibarが運営する動画メディア「bouncy」を譲受したことを公表した。事業買収にかかった金額は非公開。メディア運営チームはそのまま継続し、今後、朝日新聞社が運営する動画メディア「Moovoo」と協力し、取材や編集などの点で効率化した体制を検討する。また、朝日新聞社とViibarは今回をきっかけにパートナーシップを強化し、デジタル領域で…

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朝日新聞社は6月28日、動画制作プラットフォームを手がけるViibarが運営する動画メディアbouncyを譲受したことを公表した。事業買収にかかった金額は非公開。メディア運営チームはそのまま継続し、今後、朝日新聞社が運営する動画メディア「Moovoo」と協力し、取材や編集などの点で効率化した体制を検討する。また、朝日新聞社とViibarは今回をきっかけにパートナーシップを強化し、デジタル領域での動画活用推進をはかる。

bouncyはViibarが分散型メディアを検討する上で生まれた動画メディアプロジェクト。テクノロジー関連の話題を中心に、短尺+テロップの編集方法で人気を集め、月間動画再生回数は平均で7000万回に到達した。現在はオリジナルのサイトも持ち、イベントの開催やサイネージへの配信など、独立したメディアとして成長の機会を伺っていた。

今回の朝日新聞社への合流にあたり、Viibar代表取締役の上坂優太氏は本誌の取材に対し「朝日新聞社で運営することが、bouncyブランドをより大きく育てることに繋がると判断しました。今後は成長するBtoB領域にフォーカスし、ここに経営資源を集中投下していきます」とコメントしている。

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また、合流することになった朝日新聞社の運営する動画メディアMoovooはライフスタイルなど幅広いテーマを暑かった動画メディアで、月間のページビューは250万。

今回の譲受にあたり、Moovooの事業責任者を務める深田陽介氏に理由を聞いたところ、やはりbouncyが保有するソーシャル(Twitter、Facebook、YouTube、LINE、Instagram)のファン75万人のユーザーが魅力的だったそうだ。これら2つのメディアを事業統合することでインパクトを出すのが狙い。

また、気になる編集体制だが、前述の通り、初期は体制を変えずにそのまま運営を継続する。MoovooはSEO流入や、bouncyの動画制作スピードなど、両者の得意とするスキルを共有する。

事業についてはタイアップ広告を主軸に、朝日新聞社の持つ営業リソースを有効に活用するという話だった。動画やサイト制作などについても朝日新聞社が受託案件を請け負っているため、それら体制の強化にも繋がる、という話だった。今後は成果型広告やディスプレイ、動画ネットワーク広告などにも力を入れる。

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Viibar は単純な動画クラウドソーシングから脱却して次のフェーズへーー日経と資本業務提携し4億円を調達、鍵はクリエイティブの「質」

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動画クリエイティブを手がける Viibar は1月17日、日本経済新聞社(以下、日経)との資本業務提携を発表した。同社は近く日経が新設するデジタルマーケティングの新組織「N ブランドスタジオ」と共同でチームを構築し、主に同社が提供する動画クリエイティブ関連の支援を通じ、新サービスや広告商品の開発・提供、運用などを行う予定。 Viibar 代表取締役の上坂優太氏の話では具体的に2017年春頃を…

動画クリエイティブを手がける Viibar は1月17日、日本経済新聞社(以下、日経)との資本業務提携を発表した。同社は近く日経が新設するデジタルマーケティングの新組織「N ブランドスタジオ」と共同でチームを構築し、主に同社が提供する動画クリエイティブ関連の支援を通じ、新サービスや広告商品の開発・提供、運用などを行う予定。

Viibar 代表取締役の上坂優太氏の話では具体的に2017年春頃を目処に、日経が運営するメディア NIKKEI STYLE 内に新たな媒体企画を立ち上げる。この他に日経が現在提供しているタイアップ広告などに動画コンテンツをセットにした商品開発や、企業のコンテンツマーケティング支援にも乗り出す。

Image Credit : Nikkei Style

今回の業務提携に伴い Viibar では第三者割当増資も同時に実施している。ラウンドに参加したのは日経の他に電通デジタル・ホールディングスと既存投資家のグロービス・キャピタル・パートナーズの2社。調達した資金は総額約4億円で、その評価額や払込日などの詳細は開示されていない。

企業の動画クリエイティブをクラウドソーシングの方法で支援してきた Viibar が次の展開、メディアとの資本業務提携に動いた。元々、前回ラウンドでヤフー本体から出資を受けていることや、自社での分散型コンテンツ「bouncy」などで、単なる動画制作クラウドソーシングとは違った、ややメディア寄りの路線を歩んでいただけにその方向性が一層鮮明になったと言えるだろう。

Viibar の制作実績

Viibar はここ数年、動きの多かったクラウドソーシングの流れを汲むサービスで、オンライン上にクリエイターを集め、独自の制作プラットフォームを提供することで制作業務を効率化した。これまで専門の制作会社に発注するしかなかった動画・映像制作の現場に新しい選択肢を与え、2013年の創業以来、オンライン上に抱えるクリエイターの数は3000名、同社の利用企業数は600社に上る。

一般的な制作会社であれば発生しうる特定クリエイターの脱退による質の低下や、大量発注時のリソース不足などの心配がない、いわば「クラウド上の制作スタジオ」というスタイルが Viibar の最大の特徴だ。

そして制作したコンテンツは多くの場合「配信」、つまりメディアが必要になる。従来型のテレビやサイネージなどに加え、当然、インターネット経由での配信も彼らのクリエイティブを供給する先となる。

リリースにも記載がある通り、Viibar が他のメディアの動画制作を支援するのは特にこれが初めてということではない。しかし今回、資本提携まで含めたのは、こういったクラウドソーシングによる動画制作・運用ノウハウを単なるクリエイティブの受託制作だけに留めず、よりメディア的な事業に広げようという意思が感じられる。実際、上坂氏に聞くと、今後の日経とのビジネススキームについてはまだ未定としつつも、例えば今回発表された項目以外にも広げる可能性や、レベニューシェアなどの方法も十分に考えられるということだった。

Viibar はクラウドソーシング(案件マッチング)からやや制作受託に近いプラットフォームになっている

では、日経というブランドと連携することで彼らの動画マーケティングビジネスは大きく花開くのだろうか?

上坂氏が特に強調していたのがクリエイティブの「質」という言葉だった。そもそもクラウドソーシングはごく一部の特定作業に関してクオリティコントロールの難しさを抱えている部分がある。しかし、Viibar はこの部分をシステムと運用でカバーし、トップブランドが活用できる質を担保することに成功している。

「シセイドウ ビノラボ」ブランディング動画 from Viibar on Vimeo.

コストについても上坂氏はこのように説明してくれている。

「価格は大手の制作会社、つまり人の手間暇をふんだんにかけてやるものよりもリーズナブルです。一方で、数人で内製でやってる制作会社や、質を問わない類のクラウドソーシングよりは高くなっています。弊社としては安いだけの仕事は、クリエイターがやる仕事ではないと思っているので、それで良いと考えています」(上坂氏)。

この質と価格のバランスが最終的な利益につながるのは間違いないだけに、日経ブランドで販売を開始する各動画広告商品の値付けや利益率などが気になってくる。

Viibar は質のよいコンテンツを柔軟に世に出せる仕組みをこの数年で構築し、今度はこれをブランド力のある媒体、配信を使って流す段階にやってきた。ここを自社のビジネスとして拡大できるかは同社が制作プラットフォームから次のステージに脱皮できるかの試金石になってくる。

「結局は強いブランドを作れるかどうかに尽きると思っています。ブランドが強いというのはそのメディアがファンベースを持っていてその CPA(獲得コスト)が低い状態にあるという認識で、これがしっかりとしていればコンテンツはプラットフォーム経由であろうが、自社メディア経由であろうが特に関係はありません。

メディアというのはコンテンツの集合体です。このクリエイティブ制作に集中できる環境にはこだわりを持って取り組みたい。私たちは単純に案件とクリエイターをマッチングしただけの仲介業者ではなく、クリエイターを審査したり、色々こだわった結果、その方向性が間違っていなかったことを確認できました。昨今、コンテンツ周辺では様々な問題が発生していますが、結果的により生産的な働き方や、制作のあり方が求められていくんじゃないでしょうか」(上坂氏)。

広告主、媒体、制作者ーーこの三方よしをクラウド、テクノロジーの力で実現できるか。引き続き注目したい。

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Viibarがヤフーと資本業務提携し約7億円を調達、共同で動画広告事業を加速へ

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動画の時代を業界トップと創業3年目のスタートアップが牽引することになるかもしれない。 動画制作をクラウドで効率化するViibarは5月18日にヤフーとの資本業務提携及び第三者割当増資の実施を発表した。引受先はヤフー以外にグロービス・キャピタル・パートナーズ及びグリーベンチャーズの既存株主を含む3社で、調達した金額は総額で約7億円。引受先各社の株主比率や払込日などの詳細は非公開。 また、これに伴いヤ…

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Viibar代表取締役の上坂優太氏

動画の時代を業界トップと創業3年目のスタートアップが牽引することになるかもしれない。

動画制作をクラウドで効率化するViibarは5月18日にヤフーとの資本業務提携及び第三者割当増資の実施を発表した。引受先はヤフー以外にグロービス・キャピタル・パートナーズ及びグリーベンチャーズの既存株主を含む3社で、調達した金額は総額で約7億円。引受先各社の株主比率や払込日などの詳細は非公開。

また、これに伴いヤフー執行役でマーケティングソリューションカンパニー長を務める荒波修氏がViibarの社外取締役に就任する。今回の提携で、Viibarはヤフーに対して動画制作リソースを提供し、これを活用した新サービス展開および動画広告事業領域を中心とした双方の収益拡大を目指すとしている。

2015年時点でViibarを活用している動画制作リソースとなる登録クリエイターは2000人を突破している。

Viibar代表取締役の上坂優太氏によると、今回の調達は主に人材面の強化を目的としており、現在業務委託などを含めて40名ほどの陣容を100名体制に拡大させる。

求める人材も、これまで実施してきたクラウドソーシングにおける動画制作に強い人材の他、データアナリストやアドテク系の技術者など、ヤフーと提携して拡大する事業に関わる技術者を厳選して集めたいとしていた。

元ミクシィの松岡剛志氏が4月8日付で同社のCTO(最高技術責任者)に就任している。
元ミクシィの松岡剛志氏は4月8日付で同社のCTO(最高技術責任者)に就任している。

さて、今回の出資は非常に興味深い。出資比率や評価額などについては非公開だが、別の関係者の情報によると、ヤフーの出資する比率はそこまで高くないようだ。通常、こういったマイノリティ出資はヤフー傘下のYJキャピタルが担当しており、ヤフー本体としてこの動画事業に強い興味があったことが伺える。

ただ、両者が一体何をするのか、ということについては実は上坂氏もまだ詳細は言えないそうで、改めて2社による事業提携の発表会のようなものが予定されているということだった。詳細はそこまでお預けするとして、本稿では上坂氏へのこれまでの取材や今回の会話を通じてどういったことがViibarに起こるのか、少し予測してみたいと思う。

ヒントになるのは「データドリブン」な動画制作、という上坂氏の言葉にある。

「(収支は既に回っているので)今回の調達資金は比較的短期間、例えば2年ぐらいで使ってしまって、しっかりIPOまで走っていける体制を取りたいというのが狙いです。また、事業提携の発表はまた別に予定してますが、ヤフーから共有してもらうデータもそうですが、それ以外にも連携を各社と実施して、例えばダッシュボードでクリエイティブとひも付けてプロモーションのパフォーマンスを上げるようなことを考えています」(上坂氏)。

データと動画。

この組み合わせを聞いて分散型コンテンツの話題にピンときた人は結構なメディア好きかもしれない。ここで詳細をお伝えするには大変複雑な話題なので、藤村厚夫氏(元アイティメディア会長、現スマートニュース執行役員)の言葉をお借りさせて頂くとして、リンクされてる記事も含めてご一読頂くと朧げながら輪郭が見えてくるはずだ。

参考記事:Webメディア 終わりが見えてきた/Facebook「Instant Articles」、Twitter、Snapchat 白熱の攻防
参考記事:分散メディア革命/NowThis News が示す Webサイト消滅への道

ここで論じられているウェブメディアは自社サイトの意識が薄い。コンテンツをそのままトラフィックの多いFacebookやTwitterといったソーシャルに直接投稿し、そのコンテンツのエンゲージメントの総量等を以って影響力とする。

分散型コンテンツで特に威力を発揮すると思われるのがコンテンツの物理的な枠サイズが固定されている動画や画像だ。そしてこの思考の最先端と言われる動画ニュースサイトNowThisは既にサイトを捨ててしまった。

NowThis
NowThisはサイトそのものを持たない。コンテンツはアプリとソーシャルに直接投稿される

結果、このような分散型コンテンツに取り組んでいるメディアは、ウェブページではなく「コンテンツそのもの」の効果的な投稿方法を模索することになった。投稿タイミングやタイトルの付け替え、複数ソーシャルメディアに合わせたコンテンツの「作り替え」などがある。

こういった複雑な条件下で最もユーザーに最適なコンテンツを提供するテクノロジーといえばそう、アドテクが最も近いかもしれない。同時にA/Bテストに必要なバナーのごとく、コンテンツには大量な生産フローが必要になってくる。

ーーもしViibarがクラウドソーシングで動画制作するフローだけでなく、動画コンテンツがいつ、どこで、誰に、どのソーシャルを使って、どのコンテンツを見せればいいか分かるマーケティング・オートメーションの仕組みを持っていたらどうだろうか。もちろんこれは動画広告を顧客に提案する際、一発勝負ではない効果的な提案が可能になる。

今回、ヤフーが示した強烈な興味と高い評価にも納得がいく。上坂氏はこの辺りについて今回の取材で明言は避けたが、前回の取材時にこのようなコメントをくれている。

「これまで企業の動画CM制作というのは一か八かという賭けでした。けど、Viibarを使えばクリエイター側からのボトムアップ的な映像制作の世界が広がります。(大量に制作が可能になったことで)企業側は動画キャンペーンに対してPDCAを高速で回すことができるようになるのです」(上坂氏)。

参考記事:動画制作のViibar、加藤寛之氏が技術顧問にーー2000人のクリエイターが使う動画生産の「秘密兵器」とは

詳細については次のヤフーとの提携発表会などで明らかになるのではないだろうか。

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動画制作のViibarに元ミクシィ取締役の松岡剛志氏がCTOとして参加

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動画制作のプラットフォーム「Viibar」に技術顧問として元アトランティスの加藤寛之氏が就任したことをお伝えしたのが2カ月前のことだったが、今度はフルコミットのCTO(最高技術責任者)がやってきたようだーー元ミクシィの松岡剛志氏が4月8日付で同社のCTO(最高技術責任者)に就任する。 松岡氏はヤフーでそのキャリアをスタートさせ、6年間勤めた後の2007年にミクシィへ転職。サービス開発に携わりながら…

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動画制作のプラットフォーム「Viibar」に技術顧問として元アトランティスの加藤寛之氏が就任したことをお伝えしたのが2カ月前のことだったが、今度はフルコミットのCTO(最高技術責任者)がやってきたようだーー元ミクシィの松岡剛志氏が4月8日付で同社のCTO(最高技術責任者)に就任する。

松岡氏はヤフーでそのキャリアをスタートさせ、6年間勤めた後の2007年にミクシィへ転職。サービス開発に携わりながら、2013年からは取締役として技術部門のトップを務めていた人物。ミクシィ取締役を退任後は海外を回るなど次のキャリアを模索しており、そんな折にViibar代表取締役の上坂優太氏と知人を介して知り合ったそうだ。

ミクシィはモンスターストライクのヒットにより、それまでソーシャルメディアの黎明期を支えていたMixiというプラットフォームからの脱皮に成功し、ここ最近では更なる成長を求めてチケットキャンプの運営会社買収など、新しい成長の模索も開始していた。ただ、松岡氏は自身が中規模の企業が成長していく過程を経験したこともあり、また同じようなチャレンジがしたいとスタートアップへの転身を決めたのだという。

上坂氏は今回の松岡氏の就任についてこうコメントをくれた。

「Viibarはこれまで「動画の水道哲学(あらゆる場面で動画が使いやすいように)を実現する」というビジョンを掲げて、高品質な動画コンテンツをリーズナブルに提供してきました。動画制作クラウド(クラウドソーシングの『Crowd』×制作システムをクラウドで提供している『Cloud』)事業の売上は年率約30倍の伸びを記録しています。登録プロクリエイターは2,000人を突破しました。今回の松岡氏のCTO就任、先般発表した加藤氏の技術顧問就任を通じて技術力を強化し、「動画×テクノロジー」を軸にしたViibar独自のエコシステムの拡張を加速してまいります」(上坂氏)。

また、開発力の強化を進める同社では、新たなサービスを構築中ということも聞いている。現時点での状況も聞いた。

「開発中の新プロダクトについては詳細はお話できませんが、Viibarでつくられたコンテンツを視聴者に届けられる仕組みになります。これによって視聴データを活用しクリエイティブを科学することが可能になり、結果的により品質の高いコンテンツの制作が可能になります。Viibarは今後も独自のエコシステムを強化するプロダクトを矢継ぎ早に投入し、人々のコミュニケーションをより豊かなものにしてまいります」(上坂氏)。

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動画制作のViibar、加藤寛之氏が技術顧問にーー2000人のクリエイターが使う動画生産の「秘密兵器」とは

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クラウドソーシングの考え方を取り込み、国内動画制作の世界を効率的に変化させている成長株に新しい力が加わるようだ。 動画制作プラットフォームのViibar(ビーバー)は2月16日、元アトランティス、BEENOSなどで活躍したエンジニア、加藤寛之氏の技術顧問就任を発表する。本誌の取材に対してViibar代表取締役の上坂優太氏が教えてくれた。今後加藤氏はViibarの開発する動画マーケティングプラットフ…

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左から加藤寛之氏、Viibar代表取締役の上坂優太氏

クラウドソーシングの考え方を取り込み、国内動画制作の世界を効率的に変化させている成長株に新しい力が加わるようだ。

動画制作プラットフォームのViibar(ビーバー)は2月16日、元アトランティス、BEENOSなどで活躍したエンジニア、加藤寛之氏の技術顧問就任を発表する。本誌の取材に対してViibar代表取締役の上坂優太氏が教えてくれた。今後加藤氏はViibarの開発する動画マーケティングプラットフォームへの助言を通じて開発体制の強化をサポートする。

加藤氏は東京大学卒業後の2008年に広告テクノロジーのアトランティスに最高技術責任者として参加、無料の広告配信サーバー「AdLantis」を構築し、同社の初期成長を牽引した一人。その後、BEENOSではR&D業務や関連企業の業務改善などのアドバイザー的役割を経て、2014年3月にイロドリを設立。同じくネットプライスドットコム(現BEENOS)出身の起業家、小川卓也氏と共に複数社の技術支援に携わっている。

また、この話題と同時に、上坂氏に以前の取材時に持っていた疑念などをお聞きしてきた。動画制作という複雑な工程をクラウドソーシングという方法でシステム化、効率化できるのか。結論から言うと、その目的は十分に達成しつつあるようだった。彼の話を交えて現状をお伝えしたい。

Viibarの動画制作実績。大手企業も事例に並ぶ
Viibarの動画制作実績。大手企業も事例に並ぶ

まず、前回記事でも触れていたが、動画制作はロゴ制作のような単純な工程ではなく、進行やカメラ、細かいタレントブッキングから映像制作の監督・演出など、何人もの「プロ」が関わる。そもそもこれらのプレーヤーたちをまとめてひとつのチームにするのが制作会社だったり広告代理店の役割だったりする。

Viibarはざっくり言うとこの「ディレクション」部分を直接クライアントからクリエイターに直接繋いでしまおう、というものだ。上坂氏の話では、現在登録クリエイターは2000人規模に拡大しており、それぞれ制作できる映像のスタイルを確認できるポートフォリオが公開されている。映像制作をしたいクライアントは主にこのクリエイターのスタイルを確認して、制作したい動画のイメージに近い人をアサインする。

現在はタグなどによる分類からこのマッチング精度が高まり、大手のナショナルブランドのクライアントがViibarを繰り返し使うようになっているということだった。また、オンライン動画向けの素材だけでなく、質に関してもTVCMに放送できるレベルを確保することに成功した。

参考記事:動画特化のクラウドソーシング「Viibar」がダノンビオのテレビCMを制作、本日から全国でテレビ放映開始 – THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)

しかも、いくつかある特化型(翻訳や制作など)のクラウドソーシング事業社と違い、彼らはスケールすることを考えて、できる限り制作の仲介には入らず、プラットフォームに徹しているのが特徴だった。一方で私の疑念は、本当にこれだけの複雑な工程を、オンラインでマッチングしただけのディレクターが指令塔となって動けるのかというものだった。

用意された答えはこの画面を見れば1ミリぐらいは伝わるかもしれない。これは前回取材では開発中で見せてもらえなかったクラウド上のコラボレーション画面で、クライアントと制作チームはここを通じてチャットや映像プレビュー、リテイク指示など一気通貫でできるようになっている。実際に動いている箇所を見せてもらったが完成度は高かった。

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「オンラインの制作ルームを提供してそこのチャットやストレージで制作のコミュニケーションを実施します。全員が確認できる場所や、チームだけでコミュニケーションできる場所など、クリエイターのみなさんのフィードバックを反映させて使いやすいものを用意しました」(上坂氏)。

結果的にViibarはプラットフォーム利用者に対するサポートセンターは用意しているものの、制作ディレクションには一切入らないというスタイルを保っているということだった。

「オープン当初からプロダクトで制作をサポートするという考えは変わっていません。現在もチームの約半数はエンジニアです」(上坂氏)。

Viibarの代わりにディレクションを担当してくれるクリエイターは2000人の約半数。それぞれがカメラマンであったり監督であったりと役割を持ちながら、制作の指示を出せる技術も持っている。ただ、やはり優劣はあるので、そこはクライアントサイドからのレーティングでその評価が可視化されている。

上坂氏はこのスタイルをさらに発展させれば、月間数千本単位の動画制作も夢ではないと語っていた。

「これまで企業の動画CM制作というのは一か八かという賭けでした。けど、Viibarを使えばクリエイター側からのボトムアップ的な映像制作の世界が広がります。(大量に制作が可能になったことで)企業側は動画キャンペーンに対してPDCAを高速で回すことができるようになるのです」(上坂氏)。

人間の持つ「クリエイティビティの拡張」がViibarの使命のひとつと語る上坂氏。動画元年と言われて久しいが、配信側ではなく、制作側が大きく変化する時代がやってきたのかもしれない。

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動画特化のクラウドソーシング「Viibar」がダノンビオのテレビCMを制作、本日から全国でテレビ放映開始

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動画制作に特化したクラウドソーシングを提供するスタートアップ「Viibar(ビーバー)」は今日、フランス系乳製品製造大手のダノンジャパンと共同で、ヨーグルト製品「ダノンビオ」のテレビCM を制作したと発表した。本日から全国のテレビ局で放映が開始された。 ダノンジャパンではこれまで、Viibar を利用してウェブ用プロモーション動画や社内動画を作成してきたが、クラウドソーシングを利用したテレビCMの…

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動画制作に特化したクラウドソーシングを提供するスタートアップ「Viibar(ビーバー)」は今日、フランス系乳製品製造大手のダノンジャパンと共同で、ヨーグルト製品「ダノンビオ」のテレビCM を制作したと発表した。本日から全国のテレビ局で放映が開始された。

ダノンジャパンではこれまで、Viibar を利用してウェブ用プロモーション動画や社内動画を作成してきたが、クラウドソーシングを利用したテレビCMの制作は今回が初めて。もともとウェブ用に進めていた企画を、テレビCM用にリメイクした。

Viibar では、テレビCMがウェブ上での流用されるケースはこれまでにもあったが、ウェブ上で検証された動画がテレビCMに活用されるという、新しい動画活用の潮流が作れたのではないかとコメントしている。

Viibar は Open Network Lab のアクセラレータ・プログラム第7期から輩出されたスタートアップで、昨年2月にはグロービス・キャピタル・パートナーズとグリーベンチャーズから3億円を資金調達している

日本でのクラウドソーシングによるテレビCMの制作事例としては、動画制作クラウドソーシング・プラットフォーム Crevo が Hulu の CMを制作したケースがよく知られている。

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動画特化のクラウドソーシング「Viibar」がグロービス・キャピタル・パートナーズとグリーベンチャーズから3億円を調達

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2014年に入ってもクラウドソーシングの話題はまだまだ尽きなさそうだ。今度は動画だ。 動画制作に特化したクラウドソーシングを展開するViibar(ビーバー)は2月5日、グロービス・キャピタル・パートナーズとグリーベンチャーズを引き受け先とする第三者割り当て増資を実施した。調達金額は総額約3億円で持ち分比率や払込日などの詳細は非公開としている。 Viibarの設立は2013年4月。ディレ…

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2014年に入ってもクラウドソーシングの話題はまだまだ尽きなさそうだ。今度は動画だ。

動画制作に特化したクラウドソーシングを展開するViibar(ビーバー)は2月5日、グロービス・キャピタル・パートナーズとグリーベンチャーズを引き受け先とする第三者割り当て増資を実施した。調達金額は総額約3億円で持ち分比率や払込日などの詳細は非公開としている。

Viibarの設立は2013年4月。ディレクターやカメラマンなど映像制作に必要なスキルを持った技術者たちをクラウドソーシングの手法で集めることで、オンライン上での共同製作(コ・クリエイション)を実現。品質を担保しつつ低価格での映像素材を提供できるとしている。

代表取締役の上坂優太氏によれば、現在登録されている映像制作に関わるクリエイターの数は数百人レベル。昨年からワークフローのひとつとしてクラウドソーシングを活用し、楽天やミクシィといったクライアントに対して映像制作の仕事を請け負っていた。(下記動画はミクシィに提供された作例)

上坂氏は新卒でCMやテレビ番組の映像制作を請け負う会社に入社。映像制作の現場を経験した後に楽天にてマーケティングなどに関わり、Viibarをスタートアップさせた。アクセラレータープログラムのOpenNetworkLab(以下、ONL)第7期生で、昨年実施されたデモデイではBest Team Awardを獲得している。

なお、設立時にはONLの他にエンジェル投資家としてDeNA共同創業者でエンジェル投資家の川田尚吾氏らが参加しているということだった。

動画制作のクラウド「共創」に挑戦する

国内のクラウドソーシング事業者を眺めるとおおよそふたつのグループに分かれることが分かっている。ひとつはランサーズやクラウドワークスのような完全なプラットフォーム型。もうひとつはMUGENUPやKAIZENなどのようにテーマを特化した上で、積極的に事業者が介入していく特化型だ。

Viibarはやや後者に近い分類に属する。

もう少し詳しくViibarの動画制作の仕組みを紐解いてみよう。以下、回答はすべて上坂氏。

ーー動画制作は工程も複雑で完全にクライアントと制作者に任せるのは無理ですよね?こういう特化型としてはMUGENUPが工程を細分化して成功しています。Viibarはどのような方法で実現しているのですか?

まず、発注したいクライアントは依頼したい映像の仕様を提示して頂くのですが、これに対して映像ディレクターレベルの方にNDAを経た上で(Viibar上で)コンペに参加していただきます。マッチングが成立したらチームアップの機能を使ってクラウド上に制作環境を作る、といった流れになっています。

システム上では絵コンテやそのディレクターのプロフィール、過去の作品例などを参考に応募ディレクターを選定できるようになっていた。(下記イメージはクライアントが閲覧する絵コンテ提示画面)

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ーーとはいいつつ、完全にクライアントと制作者を直接繋ぐのは難しいのでは。

そうですね。なので弊社でもPMを用意して「ハイブリッド」な環境を提供しています。映像制作は期待値の高いものですし、手戻りも多いですから、そういったノウハウを蓄積し、オペレーションやシステムに反映させていっています。

ーー何人ぐらいの体制ですか?

PMはパートタイムで3名ほど、ひとりあたり10社から最大20社ほどのサポートが可能と考えていますね。

なるほど。オペレーションのスタッフ自体も今後、クラウドソーシングに転換していけばここのスケールは可能だ。映像制作のニーズはYouTubeビジネスの拡大もあって本格化している。需給バランスが整えばViibarの可能性は大きい。

ーーどういう用途の動画制作が多いですか?それと価格帯のメインはどのラインでしょうか。

価格帯はアニメ動画は30万円ほど、実写はさすがに60万円あたりがメインになってますね。用途としては地方局のCMなんてのもありますが、やはりオウンドメディアで使うサービス紹介動画やYouTube広告用などが増えてますね。

営業についてはウェブからの発注の他、これまでの実績から構築した代理店ネットワークなどを活用して受注を進めるという話だった。

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映像制作はとにかくコスト高が当たり前(実は私も以前制作の現場で映像に携わったことがあるのだ)の世界だ。しかし世はネットに流れ、マスではないより手軽な映像素材のニーズが高まっている。

特にスマートフォンと動画の組み合わせのインパクトは、個人的な実験で関わっているdropoutでも体感している。9割近くのユーザーがスマートフォンで閲覧しているのだ。この変化は大きい。

価格帯が数十万のレベルでは手軽なコンテンツとしての映像制作はまだ無理だろう。どちらかというと一発モノの紹介動画だ。しかしこれが数万円レベルに落ちてきたらどうだろうか。相当のクオリティを担保した動画メディアの可能性が大きく開ける気がする。

「人とシステムのハイブリッド」ともいえるクラウドソーシングの可能性は本当に広い。

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