中国のライブストリーミング企業 YY(歓衆時代)は、シンガポールを本拠とし「Bigo Live」と短編動画サービス「Like」を運営する Bigo を完全買収したと発表した。3月4日に発表された YY の公式声明によると、Bigo の残存株式68.3%を14.5億米ドルで取得したという。
YYは昨年6月、Bigo の過半数株式を取得する権利を獲得したと発表していた。Techcrunch の報道によると、その流れで今回の完全買収が実現したという。
この買収により、YY はライブストリーミングの企業として世界に飛躍することになる。中国には Huya(虎牙)や Douyu(斗魚)といった e スポーツのストリーミングがひしめいている。
YY が設立されたのは2005年で、創業者は中国人ジャーナリストの Li Xueling(李学凌、英名 David Li)氏。 当時はモバイルをベースとするライブストリーミングのアプリはまだ珍しい時代だった。Li 氏はその後、YY が中国以外で運営していた視聴者が報われるレベニューモデルを再現しようと2016年に Bigo を設立した。
Bigo の完全買収を発表できることを嬉しく思います。これは YY グループにとって重要なマイルストーンです。
Li 氏は声明の中で述べた。
視聴者が不快なコンテンツにアクセスできるプラットフォームになっているという報道があったものの、Bigo は世界100ヵ国超でサービスを提供しており、登録ユーザ数は2億人に達している。
<関連記事>