一般に火災報知機は、室内の煙や一酸化炭素を検知した際に大きな警告音を発して火災を知らせてくれる。しかし、外出時には自宅でいくら音が鳴り響こうとも、それに気づくことができない。
そんな火災報知機の弱点を補うような製品が、このほど登場している。カリフォルニアのスタートアップLeeo社が開発、販売しているSmart Alert Nightlightだ。Smart Alert Nightlightは、自宅のコンセントに差すタイプの小型のデバイス。
家庭内に設置されている既存の火災報知機が警告音を出すのを感知し、家主のスマートフォンに火災を通知してくれる。
アラートを受け取った人は、即座に911(アメリカの緊急電話)に電話をかけることができる。
設置はシンプルで、自宅のコンセントにSmart Alert Nightlightを差す。次に、宅内のWi-Fiと接続、自分のスマートフォンに専用アプリ(対応はiOSのみ)をインストールして利用する。
電波の届かない場所にいるなど、家主自身がアラートを受けることができなかった場合のバックアップとして、あらかじめ設定した友人、家族、ご近所さんなどに通知がいくように設定することもできる。
また、スマートフォンにアラートを送るのは、火災報知機の警告音を感知した時だけではない。警告音を拾うためのマイク以外に、温度・湿度・光センサーを搭載していて、部屋の温度・湿度の異常な変化を感知した際にもアラートを送る。
さらに、光センサーで周囲の明るさもモニターしており、部屋が暗くなるとライトアップする機能も搭載しており、アプリから明るさや色(1,600万色から設定)を調整することができる。ただコンセントを占領するだけでなく、普段は常夜灯としての役割も果たすというわけだ。
このSmart Alert Nightlight、同社ECサイトにて99ドルで販売中だ。
今後、外出先にアラートを送る機能付きの火災報知機も次々と登場してくるだろう。既存のものを買い換えずに、安価で機能拡張できる点がこの製品のメリットかもしれない。
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