1本1万円の栗蒸し羊羹「万羊羹 常陸」の開発秘話。世界的なパッケージデザイン賞Pentawardsにてシルバー賞を受賞するまで

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三栗の 那賀に向へる 曝井の 絶えず通はむ そこに妻もが

※現代語訳: 三栗の実る那珂(川)へと注ぐ曝井の湧水のごとく、 絶えず通い続けよう、そこに愛する人がいるなら。

これは、日本最古の歌集である万葉集に詠まれた歌だ。奈良時代から既に、那賀(現在の茨城)は栗の産地だったらしく、栗がいかに日本人の生活に根ざしていたかがわかる。「三栗(みつぐり)の」という枕詞にあるように、栗とは一つの毬(いが)の中に三つの実がなるものが一般的だ。しかし時は流れ令和の今、そんな千年の常識を覆す栗が生まれている。
◆茨城が産んだ最高峰な栗”飯沼栗”を使用した希少性

その栗の名は、飯沼栗という。一つの毬の中に、一口では食べられないほどの大きな大きな栗をたった一つだけ実らせる。これを「一毬一果(いっきゅういっか)」という。日本有数の栗処・茨城でも最高峰の逸品だ。万羊羹はこの飯沼栗をごろごろと万(よろず)に使っている。

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