マンガの海外向けAIローカライゼーション提供、オレンジが29.2億円をプレシリーズA調達

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Image credit: Orange

※この記事は英語で書かれた記事を日本語訳したものです。英語版の記事はコチラから

AI 翻訳などを取り入れたマンガの AI ローカライゼーションシステムを開発・提供するオレンジは7日、プレシリーズ A ラウンドで29.2億円を調達したと発表した。このラウンドは、グロービス・キャピタル・パートナーズ(GCP)がリードし、小学館、ANRI、SBI インベストメント、JIC ベンチャー・グロース・インベストメンツ(JIC-VGI)、みやこキャピタル、千葉道場ファンド、みずほキャピタル、三菱 UFJ キャピタル、GFR Fund が参加した。

これはオレンジにとって、2023年7月に実施した約2.5億円の調達に続くものだ。今回参加した投資家のうち、GCP、千葉道場ファンドは前回ラウンドに続くフォローオン。今回の調達を受けて、累積調達額は明らかになっているものだけで約31.7億円に達した。同社では今回調達した資金を使って、マンガ翻訳の規模を拡大し、日本のマンガをグローバルに広げることを目指すとしている。

オレンジは2021年4月、コロプラで大ヒットゲーム「魔法使いと黒猫のウィズ」や「白猫プロジェクト」の事業責任者を務めた宇垣承宏氏により創業。独自開発のローカライズ支援ツールを用い、未翻訳のマンガ作品を英語に翻訳するサービスを提供している。今回の調達を受け、現在の英訳ペースを5倍に増やし、月間500冊の翻訳を目指す。また、2024年夏には、翻訳された作品を配信するための電子マンガストア「emaqi」をアメリカでローンチする予定だ。

マンガ翻訳の分野には、他の日本のスタートアップとして、多言語翻訳エンジン「Mantra Engine」や法人向けサービス、英語学習アプリ「Langaku」を開発・提供する Mantra が存在する。Mantra は、集英社、東京大学協創プラットフォーム開発(東大IPC)、DEEPCORE などからこれまでに2.3億円を調達している。

via PR TIMES

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