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サービス名は「Waymo One」と呼ばれ、Uberや他の人気配車サービスとよく似ている。出発地・目的地を基に Waymo One が見積りを提示した後、乗客は専用アプリで自動運転車を呼び、A からB地点に移動することができる。
しかし、Waymo One はまだ一般の人には利用できない。まずトライアルプログラムのアーリーステージに関わる乗客のみが利用可能で、今後より多くの人を乗せられるようにするという計画だ。
すでにプログラムへの参加が許された乗客は、大人2人と子ども1人を連れて行くことができる。
「Waymo One」のアプリ
2009年、Google がステルスプロジェクトの一環として、初めてサンフランシスコの道路で自動運転車のテストを開始した。2016年、同社の自動運転車部門を Waymo と名前を変え、Alphabet の子会社としてスピンアウトした。CEO は Hyundai North America の元社長兼 CEO である John Krafcik 氏が務めている。
Waymo One の自動運転車は、メトロフェニックスエリアで24時間利用できる予定。完全自動運転であるが、サービス開始の段階では人間ドライバーを車内に搭乗させる。しかし、Waymo は彼らが車を制御しなければならないことを意図しているわけではないので、「安全な」ドライバーとして売り込むことはない。ドライバーのいない車に乗ることに不安を覚える人に安心感を与えるのである。
自動運転車は配達や高速道路での運転、長距離輸送のトラックにとって素晴らしいというだけのものではない。2011年に MIT の研究者が推測したように、地方の交通機関のギャップ、つまりバスや列車やライトレールのような公共のインフラと目的地の間のいわゆる「ラストマイル」を埋める力を自動運転車は秘めている。 それこそが Google のスピンオフである Waymo が探ろうとしている研究分野だ。本日(7月…
Image Credit: Waymo
自動運転車は配達や高速道路での運転、長距離輸送のトラックにとって素晴らしいというだけのものではない。2011年に MIT の研究者が推測したように、地方の交通機関のギャップ、つまりバスや列車やライトレールのような公共のインフラと目的地の間のいわゆる「ラストマイル」を埋める力を自動運転車は秘めている。
それこそが Google のスピンオフである Waymo が探ろうとしている研究分野だ。本日(7月31日)同社は Medium への投稿で、自動運転車を活用し公共交通と利用者の間の橋渡しをする「モビリティのソリューションを開発する」ために、フェニックス地区の公共交通機関 Valley Metro と提携を結んだと発表した。
Waymo の広報担当者は Bloomberg に、その価格は「検討中の様々な価格モデルを反映したものではなく」、「フィードバックをお願い」するためだけに付けられたものであると語った。いずれにせよ、現時点では Valley Metro の乗客に料金を課す計画はない。
8月のローンチが予定されている Waymo と交通当局のパートナーシップの第一段階では、乗客に付近の公共交通機関までの乗車が提供され、それには同社のアプリを使って呼ぶことができる Waymo の自動運転 Chrysler Pacifica ミニバンが使用される。
このプログラムは今年中には、公共交通から「伝統的に十分なサービスを受けていない」として Waymo が注目している Valley Metro RideChoice の乗客へと拡大される予定だ。(RideChoice は高齢者や障がい者にタクシーの割引料金を提供している。)このパイロットプログラムの第二段階の間に、提携する2社はサービスのインパクトや長期的なポテンシャルを評価する共同研究に乗り出すことになっている。
すべてが計画通りに進めば、Waymo は将来的により多くの Valley Metro の乗客へと自動運転の交通輸送を拡大する。
ここ数ヶ月で Waymo はかなりの前進を見せている。3月に同社はアトランタで自動運転のトラックを道路で試すロジスティクステストをローンチし、5月には同社の自動運転 Pacificas の商業化のためのライセンスに関する話し合いを Fiat Chrysler と始めた。そしてちょうど今月(7月)、新たな Jaguar Land Rover の車両を今年中に車列に加えることを明らかにした。
先週(7月第4週)、Waymo の CEO である John Krafcik 氏は、同社の自動運転車が公道上で800万マイル(およそ1,200万 km)、シミュレーションで50億マイル(およそ80億 km)の距離を走行したと発表した。同社は600台の Pacifica ミニバンを公道で展開しており、その一部は Early Rider プログラムに参加している400名以上の住民に使用されている。また追加で8万2,000台もの車両(6万2,000台のミニバンと2万台の Jaguar I-Paces)を8月以降に加えていく計画である。