インフォステラ、カナダの地上局を利用した実証実験に成功、同地上局は運用フェーズへ

SHARE:

~カナダ地上局でダウンリンクした衛星データをドイツデータセンターにリアルタイムで転送成功~

周回衛星向けGround Segment as a Service(GSaaS)プロバイダーである株式会社インフォステラは、インフォステラが開発運用を行う地上局プラットフォーム、StellarStationによって、極軌道リモートセンシング衛星からカナダでダウンリンクしたデータを、ドイツのデータセンターにリアルタイムで転送することに成功しました。このダウンリンクサービスは、カナダのC-COREが所有・運営するハッピーバレー・グースベイ(HVGB)の地上局を利用して実現されました。

テストキャンペーンを通じて地上局とStellarStationの機能が実証され、インフォステラとC-COREは本地上局の運用フェーズに移行します。本テストキャンペーンでは、StellarStationを利用して、SAR衛星から取得したデータファイルを受信の数分後から、要求されるレイテンシーよりも速くセキュアなドイツの欧州ペイロード処理センターに転送しました。今後は定常的に主要なヨーロッパのSAR衛星からのデータダウンリンクを行っていきます。

C-COREのLOOKNorth CentreのManaging DirectorであるPaul Adlakhaは、以下のように述べています。「インフォステラとの協力により、near-real-timeの海上監視というマイルストーンを達成できたことを大変嬉しく思っています。私たちのHVGBの地上局は、カナダの東海岸と東北極圏を監視するのに最適な場所にあり、SARやその他のリモートセンシングアプリケーションに必要な技術的能力を備えています。このプログラムだけでなく、インフォステラとのさらなる協力関係を期待しています。」

一方、インフォステラのCSOであるTom Pirroneは、以下のように述べています。「当社独自のプラットフォームであるStellarStationと組み合わせてC-COREのHVGB地上局の空き時間を利用可能にすることで、ヨーロッパの顧客に対してコスト効率の高いサービスを実証することができました。これは、衛星データのダウンリンクに空き時間のあるアンテナを共有し、データ転送に革新的なソフトウェアサービスを採用することで、宇宙運用のコストを削減するという我々の目標にとっての大きなマイルストーンを達成したことになります。」

加えて、Tom Pirroneは以下のように述べています。「今回、極軌道リモートセンシング衛星のためにHVGBの地上局を正式に接続および試験完了したことで、他の地域にも同様のサービスを拡大し、この事業を拡大していくことが可能になりました。インフォステラの将来のリモートセンシング拠点として、まず北スカンジナビア、アジア、南米、アフリカから展開していきます。」

PR TIMESで本文を見る