#金融教育 #ゲーム研修 #開発ストーリー秘話
合同会社FPalが開発し、現在高校や大学で延べ1000人以上に行なっている、カードゲームを使ったお金の授業「Gトレ」。ですが、開発から今の学校での授業を行うに至るまでにはいろいろな想いがありました。お金で困る人を減らしたい、トラブルに巻き込まれる人を減らしたい、楽しい授業を作りたい、そんな思いから始まったストーリーは、そう簡単に実を結びません。開発から現在までの3年間のストーリーをお伝えします。
◆若い世代への金融教育の重要性
ファイナンシャルプランナーとしてお金にまつわる相談を受け始めてて初めて10年以上経ちますが、印象が強く記憶に残っている方人が何人かいます。
その中でも、20代の看護師の女性はもっと早く相談にみえていたらこんなことにはならなかったのではないかと未だに思い出すことがあります。
相談にみえたときは、投資用不動産の収支がマイナスなのでどうにかならないかというものだったのですが、話を聞いてみると驚愕でした。
投資用不動産として2部屋所有していたのですが、どちらも住宅ローンで借りていたのです。読んでいる方はもうお分かりだと思いますが、これは不正な取引です。
なぜ、このような取引ができたのかはわかりませんが、彼女は、「あなたは特別な人だから借りることができる」と言われ、気分がよくなって契約してしまったというのです。
こういったことは彼女に限ったことではなかったようですが、なぜ「おかしい」と思わなかったのでしょうか。
私たちはお金についてあまりにも無知です。知っていれば防げることも、知らないから失敗をしてしまう。判断、行動する前に知識のある人に相談していればこんなことにはならなかったはずです。
お金のことは、生きていく上での大切な能力なのです。
彼女のような人を今後少しでも減らしたいそんな思いから、若い世代へのお金の教育は「緊急かつ、重要なこと」だと改めて思いました。
◆培ってきたカードゲーム研修のノウハウを大学生、高校生向けお金の授業へ
お金の授業は金融機関や、公的機関などが以前から高校などでも行なっていました。しかし、一方的な座学の授業であること、一度にたくさんのたくさんの知識を教えようとすることで、生徒が興味を示さないという現実がありました。
たしかに、知っておいて欲しい大切なことはたくさんあります。ですが、一度にたくさんのことを詰め込んでも、大人でもキャパオーバーで思考停止になります。高校生なら尚更です。
私たちは、そもそも、カードゲームを使った楽しく学べる「研修」を制作していました。理由は同じです。一方的な研修では、記憶に残らないからです。記憶に残らないということは、せっかく受けた研修の内容が身につかないということです。
「楽しい」という感情と「擬似体験」することにより記憶に残り、研修が身につきます。
その研修を、高校生向けに作ってくれないかと現役の高校の先生からの依頼がありました。先生は、今の高校生のお金に関する知識お知識にとても危機感を抱いていました。お金に関するトラブルのほとんどは知識があれば防げることです。だから社会にでる前に、基本的なことはしっかりと身につけて欲しいという想いがあるそうです。そうして、私たちは、高校生向けにカードゲームを使ったお金のことを楽しく身につける授業を開発することになりましたことになります。
◆しっかり身につけてもらうための授業作り
授業を作る上でまず考えたのは、何を伝えるかです。もちろん伝えたいことはたくさんある、しかしでも一度で伝えると1一つのことの印象が薄くなってしまいます。
強烈に、忘れないくらいの印象を残すには、楽しかったという感情と、簡潔なメッセージであることが重要だと考えたのです。
実際に、高校で行なっている授業は3種類ありますが、どれもメッセージは簡潔で明確です。授業を行ったときのとのアンケートでも、楽しかった、またやりたい、気づきがあった、こんなことが重要なのだと気づいたなど私たちが伝えたかっ私たち伝えたかったことがしっかりことしっかりと伝わっているようです。
大事なのは、大きな木になるための土壌です。基本的なことがしっかり身についていれば、枝葉になる部分は徐々に体験して学んでいけばいいのです。
だからこそ基本的なことをしっかり身につけることにこだわり続けています。
◆お金の授業はお金にならない金融機関と協力し、大学生、高校生へ金融教育を広めたい
高校生に対しての、楽しく学べる授業はできました。しかし、ここで私たちを待ち受けていたのは、ビジネスの壁です。高校生にお金のことを学んで欲しい、そんな強い気持ちから授業は作ったものの、学校では、交通費すら出せないというところがほとんどです。
大手金融機関や、公的な機関では無料で授業を行っています。そんなモンスターのようなは企業と同じようなことはできません。講師を派遣するためには、人件費がかかります。
しかし、授業を行えば喜んでもらえる、でも人件費すら出ない、そんな葛藤の日々が2年も続きます。熱い思いはあるのに、うまく伝えられない、このまま続けることができるのだろうか?諦めなければならないのか?決断しなければならないなければならいのか。そんなとき、世の中の流れは私たちに味方ミカタします。金融機関がこぞって高校、大学での金融授業に興味を持ち始めるのです。しかし、金融機関は自社での金融教育授業のコンテンツを持っておらずいない、私たちは金融授業のコンテンツを持っている。お互いの需要が一致したのです。
ありがたいことに、金融授業を共同開催する金融機関が現れました。
しかし、まだまだ足りません。私たちと一緒に、高校生に喜ばれる金融教育授業を開催しませんか?
今後も、埼玉県の公立高校や、東京都の公立高校私立、私立大学などを予定しています。
ぜひ一緒に金融教育を広げていきましょう。