KIIがワイヤレス給電技術の社会実装を行うエイターリンクに出資

SHARE:

小型化かつ高い受電効率による実用化レベルのワイヤレス給電を実現

慶應イノベーション・イニシアティブ(KII)は、ワイヤレス給電により、配線のない真のデジタル社会を実現するエイターリンクに対して出資をいたしました。エイターリンクは今回の増資により総額2億円の資金調達を実施し、主にワイヤレス給電ICの開発を加速させて参ります。
慶應イノベーション・イニシアティブ(本社:東京都港区、代表取締役社長 山岸広太郎、以下KII)は、弊社が運営するファンドより、米国スタンフォード大学の研究成果を活用したスタートアップであるエイターリンク株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 田邉 勇二/ 代表取締役 岩佐 凌、以下 エイターリンク)に対して第三者割当増資による出資をいたしました。他の出資者からの調達も含め今回の第三者割当増資によるエイターリンクの調達額は総額2億円となります。

◆小型化かつ高い受電効率による実用化レベルのワイヤレス給電を実現
エイターリンクは、田邉代表が米国スタンフォード大学にてバイオメディカル領域におけるインプラントデバイスへのワイヤレス給電で培った高度な技術と経験を活かし、工場自動化やビルマネジメントシステムなど他分野に応用した、実用化レベルの空間伝送型ワイヤレス給電技術を研究開発しています。従来、電波の送受信により電力を伝送する空間伝送型ワイヤレス給電は、極端に受電効率が悪く、実用化にはほど遠いレベルでした。エイターリンクは、複数アンテナ配置により角度依存を無くしつつ受電効率を飛躍的向上したこと、独自の電力制御アルゴリズム、小型化かつ各アプリケーションに適したアンテナ設計により、従来比10倍以上の受電効率の実現を可能としています。今後デジタルトランスフォーメーションにより、あらゆるアナログデータをデジタル化することが求められておりますが、爆発的に増えるセンサーはワイヤレス給電技術により完全コードレス化する社会的な課題があります。エイターリンクはこのような課題と、本流であるバイオメディカル領域におけるインプラントデバイスの開発における社会課題の解決を目指します。

PR TIMESで本文を見る