「Makuake」で目標金額をわずか1日で達成。その後、NHK「あさイチ」をはじめ、テレビ東京「WBS」、フジテレビ「ノンストップ!」、毎日放送「TOKIOテラス」など様々なメディアで紹介。
今、最新のサービスとして注目を集めるお箸のパーソナライズサービス【itten(イッテン)】はなぜ誕生したのか、これまで多くを語られなかったittenの裏側に迫ります。
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<itten公式販売サイト> https://itten.shop/lp/index.html
◆1膳「19,500円」という価格ながら、売れに売れるお箸
スマホで自身の手を “パシャリ” と撮影するだけで、手にフィットした「あなた専用のお箸」を職人がつくる画期的なサービス「itten(イッテン)」。
最適な長さを瞬時に導き出す「最新テクノロジー」と「日本の伝統的な食文化」を融合させた、日本初のサービスとして注目を集めています。
そんなパーソナライズお箸「itten」はどのように誕生し、多くの反響を生むまでになったのか。今回はittenの仕掛け人である、株式会社みらいきれい代表の石渡に話を伺いました。
株式会社みらいきれい代表 石渡
石渡:「きっかけは2020年の自粛期間によって、家族と食事をする機会が増えたことでした。外出できない分、食体験をより豊かにしたいと思い、当時、食器類やカトラリーを買いそろえたんです。
ただその時、今まで全く意識していなかった “あること” に気づきました。
それが『お箸の重要性』です。その時にたまたま購入したお箸の衝撃は今も忘れません。
『あれ?箸が違うだけでこんなに違う?』
そんな “初めての感覚” です。
決して大げさではなく、その日からは食事の時間が楽しみになり、
そのお箸を “握れること” にワクワク感すら感じるようになったんです。
それと同時に、日本人でありながらお箸にこだわらずに
これまで過ごしてきた事に “反省と後悔の念” すら覚えました。
そんな今まで気づいていなかった “お箸のポテンシャル” に強く興味を持ったんです。」
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◆今使っている「お箸」の意外な背景と落とし穴
石渡:「実は市販のお箸は、男性用『23.0cm』、女性用『21.0cm』というサイズが一般的です。
ただこのサイズ感、江戸時代に決められたもので、今もそのサイズは変わっていません。
そもそも皆さんの手に合う『お箸の長さ』ってご存じですか?
それは『一咫半(ひとあたはん)』という長さです。
聞きなれない言葉かもしれませんが、一咫半とは、
親指と人差し指を直角に広げた長さを『一咫』、
その1.5倍を『一咫半』と言います。」
石渡:「ただ、皆さんが使っているお箸は、江戸時代の人の『一咫半(ひとあたはん)』を基準に作られています。
ちなみに、江戸時代の平均身長が、男性:155cm 女性:143cm
それに対して、現代の平均身長は、男性:171cm 女性:158cm。
実に江戸時代よりも平均身長が「15cm」も高くなっているんです。」
石渡:「平均身長が大きくなっているなら、当然手のサイズも江戸時代よりも大きくなっているはずです。
毎日使うお箸なのだから、もっとひとりひとりの手のサイズにフィットした “真のマイ箸” をつくりたい。
そう考えたのが『itten』の構想のキッカケでした。」
このように語る石渡。だが「itten」完成までの道のりは、そう容易いものではなかったと言います。
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当時の様子を振り返る石渡
◆石渡が考える「極上箸」の定義とは?
石渡:「最適な長さはわかったものの、他に使い勝手を決定づけるものが何なのかがわかりませんでした。
そこで世に出回っている『使いやすい』と評価の高い高級箸を100膳以上取り寄せたんです。
当時集めた橋の数々
社員と協力しながら、毎食使い分けて半年ほどの歳月をかけて分析を続けていきました。
その結果、辿り着いた極上箸の定義は、『長さ』『細さ』『形状』『質感』、この4つで決まるという事がわかったんです。
お箸は一定の太さ以上になってしまうと、握りづらく小回りが利かなくなり食べづらい。形状も『丸型』だと掴みどころがなく、『四角型』だとゴツゴツと手にぶつかる。
このような形でひとつひとつベストな仕様を導いていきました。
ただ『長さ』と『質感』に関しては大きな壁にぶつかりました。
そもそも『長さ』に関しては人の手のサイズによって、ベストの長さが変わってしまうため予め決めることが出来ません。加えて『質感』に関しても、人それぞれの好みがあり、社員の意見が分かれ『ベストな質感』を決めることが出来ませんでした。
そのため、『長さ』と『質感』は購入されたお客様が決められる、体験要素を入れることにしたんです。
『長さ』に関しては計測シートに手をのせて、スマホで “パシャリ” と撮影して頂ければ簡単に『一咫半』を測れるようにしました。
その人の骨格をもとに計測する設計にしておりますので、正確に『一咫半』を導いてくれます。
そして『質感』に関しては、市販のお箸と大きな違いを持たせたいと思いました。
というのも多くのお箸で採用されるのが『漆(うるし)加工』。
漆を塗ることで、強度をあげることは出来ますが、せっかくの木材の優しい質感がツルツルとしたプラスチックのような素材感になってしまいます。そのため 、itten は木材そのものの優しい質感を大切にしたいと考え、独自の加工を施し、木の質感を残す形にしました。
ただ木材によって質感は大きく変わるため、購入頂いた方には私たちが箸として厳選した『5つの木材』サンプルをお送りさせて頂くことにしました。
5つの木材を手に取って頂き、『色味』『香り』『質感』『重さ』をもとにお好みの木材を選ぶ体験も楽しんで頂ければと思っています。
石渡によれば、一番使いやすいお箸の “解” は導き出せたものの、
ここからがさらに大変だったという。
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◆何度も断られました「そんなの無理」 だって
石渡:「ベストなお箸の仕様がようやく決まったのですが、そこからが苦難の道でした。
1社1社お箸の製造会社に相談をしても、ことごとく断られたのです。
『決まった仕様で “大量生産” であればできるが、
1人1人の注文ごとにサイズや木材を変えて作るのは無理だ。』
『そんな手間のかかることは出来ない。』
一向に話が前に進みませんでした。そんな時、東京の神楽坂で「一級製作技能士」という資格を有し、15年以上オーダーメイド専門でつくる職人との出会いがありました。
何度も想いを伝えた結果、その熱意を買っていただき、
『うまくいくかはわからないがやってみようか』とお話を受けて頂いたんです。
そこから何度も試作品を重ね、最終的に『これだ!』という
お箸が出来上がったときの感動は今でも忘れません。
『完成した箸』は自粛期間中に『私が使って感動したお箸』のクオリティを
はるかに超える “極上のお箸” が完成したのです。
ようやく一人ひとりの手を計測する『最新テクノロジー技術』と『日本の伝統』を融合させたサービスを世に送り出すタイミングが来ました。」
このように語る石渡。「itten」は単なるマーケットインの企画ではなく、
並々ならぬ情熱と、愚直な努力によって完成した賜物だったのです。
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◆これまで世に存在しなかった「極上のお箸」が誕生
石渡:「ittenは “持ちやすさ・食べやすさ・見栄え” をとことん追求し、職人がミリ単位で最高のお箸をつくり上げています。
そのためittenは1膳のお箸を完成させるのに、実に『2時間』ほどの時間がかかっています。
これだけの工数がかかることもあって、職人が1日にわずか『4膳』しかつくることができない、とても希少なお箸となっているんです。
実はittenのお箸、形状が『三角』になっていることに驚く方が多くいらっしゃいます。
皆さんもお箸を握って頂くとわかりますが、
お箸を握る際、お箸に触れる箇所は『3点』しかありません。
三角形状になっていることで、この3点にピタッと手がハマり、
余計な力を加えずに握ることが出来るんです。
まるで『自分の手の一部』になったかのような
味わったことのない“フィット感” を感じていただけます。
『お箸の先』も日本の食事に合うよう、細く設計していますので、
『豆』『米粒』『麺』などもストレスなく、口へ運ぶことができ、 “最後の一粒まで楽しめるお箸” との声もいただいています。
この感覚はぜひ皆さんにも一度感じてもらいたいですね。」
こだわり抜かれた「itten」を日常に取り入れることで、
“幸福の食体験” を手にすることが出来ると、石渡は語ります。
そんなittenですが、「大丸東京店」の出展を経て、5月には「神戸阪急」、7月には南船橋ららぽーと内の「LIVING HOUSE.」での販売も開始しました。
最近ではNHK「あさイチ」やフジテレビ「ノンストップ!」、テレビ東京「WBS」、毎日放送「TOKIOテラス」など、数多くのメディアでも紹介。
注目を集めるサービスとなっています。
ひとりひとりの手に合わせてお箸を職人が創る “パーソナライズマイ箸” 。
“その体験” を一度味わった人は口を揃えてこう言います。
「もう今までのお箸には戻れない…」
あなたもぜひ一度そんな体験を味わってみてください。
▼「itten」公式販売サイト
https://itten.shop/lp/index.html