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ローコード・データベースとは何か:それでもやっぱりできないこと(3/3)

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(前回からのつづき) Google Formsを含むGoogle G Suiteは、ユーザーからのデータをスプレッドシートに収集する最もシンプルな方法の1つである。GoogleはAppEngineとAppScriptもサポートしているが、これら2つはアプリを作成するプロセスを簡素化するツールではあるもののプログラミング言語を多いに使用するため、非常に使いやすいにもかかわらず「ローコード」とはみなさ…

(前回からのつづき) Google Formsを含むGoogle G Suiteは、ユーザーからのデータをスプレッドシートに収集する最もシンプルな方法の1つである。GoogleはAppEngineAppScriptもサポートしているが、これら2つはアプリを作成するプロセスを簡素化するツールではあるもののプログラミング言語を多いに使用するため、非常に使いやすいにもかかわらず「ローコード」とはみなされない可能性がある。

Amazonもまた新しい選択肢を推進する。Honeycodeは純粋にドラッグアンドドロップをするだけのシンプルなフロントエンドを提供している。 Lambda関数を使用して任意のデータをさまざまなAWSストレージサービスやデータベースのいずれかにルーティング可能だ。また、異なるAWSのサービス間やSalesforceのような外部サービスとの接続も可能なツールであるAppFlowも提供する。

その他のクラウドサービスには、ユーザーから最も近い分散エンドポイントで処理を行うことに特化したものもある。 CloudflareのWorkersはJavaScriptなどの従来の言語をエッジサーバで実行し、最も近いCloudflare CDNノードが迅速に応答する。

Airtableはクラウドでホスティングされているデータベースをより美しく、より洗練されたアプリに変えるブラウザー用のエレガントなプレゼンテーションレイヤーを追加し、ユーザーインターフェイスの改善に注力している。データテーブルの表示方法は、表計算ソフト形式からカレンダー、カンバン・ボードまで、いくつかの主要な方法がある。また、一般的なユースケースを想定したテンプレートも多数用意されている。

ある時点で製品は非常に精巧になるため、単なるデータベースとして見なされたり販売されなくなる。AppianKissflowOutsystemsを含む 「RPA(Robotic Process Automation)」もしくは「ハイパーオートメーション」としてパッケージ化された好例は数十個にのぼる。これらは平均的ユーザーが簡単な方法でコードを記述できるようにするため、その多くで同じ技術が使用されている。いずれも最終的にはデータベースにデータを保存する。しかし、ある時点でデータベースはコードに深く埋め込まれてしまうため「ローコードデータベース」の枠には収まりきらなくなる。

ローコードデータベースでできないことは何か?

ローコードツールの発展と洗練度はかなりのものであり、ベーシックなフロントエンドとしてデータベースが機能するアプリを開発することで、多くの簡単なタスクが実行できる。データベース内でのデータの追加、更新、削除が処理に含まれる場合、ユーザーにツールを提供する最も手っ取り早い方法になるだろう。

ほとんどの場合、ローコードツールは標準的な機能では実現できないケースを処理する可能性があるため、より大きなコード群をインストールするためのバックドアを提供している。ベテランの開発者はローコード機能を利用して迅速に作業を行い、その上で従来のコードにより傾倒することができる。例えば、AWS Lambda関数はHoneycodeをトリガーにするとかなり大きなコードブロックも実行可能だ。一部の人々はLambdaの低コストを活用した精巧なシミュレーションや計算処理を書いている。

ただし、ローコードソリューション、特にローコードデータベースは、ワークフローの中の小さいながらも重要な忠告によってつまずくことが多々ある。たとえば、バックオフィスの誰かが登録処理は毎日行われているが毎月第2火曜日だけは例外であると説明するような可能性だ。あるいは、在庫が少なくなってきたときに、より良い顧客からの注文を先に処理することもあるだろう。こういった類の詳細な部分についてはプログラマーがコードを書く必要がある。

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

ローコード・データベースとは何か:多様なプロバイダたち(2/3)

ローコードデータベースのメインプロバイダ (前回からのつづき)Microsoftは、ローコードデータベースを最初に販売した企業のひとつだ。Accessのオリジナルバージョンは1992年に初めて出荷された。平均的なコンピューターユーザーをターゲットとし、最終的にはワープロソフトなどのOffice製品にバンドルされた。人々はメモを取るくらい簡単にデータベースを作成し、データ入力することができるようにな…

MicrosoftのPower Apps

ローコードデータベースのメインプロバイダ

(前回からのつづき)Microsoftは、ローコードデータベースを最初に販売した企業のひとつだ。Accessのオリジナルバージョンは1992年に初めて出荷された。平均的なコンピューターユーザーをターゲットとし、最終的にはワープロソフトなどのOffice製品にバンドルされた。人々はメモを取るくらい簡単にデータベースを作成し、データ入力することができるようになった。

現在、最新版のツールセットは「Power Apps」を掲げて、データベース周りの最先端アプリをサポートしている。このツール類はベーシックなOfficeに緊密に統合されており、同じユーザーグループ向けに販売されている。ユーザーはデータの場所について気にかける時間をあまり取られずに済むが、多くはMicrosoftのハイエンドの中でもフラッグシップであるSQL Serverに接続している可能性がある。

Oracleのデータベースはかつて、インストールするのが最も難しいもののひとつだった。だが現在、同社は「自律型」バージョンも販売している。元々は人間が手作業でしていた雑用の多くを自動化ルーチンが処理してくれるのだ。それらには「自動スケーリング」「自動チューニング」「自己修復」「自動プロビジョニング」などがあり、さらには「自動バックアップ」「自動フェイルオーバー」もある。

こうした機能によって、データベース管理者の作業は楽になり、他の開発者は手元での仕事の処理が簡単になる。データベース作成用のwebインターフェイスもあるが、一般的なユーザーにとってはまだ複雑すぎる節がある。

SAPの「Rapid Application Development」は、クラウド内でデータにアクセスするためのツール類を提供している。たとえば「Ruum」は、アイコンをスレッド化してデータをSAPプロセスに送る。「Robotic Process Automation」ツールは、文字認識で自動的にデータ化してデータベースへ登録するなどのAI機能を持つ。

ローコードデータベースのスタートアッププロバイダ

ローコードデータベースと一般的なアプリケーションとの線引きは難しい。多くのアプリはデータベース機能を一部に限定したフロントエンドに過ぎず、ユーザーは気づかないうちに従来のデータベースに情報を保存していることがある。少なくとも一般的なアプリにおいては、自動化レイヤーでフローが容易になっている。

オープンソースツールキットの一部には、これをシンプルにするように設計されたものもある。たとえば、ページや記事用のデータベースを作成するために設計されたコンテンツ管理システムの「Drupal」や「Joomla」などだ。DrupalのWebformモジュールには詳細な調査を作成する機能があり、ユーザーは独自のデータを入力できる。他のコンテンツ管理システムとして「WordPress」があり、ほぼ同じ機能をもっているが、ブログやその他のテキスト文書作成により重点を置いている。

主要なクラウドサービスは、ツール類を追加して、クラウドデータサービス内にデータを保存するアプリを作成する複数の方法を提供している。Google の「AppSheet」は、G Suiteのオフィス製品に緊密に統合されたアプリを手軽にまとめることができるサービスだ。これは最近廃止された「App Maker」の代替のひとつだ。(次回につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】

ローコード・データベースとは何か:具体的なユースケース(1/3)

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ローコードデータベースは、ユーザーインターフェイスがシンプルで、プログラミングの経験がなくても問題なく使用できるように設計されている。ローコード開発ブームからその需要は高まっている。巧みに設計されたシンプルなインターフェイスによって、プログラマー以外の人々にも門戸を開く新製品が続々と登場している。 「ローコード」という言葉は、プログラミングをあまり必要とせずにタスクを完了させられることを意味してい…

ローコードデータベースは、ユーザーインターフェイスがシンプルで、プログラミングの経験がなくても問題なく使用できるように設計されている。ローコード開発ブームからその需要は高まっている。巧みに設計されたシンプルなインターフェイスによって、プログラマー以外の人々にも門戸を開く新製品が続々と登場している。

「ローコード」という言葉は、プログラミングをあまり必要とせずにタスクを完了させられることを意味している。場合によっては、アイコンをドラッグ&ドロップし、クリックしたりフォーム入力したりするだけで済むこともある。この言葉はさまざまなエンタープライズ製品に使用されており、データベースはほんの一角にすぎない。事実、多くの製品がコアデータベースを取り巻く専門的なサービスを提供している。

こんなシナリオを考えてみよう。受付係のChris氏は、COVID-19の感染が広まっている州からの小包を追跡したいと考えている。広報課のPat氏は、報告者からのリクエスト全てを実行リストとしておく必要があり、そのリストは6人のチームでフォローしアップデートしなければならない。イベントチームは来年開かれる新しい10件のカンファレンスについて、それぞれの参加者を追跡するためのデータベースを構築しなければならない。誰もコード開発のスキルを持っていないが、開発スタッフは新しいツールのリクエストをしようとドアを叩いても居留守を使っている。

労働力とワークフローが自動化するにつれて、この種のシナリオがより頻繁に見られるようになり、企業はローコードデータベースを採用することとなる。

「ローコード」とは、最前線の製品にだけ使われるものではない。データベースのようにより低層にあり一般的に難解なITスタックを含めて、至るところに進出している。無限に続くコマンドラインは、ゆっくりとしかし確実に、セットアップウィザードやわかりやすいユーザーインターフェイスに置き換わってきている。

本当に誰にでも謳われている通りの効果があるかどうかは大いに議論の余地がある。美しい画面とグラフィカルなユーザーインターフェイスは確かにあるが、裏に扱いにくさが隠されていることがある。データを効率的にソート・取得できるようにするための最適な保存方法を理解するには、熟練したコーダーが必要な場合があるのだ。

ローコードデータベースのユースケース

ベテランの開発者でも初心者でも、ユーザーをデータベースに接続する基本的なアプリケーションを作成できる。一般的なユースケースの例を挙げる。

  • 記録管理:オフィスワーカーは、開発者に頼らなくてもオフィス機能を追跡するためのデータベーステーブルを作成できる。
  • 顧客関係:顧客から要望を集めたり、顧客にアップデートを送信したりする必要のある企業は、データの豊富な外部向けアプリを作成できる。
  • パートナーシップ:顧客向けアプリだけでなく、新規契約をサポートするのに必要な反復作業を削減することによって新しいビジネス関係の締結をスピードアップできる。
  • 実験:ローコードデータベースは、プロトタイプやテスト用ワークフローを構築するのによく利用される。大規模なチームに何ヶ月も投資する必要がない。

(次回につづく)

【via VentureBeat】 @VentureBeat

【原文】