ChatGPTによるセルフカウンセリング。自分の認知バイアスを提案してくれる「mimo AI」を公開しました。

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公開から36時間で2300人が利用

「メンタルヘルス・ケアへのアクセスを水や空気のように当たり前の存在にする」をVISIONとしている株式会社かいじゅうカンパニー(本社:東京都渋谷区、代表:東藤 泰宏)は、2023年3月18日(土)に、ChatGPTによるセルフカウンセリング・サービス「mimoAI」を公開しました。
1人で悩むと陥りがちな認知バイアスに対して、AIがより中立的な考え方を提案します。今後はチューニングとプログラムの展開を予定しています。
【URL】https://mimo-ai-cbt.studio.site/
概要
mimoAIの特徴としては、ChatGPTの使い所を「カウンセラーとしてあらゆる悩みに答える」という用い方ではなく「今どんな考え方のクセがありそうか提案」し、「より客観的な考え方の提案」に限定しているところです。

つらい状況の人はえてしてネガティブかつ限定的な思考に囚われがちです。まずは認知バイアスに気がつき、今とは異なる思考パターンを認識することに意味があると考えます。

適切なアドバイスや返事をするかどうか、よりも、同じ状況下でも多様な考え方がある、と気がつくことが大切であるという姿勢のもと、mimo AIは開発されました。

これまでの知見をもとに開発

当社は、認知行動療法をベースにしたうつ当事者のオンラインコミュニティ「U2plus」など、メンタルヘルス領域にテクノロジーを活用するプロダクト開発を手掛けてきました。AIの進化を、人々のウェルビーイングに活かすことを目的として、mimo AIの開発がスタートしました。

mimo AIが参考にしているのが、認知再構性法という手法です。

認知再構性法は、自分の思考パターンを改善することを目的としています。具体的には、否定的な認知(自己に対する評価や状況の解釈)を特定し、それらをより現実的で中立的な考え方に置き換えることで、感情や行動に良い影響を与えることを目指すものです。

認知再構性法は以下のステップで行われます。

1.問題の特定:自分が抱える問題や悩みを特定します。
2.認知の特定:否定的な認知や思考パターンを自分で特定します。
3.認知の再構築:より現実的で中立的な新しい思考に置き換える方法を自分で見つけ、練習します。
4.新たな認知の練習:新しい思考パターンを繰り返し練習し、日常生活で適用できるようになるまで続けます。継続的に練習することが重要です。

これまでの経験から「1.問題の特定」までは書けても、「2.認知の特定」「3.認知の再構成」までをやり通すのが難しいという意見を多く聴いていました。

そこで、LINE上で、問題や悩みを具体的に記述さえすれば、あとはAIが「現在の感情」「自分の認知バイアス」「中立的な新しい考え方」を提案するmimo AIを開発いたしました。

提案に納得が行かないケースでは、満足のいく提案がくるまで、何回でも再提案を求めることができます。AIなので、気兼ねする必要がありません。また夜中でも祝日でも、時間を気にせずにセルフカウンセリングが可能です。

実際の画面

LINEのトップ画面

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