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タグ WebSummit 2018

#WebSummit 2018のピッチ・コンペティション、英国発・自動運転のためのフルスタックソフトウェアを開発するWayve(ウェイヴ)が優勝

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本稿は、WebSummit 2018 の取材の一部である。 リスボンで開催されていた WebSummit 2018 で、4日間に及ぶイベントのクライマックスとなるピッチ・コンペティションで、イギリスの Wayve が優勝した。本稿では優勝した Wayve を含む、ファイナリスト3チームを紹介する。 コンペティションには、世界中からスタートアップ1万社がエントリし、WebSummit 開催期間中に会…

優勝した Wave の共同創業者で CTO の Alex Kendall 氏
Image credit: Masaru Ikeda

本稿は、WebSummit 2018 の取材の一部である。

リスボンで開催されていた WebSummit 2018 で、4日間に及ぶイベントのクライマックスとなるピッチ・コンペティションで、イギリスの Wayve が優勝した。本稿では優勝した Wayve を含む、ファイナリスト3チームを紹介する。

コンペティションには、世界中からスタートアップ1万社がエントリし、WebSummit 開催期間中に会場内で断続的に予選が繰り広げられた。準決勝では8社から3社へ、決勝ではその3社がガチンコで戦いを挑んだ。奇しくも、決勝に残った3社中の2社が自動運転に関するスタートアップで、また全チームとも AI を提供サービスの柱に据えるスタートアップとなった。

WebSummit CEO でホストの Paddy Cosgrave 氏(最左)と審査員の皆さん
Image credit: Masaru Ikeda

ピッチの審査条件は、プロダクトの可能性、ディスラプティブかどうか、財務面での評価、チーム構成、ピッチの品質の5点。決勝は、Bedy Yang 氏(500 Startups)、Tom Stafford 氏(ST Global)、Holly Liu 氏(Y Combinator)が審査員を務めた。

Wayve(イギリス)

Alex Kendall, Co-founder and CTO of Wayve
Image credit: Masaru Ikeda

Wayve(ウェイヴ)は、自動運転のためのソフトウェアを開発している。自動運転のために地図、ルール、センサーを開発するプレーヤーがそれぞれ独自の進展をしてきた。これは非効率であり、費用の高くつくと考えた Wayve は、すべてのレイヤーでデータドリブンに機能する自動運転のためのソフトウェアを、フルスタックで開発することにした。これにより、それぞれのセンサー単体が何かを検知しているのではなく、自動運転車そのものが何を検知しているかを判断できるようになる。

Wayve
Image credit: Masaru Ikeda

自動運転のための地図がまだ無い場所についても、従来の方法よりも少ない最低限のデータと地図だけで、正確で安全な自動運転が可能になることが、これまでの試験で確認されている。手書きコーディングされたルールや高画質の地図だけ依存しすぎない自動運転技術でスケールを目指す。Wayve のチームはロボティクスと機械学習の専門家で構成されており、これまでに数々の論文も発表している。

lvl5(アメリカ)

lvl5
Image credit: Masaru Ikeda

lvl5(レベルファイブ)は、自動運転用の映像分析ソフトウェアを開発するスタートアップだ。自動運転を実現するための地図製作車には LIDAR(Laser Imaging Detection and Ranging、光検出と測距)装置が搭載されるケースが多いが、これは平均8万ドルと効果で、スケーラビリティには適さない。lvl5 は数十ドル程度のカメラでも適切な映像分析をすることによって自動運転に利用できるソフトウェア技術を開発した。

Andrew Kouri, Founder and CEO of lvl5
Image credit: Masaru Ikeda

5年前の iPhone でも十分に機能し(計測誤差20センチ未満)、一般自動車による自動運転のための地図製作対応の大量生産が可能になる。同社では映像分析ソフトウェアそのものはコモディテイ化するので無料で提供し、毎日変化するマップデータを車1台あたり1ヶ月10ドルのサブスクリプションモデルで提供する。現在、世界最大の自動車会社と試験中で、道路品質モニタリングの分野で Rubicon Global と提携している。

FACTMATA(アメリカ)

Dhruv Ghulati, Founder and COO of Factmata
Image credit: Masaru Ikeda

フェイクニュースは、政府や PR 業界のみならず、社会全般にとって大きな恐怖となっている。FACTMATA(ファクタマター)は、コミュニティを使って、報じられた記事やプレスリリースの内容について、事実かどうかを判断する手立てを提供する。政策提言グループ、科学者、研究者、調査報道専門のジャーナリストをネットワーク化し、課題となった記事について、彼らの評価を仰ぐ。スコアリング合計により、その記事がフェイクニュースか事実かを評価する。

Factmata
Image credit: Masaru Ikeda

自然言語解析に加え、人工知能エンジンが過去の評価データを学習することで、リアルタイムに評価結果を出せるシステムも開発している。独自アルゴリズムにより、判断の正確度は現時点で93%を達している。報道機関などにが記事化や報道を急ぐ際に、時間をかけずに半自動でファクトチェックができる環境を提供できる。今年2月、FACTMATA はシードラウンドで100万米ドルを調達している。

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WebSummit、VCファンド設立を計画——巨大カンファレンスで取得したスタートアップのデータを活用

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本稿は、WebSummit 2018 の取材の一部である。 WebSummit は当初の立ち上がりから、主催者は洗練されたデータ運用を活用して世界最大のテクノロジーイベントを作り上げてきた。カンファレンスを運営するこの会社は現在、シードステージのベンチャーファンドのローンチに向け、同様の基盤を持つ情報を利用する計画を持っている。 フィナンシャルタイムズの11月5日の記事によると、同社は Amara…

WebSummit 2018
Image credit: WebSummit

本稿は、WebSummit 2018 の取材の一部である。

WebSummit は当初の立ち上がりから、主催者は洗練されたデータ運用を活用して世界最大のテクノロジーイベントを作り上げてきた。カンファレンスを運営するこの会社は現在、シードステージのベンチャーファンドのローンチに向け、同様の基盤を持つ情報を利用する計画を持っている。

フィナンシャルタイムズの11月5日の記事によると、同社は Amaranthine という5,000万米ドル規模のベンチャーキャピタルファンド創設を証券取引委員会(SEC)に申請した。

WebSummit の CEO、Paddy Cosgrave 氏は同紙に対しこのように語っている。

3日間、とてつもない大がかりな方法で、私たちは企業の手助けをしています。では、残りの362日はどうでしょうか?

この記事によると、WebSummit はイベントを訪れた何千というスタートアップや参加者について集めた大量のデータを活用していくという。イベントは本日(11月5日)、ポルトガルのリスボンで開始された。イベント主催者は最近、今後10年にわたりリスボンでカンファレンスを開催する契約に署名した。

始まりはダブリンだったが、その地で発展したのち2016年にリスボンに会場を移した。2011年当時の参加者は400人ほどの静かなスタートだったが、2014年には2万2,000人まで急速に増加、今週(11月第2週)のリスボンでは6万人以上の来場が予定されている。

WebSummit の設立者は当初、データサイエンスのチーム構築に出資し、商談アルゴリズムや動画キャプチャシステムを開発して、イベントの動向を追跡していた。

それにより、新たなベンチャーファンドがホットなスタートアップを見分けられるような情報の宝ができたと、フィナンシャルタイムズ紙は報じている。

ファンド創設の申請書はもともと、5月の時点で作成されていた。ジェネラルパートナーの名前には、以前 Goldman Sachs にいたPatrick Murphy 氏のほか、WebSummit 共同設立者 David Kelly 氏の名前があった。サンフランシスコを本拠とする Amaranthine の存在は以前にも知られていたが、WebSummit との関係はあまり知られていなかった。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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WebSummit 2018がリスボンで開幕、国連事務総長も演説——〝50/50 Moment〟、環境問題、女性参画などをテーマにオープニングを迎える

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本稿は、WebSummit 2018 の取材の一部である。 今年もポルトガル・リスボンで WebSummit が開幕した。159カ国からのべ7万人あまりが参加する。女性起業家の数も史上最高の人数を記録したようで、開幕の辞が述べられる前夜イベントにも多数の女性スピーカーが登壇した。場所柄ヨーロッパ勢の参加が多いのは毎年のことだが、今年はドイツから600名近い起業家が参加しているとのことで、これはベル…

WebSummit 2018
Image credit: Masaru Ikeda

本稿は、WebSummit 2018 の取材の一部である。

今年もポルトガル・リスボンで WebSummit が開幕した。159カ国からのべ7万人あまりが参加する。女性起業家の数も史上最高の人数を記録したようで、開幕の辞が述べられる前夜イベントにも多数の女性スピーカーが登壇した。場所柄ヨーロッパ勢の参加が多いのは毎年のことだが、今年はドイツから600名近い起業家が参加しているとのことで、これはベルリンを中心とした、ドイツのスタートアップエコシステムの盛り上がりを反映しているのかもしれない。

<関連記事>

Tim Berners-Lee 氏
Image credit: WebSummit

開幕セッションで最初に登壇したのは Web 発明の父である Tim Berners-Lee 氏。彼は自身が2009年に立ち上げた The Web Foundation が取り組む 50/50 Moment というテーマについて語った。50/50 Moment とは、2019年に世界人口の半分がインターネットにつながる中、まだつながっていない人たちも今後つながればいいというわけではなく、フェイクニュース、データプライバシーなどインターネットの負の側面も問題視される中で、どうつながればいいかを考えるべきという活動だ。

Lisa Jackson 氏
Image credit: WebSummit

Apple の環境担当 VP である Lisa Jackson 氏は、同社がクリーンエネルギーのサプライチェーンの構築を推し進めていることや、最近、中国で3億米ドルのクリーンエネルギーファンドを立ち上げたことなどを紹介した。また、(主にアメリカ国内と思われるが)古くなった Apple 商品を Apple Store に持ち込むか、オンラインストアに送ると、新しい Apple プロダクトの材料に使われる Giveback プログラムも立ち上げたとのこと。

Darren Aronofsky 氏
Image credit: WebSummit

映画「ブラックスワン」の監督で知られる Darren Aronofsky 氏は、VR でストーリーを伝えるというテーマで登壇。彼は今年発表した VR シリーズ「Spheres」で数億ドルを資金調達したことを明らかにしているが、VR が通常の映画を置き換えていくこと、あるいは、通常の映画を部分的にバーチャル表現が置き換えたりしていくことの可能性について語った。

António Guterres 氏
Image credit: WebSummit

国連事務総長の António Guterres 氏は、ポルトガル出身ということもあって、ニューヨークから WebSummit に駆けつけた。ポピュリズムやトライバリズムが台頭する中で、新しい世代のセーフティネットが必要であり、それが国際間の紛争を防ぐことになると強調。政府同士が規制を設けても、この変化が激しい社会においてもあまり意味をなさず、むしろ、各国政府、アカデミア、企業、市民らが一箇所に集まり、サイバースペース、デジタル技術、人工知能などを社会をよくするためにどう使えばいいか、議論することが世界の融和に繋がると語った。

WebSummit 2018 は、現地時間で5日から8日まで開催されている。

Image credit: WebSummit
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世界最大級のテックカンファレンス「WebSummit」、ポルトガル政府との1億2,800万米ドルの契約に合意——2028年までリスボン開催が確定

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世界最大のテックカンファレンスの一つ「WebSummit」は3日、ポルトガル政府との新しい契約に基づき、最低でも向こう10年間はリスボンにとどまることになると発表した。 この契約は、11月初めに次の回に向けて準備が進む WebSummit を前にもたらされた。ダブリンで生まれた WebSummit は、リスボンに開催地を移して3年目となる。WebSummit は急成長し、2015年にはダブリンのイ…

websummit-lisbon

世界最大のテックカンファレンスの一つ「WebSummit」は3日、ポルトガル政府との新しい契約に基づき、最低でも向こう10年間はリスボンにとどまることになると発表した

この契約は、11月初めに次の回に向けて準備が進む WebSummit を前にもたらされた。ダブリンで生まれた WebSummit は、リスボンに開催地を移して3年目となる。WebSummit は急成長し、2015年にはダブリンのインフラに切迫され、よりよい環境を提供できる新天地を求めてダブリンを離れた。

2016年リスボンに場所を変えて以降、WebSummit は勢いを増し続けている。新契約のもと、ポルトガル政府は WebSummit の成長を後押しすべく、会場や他のインフラに多額の資金を投資することになるだろう。

<関連記事>

WebSummit CEO の Paddy Cosgrave 氏は、声明で次のようにコメントしている。

ポルトガルに留まることができて、大変うれしく思っている。大規模な会場がなければ、WebSummit を開催するのは不可能だ。数ヶ月前まで、こんなことが可能だとは思ってもみなかった。計画は信じられないほど素晴らしいもので、計画の実現に奔走してくれたすべての人々に感謝を申し上げたい。

WebSummit の来訪以来、リスボンのスタートアップ界における存在感は急速に増し続けている。しかし再び、WebSummit は(ダブリンに引き続き)開催都市の限界を試していた。プレスリリースによれば、元契約が満了を迎えるにあたり、WebSummit の主催者は再び他所への移転を念頭に、各都市からのオファーを模索していたのだ。

しかし、リスボンは WebSummit に年間1,270万米ドルを支払うことで合意するなど、20もの競合都市を打ち負かした。加えて、ポルトガル政府は WebSummit が拡大を続けられるよう、会場である Altice Arena と Feira Internacional de Lisboa の規模を倍増することにも合意した。目標では、2019年までに工事が実施される。

その見返りとして、WebSummit の経営陣は35億米ドルのバイアウト条項に合意した。これは10年以上にわたりポルトガルに影響をもたらすもので、契約満了前に WebSummit がリスボンから去った場合は、差分が清算されることになる。

リスボン市長の Fernando Medina 氏は、声明で次のようにコメントしている。

WebSummit との10年間にわたる契約合意により、リスボンは間違いなく、イノベーション、起業精神、人材の中心地となるだろう。向こう数年のうちに、リスボンの IT 投資と雇用が著しく上昇すると自信を持っている。この物語を WebSummit と共に綴っていけることをうれしく思っている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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