カメラを用いた予兆AIが風車の月次巡視を一部代替します

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風車のナセル内部を常時監視し、故障や事故の予兆を事前に察知~スマート保安の推進~

 Arithmer株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:大田 佳宏)が開発した風力発電施設における心臓部(ナセル)内部の異常を検知するAIシステムが、株式会社ユーラスエナジーホールディングス(本社:東京都港区、代表取締役社長:稲角 秀幸、以下「ユーラスエナジーHD」)が保有する高知県大豊町のユーラス大豊ウインドファームの自主点検装置として採用されました。
当社は「数学で社会課題を解決する」をMissionに掲げ、顧客やパートナーのデジタルトランスフォーメーション(DX)に寄り添うAI開発会社です。数学のコア要素技術をベースに、予兆AI、風力AI、浸水AI、ビジョンAI、レコメンドAI、業務AIなど、さまざまな最先端のAIエンジンを駆使したソリューションを開発し、これらの高度技術を自在に組み合わせることで、顧客の課題解決に貢献してまいります。

人間では発見が難しい事象(予兆)の検知により、ダウンタイムを削減。稼働率を向上します。
風力発電の発電コストを低減し、再生可能エネルギーのシェア向上に寄与します。
点検の一部をAIが代替することで、スマート保安を実現します。

【開発の背景】
近年、再生可能エネルギーへの注目度が高まる中、風力発電は、大規模に発電ができれば発電コストが火力発電並みといわれており、経済性が確保できる可能性がある、現在期待されているエネルギー源の一つです。
一方、故障や点検によるダウンタイム(機器が規定通りの動作をすることができない時間)の発生や、万が一の風力発電施設の事故における社会的な影響、また、風力発電機器のメンテナンス人材不足など、風力発電業界を取り巻く環境には対処すべき課題があります。
これらの課題に対し、Arithmerでは、自社の持つ画像解析技術を活用し、ナセル内部についてカメラを用いて故障や事故の予兆を検知するAIを開発し、このたびユーラス大豊ウインドファームに設置された風車8基へ正式導入されました。

【特徴】
風車のナセル内部にカメラを設置して定期的に画像を取得することで、常にナセル内部を監視することが可能です。取得した画像はAIを用いて解析し、人間の目では発見が難しいわずかな変化(異常)を察知することができ、問題の早期発見につながります。

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