BRIDGE

タグ Oivo

Product Huntなどマルチチャネルを活用してKickstarterキャンペーンを盛り上げる、世界最小のiPhone充電器「Oivo」

SHARE:

現在、Kickstarterで資金を調達中の”世界最小のiPhoneの充電器”が「Oivo」です。Kickstarterで“Staff-picked”(スタッフのおすすめ)にも選ばれ、中央ヨーロッパに位置するスロベニアのスタートアップが手掛けています。iPhoneユーザーが多い日本にもニーズがあるはず、ということでファウンダーのMarin Medakさんに連絡をもらいました。 ミニマム…

oivo_iphone-charger

現在、Kickstarterで資金を調達中の”世界最小のiPhoneの充電器”が「Oivo」です。Kickstarterで“Staff-picked”(スタッフのおすすめ)にも選ばれ、中央ヨーロッパに位置するスロベニアのスタートアップが手掛けています。iPhoneユーザーが多い日本にもニーズがあるはず、ということでファウンダーのMarin Medakさんに連絡をもらいました。

ミニマムなデザインのOivoはiPhone 6対応で、キーホルダーにつけて持ち運べるほどの小ささ。左右に分離するパーツの間に単3の電池を4本差し込むことでiPhoneの充電器として機能します。単3の電池は世界中のどこでも手に入るもの。もともと、シーカヤックなどアウトドア系のスポーツをしていたMarinが、自らのニーズから思いつきました。

「アウトドアのアドベンチャーには、GPSからラジオ、スマホまであらゆるガジェットを持っていった。そこで常に頭を悩ませたのがガジェット、特にスマホの充電だった。エクアドルのジャングルからモンゴリアの山中まで、単3電池は欠かさず持って行っていったよ。そんなニーズと僕たちの日常を紐づけることで思いついたのがOivoなんだ」

いざ必要になるまで“持っていることを忘れるほどの小ささ”

oivo_smallest-in-size

Oivoが目指すのは、「小さ過ぎて、いざ必要になるまで持っていることを忘れてしまう」こと。決して家で使う充電器を置き換えるものではなくて、あくまで持っていることで安心感を与えてくれるものだと言います。

もともと電気技師のMarinは、ソフトウェアよりハードウェアにワクワクするタイプ。完全にデジタルなものと違って、ハードウェアの開発やプロトタイプには時間もお金もかかります。3Dプリンターの登場によって、イテレーションのスピードが早さとコストという意味で縮まったものの、それでも開発スパンは数週間単位が一般的。Oivoというプロダクトを1年かけて開発してみて、Marinには学んだことがあります。

「Oivoをつくっていくなかで、エンジニアリングとデザインがいかに密接に関係しているかを学んだよ。デザインというものは、見た目だけの話にとどまらない。それはプロダクトがどう動き、どんな素材が使われ、ユーザーにどんな体験をもたらすか。そのすべてなんだ」

キャンペーン本番前のクロスチャネル戦略

Oivo-Beta-List

始まって間もないOivoのKickstarterのキャンペーンには、目標額5万ドル(1ドル100円換算で約500万円)に対して、これまでに1.7万ドル(約170万)が集まっています。平均の支援額は37.85ドルだそう。興味深いのは、この支援のほとんどがKickstarterの外からやってきているということ。

Oivoは今回のキャンペーンが始まる1ヶ月前に、関心があるユーザーの連絡先(Eメール)を集める目的で簡易なランディングページを用意しました。その後、Beta ListやProduct Huntといった新規サービスの紹介サイトなどを活用することで、徐々にキャンペーン本番に向けて市場を盛り上げていきました。その詳しい内容は、Marin自身が投稿したMediumの記事をご覧ください。

まず、Beta Listでは、69ドルを払って他商品よりも早くレビューしてもらうことで47o人以上のユニーク訪問者を獲得。Twitterでも500回以上シェアされ、各種ソーシャルメディアから予想以上のトラフィックが生まれました。この中で、Oivoの発売を知るためのEメールに登録したユーザーは76人。Facebookの顧客1人あたりのCPCは0.10ドルなので、圧倒的に安い。また、プロダクトへの関心の高さという意味でも、優良なポテンシャルユーザーが集まりました。

Beta ListにつづいてProduct Huntにも登場

Oivo-betalist-producthunt

さらに、その一週間後、イスラエルのテルアビブにいるOvioのファンが、Product HuntにOivoを投稿。登録された当日にTop 10入りすることでProduct Hunt上の投票数は増え続け、最終的に400件以上を超えるEメールを獲得することができました。Product Hunt経由のユニーク訪問者数は約4300人に上りました。

Kickstarterのキャンペーン本番が始まる前に独自のランディングページを作成し、さらにはBeta ListやProduct Huntといったサービスを組み合わせて活用することで、キャンペーン開始に向けて徐々に期待を高めて行く。このやり方は海外に向けてクラウドファンディングを行うプロダクトが応用することができそうです。

ちなみに、Beta ListとProduct Huntについて、トラフィックの総数はProduct HuntがBeta Listを上回ったものの、Eメール登録のコンバージョンはBeta Listが16.1%だったのに対して、Product Huntは9.5%。この理由についてMarinは、Beta Listのほうがテキスト量や写真など情報量が多いからではないかと分析しています。

資金サポートに留まらない支援者との出会い

さまざまなチャネルを活用してクラウドファンディングのキャンペーンを盛り上げて行くことに関して、Marinは他にもメリットがあったと話します。

「Kickstarterのプロジェクトが始まる前からみんながサポートしてくれたこと。例えば、ドイツにあるコワーキングスペースの女性が僕たちのプレスリリースをドイツ語に訳して手伝ってくれたり、イタリアのファンがイタリア語に翻訳してくれたり。事前のEメール登録や、ポテンシャルユーザーが集まるサイトをうまく使うことで、キャンペーンの初日から支援者が集まっている。ソーシャルメディアでは、Facebookからの支援者がすごく多い」

特にアウトドア派や旅行に出かける人が多い人などには、世界のどこでも手に入る単3バッテリーでiPhoneが充電できるOivoは良いかも。OivoのKickstarterキャンペーンはまだまだ絶賛支援募集中なので、欲しいという方はプロジェクトページをご覧ください。Oivoの紹介動画もご覧あれ。

----------[AD]----------