オーダーメイド型育成のやり方とは? Z世代のマネジメントの成功の秘訣(後編)

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<目次>
1.「素養」と「素質」
2.「素質」の4つの種類とそのリーダーシップ性
3.「素質」見極め方3つのステップ
4.個を尊重し、真の人的資本経営へ
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Z世代のマネジメントを成功させるためには、「オーダーメイド型育成」が必要だといいます。オーダーメイド型育成とは、個々人の価値観を尊重し続ける姿勢と同義だといいます。

自分なりの意思や想いを大事にしながら行動を実践し、結果に繋がる体験を続けると、その人ならではの「素質」が垣間見えてきます。この素質を活かすマネジメントこそ、オーダーメイド型教育の最大のゴールになります。

今回は、その「素質」にはどんな種類があり、素質を活かすマネジメントとは具体的にどんなものなのでしょうか。

「Z世代のマネジメントの成功の秘訣とは」について考察する本連載。

後編となる今回は、オーダーメイド型育成と部下の素質の活かし方について解説していきます。

1.「素養」と「素質」
前回の記事にて、Z世代にこそ「オーダーメイド型育成」の関わりかたが最重要であると解説してきました。このオーダーメイド型育成を実現するためには、部下の「素質」を見抜く(見極める)ことが非常に重要になります。

そこで、「素質」をご理解いただくために、「素養」と対比し説明します。

素養:努力して身に付けた能力
素養の素という漢字は「もとからの、普段の」という意味を持ちます。そのため素養とは、普段から育て上げてきた知識や能力を意味する言葉になります。

素質:先天的に持つ、素の性質や力
素質の質という漢字は「生まれつき」という意味を持ちます。そのため素質とは、もとから生まれつき持っている性質を意味する言葉になります。

また、よく人材開発論にて取り上げられる「強み」とは、一般的には、現在表出されているその人の得意とする特定の活動を指すことが多いです。しかし、我々は「その人の最も伸びやすい素質を活かしたもの」と定義しています。
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