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AI主要カンファレンスの「ICLR」、参加者のビザの事情から2020年はアフリカで開催することに

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AI 分野の進歩に貢献する研究者コミュニティの大規模カンファレンスである International Conference on Learning Representations(ICLR)は、2020年にアフリカで開催される。同カンファレンスは、教師なし・あり両方の表現学習などに焦点をあてており、アフリカ大陸で開催される初めての主要 AI カンファレンスの1つとなりそうだ。 Yoshua Ben…

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Image Credit: David Stanley

AI 分野の進歩に貢献する研究者コミュニティの大規模カンファレンスである International Conference on Learning Representations(ICLR)は、2020年にアフリカで開催される。同カンファレンスは、教師なし・あり両方の表現学習などに焦点をあてており、アフリカ大陸で開催される初めての主要 AI カンファレンスの1つとなりそうだ。

Yoshua Bengio 氏が MIT Tech Review のインタビューでこの決定を明かしたのは土曜日(11月17日)のことである。モントリオール大学の研究者で、Element AI の共同設立者でもある Bengio 氏はたびたびディープラーニングの父として名前が挙がる人物で、ICML の理事会にも参加している。このニュースは、世界中で1,000人以上を集める Black in AI という組織の数週間にわたる奮闘に続いて発表された。

Bengio 氏はインタビューで次のように語った。

発展途上国の人たちにとっても参加しやすい形にしたいと思っています。アフリカの研究者がヨーロッパやアメリカ、カナダでビザを取得するのは非常に難しく、現在大きな問題になっています。

ビザが下りるかどうかはくじ引きのようなもので、ほとんどの場合はあらゆる言い訳を使って入国が拒否されます。こんなに不公平なことはありません。アフリカの研究者にとって、限られたリソースで研究を続けることは困難になってきています。また、彼らがコミュニティに参加できないことも本当に不公平だと感じています。こうした問題に対処するために、2020年の ICLR(主要AI カンファレンスの1つ)はアフリカで開催します。

Black in AI の共同設立者には、ガーナの Google AI 研究所所長を務めることが6月に発表された Moustapha Cisse 氏、Google AI の研究者 Timnit Gebru 氏、そしてコーネル大学の博士候補生 Rediet Abebe 氏が名を連ねる。

Google AI の責任者である Jeff Dean 氏は幼少時代の一部をタンザニアで過ごしている。同氏も金曜日(11月16日)にカナダのジャスティン・トルドー首相に対する抗議をツイートしている。

Bengio 氏がアフリカ開催を表明している一方、Dean 氏、Gebru 氏、および Google Brain の研究者 Sara Hooker 氏はエチオピアの首都アジスアベバでの開催を表明している。

Black in AI は年間のほとんどを通して、主にオンラインフォーラム、Facebook グループ、および Twitter アカウントを通じて、アフリカ系の人々の AI 分野におけるチャンスを広げたり業績を向上させたりする活動をしている。

しかし Black in AI はここ数週間、モントリオールで開催される今年最大のカンファレンス NeurIPS(旧称 NIPS)の準備を進めている。カンファレンスでは同団体の最新の動向について話し合われる。組織委員会のメンバーによると、カンファレンスは2017年にもカリフォルニアのロングビーチで開催され、米国国務省の渡航禁止令にもアフリカ諸国が含まれていたにもかかわらず、登壇者やワークショップ参加者の申請に対するカナダの入国管理当局者の態度は昨年よりも厳しくなっているという。

伝えられるところでは、一部の申請者は申請のために別の国に移動するように指示されたという。他にも、不正な推薦状を持っていると言われたり、イベント終了後に母国に帰らないのではないかと入国管理局に疑われたりした申請者もいる。

主催者によると、今もビザの却下は続いているという。アフリカ各国に在住のワークショップ参加者だけでなく、イギリスなどに住んでいるアフリカ系の人々もビザを却下されている。

ワークショップの参加者は渡航費の全額助成、ホテル予約、飛行機代の援助が受けられる。また、メンターやアドバイザーから推薦状を受けられる場合もあるとワークショップの共催者である Rediet Abebe 氏は VentureBeat に e メールで語った。

昨年は60人のうち3人が拒否されました。今年の拒否率は5割近くになっています。また申請にかかる時間も長くなっています。あらゆるアフリカ人が拒否されているのです。

Gebru 氏はそうツイートしている

VentureBeat はコメントを求めてカナダの移民・難民・市民権省に働きかけた。これについては返事があり次第お知らせする。

人工知能に対する興味はアフリカという未発達な大陸で急速に高まっており、一部の主要カンファレンスはアフリカでも開催されている。Fast.ai のコースインストラクターである Jeremy Howard 氏が最近語ったところでは、同氏の企業が開催する人気の機械学習コースではナイジェリアのラゴスでの参加者が2番目に多いという。このコースは世界中から数十万人もの人が受講している。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

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