次世代型提携クレカ発行のナッジ、TISからシリーズA2+調達し業務提携——累積調達額はデット含め50億円に

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Image credit: Nudge

<9日正午更新> 訂正線部を削除、赤字部を追記。

1枚からでも発行できる次世代型提携クレジットカード「Nudge」を展開するナッジは8日、シリーズ A ラウンド 2nd クローズの追加で資金調達したと発表した。2022年6月発表のシリーズ Aラウンドの 1st クローズ、2022年10月の2nd クローズを合わせたシリーズ A ラウンド全体では30億円の調達となり、創業以来の累積調達額は三菱 UFJ 銀行からのデットを含め、50億円に達したことも明らかにした。今回の TIS(東証:3626)からの単体調達額は明らかにされていないが、合計額の差分などから6.5億円10億円程度と推定される。

ナッジは、ベリトランスの共同創業者としても知られるシリアルアントレプレナーの沖田貴史氏により創業。申込や利用における UI/UX を極限まで最適化することで、特にミレニアル世代に受け入れられることを狙ったクレジットカードを発行している。提携カードのスキームを活用しており、1枚単位で最短3日間から新カードを発行可能で、同社ではクラブ(提携先のスポーツチームやアーティストなど)を応援できるカードを発行している。ユーザがこのカードを使った利用額の一部がクラブに還元される。

サービスローンチ当初から技術パートナーで、今回出資参加した TIS とは連携を一層強化し、同社の OEM 標準パートナーとして Nudge の機能拡充と、それを支える「Nudge Platform」の強化を図る。具体的には、メインカードとしての基本機能の更なる強化に加え、新機能やサービス進化のスピードアップを目指す。また Nudge の事業パートナーであるクラブオーナーへのマーケティング支援機能を一層強化し、ファンのエンゲージメント向上と、課金機能等の充実による収益の多層化に貢献する計画だ。

今回の提携を受けて、ナッジと TIS は、デジタルネイティブ世代向けの「ライト版クレジットカードプロセッシングサービス」の提供を開始した。このサービスはスマホ完結型で利便性と体験価値を重視し、最短6ヶ月での導入が可能だ。柔軟な返済方法やエンターテインメント機能を備え、変化に強いシステム基盤を採用している。ナッジがシステム基盤を提供し、TIS がサービス展開を行い、ライトクレジットカード市場でのトップシェアを目指す。

TIS は、長きにわたり、ジェーシービー(JCB)や、同社系のクレジットカード取引処理ネットワーク「CARDNET」を運営する日本カードネットワークのシステム開発や運用の受託などで知られる。

via PR TIMES, PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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