「真の国語」を教える本を作り上げ、さらにステップアップを図ります

有限会社言問学舎
#出版 #国語 #鉄道 

塾創業22年目を迎えた言問学舎が新たな出版のステージへ。「真の国語」を教えるシリーズを完成させ、在りし日の北陸本線を偲ぶ”鉄道の本”に込めた思い

言問学舎は「真の国語」を教えることにより、塾激戦区と言われる文京区でみなさまの熱いご支持をいただいて、創業22年目に入りました。また2019年より「真の国語」を教える書籍の出版をも手がけており、そのための『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』シリーズを今年完成させました。このシリーズを「真の国語」教育の本の中心に据えながら、さらに新たなステージへステップアップするため、まもなく最新刊『さらば北陸本線‐鉄路の韻き』を出版致します。

このストーリーでは、今年刊行の最新刊2冊と、それによって言問学舎がどのような国語教育をめざし、子どもたちをはぐくむのか。最新刊の内容紹介に加え、この夏の言問学舎の夏期講習のありようと、長年言問学舎で学んでくれた生徒および保護者のみなさまから寄せられたお声などもあわせて、ご紹介致します。

『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』は今年5月に完結篇「小学2年~4年対応3」を刊行し、当初計画通りの高学年用(小学5年生以上対象)、中・低学年用(小学2年~4年対応)各3巻の全巻を刊行しおおせました。「真の国語」を教える第一のシリーズが、完成したのです。

また、2019年3月に出版をスタートした際取得した最初のISBN番号10冊分の刊行を終え、新たな10冊分を取得しました。言問学舎としての出版が、第二段階へ入ります。

まずはその第一弾として、『さらば北陸本線‐鉄路の韻き』を近日中に出版します。今年3月16日の北陸新幹線金沢‐敦賀開業の影で第三セクターに移行した旧北陸本線金沢-敦賀間を昨年11月に取材し、その前後の米原‐敦賀間、金沢‐直江津間を含めた「北陸本線」全線について、著者自身の旅の記憶と長く語り継がれている逸話・伝承、および写真作品を含む貴重な資料を多数収録して、在りし日の北陸本線を偲ぶとともに、これからの鉄道の未来を考える意欲的な「鉄道の本」であります。

また塾としての言問学舎は、創業以来22年目に入り、「真の国語」の円熟期を迎え多くの子どもたちをはぐくんでいます。

                    

   
 
 
 

「真の国語」とは?正解を超えた学び

言問学舎は、本シリーズ『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』の出版と、塾激戦区と言われる文京区で21年にわたって「真の国語」を教えつづけている学習塾・言問学舎での生の授業を通じて、「真の国語」を追究して来ました。

「真の国語」とはいかなるものか。それは端的に言えば、「正解の見つけ方を学ばせるのでなく、文章の本質を読みとる力を育み、さらに学習者自身の人間性をその本質と向き合わさせ、その上で自分の考えをまとめて表現できる力を育てること」であります。

このことと、入試で高い得点を取ることは別のことと考える人が多いかも知れません。しかし言問学舎では創業当初からそれを両立させ、多くの卒業生が感謝の言葉を寄せてくれています。その中の一人の言葉を紹介します。

<言問学舎の真価はひと言でいうと、大学受験の勉強をしていながら、「受験勉強オンリー」ではなく、真の学力、教養が自分の身についたと感じることです。大学受験の評論文の勉強をする時でも、先生は、大学進学後の勉強を見すえて、いろいろな考え方や基礎知識も、教えてくれました。もちろん受験勉強としても、ここで国語の勉強をすれば、国語は平均して点が取れるようになるので、志望校合格を強力に後押ししてくれるようになりますよ。>

またこの「真の国語」を身につけるためには、「音韻を正しくつかむ音読」が重要です。この「音韻を正しくつかむ音読」は言問学舎が長く提唱、実践している国語指導の要です。本書はこの「音韻を正しくつかむ音読」のあと、正解探しではなく、自分の感じたことを書き出し、「人間性を文章の本質と向き合わさせる」読解シートで考えをまとめて、最後は短い感想文を書くという、「真の国語」を実践している教材です。

古典から現代まで!言問学舎の国語教育の進化

小学2年~4年対応、小学5年生以上対象各3巻の全6巻すべてに、古典(古文または漢文)作品を物語化した文章をおさめてありますが、今回の「小学2年~4年対応3」では、『徒然草』の「仁和寺にある法師」を小学校中・低学年用の読み物としたものを掲載しています。この「仁和寺にある法師」の中・低学年用物語化においては、単なる謎解き・種明かしに陥らず、文章の妙味を味わってもらう点に心を砕きましたが、『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』で「真の国語」を身につけている生徒たちは、しっかりとこちらのねらっているところを読み解いてくれました。

『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力 小学2年~4年対応3』は、シリーズ完結篇として、21年にわたる言問学舎での実践と、5年間のシリーズ出版を通して練り上げた完成版です。この本の内容をしっかり理解し、自分の考えをまとめて書き上げられるようになれば、小学4年生として十分な国語の力を身につけたと言えるでしょう。

<目次>
はじめに 真の国語とは
読書感想文の添削について
もっちゃん5 もっちゃんのお誕生日
グラフ みんなのもっちゃんは、こんなわんちゃんですよ!
もっちゃん5 もっちゃんのお誕生日 読解シート
ゆめの山ざと 帰りたくない!
ゆめの山ざと 帰りたくない! 読解シート
ねこのまるちゃん5 おもい出す友たち
ねこのまるちゃん5 おもい出す友たち 読解シート
ゆめの山ざと ありがとう、さようなら
ゆめの山ざと ありがとう、さようなら 読解シート
ねこのまるちゃん6 いつまでも
ねこのまるちゃん6 いつまでも 読解シート
もっちゃん6 けさも元気に
もっちゃん6 けさも元気に 読解シート
仁和寺のお坊さん
仁和寺のお坊さん 読解シート

2024年5月1日発行 A4判150ページ
定価2200円〈本体価格2000円+税〉
ISBN978-4-9910776-9-2
全国の大型書店に配本のほか、ネット書店、一般書店からの注文可(地方・小出版流通センター扱い)

この「小学2年~4年対応3」をもって、『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』シリーズは完結となります。2019年3月以来5年間かけて作り上げて来た「真の国語」を教える教材の第一シリーズの完成です。次なるシリーズは「スーパー読解シリーズ」で、2023年5月に出版した『スーパー読解「舞姫」』につづくものです。シリーズ第2巻として、2025年に『スーパー読解「山月記」』の出版を計画しており、おもに中学生、高校生が教科書で読むであろう日本文学の名作を深く読み、もって国語の力を深く掘り下げ、鍛えていく本としてシリーズ化していく考えです。

言問学舎の挑戦、出版活動の新章『さらば北陸本線 鉄路の韻き』登場

そして、まもなく発売となるのが、『さらば北陸本線 鉄路の韻(ひび)き』です。2024年3月16日に北陸新幹線が敦賀まで開業し、現北陸本線の敦賀‐大聖寺間がハピラインふくいに、大聖寺‐金沢間はIRいしかわ鉄道に、それぞれ移管されました。これにより、かつては米原‐直江津間を、新潟や青森、さらには札幌へと往来した寝台列車や特急・急行列車が駆け抜けた北陸本線は、敦賀までのJR西日本と、ハピラインふくい、IRいしかわ鉄道、あいの風とやま鉄道、えちごトキめき鉄道(日本海ひすいライン)の5社に分かたれ、旅客列車の運転系統もそれぞれのエリアに限定されることとなりました(一部社線同士では直通運転が実施されています)。かつては大阪から金沢まで直通していた特急「サンタ―バード」、名古屋から金沢の特急「しらさぎ」とも、敦賀までの運転となり、長距離かつ長大編成の特急が快走する幹線としての北陸本線の姿は、過去のものとなりました。

北陸新幹線は大阪までの建設が計画されているものであり、1997年に開業した北越急行ほくほく線も直通特急「はくたか」の運転を2015年の金沢開業時点で終えるなど、この延伸開業はかねて予定されていたことであって、鉄道史の中の転換期の一幕として、失われゆく北陸本線を哀惜の一面からのみとらえることは、適切でないのかと考えます。また、東京直通が果たされた地域の方々のお気持ちに水を差すつもりもありませんし、そもそも北陸本線は、柳ケ瀬トンネル、山中越え、親不知‐頚城トンネル間の線路付け替えなど幾多の変転を乗り越えてきたのですから、その歴史に鑑みれば、一つの通過点であるのかとも思われます。

しかしながら、これまでの北陸本線の歴史は、日本の鉄道史上特筆すべきものであり、そのことを讃え、記憶にとどめるとともに、北陸本線をいとおしむ多くの読者の思いに応えることが、私と弊社にとって避けることのできない課題であると考え、本書の出版を企画致しました。『小説 碓氷峠』で旧信越本線横川‐軽井沢の碓氷越えを、『たまきはる海のいのちを‐三陸の鉄路よ永遠に』ではBRT化された気仙沼線・大船渡線を含む三陸縦貫鉄道を描いた小田原漂情が、鉄道紀行文を主体に北陸本線の歴史とノスタルジーを紡いでいます。カラー口絵および貴重な図版・資料つきで、貴重な資料としての価値も持っています。

敦賀駅を発車したサンダーバード12号大阪行き 2023.11.26

今庄まちなみ情報館パノラマ「すべての列車が今庄に停車」

かつての特急「雷鳥」 北陸本線南今庄駅付近

国語教材ではない新たな出版。社是にも通じる『さらば北陸本線 鉄路の韻き』へ込めた思い

この『さらば北陸本線 鉄路の韻き』は、国語教材を主として出版している言問学舎の出版物としては、異例のものに見えるかも知れません。しかしそもそも「文学書」の出版も手がけており、その著者である小田原漂情の執筆の分野として「鉄道紀行」および「鉄道ルポ」があって、かつ出版社としての言問学舎がタイムリーな出版物を送り出すという意味で、言問学舎の出版の第二段階の口火を切る役割を持っています。

また、子どもたちに、日々人の思いを大切にし、人生を大切にしてほしいと願い、行動している著者・小田原漂情と言問学舎にとって、本書に書かれている内容はその日々の思い、社是とぴったり一致している内容であることを、ぜひ本書よりお読みとりいただければ、著者冥利、版元冥利に尽きるというものであります。

なお先述の通り、出版の第二段階、「真の国語」を教える国語教材の第二のシリーズとしては、「スーパー読解」シリーズを展開する計画で、その手はじめの『スーパー読解「山月記」』ならびに続篇の計画は、改めて、新機軸の企画としてリリースしたいと考えております。

<目次>

さらば北陸本線
そして揖斐川~「しらさぎ」との出会い
碓氷峠を超えた「白山」と「能登」
小説 鉄の軋み
さらば急行「能登」
遺構
小説 はるかなる雪の形見
急行「霧島」をヨンサントオの時刻表でたどる
紀行小説 気多の宵風
能登に捧げる頌(オード)

2024年7月6日発行 B6判290ページ
定価1650円(本体価格1500円+税)
ISBN978-4-9913636-0-3

『さらば北陸本線 鉄路の韻き』は7月12日出来、取次搬入16日の予定です。おそらく18日ごろから書店に流通し、客注対応も可となる見通しです(地方・小出版流通センター扱い)。

言問学舎22年目、「真の国語」を探求し続ける

塾としての言問学舎は、創業22年目に入りました。2003(平成15)年の夏期講習からが本格的なスタートでしたから、22回目の夏期講習となります。
「真の国語」を中心に、全教科の学力を引き上げる。これが塾としての言問学舎の最大の特長です。なぜ、言問学舎の「真の国語」は、全科目の学力向上に貢献するのか?それは「真の国語」を学ぶ過程で、子どもたちが「自分に引きつけて読む力」を身につけるからです。改めて「真の国語」の定義をご覧下さい。

真の国語とは‐
 それは端的に言えば、「正解の見つけ方を学ばせるのでなく、文章の本質を読みとる力を育み、さらに学習者自身の人間性をその本質と向き合わさせ、その上で自分の考えをまとめて表現できる力を育てること」であります。

この中の「人間性をその本質と向き合わさせ」がすなわち、学習者が自分の身に引きつけて読む、ことです。どんな文章でも、自分がその立場だったら、自分がその現場に直面していたら、と自分の身に置き換えて受けとめることができれば、理解は深くなるものです。

逆に、どんな文章を読んでも無感動、無関心で、読み終わった後にその内容が頭(心)の中に残っていない子どもたちは、文章をただの音の羅列、または情報のばらまかれたものとしか受けとめていないため、当然ながら理解が浅いですし、読解力も育っていきません。言問学舎では、『国語のアクティブラーニング 音読で育てる読解力』(中・高生も一部使用)を用いた「真の国語」の授業でこの「自分の身に引きつけて読む」力をしっかり身につけることができますから、他の教科の教科書や解説も、しっかり読めるようになる。だから全科の学力が上がっていくのです。
その結果、学力が向上し、また綿密かつ親身な受験指導によって多くの場合受験も成功しますから、保護者のみなさま、あるいは卒業生諸君から、以下のようなお声を寄せていただいています。この機会にご紹介させていただきます。

「真の国語」による言問学舎の受験指導、保護