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企業の口コミ評価サイト「Vorkers」がリンクアンドモチベーション関連会社にーー評価額は112億5000万円【追記あり】

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社員口コミの企業評価サイト「Vorkers」を運営するヴォーカーズは9月20日、リンクアンドモチベーション(東証:2170)を引受先とする第三者割当増資を公表した。調達した資金は22億5000万円。同社が外部資本を受け入れるのはこれが初めて。 リンクアンドモチベーションの開示資料によると同社が取得した株式は全体の20%(株式取得金額から割り出した評価額は112億5000万円)。これによりヴォーカー…

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社員口コミの企業評価サイト「Vorkers」を運営するヴォーカーズは9月20日、リンクアンドモチベーション(東証:2170)を引受先とする第三者割当増資を公表した。調達した資金は22億5000万円。同社が外部資本を受け入れるのはこれが初めて。

リンクアンドモチベーションの開示資料によると同社が取得した株式は全体の20%(株式取得金額から割り出した評価額は112億5000万円)。これによりヴォーカーズはリンクアンドモチベーションの持分法適用関連会社となる。ヴォーカーズの直近売上は平成29年12月期(通期)で7億7500万円。営業利益は4億1300万円となっている。

またこれに伴い同社はリンクアンドモチベーションと業務提携を締結し、取締役の麻野耕司氏がヴォーカーズの取締役副社長に就任する。

ヴォーカーズの創業は2007年6月。企業の現役社員、元社員の口コミ企業評価を掲載する就・転職情報サイト「Vorkers」を運営しており、その会員数は現時点で245万人(開示情報より)。また成果報酬型の採用支援サービス「Vorkersリクルーティング」も提供しており、Vorkersのサイト利用者に対して求人広告の掲載やスカウトなどを利用できる。

なお、この分野に関する話題としてリクルートは今年5月、企業の口コミサイト米Glassdoorの全株式を12億ドルで取得していることを公表している。

本誌では今回副社長に就任した麻野氏とヴォーカーズ代表取締役の増井慎二郎氏に狙いなどについてコメントを求めているので届き次第お伝えする。

9月21日更新:お二人からのコメントが届いたので追記する(太字の質問は全て筆者)

まずは増井さんに。出資までに至った経緯を教えて欲しい

増井:回答の背景としてまず、ヴォーカーズは今期から具体的にIPOを目指す方針になったことをお話させてください。社員クチコミを通じてジョブマーケットを透明化させるという事業を展開する中で、我々自身の透明性を高めることの必要性、プライベートカンパニーとして『Vorkers』という事業を行うことへの違和感を感じるようになりました。世の中の透明性を高める企業であるからには、自らもパブリックカンパニーとして、ルールにのとった情報開示をし、その中でステークホルダーを関係を構築すべきだと。

業績は好調のようで、単体でのIPOも可能だったのでは

増井:たしかに現時点で外からの資金を必要としている状況ではありません。なので業務提携で得られる価値を重要視しました。非連続な成長をどのように手に入れるか、今以上の角度で成長できる体制をどのように構築するか、ということを考えたときに、最適なパートナーがリンクアンドモチベーションさんでした。 出資比率を20%持っていただくことによって、より深く有益な業務提携が実現できる基盤が構築できたと思っています。

ディールが決定するまでの期間はどれぐらいだったのか

増井:新しいDNAを取り入れることで、ジョブマーケットのデファクトスタンダードとなれる規模への成長を目指したいと考えています。 かかった期間は本格的な交渉が始まってからは、2〜3ヶ月だったと思います。 また、前提として、エンプロイ・エンゲージメントや社員による評価といった指標を双方が大切にし、働きがいのある社会を構築していくというビジョンを共有できていたからこそ、最初から非常に近い距離感で業務提携の話し合いを進めることができました。

具体的な提携プランで考えていることを教えて欲しい

増井:これまでVorkersはBtoC向けのプロダクトとして徹底してUX(ユーザー体験)を高めることに注力してきましたが、今後はもう一つの柱となるBtoBの領域で事業を拡大させたいと考えています。そうすることによりジョブマーケットのデータをワンストップで得られるサービス基盤を構築できます。

BtoBの事業を進める上で、HRマーケットに対するコンサルティングや営業という面で、日本トップクラスの実績とリソースを抱えるLM社との業務提携より得られる価値は大きいと考えています。

では常勤の取締役副社長という立場で経営に深く参画する麻野さんに。モチベーションクラウドでの社内の見える化と、Vorkersの社外からの見える化、両方のスコアリングは密接に関連してると思うが、具体的な連携や連動のアイデアあれば教えてほしい

麻野:私もVorkersのクチコミデータとモチベーションクラウドのエンゲージメントスコアには相関性があると考えています。私から見てもVorkers のクチコミデータは正確です。

今後はVorkers のクチコミ評価が高い会社は人材を採用しやすくなる→Vorkers のクチコミ評価を高めるためにモチベーションクラウドで組織改善に取り組む→Vorkers のクチコミ評価が高まる、といったサイクルを様々な企業が回すことで、この国の労働市場や労働環境が改善し、みんなが働きがいを持って働ける社会を作りたいと思います。

一方で、提携は積極的に進めますが、Vorkers のユーザーオリエンテッドな姿勢は変えません。データの連携などは今後検討していきますが、クチコミ評価が企業の都合で手を加えられるような状況は作るつもりはありません。

企業の口コミ評価といえば「米Glassdoor」をリクルートが今年5月に買収している

麻野:リクルート社はヴォーカーズにとって大切なパートナーですので、引き続き協業を推進させて頂きたいと思っております。

両社の連携に期待してます。お時間ありがとうございました

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