タグ YOUTRUST

渋谷と副業、人材で官民ギブアンドテイクの仕組みをつくるーー渋谷区とYOUTRUSTがタッグ

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」に掲載された記事からの転載 課題とチャンスのコーナーでは、毎回、コラボレーションした企業同士のケーススタディをお届けします。 ニュースレターの購読 注目すべき記事、世界のスタートアップシーンの話題、BRIDGE 主催のイベントに関する情報をお届けします! Sign Up 行政による起業支援の取り組みは中央・地方それぞれに大小様々…

本稿はKDDIが運営するサイト「MUGENLABO Magazine」掲載された記事からの転載

課題とチャンスのコーナーでは、毎回、コラボレーションした企業同士のケーススタディをお届けします。

行政による起業支援の取り組みは中央・地方それぞれに大小様々な施策がありますが、ここ10年ほどで大きく変化したのはやはりベンチャー支援の枠組みではないでしょうか。いわゆるテクノロジー系の「スタートアップ」と呼ばれる、外部資本を注入することで一気に成長を促し、企業評価を押し上げる方法です。

東京以外の地方都市では大阪の「大阪イノベーションハブ」や福岡の「Fukuoka Growth Next」といった拠点活動、中央行政では経済産業省が中心となって外郭団体など含め、規制緩和やオープンイノベーション税制などのインセンティブ整備が進められています。

一方でこれらを行政サイドで担う人材は大変です。スタートアップは手法自体が非常に複雑で、ビジネスアイデアはもちろん、テクノロジーなど先端情報への理解、特殊な資本政策に見られるスタートアップそのもののフレームワークを理解していなければ的確なアドバイスはできません。実際、長年に渡ってスタートアップ支援に取り組んできた福岡市の高島宗一郎市長も民間からの出身で、元アナウンサーというアンテナの高さがこれら施策の強い牽引要素のひとつになっています。

では、行政がスタートアップのようなアイデアに溢れる取り組みを柔軟に取り入れるにはどのようにすればよいでしょうか。渋谷区が今回、新たに発表した取り組みはその一つの答えになるかもしれません。

渋谷の新たな施策を牽引する「副業」人材

渋谷区とキャリアSNS「YOUTRUST」は4月26日に新たな副業人材の活用を目指し、採用された11名を公表しました。国内外から応募した692名から選出されたもので、これらの方々には渋谷区が推進する「渋谷区スタートアップ支援事業」でコミュニティマネージャーやスタートアップ招へい施策推進、海外プロモート支援、実証実験推進などの業務に取り組むそうです。

渋谷区の副業に採用された11名

この渋谷区スタートアップ支援事業は渋谷区が2020年1月から開始したもので、渋谷区をベルリンやサンフランシスコのようなスタートアップ・フレンドリーな都市にすべく様々な支援活動を実施しています。渋谷の街で実証実験をし、官民連携しながら社会実装を進めるプロジェクト「Innovation for New Normal from Shibuya」では、協業するスタートアップを公募し、12社が採択されました。

そのほかにもオープンイノベーション拠点「Shibuya Inclusion Base jinnan」の開設や、起業を目指す外国人に対し最長で1年間、起業準備活動のための入国・在留が可能となるスタートアップビザの発給の開始など、スタートアップ拠点「渋谷」を行政の側面からサポートしています。

渋谷区でこのプロジェクトをリードする田坂克郎さんは、自身も海外や大手、スタートアップでの経験を持つ人物で、昨年1月からこの渋谷で行政側としてスタートアップエコシステムの構築を手がけています。彼はこれらの活動を支えるためにも幅広い人材の参加が必要不可欠とお話しされていました。

実際に自治体に入って『スタートアップ的な』立ち上げを推進するのは大変です。(特に海外との連携を模索しているため)これまでは海外とのコミュニケーションも私が中心になって対応してきましたが、やはり限界があります。こういった幅広いスキルを有するスペシャリストに参加してもらう、というのがYOUTRUSTに入ってもらった理由です。

語学や事業プロデュースなど、様々な能力をお持ちの方にお集まりいただきましたが、共通していたのがキャリアというよりも『渋谷区のために何かをしたい』という意志の部分でした。スタートアップエコシステムや社会に対して寄与したいという方に対し仕組みを提供し、適切な方に適切なタイミングで相談ができればと考えています。(渋谷区 グローバル拠点都市推進室長 田坂さん)

行政だけではどうしても不足する能力を一つの企業に依頼するのではなく、複数の個人に対して求めるという取り組みはこれまでにもありました。例えば神戸市では同様に副業人材を市外含めて募集し、PRやデザインといった特殊な技術をあくまで市のチームとして迎え入れています。

渋谷区で今回採用となった副業人材には、大手企業の一線で働く方々も多数含まれています。有効なアイデアや解決策を限られた時間に提供できるのかといった運用面の具体策はまだこれからというお話ですが、ここがブレイクスルーすれば他の地方自治体にとっても新たなケーススタディになることは間違いありません。

知を共有する「SHIBUYA Growth Guild」構想

地域にはその場所に根ざしたファンがいます。こういった方々は前述の通り、単なる報酬だけでなく別のモチベーションで地域と関わりを持ってくれます。そのビジョンを示したのが、今回の副業人材採用と同時に公表された「SHIBUYA Growth Guild(以下、SGG)」構想です。

これはまだ構想段階ですが、今回の取り組みの延長として民間企業に在籍している方々の知恵をもらって共創するコミュニティの考え方です。渋谷区専用の人材データベースとして活用し、(キャリアSNSの)YOUTRUSTからSGGに入り、渋谷区からあがってくる街の困りごとを相談させてもらう、という仕組みを検討しています。(YOUTRUST 大前 宏輔さん)

街には社会課題の発見装置のような側面があります。今回のコロナ禍が顕著ですが「もし、街から人がいなくなったらどうする」といったこれまでに経験したことのないような問題が発生した場合、行政の知見だけで対応するには限界があります。

そういった場合、SGGのようなナレッジベースの役割を果たす人材プールがあれば、街は限られた予算と時間において有効に人々(特に地域のファン)の知恵を借りることができる、というわけです。渋谷区長の長谷部健さんも「課題をしっかりと解決していく区にしたい」と、この構想への期待を伝えていました。

想定を大きく上回る700名近くのすごい方にお集まりいただきました。渋谷区への想いと同時に語学堪能な方やコミュニティ、マーケティングなどに長けた方がいらっしゃって非常にわくわくしています。そしてこれをスタートアップの分野だけに留まらせるのはもったいないので、新たにギルド構想を作らせていただきました。

外部の知見はとどのつまり、人材です。優秀な方々に集まっていただくことでスタートアップ以外の課題、例えば町会や商店街にも活用できる。渋谷区としてのシナジー、アウトプットに期待していただければと思います。(渋谷区 長谷部区長)

こういった活動は転職や業務委託の仕事とはまた異なる、曖昧な境界線にあります。自身のキャリアにおいて、街と関わる機会が積極的に開放されれば、単なる請負仕事とは異なる、違った視点で参加する人たちも出てくるでしょう。

行政と企業・スタートアップの関わりは、新しい産業・サービスを生み出すためにも重要な要素ですが、一方で税金を使う側面もあることから、企業間での協業やオープンイノベーションとはまた異なるスキームが必要となるのも事実です。地域への貢献と副業人材という新しい『アイデア』が今後の渋谷区にどのような影響を与えてくれるのか、今後への期待が持てる取り組みではないでしょうか。

渋谷区が初の副業人材募集、YOUTRUSTの「すごい副業」にスタートアップ支援事業が登場

SHARE:

ニュースサマリ:キャリアSNS「YOUTRUST」は2月5日、同社プラットフォーム上で渋谷区の副業人材の募集開始を伝えている。渋谷区が副業人材を募集するのは初めてで、渋谷区が進める「スタートアップ支援事業」をサポートする人材を集める。募集期間は2月5日から2月28日で、業務内容はスタートアップ支援事業におけるコミュニティマネージャー、スタートアップ招聘施策推進、海外プロモート支援、実証実験推進とな…

ニュースサマリ:キャリアSNS「YOUTRUST」は2月5日、同社プラットフォーム上で渋谷区の副業人材の募集開始を伝えている。渋谷区が副業人材を募集するのは初めてで、渋谷区が進める「スタートアップ支援事業」をサポートする人材を集める。募集期間は2月5日から2月28日で、業務内容はスタートアップ支援事業におけるコミュニティマネージャー、スタートアップ招聘施策推進、海外プロモート支援、実証実験推進となっている。原則として登庁を伴わないリモートワーク業務で、勤務時間や謝礼、契約形態についても個別に決定する。応募したい人はYOUTRUSTの特設ページから必要な情報を送信する。

話題のポイント:渋谷区の面白い取り組みが公表されました。副業という形式で外部から豊富な知見を集める取り組みはヤフーが実施した「ギグパートナー」制度が有名です。インフルエンサーやスペシャリストなど、際立った個性や能力を持った人たちを細かく繋ぎ、新たな発想や気づきを社内にもたらそうというものでした。報酬も数時間・数万円程度になっていて、より幅広い接点を持とうという意図が感じられます。

対象となる「スタートアップ支援事業」は、若い世代がスタートアップにチャレンジしやすい仕組みの整備や大手、海外などとの連携を促進させる取り組みになります。昨年1月から開始し、現在は10社ほどの採択スタートアップと共に実証実験が始まっているということでした。そもそもスタートアップという特性上、答えありきの進行は難しいですから今回のように多種多様な能力を持った人材に副業という形で参加してもらう方法は相性がよさそうです。この内容については改めてプロジェクトを推進する田坂克郎さんに後日お話を伺うことになりました。

さて、今回この企画をサポートすることになったYOUTRUSTの「すごい副業」キャンペーン、興味深く見てます。応募にあたって履歴書や職務経歴書等は不要で、YOUTRUSTのプロフィール情報などで採用が決まるという、まさにソーシャルネットワーク時代の人材採用企画です。

インパクトあった南場智子さんのウォーキングパートナーも採用決定したそうです

これまでにも本田圭佑さんやディー・エヌ・エーの南場智子さんといった著名人を中心に、副業案件を14回実施しています。取材で同社代表取締役の岩崎由夏さんと事業開発を担当されている佐藤亮太さんにお話伺いましたが、ほぼ全ての企画で採用が決まっているそうで、中には300人近い応募があったケースもあるらしく、ここ1、2年に高まった副業の盛り上がりを感じさせます。

岩崎さんに現在の副業に対する意識や課題をお聞きしましたが、いわゆる正社員採用前のお互いのチェック機能としては十分に機能し始めているようです。従来の試用期間とは異なり、実際に業務を推進するという意味でもスキル・カルチャー両方のチェックがより深いレベルで可能です。一方、大手はまだまだ副業への対応が難しいところも多く、例えば業務委託契約となった際の指示系統であるとか、利用する個人のPCにセキュリティに関わる権限を付与してよいのか、といった細かい点でハードルがあるようです。

あとちょっとしたヒントとして、業務委託する場合の時給の決め方について岩崎さんに教えてもらいました。これはシンプルに前職での給与を時給換算するのがスムーズだそうです。

キャリアSNSはグローバルでLinkedInなどが大きな影響力を持ちましたが、国内ではこれと言った決め手がまだありません。副業というイメージが強いYOUTRUSTですが、今後、キャリア・ビジネスソーシャルネットワークとしてどのようなポジションに収まっていくのか興味深いところです。

※この記事はClubhouseで公開取材した内容を元に、合意を得て記事化しております。

はじまる「シン・副業」:副業収入以上に重要なもの(4/5・後半)

SHARE:

報酬よりも大事なものとは (前回からのつづき)キャリア形成における副業の役割はどう考えますか 岩崎:育成観点では、流行りの言葉で言うなら、「会社が育成してくれる」というメンバーシップ型の時代から、個人の専門性が問われるジョブ型の時代に変わる過渡期において、副業をはじめとした「仕事の実践」が成長・育成の手段になることは必然だと考えています。 ニュースレターの購読 注目すべき記事、世界のスタートアップ…

報酬よりも大事なものとは

(前回からのつづき)キャリア形成における副業の役割はどう考えますか

岩崎:育成観点では、流行りの言葉で言うなら、「会社が育成してくれる」というメンバーシップ型の時代から、個人の専門性が問われるジョブ型の時代に変わる過渡期において、副業をはじめとした「仕事の実践」が成長・育成の手段になることは必然だと考えています。

今までは、研修やジョブローテーションがその役割を担っていました。しかし、企業は即戦力を、求職者は実践経験が欲しいとなると、どうにも足りない。YOUTRUSTも、副業を探している人には、「1ランクアップの役割 or 斜めの職種/スキル」にチャレンジしてみること、企業側にもそのように少し足りない部分がありそうな人も積極的に声をかけてみるように勧めています。

実戦投入による成長というのはOJTの比ではないですからね

岩崎:ちょっと背伸びすることで、その分本気度も高まりますし、きちんと成果が出ればプロフィールに書ける実績になるし、自信にもつながる。また、企業としても自社でかけられない人材育成のコストを削減できるので、メリットは大いにあります。また新しい経験・スキルをもつ副業者がチームに加わることで、既存チーム(≒社員)への育成効果も期待できます。弊社でも新しいサービスの開発に当たって、エンジニアが新言語を学ぶ動機付けになったり、営業トレーニングの実践を行って磨き込みがなされていたりします。

すごい副業、面白い企画ですよね。これはなぜ始まったのですか?

岩崎:背景は、至ってシンプルで「より多くの人に『副業』を知ってほしい」ということがきっかけです。8月に ユーザー向けに調査 をしたところ、副業未経験者が副業をしない理由の第1位が「副業の探し方が分からない」というものでした。本業での禁止や税金面での不安を上回る結果だったので驚きました。

だったら、皆がやってみたくなる副業を募集すれば、話題性も相まってまだ副業をしたことがない人や、探し方が分からないという人にも届くのではないかという思いでこの企画を始めたんです。

また、せっかくやるのであれば募集する方にもメリットがあるように、という観点で、各企画毎に詳細をご本人とすり合わせて決めています。正社員を見据えての副業の時もあれば、今回の南場さん企画のように、本人の「今必要としていること」に合わせた副業の時もあります。ちなみに「すごい副業」の企画も、YOUTRUSTの副業社員がメインで進めています。

副業を通じて経験するとキャリアに繋がるケース:画像提供:YOUTRUST

これまで副業はどちらかというと内職的なおこづかい稼ぎのイメージが強かったですが、向こう10年でこの領域はどのようなポジション変化を起こすとお考えですか

岩崎:収入獲得以上に、自分のキャリアを形作る上で欠かせない経験になります。

10年後には、「本業/副業」という概念はなくなり、雇用ステータスに縛られないキャリア形成が進んでいくと思います。正社員も業務委託もアルバイトも契約社員も雇用ステータスは自分の好きなように選べるし、正直あまり重要なことではなくなります。緩やかにつながったコミュニティのなかで、プロジェクトベースで人が集まったり、解散したりする、そんな未来になると確信しています。

履歴書や面接を必要とする「転職活動」はなくなり、代わりに必要になるのが「信頼」と「スキル」です。信頼とスキルを積んでおかないと、噂はすぐ広まり、声がかからなくなります。

今現在でも、ベースラインが満たされている優秀な人は、副業やフリーランスで数社手伝った後、その中で1番エキサイティングな職場を次の職場に選ぶという転職活動をしている方が増えてきているのを実感します。この動きが(キャリアを考える人にとっては)当たり前になっている未来が早く来るのを、期待していますし、その波を先導するサービスでありたいです。

ありがとうございました。

ーー筆者も長らくフリーランスという働き方を続け、媒体の立ち上げをきっかけに、PR TIMESという組織と、個人を中心としたユニットの両方を行ったり来たりするようになった。ここで重要なのはやはりスキルだ。技術があるからこそ依頼があるし、プロジェクトの中にポジションを見つけることができる。

一方、組織として動く場合にはカルチャーへの参加も重要なポイントになる。

副業には必ず「本業」がある。特に企業で働く人は、その企業のルール、カルチャーに促した行動を求められるはずだ。一方、同じ「ムラの中」で過ごす時間が長くなると、どうしてもスキルの幅が広がらなくなる危険性が伴う。副業を育成のチャンスと捉えるならば、この「スキル」にフォーカスした活動を考えるのがよいと思う。岩崎氏の話を聞きながらそう改めて思った。

次回は副業をきっかけに事業を始めた人のストーリーをお届けする。(次につづく)

はじまる「シン・副業」:副業はキャリア形成に役立つのか(4/5・前半)

SHARE:

(前回からのつづき) 副業に関するテクノロジーや採用ステップとしての利用シーン、大企業や行政がどのようにこの働き方に向き合っているのか、という件について綴ってきた。今回と最終回は副業という働き方を選択した人たちの話をお伝えしたい。 リファラル採用という仕組みはここ10年、ソーシャルメディアの発達と共に一般化した手法だ。友人つながりを可視化し、そこでのデータや口コミを元に採用に繋げよう、という動きだ…

(前回からのつづき) 副業に関するテクノロジーや採用ステップとしての利用シーン、大企業や行政がどのようにこの働き方に向き合っているのか、という件について綴ってきた。今回と最終回は副業という働き方を選択した人たちの話をお伝えしたい。

リファラル採用という仕組みはここ10年、ソーシャルメディアの発達と共に一般化した手法だ。友人つながりを可視化し、そこでのデータや口コミを元に採用に繋げよう、という動きだ。これを副業に取り込んだのがYOUTRUSTになる。今年1月にはW venturesやデライト・ベンチャーズ、STRIVE、TLMなどから資金調達を成功させた。社員の「友達の友達」という範囲までを対象に募集ができる仕組みで、現在、12名の社員体制中、10名全員が副業またはインターン経由での採用で、うち6名はYOUTRUST経由での採用なのだそうだ。

副業は本業と同等の時給水準に

副業に関する報酬・時間のアンケート(出典:YOUTRUST調べ)

彼らが興味深い調査結果を公表している。副業に関する報酬の調査だ。YOUTRUSTのユーザー240名ほどを対象にしたもので、8月にウェブアンケートの形式で実施された。これによると、時給換算にした際の副業報酬は2,000円から3,000円が最多で、この水準だけを見ると本業と同等もしくは高いと回答した人が半数以上になっている。

また、全体の7割が副業に1週間で10時間以内の時間を充てているという。具体的な報酬額としては1カ月10万円を超えるあたりがボリュームゾーンでこれも半数近くとなっている。

YOUTRUSTのユーザーのみ、かつスポットのお仕事と雇用の時給換算を比べているので偏りは仕方ないにしても、それでも単なる文字入力などの「副業=お小遣い稼ぎ」ではなかなか得られない時給水準と言える。このデータからも副業に対する変化が窺い知れる。

副業はキャリアにどう影響するのか

それともう一つ、YOUTRUSTが仕掛ける面白いキャンペーンが「すごい副業」だ。著名人の依頼にスポットを当てた企画で、先日、ディー・エヌ・エー代表取締役会長の南場智子氏の「ウォーキングパートナー」の募集を開始していた。自身が得意とする分野の話題を散歩の時間を使ってマンツーマンでレクチャーするという、なんとも稀有な体験だ。

そもそも副業を企業がOKとする場合、「自社の事業と完全に競合しないもの」にしているケースが多い。デザイン事務所の社員が個人でデザインの仕事を受けてしまったら、本業に悪い影響を与える可能性があるだけでなく、本人も単なるお小遣い稼ぎの延長にしかならない。でも、もし自分のノウハウをこうやって経営者にレクチャーすることで、知見を整理したり、新しい出会いに繋がることは自身のキャリア形成にも大きく寄与する。ましてや本業の方に案件がやってきたらなおよしだ。

副業が自身の成長にどのように寄与するのか。この点についてYOUTRUSTの創業者で代表取締役の岩崎由夏氏に話を聞いた。(太字の質問は全て筆者、回答は岩崎氏)

人が知り合いベースで繋がって成長する、という一見すると再現性がなさそうな採用・育成プロセスに「副業」というお試しを挟むことで「あるフォーマット」に落とし込める可能性があると感じてます

岩崎:採用観点では、すでに「副業が採用アトラクトの手段」として確立してきているのを感じます。スタートアップ界隈において、企業/求職者ともによく聞く声としては「誤った判断をしたくない」ということです。規模が小さいほど、1人の入社インパクトは大きいので、リファラルは良かったとしても、いざ自社で同じような結果になるかは実際に一緒に働いてみないと分からないですよね。働いてみることで、実務の相性のみならず、カルチャー・人間関係を体感した上でお互い判断ができるので、判断ミスは格段に減ります。また、当然ながら関わる時間や人も増えるので、必然的にアトラクトできる機会も増えます。(次につづく)

はじまる「シン・副業」:注目高まる副業テクノロジー(1/5)

SHARE:

ここ数カ月で大きく注目されるようになったある働き方がある。「副(複)業」だ。 どうやら感染症拡大をきっかけに仕事を出す側・する側双方の理屈に変換があったことが主な理由のようだ。デジタル・シフトの追い風で発注を増やす企業もあれば、飲食や観光などソーシャルディスタンスの煽りで大打撃を被った人たちもいる。双方にとって共通するのは「この状況をなんとかしないといけない」という点だ。筆者も約半年前、混乱する状…

Photo by energepic.com from Pexels

ここ数カ月で大きく注目されるようになったある働き方がある。「副(複)業」だ。

どうやら感染症拡大をきっかけに仕事を出す側・する側双方の理屈に変換があったことが主な理由のようだ。デジタル・シフトの追い風で発注を増やす企業もあれば、飲食や観光などソーシャルディスタンスの煽りで大打撃を被った人たちもいる。双方にとって共通するのは「この状況をなんとかしないといけない」という点だ。筆者も約半年前、混乱する状況の中、副業にまつわる人々の考え方の変化や様子をこの記事に記している。

とにかく今、必要とする力をこれまでのように丁寧な選考プロセスで選んでいるヒマがない。一方の仕事を受ける側も、なくなってしまった通勤時間を新たなチャンス探しに使う人もいる。そこでこの特集ではいくつかのスタートアップ、企業の話をもとに、ちょっとしたお小遣い稼ぎ的な副業がどのようにポジションを変えるのか、その今を追ってみることにした。

「副業テック」とはなにか

副業にまつわるテクノロジーを考える際、大きくマッチングの仕組みと、スキル・採用プロセスの大きく2つに効率化のチャンスが潜んでいると考えている。

そもそも副業のプラットフォームとしてまず真っ先に挙げられるのがクラウドソーシングだ。国内ではランサーズやクラウドワークスがスタートアップの段階を卒業し、現在、公開市場で更なる成長を目指している。特化型も増えていて、従来よくあったクリエイター系のものから営業代行、もっと短期間のデリバリーや家事手伝い、やや問題のあったベビーシッターなどといった「ギグワーク」という形で裾野を広げている。どれもオンラインで仕事をマッチングし、支払いや案件管理などをプラットフォーム側でシステムとして提供している。

副業プラットフォームのOffersには副業を活用する企業の事例が並ぶ

手がける人たちは小さな事業者も多いが、フリーランスなど案件を求める個人事業者も多数存在している。ここにやや採用にまで範囲を絡めた形で出てきたのが副業プラットフォームだ。国内ではOffers、YOUTRUST、シューマツワーカー、前述したクラウドワークスが提供するクラウドリンクスなどがそれにあたる。

世界的にも副業(サイドビジネス、セカンドジョブ)はやはりクラウドソーシングの「Upwork」や「Fiverr」などが代表例になるのだが、数時間で終わるようなショートタームのお仕事マッチングと異なり、やや複雑な案件、例えばエンジニアリングを必要とするプロジェクトの進行管理のようなケースでは、プラットフォーム側に求められるテクノロジー、体験もやや異なる。

そこで新たな動きとして生まれているのがチームワーク型のプラットフォームだ。

この記事に記されている3つのパターンは、いずれも発注側の複雑な要件を、能力の高いフリーランスにマッチングさせるやや複雑な工程を、特化型にすることで解決しているケースだ。国内でここまで複雑なパターンはまだ(少なくとも私のみている範囲内では)見当たらない。

もうひとつ関連するテクノロジーがスキルや人物の可視化と、関連する採用プロセスの効率化になる。スキル・シートにテキストで「できる」と書いてあったとして、本当にできるかどうかはエビデンスが必要だ。例えば国内ではFindyやLAPRAS SCOUTのようにGithubなどのデータと連動させ、ある程度の技術力をこれまでの履歴から可視化するようなケースもあるし、YOUTRUSTは友人の繋がり(ソーシャルグラフ)を使った信用担保を武器に成長を加速させている。

採用における「知り合いの紹介」にフォーカスしたYOUTRUST

ちなみにこのスキルやキャリア情報に関するテクノロジーは世界的にも注目されている。コンサルティング企業のPwCが実施した調査で、企業が求めるHR領域のテクノロジーに何を求めるかというアンケートの上位にもランクしており、コロナ禍でオンライン化が進む中、遠隔での人材評価はますます重要になってくるだろう。

1. タレント獲得ツール:49%
2. 従業員体験:48%
3. スキルマッピング・キャリアパス:46%
4. インテリジェント・リクルーティング:45%
5. プロセス自動化:45%

PwC’s HR Technology Survey 2020

加えてこの辺りはクラウドソーシング各社も随分と前から取り組んでおり、スキルだけでなく、その人自体の魅力のスコア化、与信に関するところまで広げて研究が進んでいる一方、決定打はまだない状況だ。

ではオーバービューはこのあたりにして、次稿から具体的なケーススタティを紹介していくことにしよう。(次につづく)

つながりで仕事紹介、副業と転職のキャリアSNS「YOUTRUST」が1.1億円調達

SHARE:

副業と転職のキャリアSNS「YOUTRUST」は1月30日、第三者割当増資の実施を公表した。引受先となったのはW ventures、デライト・ベンチャーズ、STRIVE、TLM、個人投資家として赤坂優氏、古川健介氏、西尾健太郎氏らが参加した。調達した資金は1億1000万円で、投資ラウンドはプレシリーズA。出資比率や払込日などの詳細は非公開。調達した資金は人材採用とプロモーションに投じられる。 同社…

Screenshot 2020-01-30 at 09.15.40

副業と転職のキャリアSNS「YOUTRUST」は1月30日、第三者割当増資の実施を公表した。引受先となったのはW ventures、デライト・ベンチャーズ、STRIVE、TLM、個人投資家として赤坂優氏、古川健介氏、西尾健太郎氏らが参加した。調達した資金は1億1000万円で、投資ラウンドはプレシリーズA。出資比率や払込日などの詳細は非公開。調達した資金は人材採用とプロモーションに投じられる。

同社の創業は2017年12月。ディー・エヌ・エーで採用業務を経験した岩崎由夏氏らが手掛ける。「友人の友人」までのつながりがある人物の副業や転職意欲が可視化されるソーシャルネットワーク「YOUTRUST」を2018年4月に公開。友人からの紹介(リファラル)の仕組みで、友人、もしくは友人の友人から転職や副業のオファーが届く。口コミ中心に利用が拡大し、ユーザー数は8,000人、導入企業は累計で180社を超える。

採用を積極化させたいビジネスサイドには有料のリクルーターアカウントが用意されており、直接スカウトすることもできる。

<参考記事>

via PR TIMES

 

新卒がスタートアップを選ぶ理由は「未来の自分への投資」、STARTUP2019新卒合同入社式イベントレポート

SHARE:

本稿は2019年4月2日に都内で開催されたSTART-UP2019新卒合同入社式のレポート 2018年のスタートアップ投資額は過去最高と言われ、時代はスタートアップブームと囁かれています。学生がスタートアップ起業するのもよく目にするようになりました。(筆者は22歳でスタートアップ起業に入社しましたが、その頃から比べても10代スタートアップや東大生起業家という人々が増えてきたように思います) ニュー…

SMR_1107.JPG

本稿は2019年4月2日に都内で開催されたSTART-UP2019新卒合同入社式のレポート

2018年のスタートアップ投資額は過去最高と言われ、時代はスタートアップブームと囁かれています。学生がスタートアップ起業するのもよく目にするようになりました。(筆者は22歳でスタートアップ起業に入社しましたが、その頃から比べても10代スタートアップや東大生起業家という人々が増えてきたように思います)

資金や人材において、業界に新しい資源が集まりつつある中で「新卒のファーストキャリアにスタートアップを選ぶ」という動きも、また新しい流れのひとつなのではないでしょうか。

なぜ彼らは、新卒でファーストキャリアとしてスタートアップ企業への入社を選択したのか。今回は都内で開催されたSTART-UP2019新卒合同入社式のイベント内で取材しながら、紐解いていきたいと思います。

なお、同イベントには主催の岩崎由夏氏が代表を務めるYOUTRUSTをはじめ、HERP、CAMPFIRE、Mirrativなど28社と参加企業へ入社した新卒50名が参加しました。

スタートアップ新卒の30年、40年先の人生を描く

SMR_1086.JPG

(以下、太字部分は全て筆者の質問、回答は主催者の岩崎由夏氏および新卒入社した社員の皆さま)

ーーまずは岩崎さん、今回のイベントを開催した経緯をお伺いしたいのですが

岩崎:イベントを企画していたのではなく、弊社の新卒メンバーについてブログを執筆したのがきっかけでした。同期のいない彼女をみなさんへの紹介の気持ちで書いたのですが、たくさんの方に反響を頂きまして。

私自身、DeNAの新卒時に繋がった同期に起業後も救われることが多く、彼女にもそういった繋がりを作って欲しいという想いから、周囲のスタートアップ企業の皆さまと合同で入社式をすることになりました。

ーー今回、参加されている企業の方々は「新卒を迎え入れた会社」になると思うんですが、新卒に入社してもらえる会社の特徴ってあるんですか?

岩崎:今回の参加企業は、インターンで仕事をしていたメンバーを新卒で採用したケースがほとんどだと思います。インターンの学生メンバーを作業人員として考えず、一戦力として仕事を任せているのは特徴だと思います。

働いてみた上で内定を出している人が多いので、入社後のイメージが共有できた上で入社してはもらえていると思いますね。

ーースタートアップへ入社する新卒メンバー側のメリットってありますか?

担当する職種の領域だけでなく、全ての業務を経験させてもらえることですね。弊社はフルタイム3人目の社員が新卒メンバーという状況です。これから、という中で部署や分野問わず、仕事が経験できるのは大規模な企業と違うところだと思います。

新卒メンバーもブランド思考というより、「なんでもやらせてもらえること」を望んでいる人が多い気がします。

ーーぶっちゃけ、即戦力が求められるスタートアップが新卒を採用するのってどうなんですか

岩崎:スタートアップという一括りでは、様々なチームがあるので一概には言えないと思います。ただ、スタートアップ企業としては新卒メンバーはカルチャー浸透しやすく、エネルギッシュに頑張れる存在なので一緒に歩みやすい存在だと思います。

ーーたしかに急速に成長や変化していくスタートアップでは、エネルギー超重要ですもんね

岩崎:はい。ただ、新卒メンバーが入社をしてくれた後に成長させられるスタートアップ企業はどれくらいあるのか、という課題もあります。規模の大きな会社と違って、すぐに部署移動をさせるような社内調整がききにくい、新卒に対しての知見が溜まっていない環境である、という部分は難しいと思います。

お互いが共に歩む未来が見えにくくなる中で、うまく彼らを導いてあげることが必要なんです。彼らの30年、40年後の人生を考えたときに、「結局あのタイミングでスタートアップに入った人、良くなかったよね」という残念な結果にならないようにしたいです。

ーーなるほど。それが今回の取り組みに繋がる、と

岩崎:はい、今後は入社式だけでなく研修などもできれば、同期の繋がりに対してより肉付けしていけると思っています。プロジェクトが文化になっていけば良いですね。

各々で入社式をしているとロールモデルや見れる先輩も減ってしまいますし、そこに避けるリソースも限られますが、知見やノウハウを共有して協力していけば、良い環境を作っていけると思います。

スタートアップに新卒社員として入社する若者たち

実際に新卒でスタートアップに入社する人々にも「なぜ新卒でスタートアップへの入社を選んだのか」聞かせていただきました。

YOUTRUST 堀内菜央さん

SMR_1115
堀内菜央さん、早稲田大学人間科学部卒業。大学では心理学を専攻。

ーーなぜファーストキャリアとしてスタートアップを選んだのですか

堀内:入社したのは本当にたまたまでした。代表の岩崎が起業ブログを書いていて、それをTwitterで発見したのがYOUTRUSTとの出会いのきっかけです。

もともと就活の際は、中小企業以上の大手企業への就職を考えていました。

ーースタートアップを視野に入れていなかったのに入社したんですか?

堀内:親の目などは気にならなくはなかったですね……。でも、岩崎さんの考え方に本当に共感していたので、その想いで親を説得したら納得してくれました。

私はいままで働くのをお金を貯める、生活するためだと思っていたのですが、YOUTRUSTの人々に出会って初めて働くことが楽しいと思えるようになったんです。

ーー入社後のキャリアはどのように考えていますか?

堀内:YOUTRUSTを通じて量より質の採用を浸透させていきたいです。「1人に会って1人採用する」をより多くの企業が実現できるように、目標に向かって会社のみなさんと頑張っていきたいと思います。

ーー正直、スタートアップで環境が整っていなくて不安な部分などはありませんか?

堀内:整っていない部分などは感じませんね。逆に自由だな、と思います。岩崎からも良い意味で「決まりごとはない」と言われていて、やるべき仕事を見つけてやれる環境が魅力的だと感じています。

POL 大野雅志さん

SMR_1120
大野雅志さん、九州大学大学院 機械系院卒業。POLではイベント事業部責任者を担当。

ーーなぜファーストキャリアとしてスタートアップを選んだのですか

大野:「自分の人生の中で世の中に対するインパクトを最大化したい」という想いを持っていました。それで大手企業とスタートアップを比べた時、スタートアップの環境の方がインパクトを最大化できると思ったんです。

ーースタートアップに新卒で入社することに抵抗はありませんでしたか?

大野:正直めちゃめちゃびびってて。1年半、POLでリモートのインターンをしていたんですが、社員の人たちを見て「なぜこんなにきついことに挑戦し続けるんだろう」と不思議でした。でも、実際にその人たちの「未来を加速させる研究を加速させたい」という思いを直接聞いたら、自分も、という気持ちになったんです。

ーー今回の入社式のような取り組みに関してどう感じましたか?

大野:実は、自分は推薦で内定をもらっている企業があり、絶対に内定を辞退できない状況だったんです。でも自分の思いは、「世の中を良い方向に持っていけるこの環境は今しかない」という気持ちで。

関係者には迷惑をかけるが、その分社会に良いインパクトを与えようと決意しました。ここに来て、内定辞退をしたマイノリティかと思っていましたが、似た経験の人も多いと分かって安心できました。

Mirrativ 安西佑介さん

SMR_1110.JPG
安西佑介さん、東京大学文学部卒業。新卒1年目でCTOを超えるのが目標。

ーー安西さんはなぜファーストキャリアとしてスタートアップを選んだのですか

安西:就職する際に成長できる環境を求めていました。成長するためには近くにいる人が大切だと考え、少数精鋭で優秀な人の間近で働けるMirrativに入社を決めました。

ーースタートアップに新卒で入社することに抵抗はありませんでしたか?

安西:職種がエンジニアなので、スキルが身につくことが一番だと思いました。大手企業は人数も多いので、そこでのアップサイドもなく。逆に今のMirrativが成長して、上場したときに新卒第一号だった自分として、その役割を担えるようになりたいです。

ーー今年、CTOの技術を超えるのが目標ということですが

安西:はい。月次で目標設定をしているので、そのために必要なことを週次でクリアしていく。あとは周りのエンジニアに力を借りて達成していきます!

エバーセンス 伊藤哲宇さん

SMR_1123
伊藤哲宇さん、神戸大学経営学部卒業。

ーー伊藤さんはなぜファーストキャリアとしてスタートアップを選んだのですか

伊藤:もともと家族、社会的組織としての家族という領域に興味がありました。その中で働きやすく、最も自分の考えに近い企業がエバーセンスだったのでスタートアップを選んだという感覚はありません。

ーースタートアップへの就職に抵抗はありませんでしたか?

伊藤:なかったです。自分はむしろマイノリティが好きなタイプなので、みんなが選ぶ進路は楽しくないんです(笑)。

もちろん不安はあって、倒産しないか、働きすぎないかなどは気になりました。そこに対しては面談で全体の現状売上やキャッシュ、社員の平均給与などを細かく聞いたので、納得感を持って入社しています。

ーー今回の入社式のような機会をどう感じましたか?

伊藤:めちゃくちゃ嬉しいです。会社で自分1人だけが新卒で、代表に新卒をもう1人入れて欲しいとも言っていたんですが難しく。

7カ月、入社前にインターンをしていたんですが、学生は1人だったので他の社員メンバーを見て、自分が何もできないと苦しい時期もありました。同じ境遇で喜怒哀楽を共にできる仲間が欲かったので、今後も今日出会えた人と励ましあっていきたいです。

SMR_1100.JPG

CAMPFIRE代表取締役の家入一真氏による開会の挨拶にはじまり、自己紹介やグループワークといったコンテンツをまるで全員が同じ会社に入社するように実施されていました。

取材で「なぜ新卒でスタートアップを選択したのか」を紐解く中で、新卒メンバーたちはスタートアップが成長した未来に共感し、自分の人生という財産を投資している感覚があると感じました。

今後スタートアップに新卒が増加し、こういった動きが加速していくのか、またウォッチしていけたらと思います。取材にご協力いただいたみなさま、ありがとうございました。

友人の転職・副業意欲からスカウトできる「YOUTRUST」が資金調達、TLMと中川綾太郎氏が引受先に

SHARE:

友人の副業や転職意欲が見えるスカウトサービス「YOUTRUST」は1月28日、TLMおよび個人投資家の中川綾太郎氏を引受先とした資金調達を実施したことを発表した。調達額は数千万円規模で株式比率や払込日は非公開。 2018年4月に公開されたYOUTRUSTは、友人または友人の友人の転職や副業意欲が見えるスカウトサービス。同サービス内にはユーザーとリクルーターの2種類のアカウントがあり、ユーザーアカウ…

IMG_0561.jpg
写真左より同社代表取締役の岩崎由夏氏と取締役の山田昌弘氏

友人の副業や転職意欲が見えるスカウトサービス「YOUTRUST」は1月28日、TLMおよび個人投資家の中川綾太郎氏を引受先とした資金調達を実施したことを発表した。調達額は数千万円規模で株式比率や払込日は非公開。

2018年4月に公開されたYOUTRUSTは、友人または友人の友人の転職や副業意欲が見えるスカウトサービス。同サービス内にはユーザーとリクルーターの2種類のアカウントがあり、ユーザーアカウントは4000人、リクルーターアカウントには120社が登録している。

ユーザーアカウントでは、同サービス上で申請および承認した友達のプロフィールや転職や副業意欲があるかを確認できる。転職や副業意欲は「転職含め検討中」「今すぐ手伝える」「まずは相談から」「今は難しい」の4種類でステータス表示され、スカウト側は直接メッセージで連絡をする。クライアントアカウントは月額3万円からの利用で友人の友人までのステータスを閲覧可能だ。

スクリーンショット 2019-01-28 3.08.26.png

同社代表取締役の岩崎由夏氏は、ディー・エヌ・エーで採用業務を担当してきた人物。友人の友人という近いコミュニティを対象としている点について、同氏は次のように話す。

「いままで友人経由の採用では、フェイスブックのメッセージから『最近どう?』と話を聞いたり、友達経由で様子を聞いたりというコミュニケーションが発生していました。そういった、ふんわりしたコミュニケーションを見える化し、効率的にするツールとしてYOUTRUSTを作っています」(岩崎氏)

現状ではインターネット業界で仕事に携わる人の登録が95%を占め、そのうち30%はエンジニアだ。お金よりもスキルアップを目的として副業を希望するユーザーが多く、「自社のメンバーが副業でスキルをつけることにより本業の組織で活躍するようになれば」(岩崎氏)ということだった。

今回の調達資金はプロダクトマネージャーや企画職、カスタマーサクセスといった人材確保およびサービスの運営体制強化やプロモーションに充当する。