「Staple核酸」を用いた医薬品開発を加速、熊本大発StapleBioが4.6億円を調達——累積調達額は7.1億円に

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Image credit: StapleBio

次世代型核酸医薬技術「Staple 核酸」を用いた医薬品開発に取り組む StapleBio は7日、直近のラウンドで4.6億円を調達したことを発表した。

このラウンドには大鵬イノベーションズ(大鵬薬品の CVC)、肥銀キャピタル(九州フィナンシャルグループの VC)、Diamond Medino Capital、三菱 UFJ キャピタル、住商ファーマインターナショナルが参加した。

大鵬イノベーションズ、肥銀キャピタルは以前のラウンドに続くフォローオンでの参加。今回の調達を受けて、StapleBio の累積調達額は助成金を含め7.1億円に達した。

StapleBio は、2021年に設立された熊本大学発のスタートアップ。主な事業として、Staple 核酸技術に基づく医薬品等の研究開発を行っている。

Staple 核酸技術は、熊本大学大学院先端科学研究部准教授の勝田陽介氏によって開発された。この技術は、疾患におけるタンパク質のバランスを調整し、重篤な疾患の治療に寄与する可能性があるという。この技術により、タンパク質の発現量を増加または抑制することができ、異常タンパク質の発現パターンも正常化することが可能となる。特に、オフターゲット作用が少ないため、安全性が高い治療薬の開発が期待されているという。

StapleBio は、このような革新的な技術を駆使し、未治療の希少疾患や感染症への迅速な治療薬提供を目指している。2023年には J-Startup KYUSHU にも選出された。

今回調達した資金は研究開発の推進、研究員の増員、研究所の拡充、Staple核酸を活用した創薬プラットフォームの整備、新たな開発パイプラインの創出に充てられる。

同社は、これらの取り組みを通じて、希少疾患等を対象とした治療薬開発を加速するとしている。

via PR TIMES    Summarized by ChatGPT

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