BRIDGE では今年から活動的なスタートアップを発見するための新しいコンテンツとして「BRIDGE HOT 100」を開始いたします。時価総額だけではない「事業活動」に注目したチャートで、これから毎月発表してまいります。対象となる企業は、信頼できる投資企業から許諾を得て開示されているポートフォリオ企業から選び、3カ月間のプレス発表の数と、過去、本誌で取材・掲載した累計の記事数を中心に集計いたします。（BRIDGE HOT 100のコンセプトはこちらの記事を参照ください）

4月のチャートインは96社

ということで、今年から開始したHOT 100、4月のチャートを公開します。1月1日から3月31日までの集計期間中に今回は2回以上プレス発表されている企業を対象としました。情報提供のご協力をいただいているベンチャーキャピタルはジェネシア・ベンチャーズ、サイバーエージェント・キャピタル、KDDI Open Innovation Fund、インキュベイトファンドのみなさまで、合計企業数は387社。今回はそこから96社がチャートインしています。

アスエネ、タイミー、RevCommらがトップ10

トップとなったのは、企業のCO2排出量やESGなどの取り組みを可視化するアスエネです。主力のサービス導入事例や業界団体などとの業務提携、新サービス発表、ブランド（ロゴ）リニューアル、人事、賞レースでの入賞など、幅広いテーマで25回以上の公式発表を実施しています。

続くスキマバイトのタイミーも、2月に累計のワーカー数700万人突破、10万事業者に迫る導入数を公表し、その好調ぶりを示しています。タイミーの発表で特徴的なのが、同社利用企業が参加する豊富な利用実態レポートです。例えば、物流における2024年問題を題材にした調査リリースでは、課題となる現場でスポットワーカーをどのように活用すると効果的か、定量的な視点で示しています。

1月に累計ユーザー数6万人突破を公表したのが音声解析AI電話「MiiTel」を提供するRevComm（レブコム）です。テクノロジー色が強い同社は、導入事例と同時に機能のアップデートを頻繁に伝えています。生成AIなどで世界的に「AI」「ビッグデータ」などがキーワードとなる中、それを想起させるポジションをを獲得しつつあるのではないでしょうか。

また、これに併せて BRIDGE の会員サービスをリニューアルさせていただきました。基本的に翻訳やパートナーメディアの方々からの寄稿転載以外は全て会員の方のみの配信となります。無料で登録していただき、毎月10記事までの閲覧が可能です。また、有料サービスの「Members Plus」を開始し、BRIDGE HOT 100の全チャートや解説などのコンテンツはそちらに配信いたします。

メールマガジンの設定や購読数の確認、契約の管理などについては全てマイページからできるようにしました。無料のメールマガジンの方も BRIDGE HOT 100 ダイジェストなどの一部コンテンツを配信予定です。7月末まで移行期間ということで半額のキャンペーンを実施いたしますので、この機会にぜひご参加いただければ。

私たちもプレスリリースしていきます

• 今注目のスタートアップがわかる「BRIDGE HOT 100」配信開始！情報発信が活発な企業チャートを毎月お届け

最後に。ここ数年、コロナ禍の影響もあってリアルなイベントが開催できず、テックメディアとしてミートアップする機会提供が大きく減っていました。事業に与える影響も少なからずあって、このメディアを運営する株式会社 THE BRIDGE としても計画の変更を余儀なくされていました。

事業活動にブレーキがかかると何が起こるか。

そう、対外的な発表が少なくなるんです。実際、私たちも2021年3月から独立した法人として事業を再開し、いくつかのプレス発表をしたものの、今回のサービス開始に至る2年間以上、公式発表から遠ざかっていました。

実はこうしたケースは今回、集計したスタートアップ企業にも多く存在していました。

順風満帆で事業を進めるスタートアップの方が少ないわけなので、華々しいデビューとは裏腹にその後の発表が続いていない事業、しばらくの潜伏期間を経てまた復活してくる事業。なかなか普段の取材では発見しづらいアップダウンをこのチャートから発見し、その中からポジティブな情報を発掘してお届けしたいと思っています。

チャートには立ち上げ段階で４つのVC・CVCさんに協力をいただきました。今後、毎月ポートフォリオを追加しつつ、全体の母数を500から1000社ほどに拡大させていきます。調達のラウンドでも様子は異なると思いますし、事業領域についても軽く分類していく予定です。

メールマガジンは毎週月曜に配信予定です。みなさんのマイページからぜひチェックボックスをONにしてチャートを受け取っていただければ。