CAC、AWSのサービス群を活用した医薬品情報提供ソリューションの提供を開始

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~ 医薬品情報検索の効率化と業務負荷軽減に貢献 ~

株式会社シーエーシー(本社:東京都中央区、代表取締役社長:西森 良太、以下CAC)は、アマゾン ウェブ サービス(以下、AWS) のサービス群を活用し、製薬企業が提供する様々な医薬品情報を一括検索できる医薬品情報提供ソリューションの提供を開始しました。

CACは昨年、ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:原田 明久、以下ファイザー)と山口大学医学部附属病院薬剤部の共同研究を支援して、医薬品情報をピンポイントで速やかに、そして漏れなく横断的に検索するための医薬品情報提供システムを試験的に構築しており、この実績を踏まえて、今回のソリューション提供を開始したものです。
医薬品情報提供ソリューション:https://ecloudp.com/service/id.html

<ソリューションの概要とメリット>
本ソリューションにて構築・提供するシステムには、製薬企業が各種ドキュメントを簡単な作業でアップロードできる機能と、蓄積されたドキュメントを医薬品名や病名などをキーワードにして横断的に検索して参照できる機能、関連情報を含むドキュメント(患者向けガイドなど)を検索してダウンロードできる機能などを実装します。この検索機能は、検索エンジンへのインデックスやタグ付けを不要としています。このシステムにより薬剤師等の医療従事者は、短時間で漏れなく必要な医薬品情報を検索、確認することが可能になります。また、情報を提供する製薬企業は、医薬品ドキュメントのPDFデータを本システムにアップロードするだけで検索可能な状態になるため、資料の管理負荷が軽減されます。

<医薬品情報提供ソリューションの開発の背景・経緯>
医療現場では、医薬品添付文書、インタビューフォーム、医薬品リスク管理計画(RMP)、使用上の注意改訂案内などの医薬品情報が製薬企業から提供されていますが、多くの医療現場では、これらに関連付けがなされておらず、そのため、薬剤師などの医療従事者が必要な情報にすぐにたどり着けないという課題がありました。

こうした状況に対してファイザーと山口大学医学部附属病院薬剤部では、各種医薬品情報が医療従事者に効果的に活用される仕組みをデジタル技術の応用によって実現することを構想し、共同研究に取り組みました。その目的は、必要な医薬品情報が効率良く入手され、かつ重要情報の見落としを防ぐことにより、患者の適切な治療と安全性に貢献することにありました。AWSのパートナー企業(APN アドバンスドコンサルティングパートナー)として同社サービスを熟知するCACは、この共同研究を支援するべく、Amazon Elasticsearch ServiceなどAWSのサービス群を活用し、キーワード検索により欲しい情報を抽出する仕組みを提案、2017年7月から9月にかけて、医薬品情報提供システムの開発をアマゾン ウェブ サービス ジャパン株式会社の協力のもと行いました。そして、ファイザー、山口大学医学部附属病院薬剤部による試験運用の結果、医薬品情報をピンポイントで速やかに、そして漏れなく横断的に検索でき、欲しい情報を手に入れることができると評価しました。

この評価を受けて、CACでは、同様の課題を有する製薬企業や医療機関向けの医薬品情報提供ソリューションとして、AWSのサービス群を活用したシステムの構築・提供サービスを開始することにしました。

CACは、本ソリューションについて、今後1年間で5社への導入を目指します。

<今後の展開>
CACでは、今回の医薬品情報提供ソリューションの提供開始を皮切りに、今後、音声認識検索や機械学習による検索結果の精度向上などの機能を追加して本システムを進化させるとともに、本システムをより多くの製薬企業や医療機関に利用いただけるよう取り組んでいく予定です。

また、医薬品情報(製品情報、FAQなど)の管理や活用は、製薬企業内における情報検索においても課題となっています。CACでは、本システムを、製薬企業内で管理負荷が少なく、迅速で正確な情報検索を可能にするソリューションへ展開することも目指していきます。

図:本システムの今後の展開イメージ(機械学習による検索結果の精度向上)

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