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韓国の教育スタートアップ Class123、アバターを通して教員と生徒をつなぐ

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アジアの生徒、特に低学年の生徒はしつけが行き届いていると皆は思っているだろう。確かに彼らは全体的に見て手がかからない。多くの場合、彼らは教員らを困らせたりはしない。だがそんなアジア(厳密に言えば韓国)でも、いたずら好きな生徒はいるものだ。 韓国人が好きなものをご存知だろうか。他のアジア文化同様、彼らはキュートな漫画やアジアの大手メッセージングプラットフォームWeChat(微信)やLINEなどを埋め…

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アジアの生徒、特に低学年の生徒はしつけが行き届いていると皆は思っているだろう。確かに彼らは全体的に見て手がかからない。多くの場合、彼らは教員らを困らせたりはしない。だがそんなアジア(厳密に言えば韓国)でも、いたずら好きな生徒はいるものだ。

韓国人が好きなものをご存知だろうか。他のアジア文化同様、彼らはキュートな漫画やアジアの大手メッセージングプラットフォームWeChat(微信)やLINEなどを埋め尽くした類のバーチャルステッカーが大好きだ。ならば、そういったキュートな要素を丸ごと教室に持ち込んで、生徒の態度をこっそり管理するツールとして使ったらどうかというアイデアが浮かんでくる。

正直なところアジアではもうすでに遅れた感があるが、まさにそれこそがソウルを拠点とするClass123が独自の楽しく革命的なソリューションを用いて行っていることだ。すでに1万4000人もの教員が教室内で(テレビ、プロジェクター、スマートフォン、タブレットを通じて)アクセスできるオンラインプラットフォームを利用しているこのClass123は、自由時間に(性別、顔、服、髪型、表情など)カスタマイズすることができるアバターを各生徒に割り当てている。

「生徒はそれぞれ違うアバターを持っていて、各自のアカウントからアバターを編集することができます。私たちはこのモバイルアプリをGoogle PlayとiOS、そしてウェブサイト経由で提供しています」とClass123のCEOで共同設立者のChoong Hee Lee(이충희)氏はe27に対して述べている。

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教室内で、例えば生徒が質問に正しく答えたり英語のフレーズを正しく暗唱するなどといった良い成績や行動を評価する際、教員はリーダーボードシステムに準じてその生徒のアバターにポイントを与えることができ、その様子は教室の生徒全員に開示される。これにより、学習という行為をゲーム化させ、また生徒間でフレンドリーな競争関係を築き連帯感を促進することができる。

このプラットフォームは教員用のレポートカードを作成することができ、必要であれば生徒の保護者に送ることができる。そしてアバター同様、生徒のPC、タブレットもしくはスマートフォン上の教員用ダッシュボードからカスタマイズできるキュートなアニメーションも特徴的だ。例えば、教員はプラットフォームのリストにある楽しいアニメーションに生徒へのメッセージをつけて送ることができる(メッセージの例:よくやったね、Kiki!)。

昨年2月、Class123は2014年3月の正式ローンチ前に、韓国の投資家や政府の支援プログラムからシードラウンドで30万米ドルを調達した(これまでの調達額累計は90万米ドル近くになる)。5名の共同設立者から成る同スタートアップは、現在100万米ドルから200万米ドルの間のシリーズA投資ラウンドを目標としている。プラットフォームを利用している1万4000人の教員のうち、2000人は韓国外のユーザでアメリカや日本が含まれる。中国への進出に向けての計画も進行中だ。

保護者と生徒間のコミュニケーションや彼らが参加する上で役立つより多くの機能を追加する必要があるでしょう。家庭内で保護者が利用できる機能を追加したいと考えています。そして来年、ビジネスモデルのテストを開始するつもりです。

このようにChoong氏は述べた。驚くことに、Class123はいまだ収益につながるビジネスモデルを確立させていない。2015年の計画としてそれは重要視すべき部分で、シリーズA投資ラウンドを成功させる上で必要なのは言うまでもない。

韓国でスタートアップを始めるにあたっての問題については、韓国では日本同様文化と言語の壁があることからいまだ比較的閉じられた市場と見られていることがあるが、Choong氏にはいくつかの所見がある。アメリカと日本のベンチャーキャピタリストが韓国のスタートアップ分野において最も意欲的だと彼は確信している。

「政府の支援プログラムが多くあり、グローバル企業は投資するべく韓国に進出してきていますが、これは良いサインでしょう」と彼は述べたが、障壁があることも認めている。「第一は思うに言語ですね。韓国人は多言語に詳しくありません。グローバルスタートアップにとってそれが第一の障害でしょう。官僚制度もそうです」と付け加えた。

Class123にとっての課題は、主に教員に新しいテクノロジーに慣れ親しんでもらうよう促すことで、これは先頃School of Music Onlineの設立者がe27とのインタビューで繰り返し述べていたことだ。だが、これは韓国の若い世代の教員にはさほど難しい課題ではなくなっている。

教員は新しい物事に対して非常に保守的です。彼らには何らかの信念と自信が必要となります。私たちは教員らを説得するための時間を必要としており、そして韓国とグローバル市場において信頼できるブランドへと変わっていく必要があるのです。たぶん少し時間がかかるでしょう。

とChoong氏は述べ「若い教員らはテクノロジーとインターネットサービスに対してより好意的です。韓国では、若い青年らが最も好意的に見てくれています」と彼は付け加えた。

今のところClass123は、キュートな要素がたっぷりつまったソリューションを韓国と国外の教室に展開することに集中しており、無理強いさせることなく上手に生徒の態度を管理しているようだ。ようこそ、アバターの時代へ。

【via e27】 @E27sg

【原文】

褒め言葉で子供の行動を変える学級管理ツール、韓国の「Class123」が日本市場に上陸

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韓国のスタートアップ Bravepops Company(브레이브팝스 컴퍼니)が開発する教育アプリ「Class123」が日本市場に上陸した。アプリは韓国語に加え、英語と日本語で提供され、Android 向けアプリとして Google Play からダウンロードできるほか、デスクトップからも利用できる(追記:iOS アプリも提供されているとのこと。iTunes AppStore からダウンロードで…

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韓国のスタートアップ Bravepops Company(브레이브팝스 컴퍼니)が開発する教育アプリ「Class123」が日本市場に上陸した。アプリは韓国語に加え、英語と日本語で提供され、Android 向けアプリとして Google Play からダウンロードできるほか、デスクトップからも利用できる(追記:iOS アプリも提供されているとのこと。iTunes AppStore からダウンロードできる)。

Class123 は教師用、生徒用、保護者用に異なるアプリが用意されている。教師が生徒や保護者にコードを発行することにより、生徒や保護者もサービス画面へのアクセスが可能になる。教育分野においては、生徒の成績を上げるためのソリューションが多く提供される中で、Class123 は特に行動の管理と是正に主眼を置いている。5〜15歳の生徒をターゲットにしていて、教師は学校や授業の中で生徒の良いふるまい、悪いふるまいを評価する。この情報を保護者と共有することによって、子供のしつけを効果的に行おうとするものだ。

子供のしつけにおいては、予めルールを決め、それに対する賞罰で学習させようとするアプローチが多いが、Bravepops はアメリカの PBIS (積極的行動支援、Positive Behavioral Interventions and Supports)、ポジティブ心理学などの教育方法学を研究調査、子供の行動を記録し、積極的な行動をしたときには褒め、教師と保護者が協力してしつけをするしくみを導き出した。

今年の1学期から正式サービスを開始した Class123 だが、11月末の時点で韓国国内11,000人の教師がこのアプリを利用しており、その7割は小学校の教師だ。小学校のクラスの数で言えば、韓国国内の5〜10%が利用している計算になる。

Bravepops Company の創業者で代表のイ・チュンヒ(이충희)氏はソウル大学電気工学部で修士号と博士号を取得、昨年の創業に至るまでの間に、Naver、Ablar Company(現在は 5Rocks)、Ticket Monster(티몬)と韓国の有名スタートアップを渡り歩いた。Bravepops の創業メンバーの多くは、イ氏が Ticket Monster に在籍した当時、共にサービスを作っていた人物だ。今年の1月には、サービスの本格開始より前に、韓国のシード向けVC である Bon Angels(본엔젤스ソウルのインキュベータ Fast Track Asia から資金調達を成功させている。

先日紹介した Quipper のタイでの事例SENSEI NOTE の躍進など、EduTech 界は教師の活動を支援するプラットフォームの隆盛がにわかに目立ってきた。おそらく、一つのプラットフォームがすべてのニーズをくまなくカバーすることは難しいので、教師はいいところ取りで複数のプラットフォームを使い分けるようになるのだろう。Class123 の日本市場での成長が楽しみだ。

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Bravepops Company のメンバー。前列中央が、代表のイ・チュンヒ(이충희)氏。
(写真提供:Bravepops Company)