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人員整理にブリッジファイナンスーー緊急事態宣言、その時支援先はどう動いた【Podcast:YJC・堀新一郎さん】

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スタートアップメディア「BRIDGE」のPodcast、共同シニアエディターの平野です。私が担当する記念すべき第一回目のゲストとして、YJキャピタル代表取締役社長の堀新一郎さんにお越しいただきました。 新しいスタートアップ本を出版されるなど精力的に活動されていますが、今回は堀さんに気になる新型コロナウィルスの影響について、支援先との連携のお話をお伺いしました。本稿では配信する音声コンテンツで特に印…

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スタートアップメディア「BRIDGE」のPodcast、共同シニアエディターの平野です。私が担当する記念すべき第一回目のゲストとして、YJキャピタル代表取締役社長の堀新一郎さんにお越しいただきました。

新しいスタートアップ本を出版されるなど精力的に活動されていますが、今回は堀さんに気になる新型コロナウィルスの影響について、支援先との連携のお話をお伺いしました。本稿では配信する音声コンテンツで特に印象に残った言葉をまとめてみました。

緊急事態宣言、その時支援先はどう動いた

アクションがめちゃくちゃ早かった人と、なんか緊急事態宣言が出て2週間ぐらいの4月末から動き始めた人とではやっぱり明らかに違ってましたよね。オフィスの解約でもね、やっぱりパッと動いた人となんかまあちょっと来週ぐらいに不動産会社とやってみます、みたいな人では本当に分かれました。

厳しい経営判断

何十人もいる会社さんですけど、絶対に残って欲しい人、できれば残って欲しい人、またその次があって…ある(一定水準を下回る)ランクの人には休職してもらって、この状況が何月何日まで続いたら、という人事のリストラプランを本当に4月の上旬とかに持ってきた人がいましたね。基本的に支援先の企業の考えることは応援する立場で反対などはしなかったです。ぶっちゃけ、ここ数年は資金調達の額が二桁億円がものすごく増えたじゃないですか。

これで何が起きたかというと、採用に効くからということでかっこいいオフィス作ったりしたわけです。これに冷や水じゃないけど、よく考えたら別にこれって必要なんだったっけ?という。もちろんこの状況で苦しんでいる方もいらっしゃいますけど、ベンチャー企業の経営という観点で言えば、冷静に見返してみると(今回の件で)組織の見直しが健全に行われるようになったんじゃないかなと。

4月は「ブリッジファイナンス」で過去最多の投資件数に

4月はとにかく支援先の資金ショートがもう目の前に見えている会社に対するブリッジファイナンスばっかりやってましたね。次の資金調達がいつ正確に実施されるかわからないような状況だったので、本来であればコンパーチブルノート(※株式への転換が可能な社債方式)を発行して次のラウンドの15%や20%のディスカウントという形式なんですが、それすら読めないので、もう前回ラウンドのフラットバリュエーション、場合によってはダウンラウンドで投資を実施してました。

その他、堀さんとのエピソードはPodcast本編でぜひお聞きください。なお、現在堀さんは今月末に発売予定の書籍「STARTUP 優れた起業家は何を考え、どう行動したか」(著: 堀新一郎、琴坂将広、井上大智)に関するオンライントークイベントを開催予定です。書籍に登場する起業家や個人投資家のみなさんと対談される予定ですので、ご興味ある方はこちらをチェックしてみてください。

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スタートアップの評価額を上げる「プレミアム」とは何か

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YJキャピタル(ヤフーのベンチャーキャピタル)の堀です。今日のテーマは、スタートアップとバリュエーションについてです。起業家の皆さんが自社のバリュエーションをどうやって高め、その高さをどう投資家にプレゼンしたら良いか、について共有いたします。 事の発端は、2019年9月に連続投稿したTweetです。今、B2B SaaS業界でトキメイているSmart HR宮田(昇始)さんにブログ化のリクエストをいた…

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YJキャピタル(ヤフーのベンチャーキャピタル)の堀です。今日のテーマは、スタートアップとバリュエーションについてです。起業家の皆さんが自社のバリュエーションをどうやって高め、その高さをどう投資家にプレゼンしたら良いか、について共有いたします。

事の発端は、2019年9月に連続投稿したTweetです。今、B2B SaaS業界でトキメイているSmart HR宮田(昇始)さんにブログ化のリクエストをいただいたんですね。筆遅の私、ようやく腰を上げました。

突然ですが、バリュエーションが高いことって、悪なんでしょうか?

<参考記事>

昨年、ベンチャーキャピタルのCoral Capitalさんがコーポレートブログで、高すぎるバリュエーションでの資金調達に警鐘を鳴らしました。ブログによると

【メリット】
 ・希薄化を抑えた調達が可能
【デメリット】
 ・次のラウンドの資金調達の難易度が上がる
 ・M&A Exitの難易度が上がる

ということです。仰る通りでございますです。バリュエーション上げすぎると色々と問題も出ますね〜。でもでもですよ、メリットもありますよね。同じ10%の希薄化でも、バリュエーションが30億円の会社と300億円の会社では、調達額が3億円と30億円と変わってきちゃうんですから。

私のお仕事はベンチャーキャピタルといって、スタートアップに投資し、将来出資した株式を売却することで、株価の上昇分のリターン(キャピタルゲイン)で儲けるのを生業にしています。

投資家が数人集まってお茶したり、鍋つついたりすれば、二言目には「最近どう?バリュエーション高くない?」って話になります。投資家は先に書いたようにキャピタルゲインで生計を立てる商売です。キャピタルゲインは「出口の値段(売却時の株価)ー入り口(投資時の株価)の値段」で算出されます。入り口の値段を避けたいバイアスが常にかかっているので、先の発言が出てくるわけです。

極めて投資家っぽい書き方をすると、入り口の値段を可能な限り抑えて、出口の値段を可能な限り高くして売り抜けたいと考えます。そういう生き物なんです。起業家の皆さんが死ぬ思いしてプロダクト作って、必死の思いでユーザー獲得していても、投資家の頭の中は常に「入り口」「出口」です。残念なことに。どんなに綺麗なことをブログに書いていても、「入り口」と「出口」です。もう一回書きますよ。あ、もういいですね。はい、ごめんなさい。

そんな僕ら投資家でも、今から書く内容を押さえていれば、「ん?待てよ。高くないかも。投資した方が絶対良いよ」って思うポイントがあります。今日はそのポイントを書いちゃいます。みんなには内緒ですよ。

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1.プレミアムを説明しよう

バリュエーションを高くするためには、平均より高い理由、すなわちどういったプレミアムが乗っているかを説明しましょう。投資家は常に、証券市場の平均値と比較します。平均より何が優れているのか説明出来ないと「平均ですね」で片付けられてしまいます。腹落ち出来る説明がなければ、流動性の高い上場株を買った方がキャピタルゲインが望めるからです。

2.プレミアムは3種類ある

プレミアムとはなんぞや、と。平均より何が優れているとプレミアムと呼んで良いのでしょうか。未上場のスタートアップが上場企業と売上を比較しても簡単に勝てませんね。

投資家に対してスタートアップが使えるプレミアムはいくつかあると思うのですが、私のお気に入りを紹介します。

a) マーケットシェア1位

マーケットシェア1位です。業界ナンバー1なんです。これは圧倒的に強いですね。1位の会社にはプレミアム感が付いてきます。投資家殺しです。シェア1位の会社に投資する機会ってあまり巡ってきません。シェア1位を説明する上で、マーケットの定義、すなわちセグメンテーションについて学んでおくと良いでしょう。

弊社の戦っているマーケットは国内小売市場134兆円!って説明する起業家の方がたまーにいらっしゃいますが、こういう解像度が粗いプレゼンをすると投資家はシラーっとなって、プレゼンの最中でもFacebookやTwitterを開いて別のこと始めてしまいます。

いったいぜんたい、そのどデカイ市場でどのセグメントを狙っているんだい?ってプレゼンを聞いてる投資家は思いを巡らせます。ビューティー市場を見ても、女性/男性、年齢、基礎化粧品/メイクアップ、売り場(オンライン、オフラインチャネル)とセグメンテーション(細分化)が可能です。

市場が大きい時こそ、セグメンテーションをしっかりと行い、ターゲット顧客が誰なのかを明確にして、顕在市場規模を説明出来るようにしましょう。

どこかのセグメントで1位だと投資家は興奮します。

さらに、そのセグメントが業界全体で成長中だと投資家はもっと興奮しちゃいます。衰退市場で戦っている人は、市場が縮小していても気にしないこと。自社のシェアが市場縮小率を気にしないぐらい成長していることを説明できれば問題ないです。逆に、衰退市場で自社のシェアが横ばいだと、そのうちなくなっちゃうからマズいですね。

3年後、隣の顧客セグメントに参入します!(例:アパレルから消費財)というような起業家の話、投資家は眉唾で聞いています。実績が全て。実績や裏付けのない「将来、こうなります!」っていう話は投資家は「そうね。素晴らしいね」と言いながら聞き流しているのが本音です。

シェア1位の話長くなりすぎました(笑)ただ、私もソフトバンクグループの端くれとして仕事していて感じることですが、孫総帥はシェア1位が大好きだと思います。シェア1位と聞くと、身を乗り出して話を聞き入っているようなイメージがあります。

マーケットの捉え方、セグメンテーション、シェアをとにかく抑えに行く。

これ、テスト出ます。

b) 凄まじい成長率

この成長、やばくないっすか?って感じで右肩上がりのグラフを見せられると投資家は目がクラクラします。Y CombinatorのDemo Dayやピッチコンテストで必ず入れろ、って言われるスライドですね。

今、僕たちを捕まえておかないと乗り遅れるよ!っていうメッセージ力があります。やばくない?っていう成長率が良いですね。1カ月で10倍成長しました、とか最高です。

成長率を作るために広告燃やしまくるという手法があります。これはよろしくないですね。投資家はすぐ見抜きます。資金調達するために強引に右肩上がりの成長率を作ってきたな、と。

ユニットエコノミクスが証明出来ている(別の言い方だと、どんなに燃やしても回収可能、すごく儲かっちゃう)ならオッケーです。広告燃やさずに、顧客獲得ハックしている企業だと、投資家はヨダレをたらしながら飛びつきます。

ハック、で思い出しましたが、YJキャピタル支援先のKaizen Platformの須藤(憲司)社長が近々ハック思考について出版されるので、皆さんぜひハック思考を読んでマスターして下さい。

成長率も、市場平均より高い水準で成長していることが証明出来ると高く評価されます。EC市場が毎年約9%成長しているなら、少なくとも10%以上の成長はしたいですよね。業界の雄のEC事業者が毎年30%成長しているなら、60〜100%成長したいですよね。そうすると、「すげえ」ってなりますよね。

c) KPIの異常値を作る

最後のプレミアムは「異常値」です。競合他社と比べてCVRやCPAが10倍パフォーマンスが高いんです、という異常値です。

この状態を実現できていると、本日時点ではGMV(流通総額)やPV(PageView)で負けてるけど、数年後には競合を追い越せるやん!ってなります。「ふむふむ。ということは、数年後には将来の勝ち馬になるから、短期的に今バリュエーションが高くても、今乗っておいた方が良いわな」ってなります。

異常値を作ればいいんだ!ってのは分かりやすく伝えているだけであり、本質的には利益率、収益性のお話です。別の言い方をすると、平均的なビジネスモデルよりも、僕のビジネスモデルの方が明らかに儲かる、利益率が高いんです、ってことが言えれば投資家はめちゃんこ高く評価してくれます。

利益率を高くするには、いくつかコツがあって、競合サービスの平均値よりも

1.顧客単価を上げる
2.粗利を上げる(売上原価を下げる)
3.顧客獲得コストを下げる
4.リピート率を上げる
5.オペレーションコストを下げる

ことが出来れば実現可能ですね。この中のどれかで異常値を作ることをお勧めします。10倍近く平均との乖離があると完璧です。言うは易し、行うは難しです。

番外編)チーム

3つのプレミアムについてツラツラ書いてきました。番外編として、2度と使えない、1回しか使えないマジックプレミアムを紹介します(笑)

それは、「チーム」です。この面子でこの事業に挑戦するのすごくない?やばくない?超絶凄いっしょ、ってやつです。

これ、次の資金調達の時に使うと「いや、それ、君、前回も言ってたから」って冷静に投資家からツッコミをくらっちゃいます。しかも、前回よりも今回のタイミングで、業績やKPIで成長していないと「結局チームは凄いけど結果が出せない連中だよね。経歴は凄いんだけどね」って片付けられてしまいます。なので、個人的には、チームは”Nice to Have”ぐらいにしておくのが良いと思っています。実績で勝負するのが王道です。これ、気をつけてな!

結局、高いものには理由がないと、ヒトは買わない(投資しない)んですね。メルセデスやエルメスを買っている人いるじゃないですか。別にスズキやユニクロでもいいわけです。お金があるから買ってるわけじゃなく、買いたい理由があって、購入者が納得して買っているわけですよね。格好いいから、可愛いから、とか。

投資家も一緒なんです。

なので、プレミアムがある、と言う必要があります。在庫に限りがある限定品なんです、という見せ方をしないといけないんです。昭和の時代のドラクエであり、平成の時代のポケモンであり、令和の時代のスニーカーのように。

このジーンズ、岡山のXX工房とイタリアの巨匠のYYとNYのSupremeが3年構想してデザインした世界限定100本しかなくて、テルマさんも愛用している超限定品なんですよ、というプレゼンテーションしないといけないんです。

実績が伴わないのにバリュエーションが高い状況はよろしくないです。ただ、投資家を相手に株の取引をするのであれば、売り手としてのセールストークというか、買いたいと思わせるポイントは抑えたほうが良いですよね。

だいぶ長いブログになってしまいました(笑)一緒に事業づくり、バリュエーションをより高いところに持っていきたいという起業家の皆さん、ご連絡お待ちしています。どうやったら企業価値を高めていけるのか、色々アドバイスします。

見せかけだけじゃん、って言われないように、しっかりと事業を作り込んでいきましょう。そして、相談に乗ったYJキャピタルには特別にバリュエーシションを低く提示してください(爆)!

共に、未来を創ろう!

<参考記事>

本稿はベンチャーキャピタル「YJキャピタル」パートナーで代表取締役社長の堀新一郎氏によるもの。同氏に許諾をもらってnoteに掲載された記事を転載させていただいた。Twitterアカウントは@horrrrry。創業期からシリーズA達成を支援するプログラムCode Republic(コードリパブリック)では第7期を募集中

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起業アイデアの見つけ方「3つのパターン」

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私は現在、YJキャピタルにて起業ほやほやのシードステージからIPO直前のレイターステージのスタートアップに投資をしています。 2016年8月からCode Republicというアクセラレータプログラムを開始しました。プロダクトがローンチできていない企業にEast VenturesとYJキャピタルで計700万円出資して、起業家のスタートダッシュをサポートするプログラムです。投資のカテゴリーでいうとシ…

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私は現在、YJキャピタルにて起業ほやほやのシードステージからIPO直前のレイターステージのスタートアップに投資をしています。

2016年8月からCode Republicというアクセラレータプログラムを開始しました。プロダクトがローンチできていない企業にEast VenturesとYJキャピタルで計700万円出資して、起業家のスタートダッシュをサポートするプログラムです。投資のカテゴリーでいうとシード投資に該当します。色々試行錯誤しながら、1ミリでも起業家に貢献できるプログラムを作ろうと日々取り組んでいます。

シード投資を開始して再認識したのが「起業ってこんなにも難しいのか!」という点です。

恐れ多いですが、本当にシード投資するまではそこまで実感していなかったと思います。

YJキャピタルは2012年からベンチャー投資を開始したのですが、主にシリーズA〜Cラウンド(アーリーステージ〜レイターステージ)の投資をメインに活動してきました。

シリーズAとは、プロダクトが完成し、マネタイズも証明できて、これから顧客獲得を積極的に実行するための資金が必要、という段階の資金調達ラウンドのことと一般的に言われています。大体、起業してから1〜2年後に実施するケースが多いです。(筆者注:様々な定義がありますが、詳細の説明は割愛します。詳しくはこちらのリンクを参照してください

50%以上のシード期の起業家がピボットする

話はシード投資に戻ります。

起業って滅茶苦茶難しいんですよね。シリーズAに進める会社ってそんなにないんです。色々なデータが転がっていたりしますが、私の肌感覚だと、シード>シリーズAが通過率30%、シリーズA>シリーズBが通過率30%。シード>シリーズBが要するに10%というイメージです。

しつこいですが、70%の会社はシリーズAに進めずに会社清算したり、リビングデッドになったり、受託会社として生存したり・・・。なかなか厳しいですよね。簡単じゃないです。

で、本題に入りますが、シード投資をしていると頻繁に遭遇するのが「ピボット」(ビジネスモデルの変更)です。創業時に立てた事業仮説を元にサービスを開発して、実際にローンチしてみたら想定していたほど多くの人に使ってもらえない。自分の立てた仮説が間違っていた・・・。これが日常茶飯事です。これがリアルです。

出資を受けている起業家にとって最悪の時間とも言えましょう。投資家(株主)からは「いつリターン出る?」というプレッシャーを浴びながら、新しい事業アイディアを考えなくてはならない。一番最初に考えていたアイディアへの執着が強ければ強いほど、新しいアイディアが全く思いつかないどころか、元のアイディアを見直すことでどうにかならないか諦めがつかない状況に陥り、前進できない日々が訪れます。

シード期の会社にとって、この状況に陥る確率が非常に高いです。私の経験上、50%以上のシード期の起業家がピボット(事業見直し)に直面します

しかし、一度も起業したことの無い、初心者起業家さんは「自分は絶対失敗しない」と思い込んでいます。俺をあの失敗した奴らと一緒にしないでくれよ、と。僕もこれから挑戦する希望に満ち溢れている起業家に「かなりの高確率で失敗するよ」なんて挑戦する前に言い難いです。

実態はかなりの確率で最初のアイディアで最後まで走り抜けていないケースが多いんです。kurashiruを運営するdelyは最初フードデリバリー事業やっていましたしcoincheckは昔、STORYS.JPという人生投稿サイトを運営していました。起業する前にボツになったアイディアとか数え上げたらキリがないでしょう!

成功している起業家は、失敗事例をあまり表で語らないのと、超ポジティブThinkerなので、失敗を覚えていなかったり(カウントしていない)するので、正しく語り継がれていないのが実態だったりします。

「成功してもらいたい。でも失敗確率が高い。なので、一度や二度の失敗で諦めずに、気持ちを切り替えてどんどんチャレンジする覚悟持っておこうよ」とお伝えしていこうと思います。

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新しい事業アイデアはどう作る?

さて、新しい事業アイディアを考える状況に追い込まれた起業家さん。「次のアイディア何やればいいですか?どうやって見つければいいですか?」という相談をよく受けます。また、「まだアイディアが見つかりません」と半年経過しても先に進めない起業家さんもいらっしゃいます。なかなか辛い時間です。

そもそも、一番最初に思いついた事業アイディアはどこから湧いて出てきたのか振り返ってみましょう。きっかけは大きく3パターンあると思います。

  1. 事例起点
  2. 課題起点(俗に言う「負」)
  3. 構造変化起点

(1)事例起点

事例起点は、米国や中国で流行っているサービスの日本版を考えることでアイディアの具現化を進めていくパターンです。ヤフージャパンは、米国ヤフーの日本ローカライズで大成功しましたね。最近の身近な例だと、Ladder.comをローカライズしたビズリーチなどが挙げられます。事例起点は、最先端のニュースを日々チェックする必要があります。ビジネスは誰もがチャレンジしたことがない方法で競合に情報戦で勝ち、儲けていくのが基本的な戦いです。

情報戦は最先端の情報を掴みにいくことで、ライバルを出し抜くことが可能になります。国内のライバルがチェックしていない情報源を漁ると面白いかもしれません。意外に最新の情報だけでなく、歴史を調べるアプローチもチャンスがあったりします。例えば、ハウスクリーニングってそもそも誰が一番最初に始めたのかな?誰が一番稼いでいるのかな?と深堀りしていくアプローチです。繰り返します。情報戦なのでライバルが知らない情報を分析することでチャンスが見つかるのです。

(2)課題起点

課題起点は、自分が普段から感じている既存サービスの課題だったり、社会人経験からくる特定の領域の課題だったり。自身が「あー、これ面倒臭い」と感じる課題を、「こうやったらもっと便利になるんじゃないかな?」というアプローチでビジネスアイディアを考えるパターンです。BASEの鶴岡さんはご自身ではないですが、鶴岡さんのお母様が大分で婦人服の小売業を営んでいらっしゃって楽天やAmazonに出店するのが難しいと感じている、という現場を目のあたりにし、ITリテラシーのないお母様のような方でも簡単にECショップを開設できるサービスを作ろう、というのがそもそもの始まりでした。

このパターンにおける大事なことは普段から観察力を高めていくことでしょうか。普段の会話で家族や友人が「あー、しんどい」と言っていたとしたら、その理由を追求する習慣というか意識を普段から持ち続けることが重要です。アイディアが思いつかないと言っている人は、目の前に沢山チャンスが転がっているのに注意して観察していないから見過ごしている、とも言えます。私は起業してないので、偉そうに書いていて申し訳ございません。ただ、成功している人は観察力が鋭いです、と記しておきます。

(3)構造変化起点

構造変化起点は、ユーザーの行動や環境が変化するタイミングに新しいビジネスチャンスを見つけるタイプです。ガラケーからスマホにシフトするタイミングで新しいサービスが沢山出てきたのは記憶に新しいですね。アプリで料理レシピ動画を見れるkurashiruは、その代表的な例です。変わってから準備しても良いですが、新しい環境に切り替わるタイミングでロケットスタートを切れるように、ちょっと早めから準備すると良いです。ただ、タイミングを読み違えることもあるので一定のリスクを含みますね。

VRやARなどはデバイスの浸透率に大きく左右されるので、タイミングはとても重要になってきます。難しいですね(涙)DMMの亀山社長が、1989年公開映画「バックトゥーザ・フューチャー PART2」を鑑賞し、作品の中で未来の世界が描かれているシーンで未来の人たちがテレビに向かって鑑賞したい映画の作品名を問いかけ、テレビがそれに応えてリクエストのあった作品を放映する、というシーンを見て「レンタルビデオ屋はやがてなくなる。これからはコンテンツの時代だ」とレンタルビデオ屋からピボットしたという伝説があります。

恐るべきアンテナですね。。。(驚)

以上、3つのパターンを紹介しました。あくまでも”きっかけ”ですので、実際は上記の3つの複合技になっていたりします。鋭い読者の皆さんは、3つの視点が過去、現在、未来という時間軸で分類されることに気付いたでしょうか。私も自分で書きながら、今気付きました(笑)。

「アイディアの作り方」(1998年。ジェームス・W・ヤング)では、

アイディアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外のなにものでもない

と記しています。ぶったまげるような新しいものってないんですよね。組み合わせが新しいだけなんです。

新しい組み合わせを作るためには、普段から”何かないかな”、と五感を研ぎ澄ませて入ってくる情報全てを事業化に置き換えていく意識が必要です。情報だけ入手しても事業化できないと情報通で終わってしまいますので。課題だって見過ごしているかもしれません。

見つけ方自体にウルトラCはありません。普段から、過去や先進事例、世の中で起きていること、将来起こりうるであろうことを因数分解して、どこにチャンスがあるのか?そうした視点を持って起業のアイディアを探してみて下さい。

Facebook、Googleを超えるアイディアが見つかりますように!

<参考記事>

本稿はベンチャーキャピタル「YJキャピタル」パートナーで代表取締役社長の堀新一郎氏によるもの。同氏に許諾をもらってMediumに掲載された記事を転載させていただいた。Twitterアカウントは@horrrrry。創業期からシリーズA達成を支援するプログラムCode Republic(コードリパブリック)では第7期を募集中

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チャットボットでマーケティングを自動化するChatBook、Salesforce Venturesなどからシード資金を調達——Sales CloudのSFAと連携へ

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Facebook Messenger 向けのチャットボットで、企業のマーケティング自動化ソリューション「ChatBook」を提供するチャットブックは19日、シードラウンドで Salesforce Ventures、East Ventures、YJ キャピタルから資金調達したことを発表した。調達金額は明らかにされていないが、数千万円程度とみられる。これは同社にとって2016年、YJキャピタル と E…

ChatBook
Image credit: ChatBook

Facebook Messenger 向けのチャットボットで、企業のマーケティング自動化ソリューション「ChatBook」を提供するチャットブックは19日、シードラウンドで Salesforce Ventures、East Ventures、YJ キャピタルから資金調達したことを発表した。調達金額は明らかにされていないが、数千万円程度とみられる。これは同社にとって2016年、YJキャピタル と East Ventures が運営するアクセラレータ「コードリパブリック」参加に際し、VC 両社から資金調達したのに続くものだ(この際の調達金額も明らかにされていないが、コードリパブリック参加チームには、一律的にバリューション1億円で700万円の資金が提供されることが明らかになっている)。

チャットブックは2016年9月、以前プライムアゲインの CFO や COO を務めていた小島舞子氏らにより設立(設立当時の社名はヘクト)。2016年にコードリパブリックの初回バッチ、2017年には Facebook の開発者向け支援プログラム「FbStart」の Accelerate コース、求人情報大手ディップ(東証:2379)の AI アクセラレータの初回バッチに採択された。

ChatBook は、ランディングページの設置だけでは、新規顧客の流入を期待できない企業向けに、ユーザへの情報提供やインタラクションを自動化できるチャットボットを自動作成できる機能を提供。企業はランディングページからチャットボットへの導線を確保することで、より高いマーケティング効果を実現できる。

コードリパブリックのデモデイでピッチする、チャットブック CEO 小島舞子氏
Photo credit: Code Republic

今回の資金調達発表とあわせ、チャットブックでは ChatBook の正式に完全オープンさせ、個人利用は無料・法人利用はトライアル期間10日間のみ無料での利用が可能となる。これまでは、問い合わせベースでの招待制による公開だった。ChatBook はこれまでに、丸亀製麺や加賀市の地域特化型の求人サイト「KAGAルート」など、大企業や地方自治体を含む多くの企業で導入されている。

チャットボットを使ったマーケティング自動化の分野では、hachidori が昨年、ベクトル、コロプラネクスト、エボラブルアジア、オークファンなどからシリーズ A ラウンドで1億円を調達しているほか、「fanp(ファンプ)」を展開する ZEALSが先月、ジャフコやフリークアウトから4.2億円の資金調達を発表したのが記憶に新しい。fanp は Facebook のインフィード広告からチャットボットに潜在顧客を誘導、コンバージョンにつなげることを目指すのに対し、ChatBook では既存のランディングページなどからチャットボットに顧客を誘導しコンバージョン向上を目指す点で微妙にアプローチが異なる。

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ビール輸入や症例SNS、口コミ収集や日程調整など——Code RepublicがDemoDay開催、3期生の4社がプログラムの成果を発表

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East VenturesとYJキャピタルの合同プロジェクト「Code Republic(コードリパブリック)」は11月2日、3度目となる成果発表会(DemoDay)を都内で開催した。3期生を含めて同プログラムの卒業生は10社となる。 2016年4月から開始されたCode Republicのプログラムでは3カ月間のメンタリングで進捗管理や事業のフィードバックなどを実施、隔週で著名起業家などとのディ…

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East VenturesとYJキャピタルの合同プロジェクト「Code Republic(コードリパブリック)」は11月2日、3度目となる成果発表会(DemoDay)を都内で開催した。3期生を含めて同プログラムの卒業生は10社となる。

2016年4月から開始されたCode Republicのプログラムでは3カ月間のメンタリングで進捗管理や事業のフィードバックなどを実施、隔週で著名起業家などとのディナーミーティングを受けることができる。2017年5月には年2回の採択方式から常時採択方式へと変更があり、随時応募を受け付けてプログラムを受けられるようになった。資金提供スキームは固定で700万円、株式の7%をプログラム側が取得する。

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EastVenture代表の衛藤バタラ氏

以下、7月から9月にプログラムを受けた第3期生の4社と卒業生のサークルインが登壇したサービスを紹介する。

世界のクラフトビールに出会えるアプリ「Coaster」

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Coasterはアプリからクラフトビールを注文できるアプリ。今世界で人気のお酒を動画や画像でチェックすることが可能で実際に飲みたい!とユーザーが思ったものには投票ができる。投票は集計され、ニーズが高いものに関しては同社が輸入を実施する。

注文を依頼した自宅だけでなく公園や建物といった好きな場所までクラフトビールを届けてもらえる。アカウント登録なく名前・電話番号・生年月日のみで依頼できるのが特徴だ。現在の配達可能エリアは都内を中心に渋谷、新宿、 目黒、千代田、中央、港区。実際ユーザーの71%がリピーターで平均購入単価は2000円〜4000円。

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日本ではニーズをうまく測れないため、輸出のリスクがとれずにクラフトビールを輸入できないといった背景からクラフトビールの人気ブランドは約1%しか手に入らないという。同社は今後ニーズを正確に測り、低リスクで海外のブルワリーに交渉や取引をすすめられるプラットフォームを目指す。ワインやウイスキーといった海外の嗜好品にもプラットフォームを横展開していく。

歯科医療者向け症例SNSの「Caseclip」 by medic

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2017年10月にα版をローンチした「Caseclip」は歯科医療者向けの症例共有サービス。歯科医師・衛生士・技工士の資格を保持しているユーザーのみが利用できる。事例やナレッジを共有することで歯科医療者の疑問や新しい症例の発見を促す。

同社によれば症例の99%は医師のオフィスやPCに眠っており、従来の症例報告に多くのコストがかかるといった理由から気軽に共有ができない仕組みになっている。これらを最短60秒で投稿できるプラットフォーム化することで、医師の学習に役立てるほか新人教育やスタディーグループでの活用を実施する。

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症例写真が一覧で見られる同サービス

また患者保護などセキュリティ面での強化も進めており、限定公開機能や二段階認証などの開発をすすめる。今後は約30万人の歯科医療従事者を対象に、医療者IDと症例を紐づけ医療者の技術を可視化する仕組みなどを構築していく。歯科医療のみならず医療業界全体も視野に入れている。

日程調整アシスタントの「waaq」

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日程調整アシスタント「waaq」はAI等のシステムを活用し、CCに該当アドレスを追加するだけで自動的に日程提案から決定までを実施する。メール文章から曜日や時間を読み取り、カレンダーからスケジュールを調整。提案が取引先からきた場合などもメール内の情報から自動で調整が可能だ。

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同サービスは市場の中で低コストかつクオリティの高いサービスの実現を目指す。現在はβ版をリリースしており、システムが判断できない箇所は人員でのサポートを実施することでサービスの質を担保している。今後はチャットサービスや音声認識への対応、多言語化を目指しており、日程調整における時間・場所・移動の最適化を推進する。

店舗向け口コミマネジメントサービス「coco」

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「coco」は店舗向けの口コミマネジメントサービス。良いレビューが見つからない、集まらないといった店舗が抱える問題を解決する。

店舗を利用したお客さんの名前と電話番号の情報を同サービス上からいれると口コミ依頼のSMSを送信することができる。このSMS内のリンクから口コミを記入してもらうというシンプルな仕組みだ。実際にテスト導入を実施した治療院では3カ月で26件の口コミを収集し、新規予約10件を獲得した。店員ごとの評価なども収集が可能だ。

3か月で21店舗の導入を獲得しており、そのうちの一部はマネタイズも完了している。今後は口コミが少ないジャンルの店舗サービスに対して1〜3万円のサービスを提供するほか、接客マネジメントサービスとしてグロースしていく方向性だ。

以下卒業生のサークルインも事業をすすめる上での課題や現状のサービスについて発表していた。

国際物流の作業効率化サービス「shippio

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同プログラム第1期生のサークルインは国際物流に特化した作業効率化サービス「shippio」を運営している。OCRと機械学習による書類の自動生成のほか、見積もりやブッキング、出荷手続きなどの一連の流れをプラットフォームで一連管理する。三井物産出身の代表取締役 佐藤孝徳氏の実体験をもとにつくられた同サービスは電話やメール、ファックスといった既存ツールの効率化を目指す。

B Dash Camp 2017 Summer in Sapporoのピッチアリーナでは優勝を獲得しており、その後1社約100万円の年間契約を締結。今後も70社のパイプラインの開拓をすすめる。

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「成長機会を掴む、掴まないはあなた次第」ーーYJキャピタル新代表、堀氏からの伝言

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ヤフーは11月に入ってある人事異動を発表した。 堀新一郎氏、39才。 慶應義塾大学(SFC)卒業後、エンジニアを経てドリームインキュベータ(DI)で長年経営コンサルティングや投資活動に携わった人物で、2007年からはDIベトナム法人設立のためにホーチミン市に赴任している。帰国後の2013年からは移籍したヤフーでM&A業務、7月からは傘下ファンドであるYJキャピタルにてCOO(最高執行責任者…

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YJキャピタルの新代表に就任した堀新一郎氏とコードリパブリックのプロフラムを推進する伊東直毅氏

ヤフーは11月に入ってある人事異動を発表した。

堀新一郎氏、39才。

慶應義塾大学(SFC)卒業後、エンジニアを経てドリームインキュベータ(DI)で長年経営コンサルティングや投資活動に携わった人物で、2007年からはDIベトナム法人設立のためにホーチミン市に赴任している。帰国後の2013年からは移籍したヤフーでM&A業務、7月からは傘下ファンドであるYJキャピタルにてCOO(最高執行責任者)を務めていた。

11月1日付で、ヤフーグループのファンド「YJキャピタル(以下、YJC)」の代表取締役に就任した彼が力を入れたいと語るのが「起業家育成」、つまりシードアクセラレーションだという。

シードに注力する「コードリパブリック」プログラム

「成長機会を掴む、掴まないはあなた次第。ただ、この戦いに勝つための武器は全部揃えたから、自分に必要なものを選んで戦ってね、と」(堀氏)。

YJCがヤフーと共同で運用するファンドは総額で265億円と、国内のテクノロジー系ファンドとしてはトップクラスだ。投資先エリアもソフトバンクグループらしく日本のみならずアジア、アメリカ、イスラエルなどグローバルで、カテゴリについても仮想現実から人工知能、ヘルスケア、フィンテックなど見る限りテクノロジー系「全張り」状態だ。

一方で投資ステージとなると、シードやアーリー時期よりもやや成長期を迎えつつある「後ろ」の企業への投資を積極的に実施している印象があり、掘氏の言葉は少し意外でもあった。

ただ、この言葉を裏付ける活動がひとつある。それが「コードリパブリック」だ。

East Ventures (以下、EV)代表取締役の衛藤バタラ氏と共同で設立したシード・アクセラレーションプログラムで、YJC前代表時代から課題と考えていたシード期の起業家に対する答えとして4月に開始された。10月末に開催されたDemo Dayで第一期生となる3社がお披露目されたばかりだ。

YJキャピタルとEast Venturesが運営するアクセラレータ「コードリパブリック」から、初回バッチ参加のスタートアップ3社が輩出

「特徴は YJC や EV 支援先へのアクセスです。両社合わせて数百社に上る投資先のネットワークや智見を日本から世界に向けて戦いに行く起業家に対して提供したいと考えています。もちろんそれだけでなく、メディアや広告、EC、決済、ビッグデータ、会員事業といったヤフー全サービスとのネットワークも活用できますし、私やバタラさんが持っている北米、東南アジアのネットワークも大いに使ってもらいたいです」(堀氏)。

コードリパブリックのプログラム詳細はサイトや彼らのイベントに参加すればすぐに理解できるだろう。(逆に理解ができない場合はもう少し情報収集してから臨んだ方がいいかもしれない)。今となっては賛否が分かれそうな出資要件(2社350万円ずつ700万円で普通株式7%の出資)があるのもアジアでの「Y Combinator」的位置付けを獲得しようという意思が垣間見えて私は好きだ。

「太河さん(East Ventures 共同創業者でマネージングパートナーの松山太河氏)と小澤さん(ヤフー執行役員の小澤隆生氏)が作ってくれたネットワークを僕らが継承し、ここから”マフィア”を作っていかなければと思っています」(堀氏)。

実は堀氏が生まれた1977年という年代には魅力的なベンチャーキャピタリストが多く集まっている。

元サイバーエージェントベンチャーズで現在はiSGS取締役の佐藤真希子さん、ミクシィグループでアイ・マーキュリーキャピタルの代表取締役社長の新和博氏、グロービス・キャピタル・パートナーズのパートナー、今野穰氏、セールスフォース・ベンチャーズ日本代表の浅田慎二氏らは全て堀氏と同じ「77世代」だ。

堀氏はこの中でどのような個性を見せてくれるのか。彼の元から輩出される起業家の結果を注視したい。

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YJキャピタルとEast Venturesが運営するアクセラレータ「コードリパブリック」から、初回バッチ参加のスタートアップ3社が輩出

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日本で最新のアクセラレータ「コードリパブリック」から第1バッチの卒業企業が誕生した。計60社ほどの志願者の中、最終デモデイまでこぎつけたのは3社だ。 月曜日(10月31日)のイベントの規模は通常のデモデイと比べて若干小さかったものの、日本人投資家や投資グループも参加し、普段より和やかな雰囲気になった。コードリパブリックは、ヤフーの投資部門である YJ キャピタルとEast Ventures が運営…

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East Ventures 共同創業者の江頭バタラ氏(前列中央)、YJ キャピタル前代表取締役の平山竜氏(前列中央左)、YJ キャピタル現代表取締役の堀新一郎氏(前列中央右)、前列両脇にサポートスタッフ、後列はコードリパブリックの卒業生
Photo credit: コードリパブリック

日本で最新のアクセラレータ「コードリパブリック」から第1バッチの卒業企業が誕生した。計60社ほどの志願者の中、最終デモデイまでこぎつけたのは3社だ。

月曜日(10月31日)のイベントの規模は通常のデモデイと比べて若干小さかったものの、日本人投資家や投資グループも参加し、普段より和やかな雰囲気になった。コードリパブリックは、ヤフーの投資部門である YJ キャピタルとEast Ventures が運営している。Y Combinator と同じように、スタートアップ出資金の計7%に相当する7万米ドルが投資された。

East Venturesは日本で最新のユニコーン、メルカリに加え、Tokopedia、Redmart、Traveloka や Tech in Asia などに投資している。一方の YJ キャピタルはより国内集中型で、ラクスルや WHILL、ビズリーチなど日本で最も多くの資金を集めているスタートアップ数社をサポートしている。

以下に卒業企業をピッチ順に紹介しよう。

PortHub by サークルイン

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PortHub CEO 佐藤孝徳氏
Photo credit: コードリパブリック

PortHub は国際ロジスティクスシステムを提供するウェブ型サービスである。

Flexport と同様、PortHub は中小企業のロジスティクスサポートを狙っている。サークルインのCEO佐藤孝徳氏は同社の試算に基づき、PortHub は貨物処理に要する文書業務や作業時間を70%、それにかかるコストの20%を削減できると見積もっている。

2017年初めに正式ローンチされる予定だ。

ChatBook by ヘクト

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ヘクト CEO 小島舞子氏
Photo credit: コードリパブリック

ChatBook はシンプル、またカスタマイズ可能なチャットボットだ。

3人のエンジニアによるチームが作り上げたのは、好きなことを好きなように話せるという従来型のチャットボットというよりは、アクションベース型のチャットボットだ。ボットからはSNSへの接続が可能で、アンケート収集など特定の目的につながるようなシンプルな会話を始められる。コーディング作業は無用だ。

設立者で CEO の小島舞子氏は、同サービスをチャットボットの WordPress 版ととらえたいようだ。

彼女らチームは、販売されることになるサービスモジュールを最終的には開発者がそれぞれで制作できるようにしたいと考えている。日本国内の大手メディア企業とも契約済みだ。

TastyTable by ブレンド

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ブレンド CEO 田尾秀一氏
Photo credit: コードリパブリック

TastyTable の狙いは、より多くの人々に家で料理をしてもらうことだ。

Blue Apronと同じく、TastyTable は家にいながらにしてレストラン並みの料理を作れるよう、計量済みの材料と詳しいレシピを顧客に届けてくれる。週に約60米ドルで、2人分の食事が2回作れるようになっている。

設立者で CEO の田尾秀一氏の狙いは「お家をレストランに変える」ことだ。サービス開始日の11月5日、80人以上に材料やレシピが送られることになっている。

コードリパブリックでは、10件のスタートアップを選出する第2バッチの応募(日本語または英語)を11月23日まで受け付けている。

更新情報(2016年11月2日日本標準時19時50分):トップ画像のキャプションは、YJ キャピタル社員の最近の異動により更新済み。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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YJキャピタルがマレーシアで初のリード投資、東南アジアのレストラン検索プラットフォーム「Offpeak」に出資

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マレーシアを拠点とするレストラン検索プラットフォーム「Offpeak」は5日、ヤフーの CVC である YJ キャピタル から、金額非開示の戦略的出資を受けたことを明らかにした。これは YJ キャピタルにとって、マレーシアの企業に対するリードとしては初である。 YJ キャピタルの COO 堀新一郎氏は、正式発表の中で次のようにコメントしている。 Offpeak の東南アジアにおける普及率や成長率は…

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マレーシアを拠点とするレストラン検索プラットフォーム「Offpeak」は5日、ヤフーの CVC である YJ キャピタル から、金額非開示の戦略的出資を受けたことを明らかにした。これは YJ キャピタルにとって、マレーシアの企業に対するリードとしては初である。

YJ キャピタルの COO 堀新一郎氏は、正式発表の中で次のようにコメントしている。

Offpeak の東南アジアにおける普及率や成長率は、賞賛に値し驚くべきものだ。同社が将来もこのモーメンタムを継続してほしいと期待している。

Offpeak にとって前回のシリーズAラウンドで唯一の投資家だった Gobi Partners も、今回の投資に参加している。Offpeak の共同創業者である Tan Ban Eu 氏は、調達した資金が、顧客獲得、サービス拡大、機能追加に使われるだろうと語った。

YJ キャピタルが持つ、F&B O2O(飲食業界 O2O)分野のノウハウや専門知識は、我々の成長にとって非常に貴重なものだ。今回の出資を受け、彼らの支援によって、我々はビジネスプランを圧倒的に伸ばすことができるだろう。(Tan Ban Eu 氏)

Offpeak は、オンラインでのレストラン検索に値引サービスを融合したプラットフォームを展開している。ユーザは、Offpeak を使ってレストランを予約する際に数パーセント程度の値引を受けられることで、自分のいる地域の新しいレストランを試すことが促される。レストランにとっては、人々にいつも行く外食の選択肢を増やしてもらうことで、より多くの人々を迎え入れるためのツールとなる。

この日のニュースに加え、Offpeak は、F&B 業界のマネージャーがあらゆるアイテムのサプライヤーを検索できるオンライン・プラットフォーム「Supply Bunny」との戦略的提携を発表した。Supply Bunny も、Gobi Partners のポートフォリオ企業である。Supply Bunny は、マレーシア市場向けにローカライズされた、Sunny Bunny のマレーシア語版サイト「Syokmakan」をリーンチしている。

Offpeak はマレーシアに加え、シンガポール、タイ、ベトナムにも進出している。ベトナム版とタイ版はそれぞれ現地語で、また、シンガポール版は英語で利用が可能だ。

Offpeak によれば、現在プラットフォーム上には2,600軒のレストランが登録されており、この数字は14ヶ月前(2015年6月)の600軒から大きな成長を見せている。40秒に1件のペースで、Offpeak を通じた予約が入っているとのことだ。

マレーシアのスタートアップ・エコシステムという広い文脈で見てみると、今回のニュースの数日前には、同じくフードテック・スタートアップの SmartBite が資金調達をしており、また数週間前には、Supply Bunny が Gobi Parnters からシードラウンド投資を完了させている。

【via e27】 @E27co

【原文】

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日本へ本格進出間近とされるアジアのデートアプリ「Paktor」、シリーズCでYJキャピタルらから1,000万ドルを調達

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(7/11 15:30訂正:Deal Street Asia などの情報によれば、今回のラウンドは YJ キャピタルのリードとされるが、YJ キャピタルによればリードインベスターではないとのこと。) シンガポールを拠点に、アジア地域向けのソーシャルデートアプリ「Paktor」を開発する Paktor は、シリーズCラウンドで1,000万ドルを調達したことを明らかにした。このラウンドは YJ キャピ…

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7/11 15:30訂正:Deal Street Asia などの情報によれば、今回のラウンドは YJ キャピタルのリードとされるが、YJ キャピタルによればリードインベスターではないとのこと。)

シンガポールを拠点に、アジア地域向けのソーシャルデートアプリ「Paktor」を開発する Paktor は、シリーズCラウンドで1,000万ドルを調達したことを明らかにした。このラウンドは YJ キャピタルがリードしのほか、Global Grand Leisure、Golden Equator Capital、Sebrina Holdings Venture Capital が参加した。なお、Vertex Asia Fund、PT Media Nusantara Citra TBK.、Majuven、Convergence Ventures といった既存株主も参加している。今回のラウンドでの調達を受けて、同社がこれまでに調達した資金の総額は2,050万ドルに上る。

2013年にローンチした Paktor は、18歳から35歳のソーシャルな出会いを求める独身の人々をターゲットとするサービスで、モバイルデートアプリ、有料のマッチメイキング O2O イベントなどを提供する。同社によれば、O2O サービスの強化に伴い、今年の売上は1,000万ドルに達する見込みだという。Paktor ではこれまで、シンガポール、マレーシア、インドネシア、ベトナム、タイ、台湾、韓国で O2O イベントサービスを提供しており、今後は東南アジアでのサービス強化に加えて、日本や韓国といった北アジアへのサービス展開を本格化するとしている。

日本で人気のあるデートアプリの上位を見てみると、pairs(累積会員数400万人、マッチング成立2,230万組)、Omiai(累積会員数150万人、マッチング成立400万組以上)、タップル誕生(会員数100万人、マッチング成立約300万組)、ラブサーチ(累積会員数150万人以上)、youbride(会員数109万人)などがいる。これらのサービスの多くは月額数千円程度の会費を主な収入源としているのに対し、Paktor では前述したような O2O サービスが売上の多くを占めている。Paktor はこの1年間でアジア全域の会員数を1,500万人にまで2倍以上増加させている。

Paktor のモバイルアプリ( Android  / iOS )は既に日本語でも利用可能だが、日本市場への本格進出にあたり、東南アジアでのビジネスモデルや O2O イベントサービスが踏襲されるか否かについては明らかになっていない。

※ 文中の会員数やマッチング成立数は、各社が自社サイト上で公表している数字から最新のものを引用した。

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シンガポールのMonk’s Hill VenturesがYJキャピタルから資金調達、東南アジア・スタートアップの日本進出を加速

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Monk’s Hill Ventures はシンガポールを拠点に、今や日本へと向かう高速特急だ。経験豊かな起業家とベンチャーキャピタリストが牽引するこのVCは、日本のヤフー(東証:4689)の投資部門である YJキャピタルから資金調達したことを発表した。なお、調達金額は明らかにされていない。 Monk’s Hill Ventures によれば、今回の投資は、Monk&#82…

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Monk’s Hill Ventures はシンガポールを拠点に、今や日本へと向かう高速特急だ。経験豊かな起業家とベンチャーキャピタリストが牽引するこのVCは、日本のヤフー(東証:4689)の投資部門である YJキャピタルから資金調達したことを発表した。なお、調達金額は明らかにされていない。

Monk’s Hill Ventures によれば、今回の投資は、Monk’s Hill のポートフォリオのスタートアップが、ヤフーが持つメンター、市場知識、流通チャネルの支援を受けて、日本進出が図れるようにするためのものだという。ヤフーが日本で最も訪問者の多いウェブサイトであることを考えれば、今回の提携は重要なものになるだろう。

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これまでに総額230億円を調達しているYJキャピタルは、今回の提携の見返りとして、東南アジアにおける Monk’s Hill Ventures が持つ専門知識やネットワークへのアクセスを得ることになる。YJキャピタルは東南アジア市場に関心を示しており、最近では、インドネシアのフラッシュ・セールス・サイト VIP Plaza にシリーズAラウンドで出資している。同社は Monk’s Hill を支援することとは別に、自らも東南アジアのスタートアップへの直接投資を継続する。

今回の提携について、Monk’s Hill の創業パートナーである Kuo-wi Lim 氏は Tech in Asia に次のようにコメントしている。

我々のポートフォリオにとって日本が次の想定市場となり、我々の投資先にとって日本がモデルケースや先例となり、東南アジアがYJキャピタルにとって関心の対象となるなど、双方にとって利益が一致しました。

今回の取引の詳細については明らかにされていない。Monk’s Hill が8,000万ドルを調達しようとしていたのに対し、YJキャピタルのスポークスマンの一人は、いくら拠出したのかは明らかにしなかった。彼女は、Monk’s Hill がいくら調達しようとしていたかについてもコメントしなかったが、YJキャピタルがコーポレートファンドであるにもかかわらず、今回の投資判断には「(双方にとっての)戦略的な事業シナジーは必要条件ではなかった」と語った。

YJキャピタルは、東南アジアに関心を持つ、多くの日本の投資家の一つだ。インドネシア、フィリピン、タイなどでスマートフォン人口が急激に増加していることから、日本の投資家からは、東南アジアが次のインターネット成長のエンジンだと見られている。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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