ひとり情シス協会と大阪府工業協会でひとり情シス育成講座を開講

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製造業向けにひとり情シス大学カリキュラムの1日コースを開設

一般社団法人 ひとり情シス協会(事務局長:清水 博、所在地:東京都千代田区二番町)は、公益社団法人 大阪府工業協会と共同で、IT人材不足に悩む製造業のひとり情シスや少人数情シス向けのひとり情シス育成講座を2022年11月に開講することに合意いたしました。

ひとり情シスとは?
「ひとり情シス」とは、一人で社内のIT環境や情報システムを管理する担当者のことで、中堅中小企業ではとても多い状況です。一般社団法人 ひとり情シス協会が2022年1月に発表した「ひとり情シス実態調査2022」では、従業員100名から499名までの企業では37.6%にあたる1.8万社、従業員20名から99名までの企業では87.4%にあたる約20万社で、情シスが一人以下であるという結果が出ています。この結果からもわかるとおり、IT人材不足の問題は中堅中小企業では特に深刻です。

何故ひとり情シスの育成が急務なのか?
コロナ禍の影響で、リモートワークやBCP対応など、中堅中小企業においてもITやデジタル活用の必要性が増しています。今までIT担当者がいなかった「ゼロ情シス」企業では、新規にひとり情シスを任命することになり、経験の浅いひとり情シスが増加しています。「ひとり情シス実態調査2022」によると、ひとり情シスの24%が経験3年以内で、ITや業務の知識に不安を持っていることが判明しています。

大阪開催の理由
公益社団法人 大阪府工業協会は、初代会長が松下幸之助翁であり73年の歴史を持つ民間組織で、人づくり(人材育成のためのセミナー・研修)と企業間交流の2本柱の事業を展開しています。当協会では、1300社の会員企業との対話から、ひとり情シス支援に対する高いニーズを認識しています。特に大阪府では、製造業事業所数総数ベースで全国最多の18,768軒の事業所を抱え、多くの企業でITやデジタル化が緊急の課題になっています。これらの理由から、一般社団法人 ひとり情シス協会とカリキュラムを検討し、大阪での育成講座開講に至りました。

製造業にフォーカスした背景
特に製造業のひとり情シスは、生産設備とのIoTや生産性向上のRPA、CAD/CAMシステムなど、ITやデジタル化の適用範囲が広い傾向にあります。また業務上取引先とデータ交換することも多く、サーバーセキュリティ対策が不可欠です。そのため、5つのカリキュラムの内、1つを製造業にフォーカスした内容にしました。カリキュラムは他業種の方も受講可能です。

講師・カリキュラム
講師は、一般社団法人ひとり情シス協会認定インストラクターが担当します。情シス経験17年目で、従業員200名の製造業で働く経験豊富な現役ひとり情シスでもある講師が、受講者と同じ目線で講義を行います。講座内容は、一般社団法人ひとり情シス協会で準備中の「ひとり情シス大学」初級編カリキュラムを1日コースに編成したものです。

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