高知東生の自伝的小説『土竜』刊行までの2年半のストーリー。編集者が明かす、執筆の裏側

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2023年1月25日上梓された高知東生(たかち・のぼる)の初小説集『土竜』(もぐら)。「小説宝石」掲載時から、「本当に高知東生が書いたのか?」と文芸界でも話題となっていた短編小説の単行本化である。この作品は、彼のひた隠されてきた生い立ちと半生を切り取り、物語というかたちで描き切った、覚悟の自伝的小説集である。

執筆依頼から刊行までの2年半におよぶ裏側を、編集担当、光文社の吉田由香が綴った。
◆Twitterの文章に衝撃を受けて、電光石火の執筆依頼をした

2020年7月の休日。何気なくTwitterに流れてくるタイムラインを見ていたら、実母の自死についてつぶやいた、高知東生(たかち・のぼる)さんのtweetと出逢いました。静かに、それでいて熱い文章に惹かれたのです。ものすごい数のRetweetといいね、がついていました。

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