LayerXのリードリサーチャー 中村の提案が、世界的プロジェクト「Ethereum2.0」 の仕様に採用

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 ブロックチェーン・テクノロジー関連事業を展開する株式会社LayerX(本社:東京都中央区、代表取締役CEO:福島良典 以下 当社)は、イーサリアムに関わる世界中の研究者や事業者によって行われているEthereumのアップデートプロジェクト「Ethereum2.0」において、 当社のリードリサーチャー 中村龍矢による2つの提案が、正式な仕様に採用されましたことをお知らせ致します。

■「Ethereum2.0」について
 Ethereumは、金融分野など様々なサービス向けのアプリケーションを実現できるパブリックブロックチェーンであり、「Ethereum 2.0」は、Ethereumのセキュリティとスケーラビリティを大幅に改善するためのアップデートプロジェクトです。世界的なブロックチェーン団体であるEthereum Foundationを中心に、10社以上の企業が協力して「Ethereum 2.0」を進めています。

 2019年11月8日のEthereum Foundationの公式ブログにて、「Ethereum 2.0」の仕様に、
当社のリードリサーチャーである中村龍矢による2つの提案が採用されたことが発表されました。

Ethereum Foundation 公式ブログ抜粋(※1
Helping in this effort, a consensus researcher, Ryuya Nakamura, has analyzed eth2’s consensus algorithm (Casper FFG) and fork choice rule (LMD GHOST) to better determine how these two pieces of the protocol can in some scenarios be exploited. He has a number of excellent write-ups on ethresearch.ch discussing in detail some attack vectors and recommended solutions. Check out Decoy-flip-flop attack on LMD GHOST, Analysis of bouncing attack on FFG, and Prevention of bounding attack on FFG for some informative and fun reads.

■採用の経緯
 中村は、Ethereum2.0で採用されるコンセンサスアルゴリズムに対し、二つの脆弱性の分析とそれぞれの解決策を、 「ethresear.ch」(Ethereumに関する研究を議論するオンラインフォーラム)および2019年10月開催のイーサリアムの国際カンファレンス「DEVCON V」にて提案いたしました。提案の内容を評価いただき、採用に至りました。
 また、中村はコンセンサスプロトコルCBC Casperを研究しており、Ethereum Foundationが運営する「Ethereum Foundation Ecosystem Support Program」の対象にも採択されております。(※2

■中村のコメント

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