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シンガポールのスタートアップworkbuddy、コワーキングスペース界の「ClassPass」を目指す

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数年前まで、コワーキングスペースは、スタートアップやフリーランス向けのニッチな作業環境だと考えられてきた。今日、コワーキングスペースは実業界の主流プレイヤーであり、Fortune 500企業もテナントとして契約している。ここ数ヶ月、このような最先端でスタイリッシュなオフィスがシンガポールの中心エリアに次々と誕生している。 アメリカを本拠地とするコワーキング界の巨人、WeWork を例にとろう。1年…

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Image Credit: workbuddy

数年前まで、コワーキングスペースは、スタートアップやフリーランス向けのニッチな作業環境だと考えられてきた。今日、コワーキングスペースは実業界の主流プレイヤーであり、Fortune 500企業もテナントとして契約している。ここ数ヶ月、このような最先端でスタイリッシュなオフィスがシンガポールの中心エリアに次々と誕生している。

アメリカを本拠地とするコワーキング界の巨人、WeWork を例にとろう。1年前にシンガポールに進出した同社は、コワーキングスペースを9ヶ所ローンチした(豊富な軍資金を原資として)。当地での有力プレイヤーとみなされているが、他にもブランドはある。The Great Room、JustCo、Collison8などだ。

市場は断片化しており、消費者が無数のオプションの中から必要に応じたコワーキングスペースの選択をするのは難しくなっている。

シンガポールを本拠地とするスタートアップ workbuddy は、コワーキングスペース界に「ClassPass」風のシステムを構築することで、この問題の解消を狙う。

ClassPass のコンセプトをあまりご存じない方に説明すると、ClassPass はフィットネスクラブのアグリゲーターである。ClassPass の月額会員になると、各ジムの会員にならずとも様々なジムのクラスに参加可能となる。workbuddy は、ClassPass のようにアプリを提供し、ユーザが協力会社の様々な店舗を簡単に利用できるようにしている。

workbuddy の共同設立者 Gaurav Joshi 氏は、コワーキングスペースの隆盛により仕事をする人が仕事の場所と形態をより自由に選択できるようになったが、いまだに障壁があると考える。

Joshi 氏はこのように語る。

コワーキングスペースはここ数年でシンガポール国内でわずか数ヶ所から200ヶ所以上にまで成長しましたが、会員はいまだに通勤をし、年単位の契約を約束するという制約があります。当社では、シンガポールのプロフェッショナルが市内全域のワークスペースを必要に応じていつでも利用できるようにすることで、新しいレベルの自由を提供したいと思ったのです。

この問題が、様々なコワーキングスペースで使えるフリーパスのヒントになった。e27のメールインタビューの中で、Joshi 氏は同社の設立や将来の計画について詳しく教えてくれた。

下記にインタビューを掲載するが、明確にするため編集している。

会社を作ったきっかけを教えてください。また、いつどのようにこのアイデアを思いつきましたか?

フレキシブルワークスペース業界に入ってしばらく経ちます。コワーキングがシンガポールに初めて進出してきたときは、むしろ出張中のビジネスマンやフリーランス向けのものでした。スペースも数ヶ所しかなく、在宅ワークもまだまだ流行ってはいませんでした。

今では200ヶ所以上のスペースがあり、60~80社に及ぶ事業者が運営しています。しかし、市場とのギャップはいまだに大きく、大企業の顧客と仕事をする中で直に見てきたのは、組織は求めているものをいまだ100%得られていないということです。大企業は、社員により豊富なオプションから仕事場所を選んでほしいと思っていますが、求めているものがいまだに得られていないのです。

また、不動産経営者も高い不動産コストと未活用スペースに苦しんでいました。近年の研究では、現在のオフィススペースの25~30%が利用されてないことが指摘されています。モバイルワーカーの台頭で、ギグエコノミーは企業がより柔軟に仕事場所を選択できる環境が求められています。

当社ではそのギャップを埋め、より広い選択肢とフレキシビリティを提供したいと考えました。従来は、コワーキングスペースと契約する際、何ヶ月にもわたる契約に縛られましたが、当時でさえ事業者1社ではピタリといかないことはありました。各事業者は複数の店舗を持ち、多くの場合、場所全体で特定の設計美学と環境で統一しています。

多様性のあるチームを抱えニーズが異なる場合、コワーキングスペースを1社契約するだけでは完全な解決策になりません。ある社員はカトン(シンガポールの1地区)でよりクリエイティブなスペースが欲しいと思っているかもしれません。一方で、他の社員は町の中心部により企業的なスペースを求めているかもしれません。

もっと幅広い場所で仕事をしたいと思っているかもしれません。今日はカトンで仕事をする必要があったとしても、明日はオーチャード、明後日はハーバーフロントかもしれません。これが、workbuddy が解決したいと思っている大きな問題の1つです。

提携している全てのコワーキングスペースの店舗リストはありますか?

コワーキングスペースのリストは下記になります。

  1. Mutual Works(住所:193 Jalan Besar, Level 2 & 3)
  2. CoCRE8(住所:360 Orchard Road, #08-02)
  3. Found. Cuppage(住所:29A Cuppage Road)
  4. Found. Prinsep(住所:128 Prinsep Street #01-01)
  5. JustCo MacDonald(住所:40A Orchard Road)
  6. Servcorp(住所:The Metropolis T2, 11 North Buona Vista Drive)
  7. The Executive Centre(住所:The Gateway West – 150 Beach Road)
  8. Servcorp(住所:Suntec Tower 3 at 8 Temasek Boulevard)
  9. The Co. @High Street(住所:75 High Street)
  10. JustCo Marina Square(住所:6 Raffles Boulevard)
  11. MOX @ Katong Point(住所:451 Joo Chiat Road)
  12. Servcorp(住所:6 Battery Road)
  13. Distrii Singapore(住所:Republic Plaza, 9 Raffles Place)
  14. Wotso(住所:The Quadrant, 19 Cecil Street)
  15. Servcorp(住所:CapitaGreen, 138 Market Street)
  16. The Co. @ Duxton(住所:99 Duxton Road)
  17. The Working Capitol @ Keong Saik(住所:1 Keong Saik Road)
  18. Servcorp(住所:Marina Bay Financial Centre Tower 2)
  19. JustCo Marina One West Tower(住所:9 Straits View)
  20. Supply Chain Haven(住所: Jurong West)
  21. CoQoons Coworking(住所:Harbourfront Tower 2, 3 Harbourfront Place)

本日(9月3日)の時点で、20ヶ所以上をユーザに提供しています。

今後数ヶ月でさらに拡大し、近い将来40ヶ所を目標としています。ただし、ユーザの利用状況やフィードバックは極めて重要な要素であり、どのコワーキングスペースと提携するかは常にユーザのニーズとウォンツで決定します。

workbuddy の利用料で、各コワーキングスペースの全ての設備が利用可能ですか?

ユーザは各コワーキングスペースでドリンクやデスクを含む幅広い設備が利用可能です。コワーキングスペースやレンタルオフィスの会員と同様に、印刷や会議室は追加料金になります。ユーザはコワーキングスペースに直接支払うこともできますが、弊社のアプリで支払えばシームレスな体験ができます。

独自のアプリやアクティビティ、コミュニティなどがあるコワーキングスペースの場合はどうですか?ユーザはこれらのサービスも利用可能でしょうか?例えば、WeWork では無料のマッサージクラスや食事が提供されています。

workbuddy のユーザは、様々なコワーキングペースのメンバー特典を幅広く利用することができます。ネットワーキングイベントや講演、コミュニティへの参加などが可能です。コワーキングスペースの素晴らしいところはそのエコシステムであり、workbuddy のユーザにも参加してほしいと当社では強く感じています。

workbuddy のアプリでは、marketbuddy も利用可能です。

marketbuddy は workbuddy の会員専用プラットフォームで、他のビジネスコミュニティのメンバーとやりとりが可能です。会員はコワーキングスペースや企業の外へ手を広げることができ、他のプロフェッショナルとネットワークを構築して、アイデアを共有したり機会を創出したりすることができます。

会員は会員限定の特典やキャンペーンを利用することができ、ビジネスやサービスを掲載することでコミュニティの潜在力を引き出し、より多くのビジネスを生み出します。この点については、また後ほどご説明します。

その他の会員ランクや価格帯を設定する予定はありますか?

現在、当社では2段階の会員ランクを提供しています。LITE プランでは、月額129シンガポールドル(84米ドル)で月5日間全店舗を利用可能です。UNLIMITED プランでは、月額299シンガポールドル(218米ドル)で全店舗を無制限で利用可能です。

今後、さらに会員ランクを増やすことも検討しています。

WeWork との提携は検討していますか?

当社はコワーキングスペースとの提携を通して拠点を積極的に拡大しており、特定のコワーキングスペース事業者を除外することは現時点ではありません。

自社のコワーキングスペースをローンチする予定はありますか?

現時点では、自社コワーキングスペースのローンチは計画していません。

外部からの資金調達の計画はありますか?

現在のパイプラインでは近隣諸国への拡大を目指しており、時期が来たら資金調達を行いますが、より重視するのは最適な戦略パートナーが現れたときです。

各会員ランクに何名のユーザが加入していますか?

会員数は急激に成長しており、ローンチ時点で多くの方が加入しています。今年10月には300名に達する見込みです。

【via e27】 @E27co

【原文】

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