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マニアのためのコミュニティ、韓国モバイル・バーティカルSNSの第一人者「Zibit」に聞く

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Kakao Talk と LINE の成功により、ユーザが SNS を使う上で、モバイルこそが最もステッキネスに優れたプラットフォームだということが証明された。それにもかかわらず、スタートアップがモバイルSNS市場に飛び込むのを躊躇するのは、以前からSNSをはじめ、新しいSNSをユーザに定着させるのがいかに難しいか、多くの失敗事例から学んだからだろう。 しかし、Gazi Studio(가지스튜디오…

Gazi_logo_alpha-copyKakao Talk と LINE の成功により、ユーザが SNS を使う上で、モバイルこそが最もステッキネスに優れたプラットフォームだということが証明された。それにもかかわらず、スタートアップがモバイルSNS市場に飛び込むのを躊躇するのは、以前からSNSをはじめ、新しいSNSをユーザに定着させるのがいかに難しいか、多くの失敗事例から学んだからだろう。

しかし、Gazi Studio(가지스튜디오)のファン・ジェホ(황재호)代表は、多くのスタートアップが抱いてきた悩みを解決した。6月に同社がリリースしたモバイル・バーティカルSNSアプリは、特に宣伝をしないまま5,000人以上のユーザが6,000件近いコンテンツをアップロードし、双方向でコミュニケーションするSNSに成りつつある。beSUCCESS は Gazi Studio を訪問し、ファン代表に会って、新サービス Zibit(지빗)のサービス、ローンチ、今後の計画についてインタビューした。

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SNS の基本を徹底的に掘り下げる

Zibit は、ヘッドフォン、自転車、バイク、プラモデル、ラジコンなど、特定のカテゴリに興味を持つ愛好家が、互いの所有するアイテムを自慢し合い、関連情報を共有できるアプリだ。Zibit は子供の頃、日本でさまざまなゲームに触れながら育ち、自然とゲーム業界に興味を持ったファン代表の過去と大いに関係している。ファン代表は大学卒業後、Nexon USA で運営チーム長を務め、現在 Zibit でCTOを務めるチェ・ミンホ(최민호)氏に出会い、意気投合して Gazi Studio を設立した。

しかし、ゲーム業界でしか仕事したことのない二人にとって、SNS を企画開発することは容易ではなかった。3ヶ月程度で終わると考えていた開発にまる1年を要した。当初、オンラインコミュニティを模倣して多くの機能を搭載したアプリを作ったが、モバイルプラットフォームに最適化したUIを実現するため、機能を省くのに非常に長い時間を割いた。

注目すべき Gazi Studio にとっての最初の作品は、Zibit ではなく、Photo Ping(포토핑)という、海外のK−POPファンのためのモバイルSNSだ。Gazi Studio は、モバイルSNSを理解するために Zibit のようなサブカルチャー分野を模索したところ、それが海外のファンを対象にした K-POP だった。K-POP スターらの写真をアップロードし交流できる Photo Ping は、プロモーションが無くても、海外のファンから大きな反響を得た Idol Photo Ping、Girl Idol Photo Ping でユーザを約20万人集めている。

Gazi Studio では、Zibit に先立って、Photo Ping というサービスを立ち上げて、モバイルバーティカルSNS の感覚を身につけただけでなく、スタートアップが見逃しがちな顧客調査を徹底的に実施した。主なターゲットとなる男性ユーザの特性を把握するため、既存のオンラインコミュニティやブログを徹底的に分析、男性ユーザは情報をもとに動くという洞察を導き出し、30人のユーザにインタビューをして、モバイルでどのように彼らが情報を消化するかを調べた。他のSNSと差別化される Zibit のブランド、モデル、購入の流れ、購入価格の表示欄などは、このような洞察に基づいて導き出された。

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ゲームとSNSが出会って、Zibit が生まれた

Zibit には、頻繁な訪問を促す仕掛けがある。ログイン回数、記事の更新、他の記事への反応などの課題を達成する度に与えられる、「ポイント」と「バッジ」がまさにそれだ。Nexon 出身の創業者らが、自分達が居たゲーム界の要素を、モバイルバーティカルSNSの Zibit に持ち込んだものだ。ファン代表は、「ゲームの要素をSNSに適用して成功した事例はない」と周りが引き止めたにもかかわらず、流行したソーシャルゲームをヒントに、「共感」「支援」「誇示」の3つの要素を Zibit に持ち込んだ。

事実、筆者も Zibit では活発ではないユーザで、たまに記事の「いいね」ボタンを押す程度だったが、「ゴールド」と「課題」の存在を知った後は、報酬を得るべく、家の中を自慢のアイテムを探しまわる熱心なユーザになった。ファン代表の果敢な試みが、新しいSNSのモデルの形を見出せるかどうかは、もう少し見守る必要はあるが、ある程度、的を得ていることは明らかなようだ。

Facebook や Kakao Talk では扱えない話題

将来、創業を目指す身としては、筆者は起業家にインタビューするとき欠かさない質問がある。「なぜ、この分野を選んだのか。」ファン代表の回答は簡単明瞭だった。

育児や教育が大きな市場であることは、誰もがよく知っています。しかし、我々が参入してうまくやれるか、それは違うと思いました。私が創業する上での一番のルールは、精通している分野で自分のビジネスを1位にし、今後成長する市場に飛び込むことができました。

実際にヤングアダルト市場の規模は 5,000億ウォン(約443億円)程度と推定され、2桁パーセントの成長を見せている。

果たして、このようなマニアックな分野で、モバイル・バーティカルSNSの見通しはどうなのだろう。実際に昨年、育児やペットなど多くの分野でモバイル・バーティカルSNSがリリースされたが、これまで大きな成果は見られていない。この点について、ファン代表は次のようにコメントしてくれた。

赤ちゃんの写真や犬の写真は、バーティカルSNSでなくても、Facebook や Kakao Story にアップしても、十分に友人から共感を得られます。あえてバーティカルSNSを選ぶ必要はないでしょう。しかし、ガンプラやラジコンは、その分野を知る少数のマニアからのみ認められる分野です。Zibit は、このような点を解決するバーティカルSNSなのです。

自分の好きなことは何か、自分が精通している分野は何かを明確に把握して、楽しむことができるファン代表。Gazi Studio は今、新しいモバイル・バーティカルSNSの標準を作っている。

【via BeSuccess】 @beSUCCESSdotcom

【原文】

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