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初めての資金調達の際に、ファウンダーが知っておくべきこと

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<ピックアップ> A Guide to Seed Fundraising シリコンバレーのアクセラレータ Y Combinatorのメディア「The Macro」では、スタートアップのファウンダー向けのノウハウや情報が発信されているが、最近の記事「A Guide to Seed Fundraising」もまた、シードラウンドで資金調達をするファウンダーにとっては有用な情報が満載だ。 そもそもなぜ資…

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<ピックアップ> A Guide to Seed Fundraising

シリコンバレーのアクセラレータ Y Combinatorのメディア「The Macro」では、スタートアップのファウンダー向けのノウハウや情報が発信されているが、最近の記事「A Guide to Seed Fundraising」もまた、シードラウンドで資金調達をするファウンダーにとっては有用な情報が満載だ。

そもそもなぜ資金を調達するべきなのか、どのタイミングで、いくら調達するべきなのか、調達方法にはどのような種類があるのか、投資家とのミーティングで何を気をつければいいのか、といったことが書かれており、資金調達について何も知らないファウンダーもこの記事を最初から最後までじっくり読めば、かなりの知識が得られる充実した内容になっている。

記事内で想定されるケースはシリコンバレーの状況が反映されているので(エンジニアの人件費など)、日本のVCから、日本市場に向けたプロダクトのために調達をする際には、そのまま当てはまらないこともある点には要注意。一方で、グローバルにローンチするべく、シリコンバレーの投資家からも調達をしたいと考えているファウンダーにとっては多いに参考になるだろうし、そうでなくても、参考になる点は数々あるはずだ。

特に記事末の「Appendix」に記載されている「資金調達の必須ルール」は、資金調達の際の心得が端的にまとまっていて、必見だ。その内容は以下のようなもの(一部)。

  • 「資金調達をできるだけ早く終わらせて、プロダクトと会社の立ち上げに戻ること」
  • 「とはいえ、資金調達をあまりに早い段階で終えないこと。調達が難しければ、挑戦を続け、生き残ること」
  • 「YESの返事を得たら、ぐずぐずしないこと。早急に書類にサインしてもらい、銀行に振り込んでもらうこと」
  • そして「自信と謙虚さのバランスをうまくとること。決して傲慢にはならないこと。」

資本政策は初期の段階で誤ってしまうと、のちのち修正することは難しい。なので、戸惑うことが多くとも、最初の資金調達の前にこうした資料を読みこんで、万全に備えると良さそうだ。記事末の参考文献リストも充実しているので、ぜひ参考にしてみてください。

関連記事:

日米の資金調達環境の違いについては、こちらの「日本でユニコーン(1000億円超の未公開企業)が生まれない理由、解説します【ウェビナー】」も参考になるかと思います。

via. The Macro

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ごまかし仕事に惑わされるなーースタートアップがYCプログラム参加後に陥るスランプとその乗り越え方

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<Pick Up> The Post YC-Slump 19歳で共同創業した「Loopt」がY Combinatorに支援され、2012年にGreen Dotに売却。現在は、Y Combinatorのプレジデントを務めるSam Altman氏のブログ記事をピックアップしてみました。 YCのプログラム終了後、その中の25%ほどが数十億ドル規模の企業になる見込みがあるいうのが、パートナー間…

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<Pick Up> The Post YC-Slump

19歳で共同創業した「Loopt」がY Combinatorに支援され、2012年にGreen Dotに売却。現在は、Y Combinatorのプレジデントを務めるSam Altman氏のブログ記事をピックアップしてみました。

YCのプログラム終了後、その中の25%ほどが数十億ドル規模の企業になる見込みがあるいうのが、パートナー間の認識。実際にそのレベルにたどり着くのは、ほんの一握り。多くのスタートアップは、YCのプログラム参加中に素晴らしい成長曲線を見せてくれる。

ところが、プログラムが終わって数ヶ月もすると、伸びがピタッと止まり、直線状態に陥る。それは、これらの企業がYCでやっていたことを止めてしまうから。素晴らしいプロダクトを開発し、成長することに取り組むことのではなく、それ以外のことに時間を割く。また、同期のスタートアップに囲まれるプレッシャーから逃れると、ハードワークや効率も鈍る。

「長期的な戦略に立って動いている」、「技術的負債をクリーンアップしている」など、彼らの言い訳は尽きない。実際に何が起きているかというと、彼らは、fake work(ごまかし仕事)に惑わされている。最も多いのが、資金調達と個人のメディア露出。将来を約束されていたファウンダーがこの両方、またはどちらかに熱を上げる姿を繰り返し目にしてきたが、それはほぼ毎度悪い結果に終わる。

スタートアップにとって、モメンタム(勢い)が全て。スタートアップが死守すべきは、このモメンタムを持ち続けること。そして、本当の仕事にだけ注力すること。ユーザーが愛してやまないプロダクトを開発し、目標成長率を達成し続ける。責任を問うてくる役員や仲間で周囲を固め、一番大切なこと以外に注ぐ時間を必死にとどめる。ごまかし仕事にとらわれないためには、とあるタスクが成長にどれだけ直接的に関わるかを常に問うことだ。

最良のスタートアップは、YCを卒業した後も、何一つ変わらず同じことを続けていく。実に簡単で当たり前のことにように思えるこのことを、実際にやるファウンダーは意外にも少ない。ファウンダーにとっての朗報は、これが努力すれば実現可能だということ。もし、これを全てのファウンダーが実行できれば、スタートアップの成功率は倍増するだろう。

via. Sam Altman

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「Y Combinator もスタートアップみたいなもの」ジェシカ・リビンストン氏が語るYC創業秘話

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Y Combinator(YC)のことを知らないファウンダーはもはやいないだろう。2005年にポール・グレアム氏、ジェシカ・リビンストン氏、トリヴァー・ブラックウェル氏、ロバート・モリス氏によって設立されたアクセラレータプログラム・シードファンドには、成功を目指す多くの起業家の申し込みが殺到する。 過去10年、940社のスタートアップに出資して、Airbnb、Dropbox、Redditといった成…

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Y Combinator(YC)のことを知らないファウンダーはもはやいないだろう。2005年にポール・グレアム氏、ジェシカ・リビンストン氏、トリヴァー・ブラックウェル氏、ロバート・モリス氏によって設立されたアクセラレータプログラム・シードファンドには、成功を目指す多くの起業家の申し込みが殺到する。

過去10年、940社のスタートアップに出資して、Airbnb、Dropbox、Redditといった成功企業を輩出してきたプログラムであるものの、2004年にリビンストン氏とグレアム氏がそのアイデアを思いついた際には「まさか、これほどまで大きくなるとは思っていなかった」とリビンストン氏は振り返っている。

YCの創業パートナーの一人であり、ポール・グレアム氏の妻、『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』の著者であるジェシカ・リビンストン氏は、ネットラジオ番組Startup School Radio でYC創業時のことを話している

その始まり方がスタートアップの立ち上がり方と類似しているという点で「YCもスタートアップみたいなもの」と彼女は言う。そもそもの始まりは、2004年に彼女とポール・グレアム氏がデート中に投資業界の現状について話していたときのことだったという。当時、彼女は投資銀行に勤めていたが、ベンチャーキャピタルファームに入ることを考えており、グレアム氏もまた、エンジェル投資に興味があった。グレアム氏は自身のスタートアップをYahooに売却しており、彼自身が周囲に助けてもらってきたように、他のファウンダーを支援したいと考えていた。

「一気にたくさんのスタートアップに投資して、速く学ぼう」

2004年当時、スタートアップを立ち上げたいと思ったら「お金を貸してくれそうな金持ちの親戚や友人を探すこと」、でなければ「ベンチャーキャピタルから、何百万ドルものお金を出資してもらうこと」だった。

二人が抱いた疑問は「なぜ、VCはより少額の小切手を書かないのか? ソフトウェア企業を立ち上げるのは安価で済む。必要なのはコンピュータとサーバー代ぐらいなのに」というものだ。そのとき、生活と費用の支払い、プロダクトの開発を可能にする程度の少額の資金を得られる場所が欠けていることに気づいたのだという。こうして、プロダクト開発にフォーカスし、またファウンダーを支援するアクセラレータ・プログラム Y Combinatorのアイデアが生まれた。

とはいえ、エンジェル投資について何も知らなかった二人だが「じゃあ、一気にたくさんのスタートアップに投資して、速く学ぼう」と考え、構想を練ってから半年後には実際にプログラムを開始。すばやく行動を起こすことを重視する起業家精神がまさに発揮されたのだった。

リビンストン氏はこのインタビューの中で『Founders at Work 33のスタートアップストーリー』についても語っている。スタートアップの世界を知れば知るほど、「この世界はすごく面白いのに、それに関する情報がほとんどない」と感じ、それが執筆の意欲を高める動機になったそうだ。

関連記事:Y Combinatorスタートアップの成果:合計の調達額は70億米ドル、時価総額650億米ドル、ユニコーンは8社

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Y Combinatorがメディア「The Macro」をローンチーースタートアップのインタビュー、ノウハウを発信

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<ピックアップ>Will Y Combinator’s newly launched The Macro fall victim to its founders’ bad ideas? シリコンバレーに拠点を置くスタートアップアクセラレータ Y Combinator(YC)が、独自のメディア「The Macro」をローンチした。The Macroの編集には、このポジションのために今年6月にTech…

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<ピックアップ>Will Y Combinator’s newly launched The Macro fall victim to its founders’ bad ideas?

シリコンバレーに拠点を置くスタートアップアクセラレータ Y Combinator(YC)が、独自のメディア「The Macro」をローンチした。The Macroの編集には、このポジションのために今年6月にTechCrunchを去ったコリーン・テイラー氏が携わっている。

テイラー氏は20日付のYCのブログでThe Macroのローンチを発表し、将来的に「Y Combinator及びそれ以外のスタートアップコミュニティ発のエッセイ、インタビュー、リサーチ、オピニオン記事を掲載する予定」と述べている。

「ストーリーテリングは、これまでYCのDNDの中核を成してきました」とテイラー氏は続け、ファウンダーのポール・グラハム氏によるエッセイや、ジェシカ・リビングストン氏の著書『Founders at Work』を挙げ、ストーリーを伝えることで見識を世界に共有してきたと述べる。

The Macroは既に数件のエントリーを公開しており、学問の世界を離れてスタートアップの世界に入った科学者の実例を紹介する記事や、ピッチ用のプレゼンをいかにうまく作るかといった、スタートアップがすぐに実践に使えそうなノウハウなどを掲載している。

via. The Next Web

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YCombinatorがシード投資したスタートアップのレイトステージに出資する新ファンドを設立

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<Pick Up> Y Combinator creates new fund to invest in its later-stage companies 世界でも有数のスタートアップ・インキュベーターである「Y Combinator」。2005年の設立から、今年に入ってその1,000社目への出資を実施した。そのポートフォリには、Airbnb、Reddit、Stripe、Instac…

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<Pick Up> Y Combinator creates new fund to invest in its later-stage companies

世界でも有数のスタートアップ・インキュベーターである「Y Combinator」。2005年の設立から、今年に入ってその1,000社目への出資を実施した。そのポートフォリには、Airbnb、Reddit、Stripe、Instacartなどのスタートアップが名を連ねてる。

そんなY Combinatorが新設したのが、7億ドルのベンチャーファンド「Y Combinator Continuity Fund」。従来のシード投資ではなく、スタートアップのレイターステージへの投資を目的としたもの。

毎年2回スタートアップを受け入れて、一社あたり12万ドルを投資する(株式保有率で約7%)。その後、プログラムを卒業するとスタートアップは実質、独り立ちするというのがこれまでの流れだった。今後は、その中でも3億ドルの評価額に到達したスタートアップを対象に追加投資。一方、3億ドル以上の評価額を受けるスタートアップに関しては、より慎重に厳選するとのこと。

新設ファンドは、昨年パートタイムのパートナーとしてY Combinatorに参加したTwitterの元COO (Chief Operating Officer)であるAli Rowghaniが指揮を執る。

via. Business Insider

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Y Combinator卒のアドテクツール「Tenjin」ーー最高のROIを出している広告キャンペーンを特定できる

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マーケター向けのツールは多数存在するが、ネックとなる問題はとにかく多くのアプリケーションが存在するという点だ。すべてを効率的に処理できて、しかもブランドに対して戦略の成功を約束するデータを提供する方法はあるのだろうか。本日ローンチした Tenjin はこうした問題を解決し、マーケターがより良いROIに到達できるように手助けすることを目的にしている(編集部注:原文掲載8月24日)。 2014年夏のY…

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マーケター向けのツールは多数存在するが、ネックとなる問題はとにかく多くのアプリケーションが存在するという点だ。すべてを効率的に処理できて、しかもブランドに対して戦略の成功を約束するデータを提供する方法はあるのだろうか。本日ローンチした Tenjin はこうした問題を解決し、マーケターがより良いROIに到達できるように手助けすることを目的にしている(編集部注:原文掲載8月24日)。

2014年夏のY Combinatorのバッチに参加した Tenjinは、パフォーマンスマーケターが取り扱ってきたアナリティクスプラットフォームやアトリビューションパートナー、サーバーなどといった複数のサービスを扱う際に行ってきた工程を自動化するものだ。

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一般的にこうしたサービスから得たデータは、マーケターによってエクセルのスプレッドシートにまとめられて、ROI が見極められてきた。その工程は確かに複雑だが、Tenjinいわく同社のサービスはデータ入力と解析を自動化するだけでなく、キャンペーンの損益分析点も示すことができるようになるという。

これは、すべてのサービスを管理するための仲介プラットフォームではない。Tenjinはコンソリデーターだ。アドテクサービス全般にわたって、データに基づいたROIや90日間という期限内の対価解析、ユーザーのアプリ使用時間といった良い機能(かつよく使われる機能)を引き出して、それを一つのプラットフォームに統合する。さらに、実際のデータ(予測データではない)を使用してある一つのサービスからどれくらいの収益をうみだしているのかを示すこともできると同社は述べる。それによって、ユーザーは自分のお金がどのように使われているかを明確に把握することができる。

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Tenjinのコーファウンダー、Amir ManjiとChristopher Farmは、Tapjoyという企業でアプリの収益化とモバイル広告事業に取り組んでいたときに、こうしたマーケティングソリューションを思いついた。FarmがVentureBeatに語った内容によれば、Tapjoyのメンバーはパフォーマンスマーケティング解析を効率化するためのカスタマイズされたダッシュボードを開発したものの、実際にはそれを使っていなかったという。彼らは単にデータを引き出して、CSVファイルに乗せて、解析のために自分のシステムにインポートしていた。

この状況を見て、Farm と Manjiは一つのシンプルな目的を掲げてTenjinをスタートする。マーケターがより簡単に、複数の異なるアドテクサービスのROIを計算できるようにするという目的だ。

Tenjinは料金モデルをまだ正式に決めていないというが、これまでは各契約ベースで運用しているという。とはいえ、現在市場に出ている解析プロバイダーと同様に月ごとの料金を設定することも検討している。

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Tenjinのサービスは簡略化されたモデルを提供しているようなので、すべてのマーケターに適するわけではないかもしれない。もしマーケターの目的がROIの判断以上のものであれば、Tenjinは求めているものと違うかもしれない。また、同社はChartboost、Tapjoy、Supersonic、Google AdWords、YouTube、Flurry といった40のアドネットワークをサポートしているものの、Tenjinがサポートしていないサービスを別途使う必要があるかもしれない。最後に、さまざまなアドテクプラットフォームの一部の機能のみを使っているため、自分のニーズを満たすほど強力なツールではないと感じるマーケターもいるかもしれない。

だが、特定のキャンペーンにおいて本気で収益を上げたいと思っているマーケターにとっては、Tenjinが提供する機能は魅力的に見えるかもしれない。また、あなたが開発者であれば、収益がそれぞれどこから発生しているのかを追跡することは重要になるが、Tenjinはまさにその点に特化した機能を提供している。

TenjinはY CombinatorとLIfhtbankから支援を受けており、そのほか複数のエンジェル投資家も出資している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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Y Combinator卒の非営利団体「DemocracyOS」:インターネット時代の民主主義を目指して

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<ピックアップ>How Y Combinator non-profit alum DemocracyOS hopes to upgrade democracy Y Combinatorといえば、先日の記事でもお伝えしたとおり後にユニコーンとなった8社を含め、多くのスタートアップに投資・支援してきたことで知られるが、そんなY Combinatorが支援した異色の存在の一つが「DemocracyOS」…

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<ピックアップ>How Y Combinator non-profit alum DemocracyOS hopes to upgrade democracy

Y Combinatorといえば、先日の記事でもお伝えしたとおり後にユニコーンとなった8社を含め、多くのスタートアップに投資・支援してきたことで知られるが、そんなY Combinatorが支援した異色の存在の一つが「DemocracyOS」、アルゼンチン人ファウンダーが立ち上げた民主主義を支援するオープンソースシステムを開発する非営利組織だ。

先日のThe Next Webによる記事によれば「アルゼンチン政府のシステムは、私たち市民が社会で何かをやろうとするときに機能しないことが多く、どうにかしたくてスタートしました」と、政治科学を専攻していたファウンダーのPia Mancini は語っている。彼女はこのプロジェクトに込めた思いをTEDトークでも語っている。

「組織がメッセージを発する際に必要なコストは大幅に下がっているにも関わらず、今の政治システムによる市民とのやりとりの方法はいまだにお粗末なものです」というManciniは、アルゼンチンの若い仲間とともにDemocracyOSを2012年に立ち上げ、オンライン上で行動を起こし、参加者同士が議論を深め(透明性の高い状態で)、投票ができるという民主的な意思決定システムを作り上げた。そのシステムはオープンソースになっており、どの組織でも活用できるようになっており、活用する団体にはブエノスアイレス議会も含まれる。

また、そのシステムにはBitcoinの取引で使われるブロックチェーンの技術を取り入れているため、参加者の投票行動などをトラッキングでき、透明性と信用性の高さも担保している。

Y Combinatorの創立者ポール・グレアムは、2年前に非営利団体にも出資することを発表している。「狭義の意味での投資というよりも、これは慈善的な寄付である。金銭的な関心はない」といい、あくまで「実験的な試み」と当時は語っている。一方で、DemocracyOSはY Combinatorに参加したことによって「他のスタートアップ同様にプロダクトづくりに集中することができた」と振り返り、またRedditのコーファウンダーAlexis Ohanian氏がアドバイザーに加わるなど強いプロダクトを築く上での強力なサポートを得ることができたようだ。

営利・非営利の領域を超えた試みが、スタートアップコミュニティで今後増えていくのかもしれないと思わされる事例である。

via. The Next Web

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Y Combinatorスタートアップの成果:合計の調達額は70億米ドル、時価総額650億米ドル、ユニコーンは8社

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シリコンバレーを拠点とするスタートアップアクセラレータ・シードファンドのY Combinator(YC)が、再三聞かれるというこの質問に答えてくれた。関門を突破した全スタートアップの資金調達や評価はどうなっているのか、という質問だ。 2005年、Paul Graham氏、Trevor Blackwell氏、Jessica Livingston氏、Robert Morris氏によりローンチされたYC…

Above: The Y Combinator partners at the program's summer 2015 demo day Image Credit: Ken Yeung/VentureBeat
上: 2015年夏のデモデイでのY Combinatorのパートナー
Image Credit: Ken Yeung/VentureBeat

シリコンバレーを拠点とするスタートアップアクセラレータ・シードファンドのY Combinator(YC)が、再三聞かれるというこの質問に答えてくれた。関門を突破した全スタートアップの資金調達や評価はどうなっているのか、という質問だ。

2005年、Paul Graham氏、Trevor Blackwell氏、Jessica Livingston氏、Robert Morris氏によりローンチされたYCは、当初カリフォルニアとマサチューセッツの2ヶ所でプログラムを運営していた。後者は2009年に終了した。

過去10年間にわたり、YCはAirbnb、Dropbox、Reddit、Instacart、Coinbaseら940社のスタートアップに出資し、その始動を支援してきた。多くのスタートアップはメンタリングを受ける目的でYCに参加するのだが、このアクセラレータは自社株7%に対し12万米ドルの投資もしている。

2014年にY Combinator社長をPaul Graham氏から交代したSam Altman氏は、スタートアップの成長にいかに同プログラムが貢献してきたのかを検証する上で役立ついくつかの数字を公開している。けれども、彼の言うように「成功を計る指標としては、これは非常に不完全」というのは、おそらく本当だろう。

それでも、非常に興味深い内容だ。

公式データには載せられていないが、出資した940社のほぼ3分の1がすでに廃業していることが、Altman氏のTwitterで明かされている。


(訳:あぁ、重大な統計結果がもう1つ。当社が出資した約300社が休業している。)

数値を掘り下げてみてみると、YC出身企業は現在までに70億米ドルを調達しており、時価総額は650億米ドルに上る。このうち40社は1億米ドル以上の評価、8社は10億米ドル以上の評価を得て羨望の的である「ユニコーン」企業の地位にのし上がった。

940もの集団から生まれたいわゆる「ユニコーン」8社は、なかなかのものだ。これらの企業について知りたい方のため、大まかに紹介しよう。

  • Airbnb:ピアツーピア宿泊レンタルサービス。6月に15億米ドルを調達した後、時価総額250億米ドル
  • Dropbox:クラウドストレージサービス。昨年の資金調達ラウンドで2億5000万米ドルの投資を受け、時価総額100億米ドル
  • Docker:エンタープライズを主としたオープンソース「コンテナ」のスタートアップ。4月に9500万米ドルを調達評価額は10億米ドル。
  • Machine Zone:ゲーム開発会社。昨年の資金調達を受けて評価額は30億米ドルと報じられている。
  • Stripe:オンライン決済サービス。最近の資金調達を受けて評価額は50億米ドルと言われている。
  • Instacart:クラウドソーシングによる食料品配達スタートアップ。1月に高額調達し、評価額20億米ドル
  • Zenefits:ヒューマンリソース(HR)ソフトウェアスタートアップ。5月に5億米ドルというとてつもない金額を調達し、企業評価額45億米ドルを引き出した
  • Twitch:eスポーツ配信会社。昨年インターネットの最大手に買収され、現在はAmazon子会社となっている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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Y Combinatorが支援する「Bitcodin」:動画をNetflix並みの品質にするサービス

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ユーザーが動画をアップロードし友人と共有できるサービスを提供するオンライン動画プラットフォームやデベロッパー、エージェンシーにとって、悩ましい問題の一つはどのように高い再生品質や高速なエンコードを確実にするかという点であろう。こうした問題に直面した際、Bitcodinは救世主になるという。 Y Combinatorが支援するBitcodinは、動画の高速なプレーバックを可能にし、ストリーミング品質…

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ユーザーが動画をアップロードし友人と共有できるサービスを提供するオンライン動画プラットフォームやデベロッパー、エージェンシーにとって、悩ましい問題の一つはどのように高い再生品質や高速なエンコードを確実にするかという点であろう。こうした問題に直面した際、Bitcodinは救世主になるという。

Y Combinatorが支援するBitcodinは、動画の高速なプレーバックを可能にし、ストリーミング品質の最適化、バッファリングのサポートを行うという。類似サービスの100倍の速さでエンコードしつつ、Netflixレベルの品質のストリーミングを維持できるとしている。

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このプラットフォームに興味がある開発者は、Bitcodinのウェブサイトに行けば登録ができる。必要なのは、映像ファイルをアップロードし「1080pのMPEG-DASH」の出力形式を選択するだけだ。それ以降は、同サービスがあらゆる作業を実行し、どのデバイスでも再生可能な新たな映像ファイルを送り出してくれる。

おそらく最も優れた点は、映像を再生する時にそれ以外の技術やソフトウェアを全く必要としないという点だ。これからはFlashやSilverlightをインストールする必要がなくなる。NetflixやYouTubeがサポートしているストリーミング配信規格になっている。興味深いことに、MPEGとMPEG-DASH のオンライン映像配信規格の両方とも、Bitcodinの設立者であるStefan Lederer氏、Christopher Mueller氏、Christian Timmerer氏らの尽力によって築かれたのだ。

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Bitcodin の始まりは、Lederer氏、Mueller氏、Timmerer氏の標準化業務が発端だ。自分たちの行っている業務が高品質の映像再生の助けとなることに気が付いた時のことだった。Lederer氏はVentureBeatに対し、Bitcodinはクラウドにインフラを保管しているので、高速・高画質な映像を提供することが可能であり、まさにそれがBitcodinの急成長を後押ししていると語った。

ユーザはBitcodinの提供するマンスリープランの一つを選んで利用することができる。1ヶ月29米ドルから149米ドルまでに及ぶ有料プランだけでなく、最大2.5ギガビットのデータおよび10エンコーディングをサポートする無料オプションもある。すべての有料プランで無制限のエンコーディングが可能だが、処理可能なギガビット量については異なっている。

これまでBitcodinは、Y Combinatorとオーストリアの2名の投資家より、100万米ドルあまりの資金提供を受けている。

【via VentureBeat】 @VentureBeat
【原文】

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「Daily Lifeなんて存在しない」——著名アクセラレータを経た起業家が集まった「Inside of Accelerators」

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米国時間6月10日、サンフランシスコにあるコワーキングスペース「Zen Square」で、Zen Square TVとTechWatch主催によるトークイベント「Inside of Accelerators」が開催された。 このイベントでは、シリコンバレーまたはニューヨークに拠点を持つ著名アクセレータ — YCombinator、500Startups、AngelPad、Highway…

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米国時間6月10日、サンフランシスコにあるコワーキングスペース「Zen Square」で、Zen Square TVTechWatch主催によるトークイベント「Inside of Accelerators」が開催された。

このイベントでは、シリコンバレーまたはニューヨークに拠点を持つ著名アクセレータ — YCombinator500StartupsAngelPadHighway1 — を卒業した起業家達を呼び、各プログラムでどのような経験ができ、大きな違いは何なのかがディスカッションされた。

パネリスト及びモデレーターは以下7人。

  • (YCombinator出身) Thomson Nguyen — Framed Data 創業者兼CEO
  • (500Startups出身) Amjad Afanah — DCHQ 創業者
  • (AngelPad出身) Justin Zhu — Iterable 共同創業者兼CEO
  • (Highway1) Jack AL-kahwati — Skylock CEO
  • (Highway1) Mark Belinsky — Birdi 創業者
  • (モデレーター) 河原梓 — Nifty
  • (モデレータ) 福家 隆 — Scrum Ventures & THE BRIDGE

まずはアクセレータについての簡単な紹介から始まった。アクセレータとは言わば虎の穴。おおよそ3ヶ月の期間、起業や投資経験のある人達がメンターに入り、新入りスタートアップを鍛え上げる。合格率は5%前後しかないが、入れば恩恵は大きい。

パネリスト達が卒業してきたYコンビネータやAngelPad、500Startupsは、北米のアクセレータランキングでトップクラスに格付けされている。その点、Highway1は異色で、ハードウェアスタートアップを専門に取り扱っている新生アクセレータだ。

コンセプトをいかに叩き込むか

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左から、Thomson氏、Amjad氏、Justin氏、Jack氏、Mark氏

各々のアクセレータには特徴があり、それぞれコンセプトを持っている。例えば、Yコンビネータのコンセプトは「Make Something People Want (人が欲しがるものを作れ)」で、500Startupsは「Solving a Problem (世にある問題を解決しろ)」という具合だ。

この点、各アクセレータはどのようにしてコンセプトを各スタートアップに教え込んでいるのかが議論された。

Yコンビネータの場合、ユーザーが実際に欲しているという事実を、結果を出すことで作り出し、Make People Somthing Wantというコンセプトを実現させます。つまり、短期間の間に一気にトラクションを伸ばすことで、人々が欲しているものであるということを数字の上で証明させるのです。(Thomson氏)

最初から人々が欲しがるプログラム/サービスであるかなんてわからない。しかし、それを測る一つの尺度がユーザー数や収益成長率などの「結果」であり、Yコンビネータは結果重視のやり方を採用しているのだと感じた。

対して、Yコンビネータの対抗馬としてよく比較される500Startups出身のAmjad氏は次のように語った。

巷では、500Startupsは「ハスラー(活動家)」でYコンビネータは「ハッカー」が集まるプログラムとよく言われますが、実際のプロセスはYCと同じです。問題解決を軸に沿えていても、最終的に結果が重要視されるのはどこも同じです。当然スケールのことを考えさせられますし、グロースマーケティングなど成長に関する考えを徹底的に叩き込まれます。(Amjad氏)

どうやら500Startupsは、特定の人が解決を必要とする問題への解決策を提示するのではなく、より多くのユーザーにとって不可欠な解決策となるプロダクト/サービスになるかを重点に考えているようだ。

一方、ハードウェア専門のHighway1は他のアクセレータとは異なる。同プログラムでは、スタートアップを中国の深圳へ2週間連れて行き、製造から発送までの全プロセスを習得させることでハードウェアスタートアップにとって必須のスキルや考えを叩き込むとのこと。ハードウェアらしく、より実践的な内容のプログラムとなっている。

「Daily Life」なんて存在しない

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気になるのがプログラム期間中の生活だ。3ヶ月という限られた時間の間に圧倒的に高い目標値やプレッシャーが課せられるのがトップアクセレータであるが、彼らはどのような生活を送ってきたのであろうか。

Thomson氏によれば、Yコンビネータでは、毎週火曜のディナーは全員揃って行われる。外部からゲストを招いてトークセッションが行われたりもするが、何より同期とのコミュニケーションが価値があったとのことだ。毎週、同期たちと進捗確認できて刺激になるし、それと同時にフィードバックをもらえるから非常に役立ったとのこと。

Mark氏の意見は面白いものだった。

そもそも、この質問 (What was your daily life in your accelerator?)で理解しがたい言葉が2つあります。それは「Daily」と 「Life」です。アクセレータには「Life」というものは存在しません(笑)。 常に人並み以上の環境に置かれますから。それと「Daily」という言葉もナンセンスです。毎時、毎分状況は変わってきますから。そんな多忙な日々の中でも、何が重要かを探る必要があります。(Mark氏)

ハードウェアスタートアップは実作業がメインの仕事になる。常にどの工程にフォーカスするかを考えることが求められる。

またモデレータから、「期間中、何時間の睡眠を日々取っていたのか」という質問が投げられたが、意外にもほとんどの起業家が6 – 7時間は十分に睡眠を取っていた。しかし、やはり週末を含めて働くのが常だったとのことであった。

アクセレータのために生きるな

セッション最後には、パネリストが歩んできたアクセレータという選択肢を他のスタートアップにも勧めることができるかどうかという質問が飛んだ。

アクセレータを勧められるかと聞かれれば勧めます。大きな理由としては、アクセレータが持つコミュニティーです。ハードウェアスタートアップの場合、同業者に会えば、どんなチップや製造プロセスを採用し、どんなバグに直面したかなど色んな情報を聞くのが常です。アクセレータに入る前は素人同然で、全くもって手探りだった私たちが、こういう感じでノウハウを共有できる場所があるというのはとても貴重です。(Mark氏)

コミュニティーの重要性は全員が感じた利点だった。リファラル(紹介)の文化が根付くシリコンバレーだからこそ、質の高いコミュニティーへ即座にアクセスできる場の価値は非常に高いように思う。しかし当然ながら、アクセレータ卒業生の一定数以上が大きく成長しなければ、コミュニティーの価値や評判は廃れてしまう。この点、アクセレータ側が抱えるコミュニティー発達の苦悩も垣間見れた。

最終的には、全員がアクセレータを勧めるという意見が一致した。Thomson氏はまた、「目的を履き違えないように」と注意を促した。

火曜のディナー時に、Evernote CEOであるPhil Libin氏から次のようなアドバイスをもらいました。僕たちの目的は、Yコンビネータのような著名アクセレータに入ることではなく、成功するビジネスを生み出すことだと。「スタートアップ」というカテゴリーを越えて、大企業にまで成長する事業を築くことが最たる目的であることをしっかり意識すべきでしょう。(Thomson氏)

今回のイベントは、アクセレータに入ることを望むスタートアップ側の思いと、プログラムを管理するアクセレータ側が抱える難しさの両方を知ることができるものだった。今後は日本発のアクセレータもますます増えることが予想されるが、このような課題をどう乗り越えるかにも注目したい。

※情報開示:筆者はこのイベントの企画及びモデレータをしています

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