センスウェイ、LoRaWAN(R)対応WBGTセンサによる熱中症対策ソリューションを提供開始

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~熱中症リスクを見える化、アラート機能によって現場の安心・安全をIoTで実現 鹿島道路との共同プロジェクトとして開発を推進~

センスウェイ株式会社(東京都中央区、代表取締役社長: 神保 雄三 以下、センスウェイ)は、低消費電力広域通信のLoRaWAN(R)※1と熱中症予防のために活用される暑さ指数(WBGT)※2を計測する株式会社フジクラが開発した黒球付きセンサノードとを組み合わせた、熱中症対策ソリューション(以下、本ソリューション)を開発、5月31日より提供を開始いたします。
近年日本では、夏季の平均気温上昇に伴う熱中症救急搬送者※3の増加が大きな問題として認識され、関係省庁においても熱中症リスクに関する呼びかけや対策が活発に行われております。特に、屋外の工事現場や、空調設備の効きにくい大規模な工場施設内などでは、人が気づかないうちに熱中症リスクにさらされ、思わぬ労働災害や事故につながる危険があります。各環境において熱中症による被害を未然に防ぐためには、センサ実測データを基にした暑さ指数の計測と見える化、アラートなどによる危機管理が不可欠です。

これらの課題を解決するため、センスウェイは、センサノードとネットワークサービス、クラウドを活用した熱中症リスクの見える化、アラート機能を実現するシステムをワンストップで提供します。

本ソリューションでは、株式会社フジクラが開発した、下記の様々な特長を持つエネルギーハーベスト(EH)型LoRaWAN(R)屋内/屋外センサノードを採用しています。

●輻射熱を測定する黒球温度センサと一体化しているため、設置時の煩雑さを低減
●JIS B 7922 クラス2※4に準拠した正確なWBGT測定を実現しており、使用現場の環境を正確に反映したWBGTデータが取得可能
●計測データを送信するためのネットワークにはLoRaWAN(R)を採用しており、極めて低消費電力でデータ伝送が可能
●センサノードに搭載されている色素増感太陽光電池(DSSC)によってデータの計測から送受信までを完全に自立稼働させることができるため、設置時の電源工事が不要であり、さらに電池交換などのメンテナンスを最小限に抑えることが可能
●LoRaWAN(R)のネットワークは広範囲の無線通信を可能にするため、上記の電源工事不要に加えて通信配線工事も不要であり、低価格でレンタル可能なゲートウェイを1台設置するだけで広大なセンサネットワークを形成でき、簡単かつ低コストでの導入が可能

本ソリューションでは、このセンサノードから送信されたデータをもとに、クラウド上でグラフによる見える化や設定した閾値を超過した際のメールや携帯端末への音声・メール通知を行うアラート機能を実現するアプリケーションを提供します。本アプリケーションの利用にあたっては、ユーザーの用途や運用に合わせた表示画面や現場環境に応じたWBGT値の閾値設定などのカスタマイズにも対応いたします。

本ソリューションの開発にあたっては、建設現場のIoT化を推進する鹿島道路株式会社様との共同プロジェクトの一環として、より現場のニーズに即したシステム開発を推進しております。さらに、同社にファーストユーザーとしてご活用いただくことで本ソリューションの実証実験やバイタルセンサを用いた、建設現場や工場施設内で働く作業員のより精密な体調管理など、実効性の高い現場管理サービスとして応用を検討してまいります。

フジクラ社製 センサノード

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