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“人力”検索エンジン「Verbase」は検索結果をユーザーの嗜好と行動で決定する

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Pewリサーチセンターが2012年に行った調査によると、検索結果の質について満足しているユーザの数は過去最高であったが、9%のユーザが探している情報は見つからないと答えた。9%はそんなに多い数字ではないように聞こえるが、インターネットで行うアクティビティで最も多いのが検索だと考えれば、依然として進出可能なマーケットの規模はかなり大きいということだ。 香港発の検索エンジン、Verbaseをご紹介しよ…

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Pewリサーチセンターが2012年に行った調査によると、検索結果の質について満足しているユーザの数は過去最高であったが、9%のユーザが探している情報は見つからないと答えた。9%はそんなに多い数字ではないように聞こえるが、インターネットで行うアクティビティで最も多いのが検索だと考えれば、依然として進出可能なマーケットの規模はかなり大きいということだ。

香港発の検索エンジン、Verbaseをご紹介しよう。VerbaseはYahooのAPIを情報収集に使用し、設立者Antoine Sorel氏が開発した独自のアルゴリズムで情報整理を行っている。彼はこれを「ユーザランキング」アルゴリズムと称しており、人気度やキーワードとの関連性よりも、ユーザを重視して結果情報が整理されるというものだ。

Sorel氏はGoogleに関して、「一番人気の高い結果が最上位に記載されるが、必ずしもそれが最重要の情報であるとは限らない」と述べている。例えば、Verbaseであればヒット数だけを記録するのではなく、各サイト毎でどれだけユーザが時間を費やしたかなども記録しているのだ。

クラウドソースの検索エンジンに参入したのはVerbaseが最初ではない。DuckDuckGoBlekkoなど多くがクラウドソースのデータをある程度活用している。だがSorel氏は、「YahooのAPIを活用した私たちのアルゴリズムは素晴らしい結果をもたらすでしょう。」と述べている。

つまり、いったん多くのトラクションを得始めると機能していくというわけだ。クラウドソースのプロジェクトを成功させるには多くのユーザが必要だ。Sorel氏によると、アルゴリズムの検索を実際にスタートさせるには50万件の検索が必要になるという。 Verbaseも前月だけで5万のビジターがいた。幸先はいいように思える。

長所と短所

Verbaseは他にもいくつかユーザを惹きつけるサービスを売りにしている。検索結果に広告は表示されない。と言っても結局ページ右側に現われるのだが。

ホームページに広告が多すぎると、実際、ウェブサイトの順位を落としてしまうことになる。ユーザは自分の検索結果を追加できるため、新しいウェブサイトにとっては便利だ。またどのキーワードについても掲示板での会話を開始でき、他のユーザを誘ったり、テキスト、動画を追加したり、ソーシャルメディアにリンクしたり、ライブイベントを作成したりすることもできる。

しかし、Verbaseにはマイナス面もある。イメージ検索などを行いたい時などテキストベースでの検索以外を行うユーザは、Google検索を利用した方がいいだろう。将来的には計画しているのだが、Verbaseにはローカライズされた検索や検索結果の提供をまだ始めていない。最後に、検索バーで文字を入力し始めたが、その場で表示されるオートコンプリートのドロップダウンがない。この機能があるGoogleの方が実用的だ。

果たしてこんなことが可能だろうか?

最新のVerbaseベータ版は10月14日にリリースした。Sorel氏は、マーケティングやPRキャンペーンを通してユーザ教育を行ってトラクションを得ていくと述べている。ターゲットとなるオーディエンスは、主に「今までの検索結果に不満を感じている」アメリカの一般ユーザであるとした。

しかし、彼らは果たしてVerbaseへ乗り換えるほどの不満を感じているだろうか?Googleやその他の検索エンジンがホームページやブラウザ、携帯電話にあらかじめ埋め込まれていることを考えると、Verbaseは苦戦を強いられていると言えるだろう。

【via Tech in Asia】 @TechinAsia

【原文】

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