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iPS細胞から“本物のお肉”をつくる「Meatable」の衝撃

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ピックアップ:Dutch startup Meatable is developing lab-grown pork and has $10 million in new financing to do it ニュースサマリ:12月6日、養殖肉スタートアップ「Meatable」がシードラウンドで1,000万ドルの資金調達を発表した。すでに投資していたBlueYard Capital、Transfe…

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Image Credit: Meatable

ピックアップ:Dutch startup Meatable is developing lab-grown pork and has $10 million in new financing to do it

ニュースサマリ:12月6日、養殖肉スタートアップ「Meatable」がシードラウンドで1,000万ドルの資金調達を発表した。すでに投資していたBlueYard Capital、TransferWise社CEOのTaavet HinrikusやAlbert Wengerらエンジェル投資家から700万ドル、欧州委員会から300万ドルである。

同社は2018年にオランダで創業。1つの細胞からと殺(家畜などの獣類を、肉・皮などを取るために殺すこと)を必要としない肉の生産技術を持つ。今回の資金は小規模バイオリアクターの開発と生産コスト削減チームの拡大に使われ、2020年夏に計画される最初のポークチョップの開発を加速させる。

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Image Credit: Meatable

話題のポイント:Meatableが作る肉はいわゆる「人工肉」のくくりです。しかし、最近話題の「Beyond Meat」、「Impossible Foods」が植物由来の加工肉であるのに対して、Meatableは100%本物の人工的な食肉である点が大きく異なります。

一見矛盾してる「本物の人工的な食肉」とは一体なんでしょう。それは牛または豚からサンプルを採取して生み出したマスター細胞を基に、脂肪と筋肉を成長させて作り出す食肉のことです。本物の食肉を作れるため、植物由来の人工肉ようにひき肉メニューに縛られることはありせん。

さらに家畜による環境負担、動物愛護の観点から人工肉を選択したい人には、Meatableの人工肉の生産プロセスに抗生物質が含まれない分、魅力的にみえるでしょう。

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Image Credit: Meatable

ここからは先述した「本物の人工肉」を支える大きな2つの技術を紹介したいと思います。

一つ目は、日本人なら多くの人がご存知の「iPS細胞」です。2012年に京都大学の山中伸弥教授がノーベル賞を受賞したことは記憶に新しいと思います。

細胞の中には、幹細胞とよばれる様々な部位を作るための大本となる細胞に分化する能力を持つ細胞が存在します。この幹細胞は成熟してしまうと、肺だけを作る、神経だけを作るなど機能が固定される特徴があります。逆に言えば、初期の幹細胞だけがどの部位にでもなる可能性を持つのです。

マスター細胞ともいえる初期の幹細胞に再生医療を実現する可能性があることはよく知られていましが、胚でしか採取できないため入手の困難さが大きな課題だったのです。

2006年、山中教授は成熟した幹細胞を初期の幹細胞に変換できる特定の遺伝子を発見します。これにより、胚ではなく皮膚からでもマスター細胞を作り出せるようになりました。この偉業をたたえてノーベル賞が贈られたのです。

ただ、iPS細胞にも実用化に向けて解決できていない課題があります。それがiPS細胞が成熟した幹細胞に成長するのに時間がかかりすぎる点です。この点を解決したのがMeatableが持つ2つ目の技術です。

2017年、ケンブリッジ大学のMark Kotter博士は「Inducible and deterministic forward programming of human pluripotent stem cells」という論文で、OPTi-OXという技術を発表しました。この手法を用いるとマスター細胞が人間の脳細胞に変化するのに普通なら3カ月以上かかるところを数日に短縮できるようになります。牛であれば、と殺するのに十分なまで成長するのに3年かかるところを3週間で済むそうです。

現在、Kotter博士はMeatableの役員を務め、OPTi-OXの技術はケンブリッジ大学の技術移転部門であるCambridge Enterpriseを通じてMeatableにライセンス提供されています。

上記2つの技術を使うと、食肉を生み出すために必要な物は「へその緒」だけです。これをIPS細胞に変換させて、OPTi-OXで筋肉および脂肪細胞に成長させれば、と殺することなく、一頭から取れる何倍もの安定した食肉を確保できるというわけです。

Meatableは目下、従来の食肉と同等の価格にできるか挑戦中です。今回の調達した資金は主に価格を落とすための製造プロセス開発に使われます。ここが技術的な最後の壁となるでしょう。

地球上の人口が増え続けるのに対応するため、持続可能な食料源を開発することは急務な課題です。意識を高く持ち、合理的な判断で食肉から離れる人だけでなく、多くの人に選ばれる選択肢となるのか、引き続き「人工肉」周辺の動向に注目です。

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欧米で急成長中「バイオ肉」市場、3週間で出荷できるMeatableがシード資金調達

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ピックアップ:Meatable to Feed the World with Breakthrough Single-Cell-based Meat Technology via Meatable Press Release ニュースサマリ:人工肉を開発するバイオテックスタートアップのMeatableは9月30日に350万ドルのシード資金獲得を公表している。リードしたのはBlueYard Capi…

selective focus of ham burger on wooden surface photo
Photo by Dana Tentis on Pexels.com / ※写真はイメージでMeatableではありません

ピックアップ:Meatable to Feed the World with Breakthrough Single-Cell-based Meat Technology via Meatable Press Release

ニュースサマリ:人工肉を開発するバイオテックスタートアップのMeatableは9月30日に350万ドルのシード資金獲得を公表している。リードしたのはBlueYard Capitalで、Atlantic Food Labs、Future Positive Capital、Backed VCおよびエンジェル投資家が参加した。同社は特許取得済みのプラットフォームを使って鶏肉や豚肉、牛肉などの人工的な生産に成功している。

話題のポイント:日本では馴染みのない代替食品市場の話題です。実はこの市場、海外では急成長しておりまして、英ガーディアンの記事によれば、2017年の代替食品市場の成長率はヨーロッパで27%、米国で35%あるそうです。試算としての市場規模は2027年に数十億ドルを突破する見込みということで今回ご紹介するMeatableもその中で戦うスタートアップの1社になります。

同社はオランダ拠点、2018年設立の新興企業。美味しくかつ罪悪感が起きない人工肉を100%肉と同じ状態で作り上げてくれるそうで、その手法をインフォグラフィックスとしてサイト上に公開しています。牛肉の生産には通常18カ月から3年かかるところ、同社のシングル細胞から生み出す人工肉は3週間以内に生産を完了します。

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代替食品肉はベースとなる製造方法で大きく2つに分けることができます。彼らのように細胞ベースで作り上げる「cell based meats」と植物ベースの「plant based」です。CrunchBaseにはこのような企業が登録されていました。

cell based meats

  • Memphis Meats(2015年設立 / サンフランシスコ拠点 / 累計調達額$20.1M)
  • MosaMeat(2013年設立 / オランダ拠点 / 累計調達額€7.5M)

plant based

  • Impossible Foods(2011年設立 / サンフランシスコ拠点 / 累計調達額$387.5M)
  • Beyond Meat(2009年設立 / 南カリフォルニア拠点 / 累計調達額$72M)

2017年11月のCBInsightsのレポートによると肉(リアルミート)そのものの市場はグローバルで900億ドルあり、大手7社がその内の710億ドルを占めているそうです。

また代替食品市場は上記以外にも、人口卵、ビーガンマヨネーズ、代替海産食品、エンドウタンパクミルク、非乳製品チーズ、昆虫など多種多様です。少し古いですが2016年にCBInsightsが代替食品市場のランドスケープを出してまして、すでにこの時点で相当混雑している様子が伺えます。

人工肉は元々ヨーロッパで数十年前から販売されていたもので、ビーガンやベジタリアンに愛されていました。人工肉ではありませんが「これだけ食べていればいい」がコンセプトの完全食Soylentはフィットネス界で「ミールリプレイスメント」と呼ばれており話題になったのも記憶に新しいです。

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