新しい監視の形でよりよい街に — 監視モニタースタートアップのPlacemeterがプロダクトローンチ

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<ピックアップ : Placemeter Uses Computer Vision To Help Businesses And Cities Measure Vehicle And Pedestrian Traffic>

外出した際、実際にお店に行ったら想像以上に混んでおり、先に知っていれば無駄に待ち時間を費やす必要なかったなぁと感じた経験はないでしょうか。Placemeterは監視モニターを使ってこの問題を解決します。

6月24日、ニューヨークに拠点を持つ「Placemeter」が、監視モニタープロダクトをβローンチさせました。同社は著名アクセレーター「Techstars」のプログラムを卒業しており、すでに780万ドルの資金調達に成功しています。

同プロダクトは、窓に付けるだけで外観の様子をモニタリングできるという代物。取得された情報はPlacemeter側に送られて解析され、人の混雑具合や交通量を知ることが可能となります。年間契約だと月99ドル、月間だと149ドルという料金体系です。

特徴は、人の動きや、自転車及び自動車等の乗り物だけを感知することでプライバーが守られている点です。つまり、純粋に行列の長さや交通量だけを測ることができます。

利用シーンは店舗から行政まで幅広いです。記事内ではカナダ、モントリオールの特定地区で、地下鉄の利用度、そして駅周辺に置いてある公共向け美術作品が目に留まっているかを計測され、都市設計に活かされていると紹介されています。

また、こちらのデモ動画では、コーヒーショップが自店舗前の様子をモニタリングして、店内の混み具合をリアルタイムでデータ化。そしてYelpなどのレビューサイトに情報を載せていると紹介されていました。ちなみに現在ではモントリオール以外に、ニューヨーク、ボストン、フィラデルフィア、東京ですでに実験的に導入されています。

さて、Placemeterは前述の通り、利用シーンが幅広く、かつ2Bに寄っているため収益化もしやすい印象。一方で2C向けで監視カメラアプリとしてリリースされているのが、「Alfred」です。こちらは使わないスマホにアプリを入れて置いておくだけで備え付けの監視カメラになるというもので、すでに100万ダウンロードを達成しています。しかし無料アプリのため、収益化はまだ先の様子。

よりビジネス寄りに舵を切るPlacemeterが、コンシューマーに狙いを定めたAlfredがスタートアップして今後どう成長するかの違いに個人的には興味が湧きます。

Via TechCrunch

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