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Slackの好敵手となるか?——イスラエル発のグループコミュニケーションツール「Mobilize」がシリーズAで650万ドルを調達

本稿は、Geektime 英語版に掲載された記事を、Geektime の了解を得て日本語に翻訳し掲載するものである。 The Bridge published the Japanese translation of this original article on Geektime in English under the permission from Geektime. 執筆した Laura …

本稿は、Geektime 英語版に掲載された記事を、Geektime の了解を得て日本語に翻訳し掲載するものである。 The Bridge published the Japanese translation of this original article on Geektime in English under the permission from Geektime.

執筆した Laura Rosbrow-Telem は、テルアビブを拠点とする Geektime のマネージング・エディター。以前は Jerusalem Post でエディターをしていた。


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Mobilize の CEO 兼 共同創業者 Sharon Savariego 氏。イスラエルで頭角を表す女性起業家の一人だ。
Photo credit: PR

CEO の Sharon Savariego  氏と CTO の Arthur Vainer 氏が設立した Mobilize は、企業が外部のグループや個人とコミュニケーションを取りやすくなるようにしている。しかし、Slack や他の競合を相手にうまくやっていけるだろうか?

Slackや類似のツールは企業内のコミュニケーションツールとしてよく機能している一方、これらのツールが協力会社や外部の組織など社外パートナーとの結びつきには機能しないという見方もあった。「社外コミュニケーション向けのSlack」と銘打って、イスラエルのスタートアップ Mobilize は650万米ドルのシリーズAラウンドをクローズしたことを水曜日(9月21日)に発表し、あわせて誰もが試用できるMobilize のセルフサービス版をローンチした。

Mobilize は自社ツールのローンチを前に、マイクロソフト、国連、Etsy、SalesForce、Docker、MakerFaire、マスターカード、Prezi を含む100社ほどのデザインパートナーに対して、ステルス(非公開)モードで提供してテストしていた。

今回のラウンドで、同社のこれまでの資金調達総額は850万米ドル近くになる。新規投資家の Trinity Ventures が主導したシリーズAラウンドでは、既存の投資家 Hillsven Capital、Array Ventures、UpWest Labs、Intercom.io のCEOである Eoghan McCabe 氏、そして Storm Ventures の Sanjay Subhedar 氏らが名を連ねた。さらにこのラウンドでは Floodgate Ventures から初の出資を取り付けた。今回のシリーズAラウンドの前に Mobilize は、2015年6月に非公開ラウンドで80万米ドル、また2014年11月にはシードラウンドで112万5,000米ドルを調達している

Mobilize の共同設立者でCEOの Sharon Savariego 氏は声明で、次のようにコメントしている。

今日の新しい経済では、企業や組織は外部にいる多数の人々の力を借りてミッションを達成しています。グループがビジネスにとって大変重要になっており、グループコミュニケーションへの需要がどのようなビジネスにおいても高まっています。

Mobilize と、世の中にあふれている無数のコミュニケーションツールとの違いは何だろう?

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Mobilize の各機能
Photo credit: Mobilize

グループコミュニケーションツールは何十種類もあり、FleepWiggio のような社外用メッセージングサービスもその数を増している。FrontSlack といった自社プラットフォーム外部にいる人のためのツールがあることも言うまでもない。Mobilize は、SMSの統合、連絡先の更新が容易なこと、使いやすいスプレッドシート形式の情報エクスポート、イベント管理機能、そしてユーザエンゲージメントの分析など多彩な機能で他社との差別化をはかっているようだ。

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Mobilize のコミュニケーションセンター画面
Photo credit: PR

Savariego 氏は Geektime のインタビューに対して次のように説明している。

既存のコミュニケーションツールはすべて、大別して2つのソリューションに焦点を絞っています。一つはチーム内のコミュニケーション(Slack、Yammer、Fleepなど)、もう一つはカスタマーサポートのコミュニケーション(Intercom、Front App)です。Mobilize はは全く新しい市場と課題にフォーカスしています。それは、パートナーや社外人材の大規模なグループやネットワークを企業が管理してコミュニケーションが取れるよう支援することです。2,000人以上のドライバーを管理してそれぞれとコミュニケーションを取ることを想像してみてください。あるいは、世界中にいる500以上の開発者グループだったらどうでしょうか?

Mobilize はただのメッセージツールではなく、自分のグループやネットワークの基幹となるシステム、たとえばフル機能の CRM(顧客管理)、eメール、SMS、イベント、ファイル、投票その他を備えたコミュニケーションセンター、そしてすべての分析ツールなのです。

Mobilize はメンバーやパートナー集めから一つのデータベースでそれらを管理すること、SalesForce や MailChimp、Google Docsなど複数ツールにわざわざサインインする手間いらずでコミュニケーションが取れるのです。

Mobilize が多数のコンタクト管理やコミュニケーションツールに取って代われることを示せれば、この競合ひしめき合う市場で際立つことができるだろう。そのためには、Slack や SalesForce といった既存のプラットフォームで十分満足している企業を納得させて乗り換えてもらう必要がある。

CEO の Sharon Savariego 氏と CTO の Arthur Vainer 氏は2014年に Mobilize を設立した。フリーミアムのセルフサービス版ツールのローンチとともに、Mobilize は今回調達した資金をテルアビブとサンフランシスコでのチーム拡大に活用する予定だ。

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