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ウエアラブルスマート聴診器開発のシンガポールAevice Health、東邦薬品のグループらから約2.3億円を調達——日本進出へ

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Aevice Health は、シンガポールを拠点とするスタートアップで、遠隔で呼吸を監視するための斬新なウエアラブルを開発している。同社は15日、プレシリーズ A ラウンドで280万シンガポールドル(約2.3億円)を調達したと発表した。 本ラウンドに参加した投資家は、日本の東邦ホールディングス(東証:8129、東邦薬品を核とする医薬品卸売企業グループの持株会社)のほか、Pureland Grou…

Image credit: Aevice Health

Aevice Health は、シンガポールを拠点とするスタートアップで、遠隔で呼吸を監視するための斬新なウエアラブルを開発している。同社は15日、プレシリーズ A ラウンドで280万シンガポールドル(約2.3億円)を調達したと発表した。

本ラウンドに参加した投資家は、日本の東邦ホールディングス(東証:8129、東邦薬品を核とする医薬品卸売企業グループの持株会社)のほか、Pureland Group Venture、Silicon Solutions Partners、AIP Ventures、SEEDS Capital(いずれもシンガポール)だ。

この医療技術ベンチャーは、今回の資金を活用して、独自の技術をさらに発展させ、遠隔呼吸監視ソリューションを日本で展開する予定だ。

投資家やパートナーの皆様のご支援のもと、当社のグローバル展開を加速させ、遠隔患者モニタリングのパイプラインを進め、病院、製薬会社、保険会社、医療システムのワークフローを強化する新しい方法を開発し、呼吸器治療の未来を再考していく。(CEO Adrian Ang 氏)

Nanyang Technological University(南洋理工大学)のスピンオフ企業である Aevice Health は、非侵襲のウエアラブルデバイスを開発しており、遠隔地からリアルタイムで心肺の異常を早期に発見することができるため、患者は自宅にいながらにして迅速かつ的確なケアを受けることができる。

また、臨床医は、Aevice の分析プラットフォームから、患者の健康に関する洞察を得て、治療計画への反応を簡単に追跡することができる。

同社は、遠隔患者モニタリングソリューション「AeviceMD」を開発した。AeviceMD は、慢性疾患の自己管理を促進する遠隔医療サービスを補完するウェアラブルなスマート聴診器だ。

人工知能を搭載したこのシステムは、患者の胸音を遠隔で連続的かつリアルタイムに聴取し、慢性呼吸器疾患に典型的な心肺の異常(喘ぎ声など)を検出する。これにより、患者は自宅にいながらにして、迅速で的を射たケアを適時に受けることができる。

AeviceMD のシステムは小型化されたセンサーに収められており、患者の胸部に装着して数時間の連続モニタリングを行うことができる。

AeviceMD は、治療が患者の症状にどのような影響を与えるかを医療従事者が理解するのに役立ち、患者の転帰を最適化するために治療を個別化することが可能になる。

東邦ホールディングスとの提携

Aevice Health 共同創業者の2人。左から:Adrian Ang 氏、Rex Tan 氏
Image credit: Aevice Health

Aevice は、戦略的投資家である東邦ホールディングスとの間で、AeviceMD の開発および商用化に関する契約を締結した(東邦ホールディングスは、日本国内に700以上の薬局を有する医薬品、医療機器、医療用具の卸売業者だ)。

この提携により、日本の慢性呼吸器疾患の患者に、いつでもどこでも医療従事者とのつながりを保つことができるツールを提供する。

今回のパンデミックにより、遠隔医療の普及が加速し、患者と医療従事者との関わり方が変わった。AeviceMD は、患者に連続した包括的で個別のケアを遠隔で提供する最先端のソリューションだ。(Ang 氏)

日本では、慢性呼吸器疾患が依然として死因の上位数位を占めている。2019年には、下気道感染症、肺がん、COPD(慢性閉塞性肺疾患)が、その年の総死亡数の上位原因として4位、5位、9位にランクインしている。

これらの患者の多くは、特に併存疾患の高い高齢者であり、定期的な検診と常にモニタリングが必要だ。日本の都市部と地方の医師数の格差が拡大する中、地方に住む多くの患者は、慢性疾患の定期的なケアを受けることが困難な状況にある。

Aevice Health は、パンデミック後の今日の状況において、斬新で適切なソリューションを提供する(シンガポールの)国産企業だ。Aevice Health は、パンデミック後の今日、斬新で適切なソリューションを提供している国産企業であり、医療機関が自宅にいながらにして患者に質の高いケアを提供できるようにする可能性を秘めている。(SEEDS Capital のジェネラルマネージャー Tan Kaixin 氏)

シンガポールには、ヘルスケア分野のスマートウエアラブルスタートアップがいくつかある。その一つである StretchSkin は、ヘルスケア、ゲーム、スマートウェアなどの様々なユースケースに対応した手頃な価格のウエアラブルを開発している。同社の製品は、従来の電子機器では実現が困難な機能を実現するために、曲線状に変形させることができる。

AWAK Technologies はまた別の地元企業で、末期の腎臓病に対する再生技術を用いた透析に注力している。2019年にはオーバーブスクライブした資金調達ラウンドで4,000万米ドルを調達した

【via e27】 @E27co

【原文】

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