ミルウスが、プライバシーを尊重した健康情報経営に向けた”miParu(R)従業員証”カードを開発

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北大発認定ベンチャーの株式会社ミルウスは、 睡眠等のライフログを従業員自身が管理・保管し、本人同意の下、従業員証を用いて会社側に提供する新たな健康情報経営システムを開発し、そのプロトタイプを2019年5月8~10に東京ビックサイトで開催されるセキュリティEXPOで展示します。
北大発認定ベンチャー(※1)の株式会社ミルウス(札幌市白石区、代表取締役社長:南 重信、以下「ミルウス」)は、スマホのカメラやセンサを用いて取得した多様なライフログを各個人が保存・管理し、本人同意の下、活用する健康情報通帳(R)プラットフォームを開発し、低コストな医師-生活者間の情報共有実証試験((※2))等を通して、具体的な応用の開拓を進めてきました。
今回、同プラットフォームを用いて、プライバシーを尊重しつつ、従業員の健康管理を企業価値の向上に結び付ける新たな健康情報経営システムを開発し、そのプロトタイプを2019年5月8~10に東京ビックサイトで開催されるセキュリティEXPOで展示します(※3))。

最近、クラウドに集められた個人情報の盗難・流用などが大きな問題になっています。 また、その対策として個人情報保護の強化や欧州の一般情報保護規則(GDPR)等の法規制等も具体化しつつあります。
この流れは、個人データを活用する企業にとって避けられない課題であり、特に、従業員の健康向上に基づいた企業経営を推進する健康経営企業においては、個人のプライバシーの尊重とデータの安全な管理・活用の両立が大きな課題になっています。

株式会社ミルウスは2016年11月の創業以来、安全な個人情報の管理・活用を目指した、”健康情報通帳(R)プラットフォーム”の開発を進めてきました。 この度、従業員のライフログを会社側のサーバに蓄積することなく、従業員個人が管理・保存するとともに、その中から必要な情報のみを従業員証に記録し、出退勤時に会社側に提供し活用する、”miParu(R)従業員証”カードシステムを開発し、この製品プロトタイプをセキュリティEXPO セキュアIoTプラットフォーム協議会ブースで展示します。

同システムの最大の特徴は、スマホ等で取得した従業員のライフログ(健康・生活情報)から睡眠時間・活動量などの本人が同意に基づく提供情報(ライフログ・サマリ)を作成し、従業員証カード(“miParu(R)従業員証”)に記録することにより、出退勤時に瞬時に勤務および康状況を統合した情報を本人と会社側に提供するとともに、産業医等の面談が望ましい場合は、本人への推奨画面を表示するところにあります。
例えば、従業員の運動不足・睡眠の質を健康情報経営に生かす場合は、従業員のスマホに”miParu(R)アプリケーション”をダウンロード(当面Android端末)し、アプリで活動量や睡眠時間を記録します。
出退勤時に従業員が従業員証をかざすと、タイムカード機能を有するAndroid端末は、会社側が提供する残業時間や深夜残業時間などの勤務情報と、従業員が提供する睡眠時間・活動量等のライフログ・サマリを統合して、産業医との面談推奨メッセージや健康向上を支援するライフログ改善ポイント等の情報を瞬時に表示します。
面談推奨メッセージが表示された従業員は、ライフログを暗号化記録している”貯健箱(R)”(スマホやUSBメモリ等)と”miParu(R)従業員証”カードを産業医等に持参し、”健康情報通帳(R)”に保存されている鍵を用いて復号した多様なライフログを医師に提示してアドバイスを受けます。 また、ライフログの暗号化に公開鍵を用いることにより、閲覧者の特定が可能であり、ネットワークを経由した情報共有も安全に実現できます。

このように、”miParu(R)従業員証”カードシステムでは、従業員が勤務外の私的空間で得た情報と、会社の管理情報が明確に区別され、会社が経営上必要とし従業員が承諾した情報のみを会社に提示できるため、本人は安心して多様なライフログを取得、自身の健康向上に活用できます。
また、会社側も不要不急な個人情報を社内に保存する必要がなくなり、個人情報保護法やGDPR侵害の危険を大幅に軽減できます。さらに個人が保存するデータや本人同意書には電子署名に基づいた公的認証機関(サイバートラスト(株))発行の電子証明書を付けることができ、従業員や会社を守るエビデンスや将来のデータ再活用としての効果も期待できます。
図:「”miParu(R)従業員証”カード」システムイメージ

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