宇宙ゴミ掃除技術などのアストロスケールHD、東証グロースに上場へ

SHARE:
Image credit: Astroscale Holding

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから。

宇宙ゴミ(スペースデブリ)の除去サービスを提供するアストロスケールホールディングスは1日、東京証券取引所への新規上場申請を実施し、承認されたことが明らかになった。市場区分はグロースで証券コードは186A。2,083万3,300株を公募し、276万株売り出す。なお、オーバーアロットメントは312万4,900株。主幹事は三菱 UFJ モルガン・スタンレー証券とみずほ証券、上場予定日は6月5日。

価格の仮条件は5月20日に決定し、ブックビルディング期間は5月20日から5月24日を通して実施される。最終的な公開価格決定日は5月27日。

公募を含む上場時の発行済み株式総数が1億1,169万2,500株で、想定価格の720円から算出した企業評価額はおよそ804億円規模。同社公開の有価証券届出書によれば、2023年4月期の通期売上高は17億9,299.1万円で経常損失は93億1,400.1万円となっている。

アストロスケールホールディングスは、2018年11月に合同会社として設立され、2018年12月に株式会社へと改組された。宇宙デブリを対象とした除去技術や、人工衛星の軌道変更・維持などのサービスを提供している。事業はもともと、2013年5月に設立されたシンガポール法人の Astroscale が運営していたが、組織再編により、アストロスケールホールディングスが親会社となった。

主要株主は、創業者で CEO の岡田光信氏を筆頭に(26.78%)、INCJ(16.53%)、エースタート(3つのファンドを通じて合計6.25%)、ジャフコ(東証:8595、4.27%)、グーニーズ(前澤友作氏の資産管理会社、3.14%)、三菱電機(東証:6503、2.57%)、COO の Chris Blackerby 氏(2.54%)、日本グロースキャピタル投資法人(野村スパークス・インベストメントが運営、2.45%)、THE FUND(1.92%)、MMA 投資事業有限責任組合(1.35%)、三菱 UFJ キャピタル(1.34%)と続く。

アストロスケールのこれまでの軌跡>

Members

BRIDGEの会員制度「Members」に登録いただくと無料で会員限定の記事が毎月10本までお読みいただけます。また、有料の「Members Plus」の方は記事が全て読めるほか、BRIDGE HOT 100などのコンテンツや会員限定のオンラインイベントにご参加いただけます。
無料で登録する