タグ Walmart

ウォルマート、オンライン小売サイト Jet.comを30億ドルで買収することを認める

SHARE:

(こちらの記事の抄訳です) ウォルマートはオンライン小売サイト Jet.comを30億ドルでキャッシュで買収する予定であることを認めた。 ウォルマートがJet.comの買収に乗り出しているという噂は先週から流れていたが、両社が買収に合意したという新たな報道が昨日あり、さらに確実なものになるとみられた。 ニュースレターの購読 注目すべき記事、世界のスタートアップシーンの話題、BRIDGE 主催のイベ…

Image Credit: Jet.com/Facebook
Image Credit: Jet.com/Facebook

(こちらの記事の抄訳です)

ウォルマートはオンライン小売サイト Jet.comを30億ドルでキャッシュで買収する予定であることを認めた。

ウォルマートがJet.comの買収に乗り出しているという噂は先週から流れていたが、両社が買収に合意したという新たな報道が昨日あり、さらに確実なものになるとみられた。

簡単にまとめると、Jet.comはユーザーが一度により多くの製品を買うように、もしくは同じ配送センターにある製品を買うように勧め、それによって収集・配送コストをカットすることで、大量の製品をより安い値段で提供することを約束する。その他のコストカットの方法としては、買い物客が支払時に割引を得る代わりに無料の返品オプションを選択しないようにできるという方法も含まれている。

ウォルマートのCEO、Doug McMillon氏はプレスリリースで次のようにコメントしている。

私たちは値段を下げ、製品数を増やし、シンプルで簡単なショッピング経験を提供する方法を模索しています。なぜなら、それがお客様が求めていることだからです。

Jet の買収によって、こうした優先事項の実現を促進することができると信じています。Walmart.comは迅速に成長し、私たちが追求しているシームレスなショッピング経験は近い将来実現し、Jetブランドを短期間で成功させます。私たちのお客様の勝利となります。また、さらなる起業家精神がウォルマートに加わります。

2010年にDiapers.comをAmazonに対して5億4000万ドルで売却した男、Marc Lore氏が共同創業したJet.comは、VCからの強力な投資を得て2015年初期に6億ドルの評価額となった。サイトが市場にローンチする前のことである。5ヶ月後、2015年7月にJet.comはようやくローンチし、Amazon、ウォルマート、その他の小売大手のライバルとなった。

今回の買収後も、ウォルマートとJetはそれぞれ独立したブランドとアイデンティティを保ち、両社はそれぞれの現在の事業を継続していく。だが、今後は両社の優秀な技術者をつなげて「お客様が時間とお金を節約できるような新しい機能を開発」していく、と声明で伝えている。

JetのLore氏は次のように述べる。

新しいショッピング経験をつくるというビジョンを掲げて、Jetを立ち上げました。

今日、ウォルマートに加わることで、このビジョンの実現を加速できることに非常に興奮しています。ウォルマートの小売知識、購買力の大きさ、仕入れ力、配送拠点の広さ、デジタルのアセットとつながることで、Jetが築いたチーム、技術と事業をもって、より大きな価値をお客様にもたらすことができるでしょう。

毎週1億4000万の来店客をもつウォルマートは米国最大の小売店の一つだ。同社は最近、店内のWalmart Payサービスを開始し、モバイル決済の分野でAppleやGoogle、Samsungが取り組んでいることと同様のことを試していると見られていた。だが、ウォルマートは同機能は実店舗での製品の購入を簡単にするためのもの、つまり実店舗の支払いをシームレスにすることで人々をAmazonなどのオンラインストアから離すためのものだと示唆していた。

こうした試みをしながらも、eコマースの重要さを無視することはできない。今年の第1四半期ではウォルマートのオンライン売り上げは7パーセントの伸びで、前年の各四半期ごとの8パーセント、10パーセント、16パーセント、17パーセントという成長率から低下していた。Amazonは一方で、同四半期で28パーセントの売り上げの伸びを見せていた。

買収はもちろん当局の承認を得る必要があるが、両社ともに経営陣のゴーサインは出た。正式な買収契約は2016年後半にクローズすると思われる。

関連記事:ウォルマートが新興オンライン小売サイトJetを買収したい理由

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEが運営するメンバー向けイベント「Tokyo Meetup」では新サービスの紹介やノウハウ共有などを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。メンバー登録は無料です。
  • BRIDGE Canvasの購読
  • メンバー向けDiscordご招待
  • BRIDGE Tokyoなどイベントご招待
無料メンバー登録

ウォルマートが新興オンライン小売サイトJetを買収したい理由

著者のFahim Naim氏はeコマースコンサルティングeShopportunityのCEOである。 (こちらの記事の抄訳になります) ニュースレターの購読 注目すべき記事、世界のスタートアップシーンの話題、BRIDGE 主催のイベントに関する情報をお届けします! Sign Up Walmartがオンライン小売サイトのJetの買収交渉を進めていると、今週3日Wall Street Journalが…

著者のFahim Naim氏はeコマースコンサルティングeShopportunityのCEOである。

walmart-930x698

(こちらの記事の抄訳になります)

Walmartがオンライン小売サイトのJetの買収交渉を進めていると、今週3日Wall Street Journalが報道した。もしそれが本当であれば、この動きは驚きではない。Walmartはここ最近eコマース事業を成長させるための実験的な取り組みを続けていたし、CEOのDoug McMillion氏はオンライン事業を成長させることは最優先事項の一つであると繰り返し話している。Walmartのオンラインの売り上げはAmazonと比較すればずっと少なく、AmazonはWalmart.comの20倍以上の品数を販売している。

「Amazon Primeキラー」とも称される、注文から2日以内の配送を約束する ShippingPassはじめ、Walmart はeコマース事業の取り組み強化においてはまだ初期段階だ。今回報じられた Jetとの買収交渉中であるという話が出てきたのも、ShippingPassの米国内展開が始まってから1ヶ月以内のことだ。

米国のeコマースの売り上げは5年以内に2015年の数字から倍増することが予測されている一方で、eコマース小売では米国内2位につけるWalmartはオンライン事業の成長に遅れをとっていた。過去5四半期において、売り上げの伸びは鈍化しており、経済全体のeコマースの成長速度を1年近く下回っている。この買収が実現すれば、Walmart史上最大の買収になるかもしれないが、Walmartはeコマースの成長を加速させるためにここ最近いくつもの取り組みに挑戦しており、Jetは中でも最大の賭けになるだろう。

WalmartがJetから得られるであろうこと

Walmart がJetを買収した場合、同社が得られるであろうことは多い。まず、価値の高いデータ、洗練されたプライシング、注文処理ソフトウェア、経験豊富で実績の証明された才能。さらに、所得平均が高くWalmartよりも注文金額の高い、400万近くのユーザーという熱心な消費者ベースもある。

また、ドットコムプラットフォーム上で販売する商品数も拡大できるだろう。Jetの1000万点という品揃えは、Walmart.comが現在提供する品数とほぼ同じなのだ。

Jetの買収がeコマース業界に与える影響は?

Jet はここ1年ほど波乱万丈をくぐり抜けてきた。「Amazonキラー」とも言われた悪名高いポジションから、月額課金のビジネスモデルを変更したり、他の小売ビジネスと衝突したり、最終的には最初の1年で10億ドルの総流通総額ランレートに到達したり。

10億ドルの評価額に最速で到達したスタートアップの一つとなり、イテレーションを繰り返したあと、マーケットバスケットサイズは5.5製品とAmazonや他のプラットフォームの推測値よりもかなり高い値であると発表している。さらに、何億ドルもをマーケティングや顧客獲得のために費やす計画を発表し、数年間は利益を出さない予定であるとも言った。

Jetは確かにトップレベルへの成長を遂げ、消費者に既に確立されたAmazonのような業界リーダーに代わる魅力を提供したという点でいくらかの成功をした。とはいえ、現在のビジネスプランはさらなる資金調達と投資家の辛抱強い理解を必要とする。だからこそ、Jetにとってもこのタイミングはチャンスに乗じたものになるだろう。Walmartによる買収額にもよるが、Jetの評価額は昨年11月時点の13億5000万ドルから二倍になるかもしれない。利益を上げておらず、損益なしの状態ですらもないが。

eコマース業界に関しては、過去数十年にわたって、米国拠点のeコマースプラットフォームによる大きなエグジットや巨大な資金調達が存在しなかった。ユニリーバによるDollar Shave Clubの買収と同様に、Jetの買収もまた業界にとっては有益で、新しい新興ビジネスモデルが有効である証明となるだろう。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEが運営するメンバー向けイベント「Tokyo Meetup」では新サービスの紹介やノウハウ共有などを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。メンバー登録は無料です。
  • BRIDGE Canvasの購読
  • メンバー向けDiscordご招待
  • BRIDGE Tokyoなどイベントご招待
無料メンバー登録

中国のEコマース大手JD(京東商城)、ウォルマート傘下のネットスーパーYihaodian(1号店)を買収

SHARE:

中国のEコマース巨人 JD(京東商城)は月曜日(6月20日)、Eコマースと小売の連携を通じた市場参入のためにウォルマートと提携したと発表した。 この提携により、昨年の7月にウォルマートの傘下に入ったネットスーパー大手の Yihaodian(1号店)は、JD が支配することになる。JDは Yihaodian のブランド、ウェブサイト、アプリを買収するが、ウォルマートは Yihaodian の直販事業…

JD-WM

中国のEコマース巨人 JD(京東商城)は月曜日(6月20日)、Eコマースと小売の連携を通じた市場参入のためにウォルマートと提携したと発表した

この提携により、昨年の7月にウォルマートの傘下に入ったネットスーパー大手の Yihaodian(1号店)は、JD が支配することになる。JDは Yihaodian のブランド、ウェブサイト、アプリを買収するが、ウォルマートは Yihaodian の直販事業の運営を続け、同マーケットプレイスの受託会社となる。

その見返りとして、ウォルマートは Yihaodian 株式の約1億4,500万株を取得することで、JD 株式の5%(現在の評価額で約15億ドル)を手に入れることになる。

この提携には、さらに多岐にわたる協力関係が含まれている。ウォルマートの Sam’s Club China(山姆会員商店)は JD 上に旗艦店を設置し、JD が持つ中国全土の倉庫・配達ネットワークを通じて、同日または翌日配達を開始する予定だ。ウォルマートの中国ストアは、JD の O2O部門でクラウドソーシング型配達プラットフォームの「Dada」上でも、優良小売店舗として扱われる。

中国の東部や南部において、Yihaodian の品質の高い食料品や家庭用品の主要商品カテゴリに代表されるブランドやビジネスは、JD の地理的または商品の強みをさらに改善するだろう。また、それにより、Alibaba との競争を余儀なくされる中で、ウォルマートのオフラインや海外リソースは、JD の O2O や世界的なイニシアティブを向上させる上で強い力となるだろう。

ウォルマートにとっては、JD が持つオンライントラフィックやオフラインの配達ネットワークを活用できることで、ウォルマートの中国におけるオペレーションを最適化する機会を得やすくなる。

Yihaodian は2008年、Dell 出身の2人のエグゼクティブである Liu Junling(劉峻嶺)氏と Yu Gang(于剛)氏によって設立された。今回の JD による買収は、Yihaodian が成長に困難を極める中での株式の持株比率の変更の一環だ。Yihaodian は2010年の資金不足の際には、保険会社の深圳平安に株式の80%を8,000万元(約12.5億円)で売却している。

ウォルマートは2011年に Yihaodian の株式17.7%を取得し、2012年には51.3%まで株式保有比率を上昇させ、昨年買収に至った。しかし、ウォルマート買収後も Yihaodian の成長は遅く、経済誌 China Briefing によれば、中国のオンライン小売市場の1.4%しか獲得できていない。

Yihaodian は JD のような扱い品種横断型の EC 大手のように成長する機会を逃し、特定の商品領域であるハイパーマーケットに焦点を絞ってきた。それゆえ、Yihaodian は、ネットスーパーや生鮮食料品分野に参入しようとする JD の拡大計画において、戦略的に重要な資産になるだろう。

JD.com の CEO である Richard Liu(劉強東)氏は、次のようにコメントしている。

今回の提携は、商品の選択肢とユーザエクスペリエンスを向上させると思います。中国の東部や南部といった重要地域に強みを持つ、Yihaodian をさらに発展させられることを大変うれしく思います。

【via Technode】 @technodechina

【原文】

BRIDGE Members

BRIDGEが運営するメンバー向けイベント「Tokyo Meetup」では新サービスの紹介やノウハウ共有などを通じて、スタートアップと読者のみなさんが繋がる場所を提供いたします。メンバー登録は無料です。
  • BRIDGE Canvasの購読
  • メンバー向けDiscordご招待
  • BRIDGE Tokyoなどイベントご招待
無料メンバー登録