第三者割当増資に関するお知らせ

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 自律搬送ロボットの設計、開発を手掛ける株式会社匠(所在:福岡県福岡市中央区、代表取締役社長:後藤元晴、以下「匠」)は2021年5月31日WMパートナーズ株式会社(所在:東京都千代田区、代表取締役社長:徳永康雄、以下「WMパートナーズ」)が運用するWMグロース4号投資事業有限責任組合と株式会社マーキュリアインベストメント(所在:東京都千代田区、代表取締役:豊島俊弘、以下「マーキュリアインベストメント」)が運用するマーキュリア・ビズテック投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資で4億円の資金調達を実施しました。
 今回の資金調達により、新技術の開発を強化するとともに、より多くの顧客ニーズに対応した新製品開発を進めてまいります。

【WMパートナーズ 代表取締役社長 徳永康雄氏のコメント】
 自律搬送ロボットを開発から導入後のアフターケアまで一貫して手がけるパイオニアである同社は、弊社が一昨年投資実行して以来、制御技術やAI技術などの技術開発を磨きあげ、顧客企業への導入拡大フェーズに入りつつあります。海外勢に押されつつある自動搬送ロボット分野において、工場や物流業界の省人化や効率化といった課題解決に必要不可欠な国産メーカーになるものと確信しております。今後も引き続きWMパートナーズでは、特定領域で事業基盤を持ち成長ステージにある企業に対し、「株主政策」×「成長戦略」をテーマに、創業者・経営陣に寄り添いながら、株式流動化及び資金支援、役員派遣等の人材支援、IT 支援、成長戦略の策定支援等を行ってまいります。

【マーキュリアインベストメント 代表取締役 豊島俊弘氏のコメント】
 匠の搬送ロボットは、中国勢等海外メーカーが先行する自動搬送ロボット市場において、高い技術力と日本独自の現場環境や顧客要望に柔軟にアジャストできるカスタマイズ力が高く評価され、複数の大手企業において導入が進んでいます。製造業においては、従来の固定式コンベアを自動搬送ロボットに置き換えることによって、多品種小ロット生産に対応した生産ラインの機動的な変更が可能となります。また、物流センターにおいては、省人化・効率化の需要が今後ますます拡大すると見込まれています。匠がわが国の製造業や物流業の自動化を推進するパイオニア企業として、世界に羽ばたくことを期待し、弊社も一丸となって事業拡大のサポートを行ってまいります。

■ 資金調達の目的
 本資金調達は、匠が自社開発を進めるマルチ制御システム技術の新開発及び新製品開発を目的としています。
 匠は人々の豊かな生活のためのロボット活用を重要な方針として掲げており、その中で取り組むテーマが自律型自動搬送ロボットの開発です。
 実運用に沿ったロボット導入をすることにより、物流業界をはじめ、製造業・倉庫業等の改革において課題となる省人化、自動化の実現をめざしてまいります。

■ 匠が求められる理由
 匠は2015年の創業以来、自律型搬送ロボットの設計・開発、導入を進めてきました。
 代表の後藤は物流エンジニアリング・ソリューション事業をメインとした会社を経営していた経験から、システム・設備導入による省人化・自動化のノウハウを持っており、広い視野で搬送ロボットシステムを実運用レベルで構築することが出来ます。
 また、磁気誘導AGVメーカーを長年経営している人材を役員に配置することで、機械設計から運用までの一連のものづくりのプロセスを、顧客ニーズに合わせて提供できる体制を取っています。自律型搬送ロボットの設計・開発メーカーとして、ハードウェア・ソフトウェアの両方を一貫して手掛け、GRID式(※1)とSLAM式(※2)の両タイプのロボットを開発することで顧客ごとのニーズに応えることが出来ます。
 顧客の抱える課題は千差万別であり、その一つ一つの解決に向けたカスタマイズ性が匠の強みです。実運用に合わせたハードウェア・ソフトウェア両方のカスタマイズが可能であり、導入効果は非常に高いものとなっています。また、高品質な製品だけではなく、高品質なサービスも顧客の課題解決につながります。営業・技術営業・保守など直接顧客対応をする部署の対応力を向上することで、高品質なサービスにつなげています。
 現在、物流業・製造業の大手企業による省人化・自動化の流れから中小企業の導入検討が本格化してきている一方、既存施設へのロボット導入には課題が残ります。例えばロボット導入にあたり既存システムの大幅な改修または全更新が必要となる場合です。多くの海外ロボットメーカーはカスタマイズが出来ないため既存システムの大幅な改修が必要ですが、匠では既存システムを活用した柔軟なシステム構築が可能であり、1台からの試験導入にも対応しています。

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