マッチングトゥデイが恋愛学森川教授らと、マッチングアプリ市場の将来展望や多様性実現のために果たすべき役割について語る座談会を実施

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シングルマザー向けマッチングアプリ「coary」停止からリスタート

 株式会社マッチングトゥデイ(東京都港区、代表取締役:河本ひろたく)は、2023年1月にシングルマザー専用で恋活や婚活をサポートするマッチングアプリ「coary(コアリー)」をローンチさせたものの、様々なご批判やご指摘を受けたため、不測の事態を防ぎ、時間をとって不備を改めるべきと判断し、ローンチ後1日でアプリ配信を停止していました。停止から1年3か月経った本日4月19日に、報道機関向けの座談会を開催し、1年前のアプリ配信停止に至るまでの経緯やその後の経過を社長の河本から報告しました。また、その後のラウンドテーブルでは、政治学や恋愛学の研究で有名な早稲田大学の森川教授や、マッチングアプリの現状を取材し発信してきたマッチアップの伊藤編集長、「coary」開発にあたりシングルマザー当事者の立場から様々なご意見やアドバイスを頂戴してきたシングルマザー支援協会の江成代表理事らにご登壇いただき、マッチングアプリ市場の将来展望やマッチングトゥデイが果たすべき役割についてご意見を頂戴し、議論するトークセッションを行いました。
「coary」開発経緯と今後の方針について

 マッチングトゥデイでは、様々な理由や事情から恋愛に踏み出せない人のために恋をするきっかけを作りたいと考えマッチングアプリの開発を行っており、シングルマザーの皆さまが安心して利用できる専用アプリ「coary」 の提供を2023年1月から始めました。
 しかしながら、アプリリリース後にシングルマザーやお子様に対するリスクをどのように管理するのかなど様々なご意見を頂戴し、同アプリについては十分な安全安心を確保することが難しいと判断して、「coary」 を正式に終了させ、多様な人の多様な恋を応援するという志はそのままで、別のマッチングアプリ提供を目指すという方向性を本日発表いたしました。シングルマザー向けマッチングアプリの開発は一時的に先送りとなりますが、今後もシングルマザーの恋愛を応援する方法を模索し、サービスの改善に努めていく所存です。
 一方で、恋愛に踏み出せない方々へのサポートに関しては、引き続き積極的に検討し、今後も、従来のマッチングアプリでは理想の相手を見つけられなかった方や、出会いに対する障壁を感じている方々に向け、ありのままの自分を受け入れ理解してくれる相手と出会える、多種多様なテーマのマッチングアプリを開発してまいります。

座談会 実施レポート

■マッチングアプリの課題点について
 はじめに、マッチングアプリの課題について、社長の河本は、「まずは安全安心を守ることが大切。従来のマッチングアプリは第一印象で人を選ぶなど画一的な仕様になっていると感じているため、ありのままの自分で人に受け入れられるなど、本当の意味で一人ひとりが相性のいい人とマッチできるサービスが展開できれば良いと感じている。」とマッチングアプリサービスを提供する事業者の観点から、事業の課題や展望を話しました。マッチアップ編集長の伊藤さんはマッチングアプリの歴史について解説し、「日本にマッチングアプリが初めて登場した2012年当初は、身分証明書を提示し実名登録であるFacebookの連携をした条件検索型の “第一世代”から始まった。その後、検索の手間を省いたスワイプ型の“第二世代”や、メッセージのやりとりを簡略化した“第三世代”など、課題やニーズに対応する形で進化してきている。」と、期待を寄せる一方で、「目的相違のリスク」や「マッチングが出来ない悩み」などの課題を述べました。政治・恋愛学者の森川教授は、これらの課題を克服する必要を指摘したが、マッチングアプリは成長市場であり、またマッチングトゥデイは特殊な事情を抱える人に特化したサービスである点を賞賛しました。

■マッチングアプリが社会から期待されていること
 次にマッチングアプリが社会から期待されることについて、伊藤さんは「マッチングアプリは東京都だけでもシニアの利用者数が多いため、社会課題解決の手段として期待されている。一方で、“マッチングアプリがあれば、うまく出会える”と期待が過剰にされている側面もある。」と期待する半面での課題を指摘。「マッチングアプリはあくまでもプラットフォーム、それを最大限活用するためには、男性のコミュニケーション力と女性のマインドセットを整えるなど、利用者のアプローチ方法にも改善の余地がある。」と提案し、森川教授も「利用者の“恋愛偏差値”を向上させる必要がある。」と述べ、マッチングアプリだけでなく、利用者自身がより良い結果を得るための準備が重要であると話しました。河本は「マッチングアプリ業界は人と人の出会いを促進することで、社会課題の解決に貢献できる。多様性を尊重し、様々な人の価値観を型にはめて窮屈にするのではなく、一人ひとりの幸せを追求するマッチングを提供できれば嬉しい。」と今後のマッチングトゥデイとしての展望を話しました。

■マッチングトゥデイが果たすべき役割
 最後に、マッチングトゥデイが果たすべき役割について、江成さんは「当初は、シングルマザーの立場を真剣に理解してくれるのかと半信半疑だったが、しっかりと向き合っていただき嬉しかった。社会の一部に焦点を当てて寄り添っていく取り組みが、今後も社会全体に広がっていくことに期待している。」と、コアリー開発当時の経験も踏まえて話しました。伊藤さんは「“大多数の意見とは、ちょっと違う”と感じる人が、恋愛に自信を失うことがある。そのため、マッチングトゥデイが多様な価値観に寄り添い、様々な人の恋愛をサポートができることに期待します。」と、新しいマッチング市場の開拓に期待を寄せました。森川教授も「世の中にはシニアやシングルファザーなど、特定のターゲットに向けたサービスを提供することで喜ぶ人がいるだろう。」とマッチングトゥデイの事業に興味を示しました。河本は「社会課題の解決に貢献するサービスを提供したく、マッチングトゥデイを設立した。多様性を尊重し、一人ひとりを受け入れ、理解し合えるマッチングアプリを目指したい。」と今後の展望を述べました。

<登壇者プロフィール>

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