ジビエクラウドに「衛生管理記録機能」を追加、ジビエ処理施設のHACCP対応を支援

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~HACCPに必要なトレーサビリティと衛生管理記録を容易に実現~

狩猟関連機器・サービスの企画・開発・販売を行う株式会社huntech(読み:ハンテック、本社:東京都目黒区、代表取締役:川崎亘)は、2020年9月14日、現在提供しているトレーサビリティにも対応した捕獲・加工情報プラットフォーム「ジビエクラウド」に、ジビエ処理施設の衛生管理記録機能を追加実装します。

本機能は、ジビエ処理施設においても2021年6月より義務化されるHACCPへの対応を支援するものです。ジビエクラウドをご利用いただくことで、ジビエ処理施設において求められる食品衛生に関する情報管理が容易に実現できます。

【開発の背景】
1.食品衛生法改正に伴いジビエ処理施設でもHACCP対応が義務化
2018年6月に公布された食品衛生法等の一部を改正する法律では、小規模ジビエ処理施設を含むすべての食品等事業者にHACCP(危害分析・重要管理点方式)に適合した衛生管理が、2021年6月より義務化されます。違反した場合には、行政指導や営業許可の取消又は営業の禁停止がなされる恐れがあります。
ジビエ処理施設がHACCPに対応するためには、大きく「商品のトレーサビリティ」と「施設の衛生管理記録」の二点について、1.管理計画を策定し、2.手順書を用意し、3.管理情報を保存し、4.必要に応じて以上を見直すこと が求められています。

2.HACCP対応はジビエ処理施設にとっても大きな負担
HACCPへの対応が求められるジビエ処理施設ですが、従業員は平均約3.8人と小規模であるため、新たな衛生管理システムの構築、その後の運用は大きな負担となっています。(参考資料1)
ジビエ処理施設が取り扱う野生動物は、家畜と異なり生産段階での管理ができないので、既存の畜産業におけるHACCPの仕組をそのまま流用することはできず、独自の衛生管理システムを構築する必要があります。しかし、鳥獣捕獲・ジビエ利活用業界は市場規模が小さいこともあり、これまでジビエ処理施設向けの包括的なHACCP対応支援のWebサービスはありませんでした。

3.トレーサビリティシステムの提供を通じたジビエ処理施設支援の実績
huntechは2019年より、ハンターや処理加工施設が簡単に捕獲から加工情報の登録・管理が可能なトレーサビリティシステム「ジビエクラウド」を提供し、複数のジビエ処理施設にご利用頂いております。今回の機能追加は、ジビエ処理施設における新法規への対応支援を実現しジビエクラウドの付加価値を向上させます。

【機能概要】
HACCP対応の指針に沿った記録・入力
厚生労働省の「野生鳥獣肉の衛生管理に関する指針(ガイドライン)」(参考資料2)を基本とした「小規模ジビエ処理施設向けHACCP の考え方を取り入れた衛生管理のための手引書」(参考資料3)によると、ジビエ処理施設では衛生管理計画を策定し、以下5つの様式と別紙1.と2.について実施したものを確認・記録・検証する事が求められています。

《様式》
1・捕獲・受入個体記録表(日報)
2・従事者等の衛生管理点検表
3・と体解体時の確認記録表(日報)
4・金属検出機チェック表
5・冷蔵庫内・冷凍庫内温度チェック表
《別紙1..2.》
・交差汚染、二次汚染の防止

huntechのジビエクラウドでは、トレーサビリティとして既に実装していた様式1(捕獲・受入個体記録表)・様式3(と体解体時の確認記録表)への対応に加え、残り全ての様式と別紙(1.と2.)について確認・記録機能を実装し、ジビエ処理施設の衛生管理業務を支援するものです。

衛生管理記録機能画面

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