税理士法人マッチポイントは2019年(令和元年)7月に「理想の税理士事務所を作ろう」と集まった5名で創業した北海道札幌市の税理士事務所です。2023年10月5日に税理士法人フューチャークリエイトと経営統合をし、創業から5年目で80名規模の税理士事務所へと成長しました。
現在の経営理念は「全ての人と企業の幸せの起点となる」
中小企業の9割には税理士がついています。そこに関わる税理士事務所が会計税務を起点に会社が良くなる方法や価値を提供し、中小企業を支援する。支援したことにより中小企業が元気になり、世の中の流れがよくなる。そのような幸せの連鎖の起点になれるようにと日々奮闘しております。
今回はそんな税理士法人マッチポイントが「サービスのスピード」「品質」「認知度」「顧問先数」、「成長できる環境」や「従業員数」全てにおいて北海道で圧倒的No.1を目指しておこなった同志:税理士法人フューチャークリエイトとの経営統合についてお伝えしたいと思います。
◆フューチャークリエイトの設立。会計事務所から分業制を取り入れ、コンサルティング会社へ成長
税理士法人フューチャークリエイトは2007年札幌市白石区に島元宏忠さんが開業した「島元宏忠税理士事務所(通称シマ会計)」がはじまりでした。のちに「税理士法人シマ会計」に社名を変更し、会計業界ではまだまだ珍しい「完全分業制」を採用。
その後、「会計事務所」というイメージを一新すべく、2021年に「税理士法人フューチャークリエイト」へと社名を変更し、コンサルティングやそのほか経営支援もできる会社へと成長していきました。
◆運命の糸。マッチポイント創設メンバーと初めての接点
マッチポイントが創業される約1年前の2018年8月、当時マネーフォワードにお勤めだった平野龍一さん(現:株式会社ノーサイド・ウィング 代表取締役)にお客様の相見積もり先として、マッチポイントの創業メンバーである小島匡彦さんと鈴木洋平さんが当時勤めていた会計事務所さんとシマ会計が選ばれました。その時にお客様に選ばれたのは小島さんと鈴木さんの勤めていた会計事務所さんでした。
どうしてシマ会計は選ばれなかったのか今後のために話を聞きたいという植島悠介さんの希望で平野さんに小島さんと鈴木さんを紹介してもらい、3人が出会いました。
そして意気投合したことにより交流が始まりました。
その後、前述の通り、2019年7月に税理士法人マッチポイント創業。2021年8月に税理士法人シマ会計から税理士法人フューチャークリエイトへ社名を変更し、それぞれ新たにスタートしました。
◆三社共同の研修プログラムを通じた知識の共有とスタッフの成長。マッチポイントカレッジの設立
植島さんと伊東祐生税理士事務所の伊東祐生さんがマッチポイント株式会社の取締役に就任。鈴木さん、植島さん、伊東さんの3名でマッチポイントカレッジを開講。マッチポイントカレッジとはマネジメントやコミュニケーション能力を高め、お客様により良いサービスを提供できるようにマッチポイント・シマ会計・伊東祐生税理士事務所のスタッフたちを集めて行う合同研修です。
自社だけではない空間で情報共有をすることにより、お互いを意識し、切磋琢磨していくことでスタッフたちの成長支援に成功しました。
◆良い点は取り入れ合う「TTP」を意識。北海道税理士事務所のWin-Winの関係
お互いの会社の取り組みの中で、良いところはTTP(T…徹底、T…的に、P…パクる)。例えば、マッチポイントはフューチャークリエイトの完全分業制の方法を教えてもらい、逆にフューチャークリエイトはマッチポイントのコンサル力などの営業方法について教えてもらいTTPしていきました。会計業界をより良くしていくためにはライバル関係で足の引っ張り合いをするのではなく、お互いのいいところを取り入れ、その時代にマッチした会計事務所へと共に成長していき、自分たちの取り組みが会計業界のスタンダードになればいいと願っていました。
◆2022年8月、福岡のとある税理士法人幹部の方の一言が変えた未来。北海道No.1を目指す統合への決断
以前から交流があった福岡にある税理士法人の幹部の方が来札された際に仰った言葉
「外から見たら同じことやってるのになんで別々でやってるの?本気で北海道No.1目指す気あるの?本気じゃないんじゃない?」
ー2022年9月No Mapsー
初めはマッチポイントとフューチャークリエイトは別々であることに意味がありました。
「この方法で会計事務所を発展させることができる」という見本のような存在が2社あればそれは成功例となり、ノウハウを他の会計事務所へシェアすることによって第3、第4と続く会計事務所ができることを願っていたため、別々の事務所である必要があったのです。
しかし、なかなか第3、第4・・・と派生させていくことは難しいことでした。
それであれば、もはや突出してしまおう。北海道で圧倒的No.1の存在となることで「求められる会計事務所」のスタンダードを作り上げ、会計事務所業界、中小企業を良くしていこう。
福岡の税理士事務所の方の言葉が改めて考えるきっかけとなり「統合」ということについて話し合いを始め、2022年10月、双方合意に至りました。
◆統合発表後のスタッフとのコミュニケーション強化
定期的にお互いの役員たちで話し合いをしていき、ある程度固まった2023年2月、お互いの社内へ統合すること、社名は税理士法人マッチポイントにするということを発表しました。
スタッフの声がきちんと聞けるようグループミーティングをしたり、役員陣との1on1をしました。スタッフの反応としては「いずれこうなると思っていた」「フューチャークリエイトという名前がなくなるのが寂しい」など、さまざまでした。
ー役員たちがお互いの会社に赴き、自社の紹介をしましたー
統合を発表してからは統合後の仕事が円滑に進むようにお互いの部署ごとに会議をし、内容を詰めていきました。
どちらの方法に合わせるか、システムはどれを使うのかなど、決めることが盛りだくさんでした。
また、マッチポイントは約30名、フューチャークリエイトは約50名でしたので、今後の人間関係の構築についても不安に思う方がいました。
そこで統合までの期間、マッチポイント2階フリースペースにて1ヶ月に1回のペースで小規模の交流会を開催。
マッチポイントのBARカウンターやクラフトビールのサーバーでお酒を嗜んだり、時にはボードゲームで遊んだり。ボードゲームについてはこれを機会にハマった人も多く、統合後はボードゲーム部が発足しました。
ーボードゲームでコミュニケーションー
◆さよならフューチャー。愛着ある社名変更への感慨
統合の前の週には「さよならフューチャー会」と銘打って社名とのお別れ会をしました。
スタッフがバラバラになるわけではなく、むしろ仲間が増える今回の統合。ワクワクはもちろんなのですが、愛着のある社名がなくなるということはやはり寂しい気持ちになりました。
◆ようこそマッチポイント!統合を記念して社内向けイベントを開催
統合の翌日は統合を記念するイベントを開催!通常でしたらお世話になっている皆様をお呼びしてのお披露目なのでしょう。しかし、昨今の結婚式は身内だけでという方も多いと聞きます。
ということで、私たちも社内のスタッフたちが仲良くなることを目的とした社内に向けた統合記念イベントにしました。
~統合イベントの詳しい様子はnoteで公開中です~
【1部】
https://note.com/matchpoints_tax/n/n0136e1c06a97
【2部】
https://note.com/matchpoints_tax/n/n5a92cc94c19a
【3部】
https://note.com/matchpoints_tax/n/n738c8fa54ea3
◆部署細分化により専門化を推進。顧客サービス向上へ
統合してから半年弱。お客様へ還元できるサービスの向上に努めています。
その中でも人数が多くなったことで部署を細分化することができたことにより、「この案件はこの部署にお願いしよう」という業務をお願いする先が社内で明確になったことで連携がスムーズになりました。
例えば、お客様一社一社に対して属人化してしまいがちな会計業界ですが、そうなると自分の苦手分野に関しては避けてしまうことがあります。
相続関係をあまり経験したことがない場合だと自信がないためにお客様からのご相談もしっかり聞き取ることができないということがあるかもしれません。
しかし、マッチポイントでは「資産税部門」という部署で専門に任せられるスタッフがいます。そのためお客様から相続のご相談があれば、資産税部門のスタッフにバトンタッチしてしっかりサポートすることが可能になりました。
また、カスタマーソリューション部門という部署ではシステムに関するお困りごとについてサポートする「会計のわかるシステム屋さん」がいてくれています。
DX化する時の初期設定や現在使用している会計ソフトから違うシステムに変える時に経理を担当している方はこう思ったことはありませんか?
「やり方がわからない、でも誰に(どこに)相談していいかわからない。」
そんな経理の方のお困りごとや不安にも顧問先の会計事務所として強い味方になりサポートしていくことができます。
他にも社労士資格をもっているスタッフもいるので税務財務以外の多方面からもお客様をサポートすることが以前にも増して可能になりました。
◆税理士法人マッチポイントが描く今後の展望
ー2020年ー
ー2022年ー
ー2024年ー
今後マッチポイントは中小企業の皆様の発展のために、経営がさらに向上する「月次決算報告」と「決算予測」、そして「バックオフィスのDX化」を中心に進めていきます。
しっかりとした月次決算のご報告をさせていただくことで現状を把握していただくことができ、この先の未来に向けてどのようなアクションを起こしていくかを一緒に考えていくことができるようになります。
そしてそのアクションを「決算予測」として数字に表し、共有することで明確な目標設定をすることが可能となります。
また、中小企業のバックオフィスのDX化を進めることは、人材不足の解消はもちろんのこと、経営判断に必要な情報をいち早く引き出すことができるようになり、経営がさらに前進するエネルギーとなります。
冒頭にもありましたが、私たちの経営理念は「全ての人と企業の幸せの起点となる」です。
私たちを中心として、中小企業の皆様、そこで働くスタッフの皆様、そして弊社スタッフまで、幸せの循環をしていくような活動をして、更なる成長をしていきたいと思っております。
今後も、私たちの成長の過程を見守って頂けると嬉しいです。