台湾のレザーアクセサリブランドn max nの代理店を務めることになりました合同会社アイディアリアルです。
その第一弾としてパソコンスタンドとしても使えるラップトップ用スリーブケース「Fleeve」の支援募集をクラウドファンディングプラットフォームMakuakeにて行っています。
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今回は、ユーザーファーストを追求したFleeveの開発ストーリーの裏側をお伝えします。
アイディアリアルの理念である「ユーザーファースト」なモノづくりを実践する台湾企業、NTT PON CO.,LTDと代理店契約
左から合同会社アイディアリアル代表坂本、NTT PON CO.,LTDのCEO Neo Tsai、Global Sales Manager James Lee
合同会社アイディアリアルは、「想いをカタチに」、本質的な製品作りで人と社会を豊かにすることを理念に掲げ、2023年4月に設立いたしました。
現在代理店事業とOEM/ODM事業など、代表の坂本が培ってきた経験や人脈を活かしたモノづくりを軸に会社を運営しています。
代表の坂本は19歳で単身中国へ渡りモノづくりと出会いました。
中国での工場勤務を経て、メディアとECを運営する企業でのPB製品開発兼バイヤー、メーカー2社の役員を経て合同会社アイディアリアルの設立に至りました。
モノづくりを生業としてきた身として、ユーザーファーストの視点でお客様の生活や人生のベネフィットになる製品を提供したいと言う思いから起業することを決意しました。
n max nブランドを運営するNTT PON CO.,LTDは、坂本が考えるユーザーファースト思想でモノづくりをしている企業でした。
NTT PON CO.,LTDのCEO、Neo Tsaiさんとは、今までビジネスこそ共にしなかったものの、製造現場や展示会などで何度かお会いして会話も交わしたことがある旧知の仲でした。
坂本はNeoさんと初めて会って話をした際、モノづくりに真摯に向き合い、細部にこだわり、理想を追求する姿勢が伺える方だという印象を受けました。
彼のモノづくりへの情熱と姿勢に深い尊敬の念を抱いていたため、会社を設立した際に何か一緒にできるビジネスがないか、
n max nブランドの現状などを確認したところ「コロナ禍もあけて世界展開を仕切り直したい」という意向があったため、
「日本での展開が未だ決まっていないのであれば、是非当社で日本での販売を手伝わせて頂きたい」とすぐに台湾に飛びました。
そこでビジネスやモノづくりに対する考え方など改めてコミュニケーションをし、意気投合。色々な思いや、偶然が重なりn max nと合同会社アイディアリアルは代理店契約に至りました。
自社工場でモノづくりに取り組む事で、理想的な製品の追求が可能に
開発のため自ら手を動かすCEO Neo Tsai
Fleeveは、「シンプルなデザインでスマートに持ち運びができ、作業を快適にできる機能性を持つ、シーンも場所も選ばないPCスリーブケース」をコンセプトに開発されました。
開発には、約3年の月日を費やしています。
非常に流れが早いスマートフォンやPC周辺のアクセサリー業界では、異例の開発期間と言えるでしょう。
納得いくまで追求した研究開発ができたのは、メーカーのファブレス化が当たり前となった現在でも、n max nが自社工場を保有しているファクトリーブランドであることが大きな理由の一つです。
工場を保有し維持し続けるのには、コストも労力もかかります。
Neoさんは、その中でも最も難しい部分は工場の雇用管理だと語っています。
安定した雇用を確保するためには、受注量と資金の安定が不可欠です。
ビジネスは変動があり、繁忙期には工場をフル稼働させることができても、閑散期には売上が減少し、資金調達が難しくなります。
余剰の工員は他の工場に移ることになり、雇用を維持することが難しくなります。
このように自社工場を運営することにはコストとリスクが伴います。
n max nも創業当初は自社工場を保有していませんでしたが、理念とするユーザーファーストの製品づくりを実現するため、工場を保有してモノづくりと向き合っていく選択をしたそうです。
Fleeveは、n max nのブランド理念に基づいたPCスリーブケースの最適解です。
自社工場を持つことで、理念の実現と高品質な製品を提供できることを誇りに思います。
強度と柔軟さを兼ね備えた、自由に角度が変えられるスタンド機構の開発
Fleeveも例外なく試行錯誤を繰り返して完成しました。
特に頭を悩ませたのは、現在特許申請をしている自由に角度を変えられるスタンド機構です。
あらゆる角度で、ノートパソコンの荷重とタイピングの負荷に耐える必要があり、
一方でスタンドの角度調節は瞬時に折り曲げられる柔軟さを合わせもった機構にする必要がありました。
この相反する「強度」と「柔軟さ」を共存させるのは、製品開発の大きな壁でした。
最初はゴムバンドなどの方法も模索しましたが、
製品としてのスマートさに欠けるため現在の金属のヒンジを埋め込む方式に変更。
次にヒンジの材質を金属にすることで新たに課題として出たのが製品の重量です。
最初は約650g~700gありMacBook本体の約2/3の重量だったため、まずは製品の半分以下の重量を目指して軽量化に取り組みました。
金属ヒンジの設計や素材、サイズ感など様々な角度で台湾や香港、中国の材料メーカーや金属加工のサプライヤーにヒアリングしサンプルを取り寄せて、
試作を繰り返しました。
耐久性を損なわず軽量化することが求められましたが、ここでも相反する性質のものをバランス良く実用性に落とし込むことを追求しました。
結果として重量は本体の約1/3の350gまで軽量化することに成功し、一般的な使用において10年以上の耐用性を保つことができる仕様となりました。
これで製品の最大の特徴である使用シーンを選ばないフレキシブルなスタンド機能が完成しました。
Fleeveのプロトタイプの写真
真ん中はゴムバンドのスタンド機構
本体にジャストフィットするスリーブを目指して試行錯誤を繰り返す
n max nが大切にしていることの1つとして、本体の良さを打ち消さず活かすという考え方があります。
FleeveもMac Bookにジャストフィットであることにこだわり試作を繰り返しました。
実用するにあたって本体があって完成形となるスリーブケース。
この事実は忘れてはならない製品開発の本質です。
13インチと14インチ、15インチと16インチをそれぞれワンサイズにするラインナップとしました。
2サイズの兼用モデルにすることで、どうしてもどちらかのサイズが緩かったり、きつかったりしてしまうため、
ミリ単位でのサイズ調整を繰り返して2サイズでジャストフィットに感じるサイズ感に辿り着きました。
実際にMac Bookにジャストフィットしないケースにフラストレーションを感じる声は、社内やメディアの方々、ユーザーからも寄せられていたので、
この課題は解決しなければならない使命感のようなものがあったそうです。
企業としてのレザーへのこだわりと、パイナップルの葉を使用したヴィーガンレザーの採用
n max nは、十数年の間レザーアクセサリーブランドとして革にこだわった製品づくりをして来ました。
革は食肉の副産物から出る人類最古のエコ素材で、長く使うことができるアクセサリーやバッグを作るのに、本質的な素材です。
n max nの革製品にはプラスチックが使用されていませんし、芯材などの固定に糊も使用されていません。
これはメーカーの革という素材に対する芯が一本通っています。
革という素材は、エイジングを楽しみながら長く使用できる素材ですが、スマートフォンやPCアクセサリーはのライフサイクルは2年~5年です。
そこでn max nは、使い終わったレザーアクセサリーのレザーを違う何かに再利用できるようにプラスチックや糊を使用しないモノづくりに努めています。
このベースとなる革という素材への考え方から、今回台湾産のパイナップルの葉を使用したヴィーガンレザーの採用を決めました。
ヴィーガンレザーも本革と同じく今まで捨てられていた、パイナップルの葉を再利用しているため、パイナップル農家、レザータンナー、加工メーカーの間で良い循環が生まれています。
この良い循環をつくることこそ、持続可能な社会(SDGs)を実現するためのメーカーとしての取り組みであり、地元台湾という国の資源を有効活用した台湾のレザーアクセサリーブランドn max nができる意義ある取り組みです。
ユーザーファーストの理念を体現した製品を生み出し続ける
こうしてFleeveは、n max nがブランドの理念を体現する製品となりました。
メディアの方々を招待して開催させていただいた製品発表会では、
メディアの方々に実際に製品を手に取っていただき大変ご好評いただき、記事や動画として取り上げていただきました。
クラウドファンディングプラットフォームMakuakeにて日本での先行発売は、目標金額の880%超えを達成(8月22日時点)。Fleeveを待ち望んでいただいているお客様の声も多数いただいています。
n max nブランドの日本上陸はご協力いただいた皆様のおかげで、良いスタートを切ることができました。改めて心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございます。
今後も台湾発のレザーアクセサリーブランドとして誇りを持ち、
理念を持った製品をつくり続け日本の市場でお客様に必要とされるブランドに成長していけるよう精進していきますので、引き続き応援のほどよろしくお願い致します。
Fleeveに採用している
台湾産パイナップルを使用した
ヴィーガンレザーPANEX(TM)️
ブランドについて
n max nは、
台湾発の「モノ」と「ヒト」
の調和をコンセプトにした
レザーアクセサリブランドです。
伝統的な製法と現代の技術を融合して生み出されるプロダクトは、
「クラシカル」で「新しい」
ブランド独自の
世界観を提供します。
■MAKUAKEプロジェクト概要
実施期間:2023年7月25日(火)から9月12日(火)まで
URL:https://www.makuake.com/project/fleeve/